レモンパックは太る？カロリーと糖質、ダイエット中の太らない食べ方を解説！

さっぱりとした味わいで人気のレモンパックですが、「美味しいけれど、レモンパックは太るのでは？」と気になっている方も多いのではないでしょうか。

ダイエット中にこのお菓子を食べるのはありかなしか、もし食べるとしたら太る原因を避けるにはどうすれば良いのか、悩ましい問題です。

この記事では、レモンパックのカロリーや糖質について、種類別の情報や他のお菓子とのカロリー比較を交えながら詳しく掘り下げていきます。

また、食べた分のカロリーを消費するための運動量や、食べ過ぎると体に悪いのかという健康面での疑問にもお答えします。

さらに、夜寝る前に食べると太るのか、具体的に何時までなら良いのか、そして太る食べ方と太りにくい食べ方の違いについても解説します。

つい美味しくて止まらなくなる時の対処法や、ダイエット中のおすすめおやつ3選、そして気になる実際の口コミも参考にしながら、レモンパックと上手に付き合うための知識を網羅的にご紹介します。

データで見る「レモンパックは太る」説の真相

レモンパックが太りやすいお菓子なのかどうか、多くの方が気にされています。ここでは、その真相を探るため、具体的なデータや栄養成分、そして利用者の声といった客観的な情報に基づいて多角的に分析していきます。

レモンパックが太ると言われる太る原因

レモンパックが太ると言われる背景には、主にその原材料と栄養成分に理由があります。爽やかな風味に反して、お菓子としての特性を理解することが大切です。

まず、結論から言うと、レモンパックが太る直接的な原因は、そのカロリー、脂質、そして糖質の高さにあります。ヤマザキビスケットの公式サイトに掲載されている情報によると、標準的な「レモンパック」は1パック（8枚）あたり403kcalとされています。これは、ご飯お茶碗に軽く2杯分に近いカロリー量であり、間食としては決して低くない数値です。

このカロリーの内訳を見ると、脂質と炭水化物が大きな割合を占めていることがわかります。原材料名を見ると、小麦粉、砂糖が上位にあり、続いて加工油脂やショートニングが記載されています。小麦粉や砂糖は糖質の主な源であり、エネルギーとして消費されなければ体脂肪として蓄積されやすい栄養素です。

特に、クリームをサンドするタイプのお菓子に使われる加工油脂やショートニングは、脂質の含有量を高める要因となります。脂質は1gあたり9kcalと、たんぱく質や糖質（1gあたり4kcal）に比べて倍以上のカロリーを持っています。このため、少量でも全体のカロリーを引き上げてしまうのです。

このように、サクサクとしたクラッカーと甘酸っぱいクリームという美味しい組み合わせは、同時に高カロリー・高脂質・高糖質という側面も持っています。量が少なくても満足感が得られる反面、無意識に食べ進めてしまうと、1日の摂取カロリーを大幅に超えてしまう危険性があるわけです。これが、レモンパックが太る原因として指摘される最大の理由と考えられます。

種類別カロリー・糖質を一覧で紹介

レモンパックには、定番のものの他にいくつかのバリエーションが存在します。それぞれの製品で内容量やカロリー、糖質（炭水化物）が異なりますので、ここで比較してみましょう。ご自身がよく手に取る製品はどれか確認しながらご覧ください。

なお、栄養成分表示における「炭水化物」は「糖質＋食物繊維」の合計値ですが、お菓子の場合はそのほとんどが糖質であると考えられます。

製品名	内容量（1包装あたり）	カロリー	たんぱく質	脂質	炭水化物
レモンパック	8枚×2パック	403 kcal / 1P(8枚)	3.6 g	22.0 g	47.4 g
レモンパックミニ	40g	208 kcal / 1袋(40g)	1.9 g	11.4 g	24.5 g
クリーム好きのこだわりレモン	8枚×2パック	434 kcal / 1P(8枚)	3.6 g	25.1 g	48.6 g

※上記の数値は、ヤマザキビスケット公式サイトの情報を基に作成しています（2025年7月時点）。製品のリニューアル等により、数値が変更される場合があります。

各製品の特徴

表を見ると、製品ごとに特徴があることがわかります。

このように、どのレモンパックを選ぶかによっても摂取カロリーは変わってきます。ダイエット中などでカロリーを気にされる場合は、まず標準タイプから試したり、ミニサイズで量を調整したりするのが良いかもしれません。

他のお菓子とのカロリー比較でわかること

レモンパックのカロリーが高いのか低いのかを判断するために、他社の類似製品や、一般的に食べられる他のお菓子と100gあたりのカロリーを比較してみましょう。これにより、レモンパックが間食としてどのような位置づけになるのかが客観的に見えてきます。

お菓子の種類	100gあたりのカロリー（目安）
レモンパック	約541 kcal
リッツ クラッカーS	約509 kcal
オレオ バニラクリーム	約507 kcal
ポテトチップス（うすしお味）	約554 kcal
ミルクチョコレート	約558 kcal
カントリーマアム（バニラ）	約488 kcal
ハッピーターン	約535 kcal

