手軽に満足感が得られるファミリーマートのトルティーヤは、具だくさんで食べ応えもあり、忙しい日のランチや小腹が空いた時の軽食として非常に便利な商品です。
しかし、その手軽さや美味しさとは裏腹に、「ファミマのトルティーヤは太るのではないか?」と気になる方も多いのではないでしょうか。
特にダイエット中は、カロリーや脂質がどれくらいあるのか、避けるべきか悩むところです。
この記事では、ファミマのトルティーヤは太るのかという疑問に答えるため、太る原因とされる栄養成分に着目し、現在販売されている商品の種類別カロリーを詳しく紹介します。
また、他の食品とのカロリー比較を通じて、ファミマのトルティーヤが食事全体の中でどのような位置づけになるのかを客観的に分析します。
さらに、ファミマのトルティーヤのカロリーを消費するための運動量の目安や、そもそもダイエット中にありかなしか、食べ過ぎると体に悪いのかといった具体的な疑問にもお答えします。
夜寝る前に食べると太るのか、具体的に何時までに食べるのが良いのか、そして太る食べ方と太りにくい食べ方のコツまで、網羅的に解説していきます。
この記事を通じて、ファミマのトルティーヤに関するあらゆる疑問を解消し、ご自身の食生活に賢く取り入れる方法を見つけていただければ幸いです。
- ファミマのトルティーヤの具体的なカロリーと栄養成分
- 太りやすいとされる理由と他の食品との比較
- ダイエット中に食べる場合の適切な時間帯や注意点
- カロリー消費の目安と太りにくい食べ方のコツ
ファミマのトルティーヤは太る?カロリーと糖質を分析

- ファミマのトルティーヤ商品ラインナップ
- 種類別カロリーと栄養成分一覧
- 太る原因は脂質と炭水化物(糖質)
- 他の食品とのカロリー比較で見る位置づけ
- カロリーを消費するための運動量の目安
ファミマのトルティーヤ商品ラインナップ
ファミリーマートでは、利用者の多様なニーズに応えるため、様々な味わいのトルティーヤが提供されています。具材の組み合わせによって、しっかりとしたボリューム感のあるものから、比較的さっぱりと食べられるものまで、選ぶ楽しさがあるのが特徴です。
例えば、公式サイトで紹介されている情報によれば、「トルティーヤ テリヤキチキンとタコス風ミート」のように、1本で2種類の人気の味(甘辛いテリヤキチキンとスパイシーなタコス風ミート)を同時に楽しめる商品があります。また、「トルティーヤ タルタルチキンとハムチーズ」のように、タルタルソースとチーズという濃厚な味わいを追求した、満足感の高い商品もラインナップされています。
これらの定番商品に加え、時期によっては新しいフレーバーが登場することもあります。例えば、過去には「トルティーヤ 旨辛タコスミート」といった、唐辛子やスパイスを効かせた刺激的な商品が販売されていたこともあり、ラインナップは定期的に見直されていると考えられます。
いずれの商品も、手を汚さずに食べられるよう工夫されたワンハンドタイプの形状をしており、移動中や仕事の合間など、時間がない時の食事としても選ばれやすい形態をしています。ただし、公式サイトの情報によると、一部地域(宮崎県、鹿児島県など)では取り扱いがない場合もあるため、注意が必要です。
種類別カロリーと栄養成分一覧
ファミリーマートのトルティーヤは、選ぶ商品によってカロリーや栄養成分が大きく異なります。購入前にはパッケージの栄養成分表示を確認することが習慣として大切です。公式サイトで公表されている情報を基に、主な商品の栄養成分を比較してみましょう。
| 商品名 | 熱量 (kcal) | たんぱく質 (g) | 脂質 (g) | 炭水化物 (g) | 食塩相当量 (g) | 
| トルティーヤ テリヤキチキンとタコス風ミート | 323.00 | 11.10 | 14.00 | 39.90 | 2.00 | 
| トルティーヤ タルタルチキンとハムチーズ | 419.00 | 10.70 | 22.50 | 44.70 | 2.70 | 
※上記は公式サイトに基づく情報です(2025年10月時点)。商品は変更される場合があります。
このように数値を比較すると、その違いは一目瞭然です。「タルタルチキンとハムチーズ」は、「テリヤキチキンとタコス風ミート」に比べて、熱量が約100kcalも高く、脂質も約8.5g多く含まれています。熱量419kcalというのは、およそおにぎり2個分に相当するエネルギー量です。
一方で、たんぱく質はいずれの商品も10g以上含まれており、これは食事からたんぱく質を補給する上ではメリットと言えます。しかし、脂質と炭水化物の量にはっきりと差が出ています。選ぶ商品によって、摂取するカロリーや脂質量が大きく変わるため、特にダイエット中や健康を意識している方は、購入時に栄養成分表示をしっかり確認することが求められます。

