マクロビ派ビスケットは太る？カロリーとダイエット中の食べ方を解説！

健康志向の方から人気を集めるマクロビ派ビスケット。

体に良い素材が使われているイメージから、「ダイエット中でも安心」と思われがちですが、一方で「本当に太らないの？」という声も聞かれます。

この記事では、マクロビ派ビスケットで太るのではと心配されている方のために、その太る原因を徹底的に分析します。

種類別のカロリーや糖質はもちろん、他のお菓子とのカロリー比較を通じて、その立ち位置を明らかにします。

さらに、マクロビ派ビスケットのカロリーを消費するための運動量や、そもそもダイエット中にありなのか、そして食べ過ぎると体に悪いのかといった根本的な疑問にもお答えします。

特に気になる、夜寝る前に食べると太るのか、具体的に何時までなら大丈夫なのか、そして知っておきたい太る食べ方と太りにくい食べ方のコツも詳しく紹介。

ついつい美味しさから止まらなくなる場合の対処法や、ダイエット中のおすすめおやつ3選もあわせてご紹介しますので、おやつ選びの参考にしてください。

マクロビ派ビスケットは太る？原因とカロリーを解説

マクロビ派ビスケットが「太る」と言われる背景には、そのヘルシーなイメージとは裏腹なカロリーや糖質の存在があります。ここでは、なぜ太る原因となり得るのか、具体的な数値を見ながら多角的に分析していきます。

マクロビ派ビスケットの太る原因とは？

マクロビ派ビスケットが太る主な原因は、ヘルシーなイメージに安心してしまい、結果的に「食べ過ぎてしまう」ことにあります。体に良い素材で作られていることは事実ですが、カロリーや糖質がゼロというわけではありません。

マクロビ派ビスケットには、オーツ麦フレークや全粒粉、アーモンドやひまわりの種といったナッツ・種子類が豊富に含まれています。これらは食物繊維やビタミン、ミネラルを多く含む健康的な食材ですが、同時に脂質も多く含んでいるため、カロリーそのものは決して低くないのです。

また、甘味には白砂糖の代わりにミネラル分を含むてんさい糖が使われていますが、これも糖質であることに変わりはありません。油分にはマーガリンやショートニングの代わりになたね油が使用されており、これも良質な油とはいえ、カロリーを持つ脂質です。

このように、使われている素材が健康的であるため、「たくさん食べても大丈夫」という心理的な油断が生まれやすいのが大きな落とし穴と言えます。どれだけ体に良い食材でも、消費カロリーを摂取カロリーが上回れば、余ったエネルギーは体脂肪として蓄積されてしまいます。したがって、マクロビ派ビスケットで太る最大の原因は、その内容成分ではなく、食べる量にあると考えるのが妥当でしょう。

種類別カロリー・糖質をチェック

マクロビ派ビスケットのカロリーと糖質を具体的に見ていきましょう。森永製菓の公式サイトによると、現在販売されている主な2種類の栄養成分は以下のようになっています。

商品名	1袋(100g)あたりカロリー	1袋(100g)あたり糖質
マクロビ派ビスケット ＜アーモンドとクランベリー＞	522kcal	51.5g
マクロビ派ビスケット ＜ヘーゼルナッツとカカオ＞	540kcal	47.1g

1袋100gあたりのカロリーはどちらも500kcalを超えており、これは決して低い数値ではありません。例えば、茶碗一杯のご飯（約150g）が約234kcalとされていることからも、そのカロリーの高さがうかがえます。

また、1個あたりの重さには多少のばらつきがありますが、おおよそ4.5g〜5g程度です。これを基に計算すると、1個あたりのカロリーは約25kcal、糖質は約2.2g～2.4gという計算になります。一口サイズで手軽に食べられる反面、気づかないうちにカロリーを重ねてしまう可能性があるため、食べる個数には注意が必要です。

他のお菓子とのカロリー比較でわかること

マクロビ派ビスケットのカロリーが他の一般的なお菓子と比較してどうなのかを知ることは、適量を判断する上で役立ちます。

同じ森永製菓の「マリービスケット」と比較すると、マリー1枚（5.4g）あたりのカロリーは24kcal、糖質は4.2gとされています。マクロビ派ビスケット1個（約4.8gと仮定）が約25kcal、糖質約2.3gであることから、カロリーはほぼ同じですが、糖質は約半分に抑えられていることがわかります。この点では、低糖質なお菓子と言えるかもしれません。

しかし、他のジャンルのお菓子と10gあたりで比較してみましょう。

お菓子の種類	10gあたりの推定カロリー	10gあたりの推定糖質
マクロビ派ビスケット	約53kcal	約4.9g
ポテトチップス	約55kcal	約5.4g
ミルクチョコレート	約56kcal	約5.2g
揚げせんべい	約47kcal	約7.0g

このように比較すると、マクロビ派ビスケットはポテトチップスやチョコレートと比べても、カロリーの面では大差がないことがわかります。むしろ、含まれるナッツや油分の影響で、お菓子の種類によっては高カロリーな部類に入ります。

