「柚子風呂ってどんな効果や効能に期待できるの?」
こんな質問に答えます!
こんにちは、温泉好きのユキフルです。
江戸時代から昼の最も短い冬至に柚子を湯船に浮かべる習慣があり、現在も親しまれている柚子風呂。
なぜ現在も親しまれているのか。それは体を芯からポカポカ温めてくれるなど色々な効果があるからです。
特に寒い冬に最高ですよ。
この記事では、柚子風呂について紹介していきます。
家庭でも簡単に作ることが出来るので、柚子風呂に入りポカポカに温まりましょう!
- 柚子風呂の効果効能
- 柚子風呂の作り方
- 〃 入り方
- 注意すること
- ピリピリ痛くなる原因と対処法
- 最後に掃除にも使える
- 人気の入浴剤
- 冬至に入る理由
柚子風呂で期待できる効果効能
柚子風呂に入ることで以下のような効果に期待できます。
- ダイエット効果
- リラックス効果
- 肩こり・腰痛・冷え性・むくみの緩和
- 美肌効果
- 寝つきやすくなる
- 体臭予防
それぞれ解説しますね。
1.ダイエット効果
柚子風呂の成分である『シトラール』『リモネン』は、ダイエット効果に期待できます。
シトラール:血管を拡張することで血流が良くなる効果
リモネン:交感神経を刺激することで血流が良くなる効果
血流が良くなることでお湯の温度が全身に伝わりやすくなるので、体温を効率よく上げることができると同時に保温効果にも期待できます。
体温が上がれば、基礎代謝も上げることができるのでダイエットにつながります。
体温1℃上昇=基礎代謝が13%上がる
お風呂から上がってもしばらく体がポカポカが続くので気持ちいいですよ。
2.リラックス効果
柑橘類の香りを嗅ぐとリラックスできますよね。
それは、柑橘類の香り成分リモネンに自律神経を正常化させ、ストレスや不安を軽減させる作用があるためです。
リモネンの作用をラットの強制水泳実 験で検討した実験において,グレープフルーツの精油 (リモネン)が不動時間の有意な延長を起こしたことを報 告している。これは抗不安薬を投与した場合と同様の傾 向があることを指摘し,グレープフルーツの精油成分の リモネンがリラックス効果と関係があると述べている。
山梨医大 精神負荷に対するグレープフルーツの香りの効果 https://lib.yamanashi.ac.jp/igaku/mokuji/kiyou/kiyou17/image/kiyou17–042to047.pdf
現代、ストレスが無いという人はいないのでは無いでしょうか。
ストレスが溜まると体に様々な悪影響を及ぼします。
ストレス解消の一つの方法として、リラックス効果に期待できる柚子風呂に入ってみるのもいいかもしれませんね。
3.肩こり・腰痛・冷え性・むくみの緩和
柚子風呂に入ることで
- 水圧と浮力によりマッサージ効果
- シトラールとリモネンにより血行促進効果
- リモネンによるリラックス効果
に期待できます。
凝り固まった筋肉をほぐし、血流が良くなり、精神的にもリラックスできるので、肩こり・腰痛・冷え性・むくみの緩和に期待できます。
4.美肌効果
柚子風呂は、美肌効果にも期待できます。
具体的な美肌効果は以下になります。
- シミやシワ、そばかすの予防
- 肌のターンオーバーの改善
- ピーリング効果
それぞれ解説しますね。
シミ、シワ、そばかすの予防
美肌効果に有効な成分は、『ビタミンC』『ビタミンE』です。
- ビタミンC:メラニンの活性を抑制してくれると言われているので、メラニンが原因でなるシミやそばかすの予防に効果的
- ビタミンE:抗酸化作用があるため、シミやシワの原因である活性酸素の働きを低下させる
ちなみに、柚子のビタミンCは、レモンと同程度の量が含まれているんですよ。
肌のターンオーバー(新陳代謝)の改善
柚子風呂には血行促進に期待できると紹介しましたが、これが美肌につながります。
肌のターンオーバーには、酸素と栄養が必要です。