うわ、タルタルとテリヤキでこないにちゃうんか!脂質の差がえぐいなぁ。これは買う前に絶対チェックせなあかんなぁ…。
太る原因は脂質と炭水化物(糖質)
ファミマのトルティーヤが太る原因として懸念されるのは、主にその「脂質」と「炭水化物(糖質)」の量です。
三大栄養素(たんぱく質、脂質、炭水化物)のカロリーは、たんぱく質と炭水化物が1gあたり約4kcalであるのに対し、脂質は1gあたり約9kcalと、倍以上のエネルギーを持っています。そのため、脂質の摂取量が多い食事は、総摂取カロリーも必然的に高くなりがちです。
例えば、前述の「トルティーヤ タルタルチキンとハムチーズ」に含まれる脂質は22.5gです。これだけで計算すると、脂質だけで約202.5kcal(22.5g × 9kcal)となり、総カロリー419kcalの約半分を脂質が占めていることになります。この脂質の多くは、タルタルソースに使われるマヨネーズや、チーズ、油で調理されたチキンなどに由来すると考えられます。
また、トルティーヤの皮自体は小麦粉などから作られているため、炭水化物(糖質)の供給源です。さらに、具材の味付けに使われるソース、例えばテリヤキソースやタコスソースの甘みやとろみにも、糖質が含まれています。糖質は体を動かすための重要なエネルギー源として不可欠ですが、摂取しすぎるとエネルギーとして使い切れなかった分が、インスリンの働きによって体脂肪として蓄積されやすくなります。
特に、脂質と糖質を同時に多く摂取する食事(例えば、脂っこい具材と甘辛いソース、それを包む皮)は、血糖値が急上昇しやすく、インスリンも多く分泌されるため、エネルギー過多になりやすく、体重増加につながる可能性があるため注意が必要です。
他の食品とのカロリー比較で見る位置づけ


ファミマのトルティーヤのカロリーが、他のコンビニエンスストアで手に入る一般的な食品と比較してどの程度の位置づけになるのかを見てみましょう。これは、食事を選ぶ際の客観的な判断基準となります。
| 食品名 | 目安カロリー (kcal) | 
| トルティーヤ テリヤキチキンとタコス風ミート | 323 | 
| トルティーヤ タルタルチキンとハムチーズ | 419 | 
| おにぎり(鮭) | 約170~200 | 
| おにぎり(ツナマヨネーズ) | 約200~250 | 
| サンドイッチ(レタスハム) | 約220~280 | 
| サンドイッチ(ミックス) | 約250~350 | 
| 肉まん(標準サイズ) | 約200~300 | 
| あんまん(ごまあん) | 約300~350 | 
| カレーパン(揚げ) | 約300~400 | 
| メロンパン | 約350~500 | 
| ケーキドーナツ(プレーン) | 約350~450 | 
※上記は一般的な目安であり、商品や店舗によって数値は異なります。
この表から分かるように、トルティーヤのカロリーは商品によって大きな幅があります。「テリヤキチキンとタコス風ミート」(323kcal)は、あんまんやカレーパンといった、比較的カロリーが高いとされる総菜パンや菓子パンと同程度の水準です。
一方で、「タルタルチキンとハムチーズ」(419kcal)は、それをさらに上回り、メロンパンやケーキドーナツといった、高カロリーな菓子パン類の領域に匹敵するカロリーがあります。
おにぎり1個(約170~200kcal)や、シンプルなサンドイッチと比較すると、トルティーヤは1.5倍から2倍以上のカロリーになる商品もあるわけです。手軽な軽食のつもりで選ぶと、予想以上にカロリーを摂取してしまう可能性があります。食事全体のバランスを考える上で、このカロリー感を把握しておくことが役立ちます。