これらの比較から、マクロビ派ビスケットは「糖質は控えめだが、カロリーは決して低くない」という特徴が浮かび上がります。ダイエット中に選ぶ際は、この点をしっかり認識しておくことが大切です。

マクロビ派ビスケットのカロリーを消費するための運動量

マクロビ派ビスケットをつい食べてしまった場合、そのカロリーを消費するにはどれくらいの運動が必要になるのでしょうか。間食の目安とされる3個（約75kcal）を食べたと仮定して、体重別の必要運動時間（目安）を見てみましょう。

運動による消費カロリーは、「METs × 体重(kg) × 時間(h) × 1.05」という式で計算できます。METs（メッツ）とは運動強度の単位です。

マクロビ派ビスケット3個（約75kcal）を消費するための運動時間

運動の種類（METs）	体重50kgの場合	体重60kgの場合
ウォーキング（3.0 METs）	約29分	約24分
ジョギング（7.0 METs）	約12分	約10分
自転車（4.0 METs）	約21分	約18分
掃除（3.3 METs）	約26分	約22分

この表からわかるように、たった3個のビスケットでも、そのカロリーを消費するには20分以上のウォーキングが必要になる場合があります。

ヘルシーなイメージから気軽に口にしてしまいがちですが、消費するには相応の身体活動が求められます。この事実を知っておくことで、「もう1個だけ」という気持ちにブレーキをかけることができるかもしれません。計画的に運動を取り入れている場合は問題ありませんが、そうでない場合は、食べる量と活動量のバランスを考えることが鍵となります。

食べ過ぎると体に悪い？糖尿病のリスク

マクロビ派ビスケットは体に良い素材を使っていますが、食べ過ぎは健康上のリスクを高める可能性があります。特に注意したいのが、糖質の過剰摂取による高血糖と、それに伴う糖尿病のリスクです。

前述の通り、マクロビ派ビスケットには1袋（100g）あたり約50gの糖質が含まれています。これは、角砂糖（1個約4g）に換算すると12個分以上に相当する量です。一度に大量に食べたり、毎日食べ続けたりすると、血糖値が慢性的に高い状態が続くことになります。

血糖値が高い状態が続くと、血糖値を下げるためにすい臓からインスリンというホルモンが大量に分泌され、すい臓に大きな負担がかかります。この状態が長期化すると、インスリンの分泌が悪くなったり、効きが悪くなったりして、血糖値のコントロールがうまくできなくなる可能性があります。これが糖尿病につながる一因とされています。

マクロビ派ビスケットに使われているてんさい糖は、白砂糖に比べて血糖値の上昇が緩やかだとされるオリゴ糖を含んでいますが、主成分は砂糖と同じショ糖です。そのため、てんさい糖だからといって無制限に食べて良いわけではありません。

どのような食品であっても、食べ過ぎは体に負担をかけます。健康的なおやつとしてマクロビ派ビスケットを取り入れる際は、糖質量を意識し、他の食事とのバランスを考えながら適量を楽しむことが、健康を維持する上で非常に大切です。

マクロビ派ビスケットで太るのを防ぐ賢い食べ方

マクロビ派ビスケットの特性を理解すれば、ダイエット中でも上手に付き合っていくことが可能です。ここでは、太るのを防ぎながら、その美味しさと健康効果を享受するための具体的な方法や考え方について解説します。

ダイエット中にマクロビ派ビスケットはあり？

結論から言うと、適量を守ればダイエット中にマクロビ派ビスケットを食べるのは「あり」です。むしろ、上手に取り入れることでダイエットの強い味方にもなり得ます。

ダイエット向きと言える理由

マクロビ派ビスケットがダイエットに向いている理由は、その原材料と食感にあります。

第一に、食物繊維が豊富に含まれている点です。オーツ麦や全粒粉、ナッツ類に含まれる食物繊維は、少量でも満腹感を得やすくしてくれます。また、糖の吸収を穏やかにし、血糖値の急上昇を防ぐ働きも期待できるため、脂肪の蓄積を抑えることにもつながります。

第二に、白砂糖やマーガリン、ショートニングといった、ダイエット中に避けたいとされる成分が使われていない点です。代わりにてんさい糖やなたね油が使用されており、素材へのこだわりが見られます。

第三に、ザクザクとした硬めの食感です。これにより自然と噛む回数が増え、満腹中枢が刺激されやすくなります。早食いを防ぎ、少量で満足感を得る助けとなるでしょう。

間食として取り入れる際の注意点

ダイエット中に食べるのであれば、1日の間食の目安とされるカロリーと糖質量を意識することが大切です。一般的に、間食は200kcal程度、糖質は10g程度が目安とされています。

マクロビ派ビスケットは1個あたり約25kcal、糖質約2.4gなので、間食として食べるなら3個から4個程度に抑えておくのが賢明です。これを守れば、目安の範囲内で美味しく満足感を得ることができます。完全に甘いものを断つよりも、こうした質の良いおやつを少量楽しむ方が、ストレスなくダイエットを継続する秘訣にもなります。