※各社公式サイトの栄養成分表示を基に100gあたりに換算して算出（2025年7月時点）。製品の規格により多少の誤差が生じます。

この比較表からわかるように、レモンパックの100gあたりのカロリーは約541kcalであり、これはポテトチップスやミルクチョコレートといった、一般的に高カロリーとされるお菓子とほぼ同等か、わずかに高い水準にあることがわかります。

例えば、クリームサンドビスケットの代表格であるオレオや、シンプルな塩味のクラッカーであるリッツと比較しても、レモンパックのカロリーは高めです。これは、クラッカー部分のサクサク感を出すための油脂と、クリーム部分の甘さやなめらかさを出すための砂糖・油脂が合わさっているためと考えられます。

一方で、1枚単位で食べられるという利点もあります。1枚あたりのカロリーは約50kcalなので、食べる枚数を自分でコントロールしやすい点はメリットと言えるかもしれません。

これらの比較から、レモンパックは決して低カロリーなお菓子ではなく、むしろスナック菓子全体の中でもカロリーが高い部類に入ることが明確になります。そのため、ダイエット中に食べる際には、そのカロリーを正しく認識し、量をしっかり管理することが不可欠です。

レモンパックのカロリーを消費するための運動量

レモンパックをもし1枚（約50kcal）、あるいは1パック（8枚・403kcal）食べてしまった場合、そのカロリーを消費するにはどれくらいの運動が必要になるのでしょうか。

消費カロリーは個人の体重や運動強度によって異なりますが、ここでは運動強度の指標である「メッツ（METs）」を用いて、体重別の運動時間の目安を計算してみます。

レモンパック1枚（約50kcal）を消費するための運動時間（目安）

運動の種類（メッツ）	体重50kg	体重60kg	体重70kg
ウォーキング（普通歩行・3.5）	約27分	約23分	約20分
ジョギング（6.0）	約16分	約13分	約11分
サイクリング（軽い運動・4.0）	約24分	約20分	約17分
掃除機をかける（3.3）	約29分	約24分	約21分

レモンパック1パック・8枚（403kcal）を消費するための運動時間（目安）

運動の種類（メッツ）	体重50kg	体重60kg	体重70kg
ウォーキング（普通歩行・3.5）	約3時間40分	約3時間4分	約2時間38分
ジョギング（6.0）	約2時間9分	約1時間47分	約1時間32分
サイクリング（軽い運動・4.0）	約3時間13分	約2時間41分	約2時間18分
水泳（クロール・ゆっくり・8.3）	約1時間33分	約1時間17分	約1時間8分

このように、たった1枚のレモンパックでも、消費するには20分以上のウォーキングが必要になる場合があります。もし1パックを全て食べてしまうと、そのカロリーを消費するには数時間にわたる運動が必要となり、日常生活の中でこれをコンスタントに行うのは簡単ではありません。

もちろん、これはあくまで計算上の目安です。基礎代謝によっても消費カロリーは変動しますが、レモンパックのカロリーが決して無視できるものではないことが、これらの数値からお分かりいただけるかと思います。お菓子を食べる際には、その後の活動量も考慮に入れることが、体重管理の鍵を握ります。

食べ過ぎると体に悪い？考えられる影響

レモンパックは美味しいお菓子ですが、どのような食品でも食べ過ぎは健康に影響を及ぼす可能性があります。特にレモンパックのように脂質や糖質を多く含むお菓子の場合、いくつかの注意点が存在します。

まず、最も直接的な影響は体重増加のリスクです。前述の通り、レモンパックは高カロリーです。日常的に消費カロリーを上回る量を摂取し続ければ、余分なエネルギーは脂肪として体に蓄積され、肥満につながる恐れがあります。

次に、栄養バランスの偏りが挙げられます。レモンパックの主な栄養素は脂質と炭水化物（糖質）であり、ビタミンやミネラル、たんぱく質といった体を作る上で重要な栄養素はあまり含まれていません（ビタミンCは添加されています）。お菓子でお腹を満たしてしまうと、本来摂るべき栄養素が豊富な食事を摂る機会が失われ、長期的に見ると栄養バランスの乱れを引き起こす可能性があります。

さらに、原材料に含まれる脂質の種類にも注意が必要です。レモンパックの原材料には「ショートニング」や「加工油脂」が使われています。これらに含まれることがある「トランス脂肪酸」は、過剰に摂取すると悪玉コレステロールを増加させ、心臓疾患などのリスクを高める可能性があると指摘されています。もちろん、現在の製品ではトランス脂肪酸の含有量は低減されていると考えられますが、脂質の多い食品の摂りすぎが健康リスクに繋がることは覚えておくべきです。