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カロリーを消費するための運動量の目安


トルティーヤ1本分のカロリーを消費するには、どのくらいの運動が必要になるのでしょうか。ここでは、体重60kgの人が運動した場合の目安を考えてみます。
「トルティーヤ テリヤキチキンとタコス風ミート」(323kcal)の場合、およそ300kcal強のエネルギー消費が必要です。
「トルティーヤ タルタルチキンとハムチーズ」(419kcal)の場合は、さらに多くの運動量が求められ、およそ400kcal強の消費が必要となります。
以下に、活動内容別の消費カロリー目安を示します。
| 活動内容(体重60kgの場合) | 323kcal消費の目安時間 | 419kcal消費の目安時間 | 
| ウォーキング (早歩き・時速6km程度) | 約60~70分 | 約80~90分 | 
| ジョギング (時速8km程度) | 約30~40分 | 約45~55分 | 
| 縄跳び (中強度) | 約25~30分 | 約35~40分 | 
| 体操 (ラジオ体操第一・第二など) | 約60分 | 約80分 | 
| 階段の上り (ゆっくり) | 約35~40分 | 約50~55分 | 
※これらはあくまで目安であり、個人の体重、年齢、性別、運動強度によって実際の消費カロリーは大きく変動します。
もちろん、1本食べたからといって、必ずこの運動をしなければならないわけではありません。しかし、1本食べることで摂取したカロリーを消費するには、相応の運動が必要になるという事実は認識しておくべきです。
食事は日々の積み重ねです。たまに高カロリーのものを食べたら運動で消費するという考え方も一つですが、それ以上に、日常的に摂取カロリー自体を管理する意識を持つことが、健康維持や体重管理にはより大切になります。
ファミマのトルティーヤは太る?賢い食べ方と注意点


- ダイエット中にあり?食べるならいつ?
- 夜寝る前に食べると太る?何時までOK?
- 食べ過ぎると体に悪い?適量は?
- 太る食べ方・太りにくい食べ方の工夫
- PFCバランスから見る選び方のコツ
- 一緒に摂りたい飲み物と食べ物
- ファミマのトルティーヤは太るか?結論
ダイエット中にあり?食べるならいつ?


ダイエット中にファミマのトルティーヤを食べるのは、絶対にNGというわけではありません。商品選びと食べ方を工夫すれば、ダイエット中の食事の選択肢にもなり得ます。
ダイエット中の食事では、1日の総摂取カロリーを消費カロリー以下に抑えつつ、必要な栄養素(特にたんぱく質)を確保し、栄養バランスを整えることが基本です。
ファミマのトルティーヤには、メリットとして、たんぱく質が10g以上含まれている商品があり、これは筋肉量の維持・増強に役立つ栄養素です。筋肉量が多いほど基礎代謝が上がり、痩せやすい体質につながります。また、レタスやキャベツなどの野菜も一緒に摂れる点は、コンビニ食品としては魅力的なポイントです。
一方で、前述の通り、脂質や炭水化物(糖質)が多めの商品は、カロリーオーバーにつながりやすいという明確なデメリットがあります。「タルタルチキンとハムチーズ」(419kcal)のような商品は、ダイエット中には避けた方が無難でしょう。
もしダイエット中に食べるのであれば、1日の総カロリー(例えば1500kcalなど)を考慮した上で、その枠内に収まるように取り入れる必要があります。
最適な時間帯としては、最も活動量が多い「昼間の食事(昼食)」として取り入れるのがおすすめです。朝食や昼食であれば、摂取したエネルギーがその後の活動で消費されやすくなります。
逆に、活動量が減り、エネルギー消費が少なくなる「夕食」で、300~400kcalあり脂質も多いトルティーヤを選ぶのは、避けた方が賢明です。
夜寝る前に食べると太る?何時までOK?