夜寝る前に食べると太る？何時までOK？

夜、特に寝る前に食事をすると太りやすいというのは広く知られていますが、マクロビ派ビスケットも例外ではありません。その理由は、私たちの体内のメカニズムに関係しています。

夜に食べると太りやすい仕組み

私たちの体には、「BMAL1（ビーマルワン）」という、脂肪の蓄積を促進する働きを持つたんぱく質が存在します。このBMAL1は時間帯によって体内の量が変動し、夜22時から深夜2時にかけて最も多くなります。つまり、この時間帯に食べたものは、脂肪として蓄積されやすいのです。

逆に、BMAL1が最も少なくなるのは午後2時から3時頃とされています。このため、「おやつを食べるなら午後3時」というのは、科学的にも理にかなっていると言えます。

また、夜は日中に比べて活動量が減り、エネルギー消費も少なくなります。就寝中はさらに代謝が落ちるため、寝る直前に摂取したカロリーは消費されにくく、そのまま体脂肪になりやすい傾向があります。

何時までに食べるのが理想か

以上の理由から、マクロビ派ビスケットを食べるなら、活動量の多い日中、特にBMAL1が少ない午後3時前後がベストタイミングです。

もし夕食後などにどうしても食べたくなった場合は、できるだけ早い時間に、そして少量に留めることを心がけましょう。一般的には、就寝の3時間前までには食事を終えるのが良いとされています。例えば夜23時に寝る人であれば、20時までには食べ終えるのが理想です。その際も、食べる量は1個か2個程度に抑えるなど、自分なりのルールを決めておくと良いでしょう。

太る食べ方・太りにくい食べ方のコツ

同じマクロビ派ビスケットを食べるのでも、その食べ方一つで体に与える影響は変わってきます。ここでは、太りやすい食べ方と、それを避けて太りにくくするための具体的なコツを紹介します。

注意したい「太る食べ方」

無意識に以下のような食べ方をしていないか、チェックしてみましょう。

実践したい「太りにくい食べ方」のコツ

少しの工夫で、マクロビ派ビスケットをダイエットの味方に変えることができます。

これらのコツを実践するだけで、満足感を高めながら摂取カロリーをコントロールしやすくなります。

つい食べ過ぎて止まらなくなる対処法

「体に良いから」「美味しいから」と、一度食べ始めると止まらなくなってしまう…。そんな経験がある方も少なくないでしょう。食べ過ぎを防ぐためには、意志の力だけに頼るのではなく、具体的な仕組みや工夫を取り入れることが効果的です。

物理的に距離を置く

最もシンプルで効果的なのは、食べる環境を整えることです。

心理的な満足感を高める工夫

量を食べなくても満足できるよう、食べ方自体を見直してみましょう。

どうしても食欲が抑えられない時は、栄養不足が原因の可能性もあります。日々の食生活全体を見直し、タンパク質やビタミン、ミネラルが不足していないかを確認することも大切です。

ダイエット中のおすすめおやつ3選

ダイエットの成功は、いかにストレスを溜めずに継続できるかにかかっています。そのためには、マクロビ派ビスケット以外にも、賢いおやつの選択肢を持っておくことが有効です。ここでは、コンビニなどでも手軽に購入でき、ダイエット中に推奨されるおやつを3つ紹介します。

高カカオチョコレート

カカオ含有量が70%以上のチョコレートは、ポリフェノールが豊富に含まれています。ポリフェノールには抗酸化作用があり、美容や健康維持に役立つとされています。また、食物繊維も含まれており、便秘解消のサポートも期待できます。カカオの苦味成分であるテオブロミンにはリラックス効果もあると言われており、ダイエット中のイライラを和らげるのにも役立つかもしれません。1日に2～3かけら程度を目安に楽しみましょう。

素焼きナッツ

アーモンドやくるみなどのナッツ類は、良質な脂質である不飽和脂肪酸をはじめ、ビタミンEや食物繊維、ミネラルが豊富です。噛み応えがあるため満腹感を得やすく、少量で満足できるのが魅力。選ぶ際は、食塩や油が添加されていない「素焼き」タイプのものを選びましょう。手のひらに軽く一杯乗るくらいの量が1日の適量です。

プレーンヨーグルト

無糖のプレーンヨーグルトは、良質なたんぱく質とカルシウムを手軽に補給できる優秀なおやつです。含まれる乳酸菌やビフィズス菌は、腸内環境を整える働きがあり、便秘改善や代謝アップに繋がります。そのまま食べるのが物足りない場合は、少量のフルーツやきな粉を加えるのも良いでしょう。

これらのおやつを日によって変えたり組み合わせたりすることで、飽きずに栄養バランスも整えながら、楽しくダイエットを続けることができます。

まとめ：マクロビ派ビスケットは太るのか

この記事では、マクロビ派ビスケットが太る原因から、太らないための賢い食べ方までを詳しく解説してきました。最後に、今回の重要なポイントをまとめます。