そして、酸素と栄養を肌に届けてくれる運び屋は血液。
血流が良くなると、ターンオーバーに必要な酸素や栄養を十分に届けることができるため、肌のターンオーバーの改善につながるということですね。
代謝が良くなると、肌がツルツルになれますよ。
ピーリング効果
柚子には、『リンゴ酸』が含まれています。
リンゴ酸はフルーツ酸の一種で、ピーリング剤に使われている成分です。
柚子のリンゴ酸で古い角質を取ることで、新しい細胞が生まれるのを促すことができます。
つまり、ツルツルの肌になれます。
5.寝つきやすくなる
柚子風呂は、夜なかなか寝付けないという人にも効果的。
これは柚子風呂に入ることで、体が温まることが関係しています。
学生時代のあるあるですが、体育の授業(特に水泳)の後の次の授業は強烈な睡魔が襲い、寝てしまって先生に怒られるというこのを経験した方も多いかと思います。
実は、体育の授業で温まった体が次の授業で徐々に下がってしまうためなんです。
人の体は、体温が下がっていく過程で眠くなるようにできているんですね。
柚子風呂に入ることで体がポカポカ温まり、寝るころに徐々に体温が下がるので、寝つき改善に期待できます。
さらに、柚子のリモネンにリラックス効果があることも寝つきやすくなる要因です。
>>>最高の睡眠枕「ブレインスリープピロー」6.体臭予防
体臭が気になる人にも柚子風呂は有効です。
柚子には『クエン酸』『ヘスペリジン』『リモネン』という体臭予防の成分があるためです。
クエン酸・ヘスペリジン:殺菌作用➡臭いの原因菌の増殖を抑えてくれる
リモネン:リラックス効果がるので心身が疲れた時にでるツンとした臭いに効果的
そして、お風呂から上がると体に柚子の爽やかな香りがつくことも体臭予防に良い理由です。
柚子風呂のやり方【作り方・入り方】
では、柚子風呂の作り方とやり方を紹介します。
作り方
この記事で紹介する柚子の個数は僕のおすすめな個数になります。
ですので、好みで調整してみてください。
丸ごと湯船に入れる
柚子を丸ごと湯船に入れる方法ですね。
200ℓの浴槽なら2~3個あれば香りを十分楽しむことができます。
後述しますが、柚子のリモネンは肌を刺激して人によってはピリピリ痛むことがあります。
この方法は有効成分が他の方法に比べてあまり出ないので、敏感肌の方におススメの方法になります。
輪切りにして入れる
輪切りにして入れる方法です。
200ℓの浴槽なら半個あれば良いでしょう。
柚子を絞る
柚子を絞って果汁を入れる方法です。
200ℓの浴槽なら1/4個あれば良いでしょう。
この方法が有効成分が一番多く出ますが、肌を刺激するリモネンも多く出るので、敏感肌の方にはおススメしません。
皮だけ入れる
果実をつかうのは勿体ないという方は、柚子の皮だけを入れる方法もあります。
有効成分は皮に多く含まれているので十分に効果を期待できますよ。
柚子の皮をカーゼやお茶パックなどに包み、湯船に入れましょう。
200ℓの浴槽なら1個分の皮があれば良いでしょう。
入り方
おススメの入り方について紹介します。
- 38℃~40℃の柚子風呂を作る
- 10分お湯に浸かる
- 体を洗う
- 5分お湯に浸かる
- シャワーでしっかり柚子成分を洗い流す
※20分以上の入浴は肌の負担になる
※42℃以上のお湯に浸かると交感神経を刺激してしまうため寝つきが悪くなる。
1度にまとめて浸かるのではなく2回に分ける理由は、数回にわける入浴法を反復浴といい、湯冷めしにくくなる効果があると言われているためです。
就寝前の1時間から2時間前に入ると寝つきやすくなりますよ。
木頭柚子で贅沢な柚子風呂に♪
柚子には種類があり、その中でも木頭柚子は、外観が良く、他の柚子を遥かにしのぐ香りが特徴の高品質な柚子です。
そのため、木頭柚子を使うことでワンランク上の柚子風呂を作ることができますよ。
リラックス効果もワンランクアップ?今年の冬至に是非木頭柚子をどうぞ!