夜寝る前にファミマのトルティーヤを食べることは、体重増加のリスクを著しく高めるため、おすすめできません。
理由は主に2つあります。
1つ目は、夜間は日中に比べて活動量が大幅に減るためです。摂取したエネルギー(カロリー)が消費されにくく、使われなかった分は効率よく脂肪として蓄積されやすくなります。特に脂質や糖質が多い食事は、その傾向が強まります。
2つ目は、私たちの体内時計に関わるたんぱく質「BMAL1(ビーマルワン)」の影響です。BMAL1は「脂肪蓄積の司令塔」のような役割を担っており、体内で脂肪を溜め込む働きを促進します。このBMAL1の分泌量は、時間帯によって変動し、一般的に日中は少なく、夜22時から深夜2時にかけてその分泌量がピークに達するとされています。つまり、この時間帯に食事をすると、食べたものが日中に食べるよりも格段に脂肪に変わりやすくなると考えられています。
どうしても仕事などで夕食が遅くなる場合は、「何時までOK?」という問いに対しては、「就寝の3時間前まで」には食事を終えるのが一つの理想とされています。例えば0時に寝るなら21時までです。これは、消化活動が落ち着いてから就寝することで、胃腸への負担を減らし、睡眠の質を高めるとともに、脂肪蓄積のリスクを多少なりとも軽減するためです。
しかし、これはあくまで消化のための目安であり、太りにくさで言えば、BMAL1の分泌が増え始める20時、遅くとも21時までには食べ終えるのが望ましいと言えます。



夜のBMAL1タイム、ほんま怖いわ…。夜食に手ぇ出しそうになったら、この話思い出さなあかんな。我慢我慢…。
食べ過ぎると体に悪い?適量は?
どのような食品であっても、特定のものを食べ過ぎることは栄養バランスの偏りを招き、体に良くありません。ファミマのトルティーヤも例外ではありません。
食べ過ぎた場合、まず懸念されるのは、カロリーオーバーによる単純な体重増加です。特に「トルティーヤ タルタルチキンとハムチーズ」(419kcal)のような高カロリーな商品を、小腹が空いたからといって2本食べれば、それだけで約840kcal(419kcal × 2)にも達してしまいます。これは、活動量の少ない成人女性の1日の推奨摂取カロリーの半分近く、あるいはそれ以上になる可能性があり、1食分としても明らかに多すぎます。
また、脂質の過剰摂取は、肥満だけでなく、血液中の中性脂肪やコレステロール値に影響を与え、脂質異常症などの生活習慣病のリスクを高める可能性があります。
さらに、見落としがちなのが「塩分」の摂取量です。公式サイトの情報では、トルティーヤ1本あたり2.0g~2.7gの食塩相当量が含まれています。厚生労働省が示す「日本人の食事摂取基準(2020年版)」における成人の1日あたりの食塩摂取目標量は、男性で7.5g未満、女性は6.5g未満とされています。
トルティーヤ1本で、1日の目標量の1/3以上、場合によっては半分近くを摂取してしまう計算になります。もし1日3食ともコンビニ食で済ませるような食生活をしていると、他の食事とのバランスを相当意識しない限り、容易に塩分過多につながる恐れがあります。塩分の過剰摂取は、高血圧やそれに伴う心血管疾患のリスクを高めることが知られています。
これらの理由から、トルティーヤを食べる際は「1日1本まで」を目安にすることが賢明です。そして、トルティーヤを食べた日は、他の食事でカロリー、脂質、そして特に塩分を控えるように調整することが強く望まれます。



カロリーもやけど、塩分2.7gって結構ヤバない?1本で1日の1/3以上か…。汁物とかと一緒やったら、すぐアウトやん。気をつけよ。
太る食べ方・太りにくい食べ方の工夫
同じファミマのトルティーヤを食べるにしても、その「食べ方」や「組み合わせ」次第で、太りやすさが変わってくる可能性があります。ここでは、避けるべき「太る食べ方」と、おすすめしたい「太りにくい食べ方」の工夫を紹介します。
太る食べ方
- 高カロリーな飲み物と一緒の「ダブル高カロリー摂取」トルティーヤを食べる際、飲み物に砂糖入りのカフェオレ(約100~150kcal)やジュース、甘い炭酸飲料(約80~100kcal)などを選ぶと、それだけで糖質の摂取量が跳ね上がり、総カロリーも大幅に増加します。
- 他の高カロリー食品との「セット食べ」トルティーヤ(約300~400kcal)に加えて、フライドチキン(約250kcal)や菓子パン(約350kcal~)、ポテトチップス(約400kcal~)などを一緒に食べると、1食で1000kcal近く、あるいはそれを超える脂質と糖質の過剰摂取になります。これは最も避けるべき食べ方の一つです。
- エネルギーを消費しない「夜遅くに食べる」前述の通り、エネルギー消費が少なく、脂肪蓄積が進みやすい夜間(特に22時以降)に食べるのは、太るための典型的な食べ方です。
- 満腹感を得にくい「よく噛まずに早食いする」早食いをすると、脳が満腹感を感じる満腹中枢が刺激される前に食べ終えてしまいます。これにより、トルティーヤ1本では満足感が得られにくく、結果として「もう一つ何か食べたい」と、他のものに手を出してしまう可能性があります。
太りにくい食べ方
- カロリーゼロの「無糖の飲み物と一緒」飲み物は、お茶(緑茶、麦茶、ウーロン茶など)や水、白湯、ブラックコーヒーなど、カロリーのないものを選びましょう。これが基本です。
- 血糖値の上昇を抑える「野菜やスープをプラスする」トルティーヤを食べる前に、食物繊維が豊富な野菜サラダ(ノンオイルドレッシング推奨)や、海藻が入った温かいスープ、野菜スープなどを摂る「ベジファースト(ベジタブルファースト)」を実践するのがおすすめです。食物繊維は、後から入ってくる糖質の吸収を穏やかにし、血糖値の急上昇を抑える効果が期待できます。また、温かいスープは胃腸を温め、満腹感を得やすくしてくれます。
- エネルギーを消費しやすい「活動量の多い昼間に食べる」摂取したカロリーを、その後の活動でエネルギーとして消費しやすい、昼食として取り入れるのが最も賢明なタイミングです。
- 満足感を高める「よく噛んでゆっくり食べる」一口ごとにしっかり噛んで、味わいながらゆっくり食べることを意識しましょう。よく噛むことで満腹中枢が刺激され、1本でも満足感を得やすくなります。また、消化吸収を助けるメリットもあります。



よっしゃ!サラダとかスープと一緒に食べたらええんやな!うまいこと工夫して、賢く食べたらええんや。これならいけるで!
PFCバランスから見る選び方のコツ


PFCバランスとは、食事による総エネルギー(カロリー)のうち、P(Protein=たんぱく質)、F(Fat=脂質)、C(Carbohydrate=炭水化物)が、それぞれどれくらいの割合を占めるかを示す比率です。健康的な食事やダイエットにおいて、単に総カロリーだけを見るのではなく、この栄養バランスを意識することは非常に有効です。
厚生労働省が示す「日本人の食事摂取基準」では、生活習慣病予防の観点から、1日のPFCバランスの目標量を以下のように設定しています。
- P(たんぱく質):13~20%
- F(脂質):20~30%
- C(炭水化物):50~65%
このバランスを参考に、ファミマのトルティーヤを選ぶ際のコツを考えてみましょう。
- P(たんぱく質)をチェックたんぱく質は筋肉や臓器の材料となる重要な栄養素であり、腹持ちも良いとされています。ファミマのトルティーヤは、チキンやハム、チーズなどが含まれるため、両商品とも10g以上摂取できる点は優秀です。ダイエット中は特に、たんぱく質がしっかり摂れる商品を選ぶのが良いでしょう。
- F(脂質)を最優先でチェック脂質はカロリーが高く、目標値(20~30%)を超えやすい、最も注意すべき栄養素です。「トルティーヤ タルタルチキンとハムチーズ」は、総カロリー419kcalのうち脂質が22.5g(約202.5kcal)で、カロリー比率は約48%にも達します。これは明らかに脂質過多(Fのバランスが悪い)と言えます。一方、「テリヤキチキンとタコス風ミート」は、総カロリー323kcalのうち脂質が14.0g(約126kcal)で、カロリー比率は約43%です。これも高めではありますが、「タルタルチキン」よりは脂質が抑えられています。
- C(炭水化物)をチェック炭水化物(糖質)は主要なエネルギー源ですが、摂りすぎは禁物です。両商品とも約40g~45gの炭水化物が含まれており、これはおにぎり1個分(約40g)とほぼ同等です。皮とソースに含まれる量として、標準的かやや多めと言えるかもしれません。
以上の点から、PFCバランスの観点からトルティーヤを選ぶコツは、「栄養成分表示を確認し、P(たんぱく質)ができるだけ多く、F(脂質)ができるだけ少ない商品を選ぶ」ことです。現在のラインナップでは、「トルティーヤ テリヤキチキンとタコス風ミート」の方が、比較的バランスの取れた選択肢であると考えられます。