柚子風呂で注意することは?
柚子風呂で注意することは2つあります。
- 朝に入ることは避ける
- 追い炊きは使わない方が良い
それぞれ解説します。
朝に入ることは避けた方が良い
柚子の成分の中には、紫外線に反応を示す成分があります。
そのため、柚子の成分が肌に付いたまま日光を浴びてしまうと、皮膚にダメージを与え「シミ」「炎症」などの皮膚トラブルが起きる可能性があります。
朝は避けて夜に入りましょう。
追い炊きは使わない方が良い
追い炊きは使わない方が良いです。
追い炊きをしてしまうと柚子の成分や果肉などが配管内に残ってしまい、それをエサにして細菌が増殖するため衛生的に良くないからです。
追い炊きしなかったら100%大丈夫なのかと言うとそうでもありません。
追い炊きしなくても配管内に柚子の成分や果肉が多少入ってしまうからです。
柚子風呂が終わった後に自動湯はりを数分かけると良いみたいです。
自動湯はりをすることで配管内にある柚子の成分や果肉を綺麗に出すことができますよ。
ピリピリ痛い原因は?対処法は?
柚子風呂に入浴すると、体が痒くなったり、ピリピリと痛くなることがあります。
これらの原因は、柚子風呂の有効成分である『リモネン』です。
リモネンは強い酸性。
そのため、洗浄力が強く、肌のバリア機能を担う必要な皮脂までも落としてしますのです。
しかも、リモネンは分子が小さく毛穴にまで入り込むのだとか。
対処法は、シャワーでしっかり洗い流し、ボディークリームで肌を保護・保湿することです。
肌が弱い方や柚子を入れすぎた場合に症状が出やすくなるので、柚子の量を調節しましょう。
風呂場やシンクの掃除に利用できる!
使い終わった柚子は、そのまま捨てずに風呂の浴槽や鏡や台所のシンクの掃除に使えますよ。
水垢は頑固な汚れなので、力強く擦ってしまうとキズがつくこともありますよね。
柚子に含まれる『クエン酸』は、水垢を落とすのに効果抜群。
キズをつけることなく簡単に落とすことができます。
柚子風呂をして使い終わった柚子は捨てずに、風呂やシンクの水垢掃除に使いましょう!
人気の柚子風呂入浴剤
なぜ冬至に柚子風呂に入る?理由は諸説あり!
冬至に柚子風呂に入るという習慣は、銭湯ができた江戸時代から始まったと言われています。
では、なぜ冬至に柚子風呂に入るのか。
理由は諸説あります。
- 冬至は昼が短く、江戸時代は命に関わる危険な日。
この時期に旬を迎える柚子は香りが強く邪気を払うと考えられていたため、禊として入っていた説。 - 柚子「融通(ゆうずう)がきく」
冬至「湯治(とうじ)」
という語呂合わせから始まったという説。
習慣を追っていくと面白いですね。
柚子風呂の効果効能を解説!【まとめ】
江戸時代から親しまれている柚子風呂には、ダイエット効果、リラックス効果、肩こり・腰痛・むくみ・冷え性の緩和、美肌効果、寝つけやすくなる、体臭予防に期待できます。
作り方も簡単で、食べた後の柚子の皮でも作ることができるので捨てずに再利用してみてください。
冬至は江戸時代からの習慣に習い、寒い寒い冬を柚子風呂で乗り切りましょう!
今回は以上です。
おわり!
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