なるほど、タルタルは脂質がカロリーの半分近くか…。そらアカンわな。これからはPFCバランス見て、脂質(F)が低い方を選ぶわ!
一緒に摂りたい飲み物と食べ物
ファミマのトルティーヤを1食として完結させるのではなく、他の食品と賢く組み合わせることで、栄養バランスを整え、太りにくい食事に近づける工夫ができます。
おすすめの飲み物
- 無糖のお茶(緑茶、麦茶、ウーロン茶など)カロリーゼロで、食事の邪魔をしません。緑茶のカテキンやウーロン茶のポリフェノールなど、種類によって様々な成分が含まれています。
- 水または白湯最もシンプルで、体に負担をかけない水分補給です。特に白湯(さゆ)は、内臓を温めて代謝を助けるとも言われています。
- ブラックコーヒー無糖であればカロリーはありません。カフェインには眠気覚ましの効果もありますが、飲み過ぎには注意しましょう。
おすすめの食べ合わせ
- 野菜サラダ(ノンオイルドレッシングまたは低カロリードレッシングで)食事の最初に食べる「ベジファースト」の代表例です。豊富な食物繊維が、トルティーヤの皮やソースに含まれる糖質の吸収を穏やかにし、血糖値の急上昇を抑える効果が期待できます。
- 海藻スープや野菜スープ(インスタントでも可)わかめやめかぶなどの海藻に含まれる水溶性食物繊維も、血糖値対策に有効です。また、温かいスープは満腹感を与えてくれるため、トルティーヤ1本でも満足しやすくなります。
- ゆで卵やサラダチキン(少量)もしトルティーヤ(たんぱく質約11g)だけでは、1食分のたんぱく質として不足すると感じる場合(例えば1食20g目標の場合)、これらで補う方法もあります。ただし、総カロリーが増えすぎないよう、サラダチキンなら半分にするなど、量は調整が必要です。
- ヨーグルト(無糖)食後のデザートとして、無糖のヨーグルトを取り入れるのも良い選択です。たんぱく質やカルシウムを補給できる上、乳酸菌などが腸内環境を整えるのを助けてくれます。
これらの組み合わせは、トルティーヤ単品で食べるよりも、食事全体の栄養バランスを格段に向上させ、脂質や糖質の吸収を穏やかにしたり、満足感を高めたりするのに役立ちます。
【総括】ファミマのトルティーヤは太るか?
この記事で解説した内容を基に、「ファミマのトルティーヤは太るか?」という疑問についての要点をまとめます。結論から言えば、ファミマのトルティーヤは、商品選びと食べ方次第で、太る原因にもなれば、ダイエット中の食事の選択肢にもなり得ます。
- ファミマのトルティーヤは商品によってカロリーが大きく異なる
- 「タルタルチキンとハムチーズ」は419kcalと高カロリーな部類に入る
- 「テリヤキチキンとタコス風ミート」は323kcalと中程度のカロリー
- 太る原因として懸念されるのは主に脂質と炭水化物(糖質)の量
- 特にマヨネーズやチーズ、油を使った具材は脂質が高くなる
- カロリーは菓子パンやカレーパン、あんまんなどに匹敵する場合がある
- おにぎり1個と比べるとカロリーは高め
- トルティーヤ1本分のカロリー消費には30~60分程度の運動が必要
- ダイエット中に食べるなら活動量の多い昼食がおすすめ
- 夜寝る前に食べると脂肪として蓄積されやすいため避けるべき
- 食べるなら就寝の3時間前までに済ませたい
- 食べ過ぎはカロリー、脂質、塩分の過剰摂取につながる
- 1日1本を目安に、他の食事でバランスを取ることが望ましい
- 高カロリーな飲み物や他の間食と合わせるのは太りやすい食べ方
- 野菜サラダやスープと一緒に、よく噛んで食べるのが太りにくい工夫
- 選ぶ際は栄養成分表示を確認し、脂質が低いものを選ぶと良い

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