また、糖質の摂り過ぎは血糖値の急激な上昇を招きます。これを繰り返していると、血糖値を下げるために働くインスリンの分泌に負担がかかり、将来的には生活習慣病のリスクを高めることにもなりかねません。

以上のことから、レモンパックを適量楽しむ分には問題ありませんが、「美味しいから」と一日に何パックも食べるような習慣は、体重管理の面だけでなく、長期的な健康の観点からも避けるべきであると考えられます。

みんなの口コミから見える評価とは

実際にレモンパックを食べている人たちは、どのように感じているのでしょうか。SNSや商品レビューサイトなどに見られる口コミを分析すると、いくつかの共通した評価が見えてきます。

ポジティブな評価

ネガティブ・注意喚起の評価

これらの口コミから、レモンパックは多くの人に愛される魅力的な味と食感を持つ一方で、そのカロリーの高さと「つい食べ過ぎてしまう」という性質を多くの人が認識し、気にしていることがわかります。この「美味しさ」と「高カロリー」という二面性を理解した上で、上手に付き合っていく必要がありそうです。

「レモンパックは太る」を回避する賢い食べ方

レモンパックのカロリーや特性を理解した上で、次に考えるべきは「どうすれば太らずに楽しめるか」という実践的な方法です。ここでは、食べるタイミングや量、そして食べ過ぎを防ぐための具体的な工夫について解説していきます。

意識したい太る食べ方・太りにくい食べ方

同じレモンパックを食べるにしても、その食べ方次第で体に与える影響は変わってきます。ここでは、体重増加につながりやすい「太る食べ方」と、それを避けるための「太りにくい食べ方」のポイントを具体的に解説します。

太る食べ方

太りにくい食べ方

これらの「太りにくい食べ方」は、レモンパックに限らず、あらゆる間食に共通する基本的な考え方です。少しの意識と工夫で、お菓子との付き合い方は大きく変わります。

夜寝る前に食べると太る？何時までが安全か

「夜にお菓子を食べると太る」とよく言われますが、これには科学的な根拠があります。レモンパックを食べる時間帯、特に夜間について注意すべき点と、もし食べるなら何時までが比較的安全かについて解説します。

この現象に大きく関わっているのが、「BMAL1（ビーマルワン）」という体内に存在するたんぱく質です。BMAL1は体内時計を調整する役割を担っていますが、同時に「脂肪を溜め込む働きを促進する」という性質も持っています。

このBMAL1の量は、1日の中で変動します。最も少なくなるのが午後2時から3時頃で、この時間帯は「食べても太りにくい時間」と言われています。一方、BMAL1は夜にかけて増加し始め、夜10時から深夜2時にかけてその量がピークに達します。つまり、この時間帯に食事を摂ると、食べたものが脂肪として蓄積されやすくなってしまうのです。

したがって、レモンパックのようなカロリーや脂質の高いお菓子を夜寝る前に食べるのは、最も太りやすい行為の一つと言えます。消化にも時間がかかるため、睡眠の質を低下させる可能性も否定できません。

では、何時までなら比較的安全なのでしょうか。

理想を言えば、間食はBMAL1が最も少ない午後3時頃に済ませておくのがベストです。しかし、どうしても夜に食べたくなった場合は、BMAL1が増え始める前の、夕食後なるべく早い時間帯、遅くとも夜8時頃までには食べ終えるように心がけるのが賢明です。そして、食べる量は1枚か2枚程度に厳しく制限することが鍵となります。

夜10時以降、特に寝る直前にレモンパックを食べることは、ダイエットや健康管理の観点から見ても、極力避けるべき習慣であると覚えておきましょう。

美味しくて止まらなくなる時のための対処法

レモンパックの口コミでも多く見られるように、「一度食べ始めると止まらなくなる」という悩みは多くの人が抱えています。この抗いがたい誘惑に打ち勝つための具体的な対処法をいくつかご紹介します。

環境を変える工夫

行動を変える工夫

心理的なアプローチ

これらの対処法を組み合わせ、自分に合った方法を見つけることで、「止まらない」という状況をコントロールできるようになるはずです。

結局のところダイエット中にあり？

ここまでレモンパックの特性や食べ方について解説してきましたが、最終的に「ダイエット中にレモンパックはありかなしか？」という問いにお答えします。

結論から言えば、「絶対にNGではないが、賢く付き合う必要がある」というのが答えになります。

「あり」と考える場合の条件

ダイエットは長期戦であり、過度な我慢はストレスの原因となり、かえって挫折やリバウンドを招きかねません。たまにご褒美として、心を満足させるために少量のお菓子を取り入れることは、ダイエットを継続させるための有効な戦略とも考えられます。

レモンパックを「あり」とするには、以下の条件を厳守することが前提となります。

「なし」と考えた方が良い場合

一方で、以下のようなタイプの方は、ダイエット中はレモンパックを「なし」として、一度距離を置いた方が成功しやすいかもしれません。

このような方が無理にレモンパックを取り入れようとすると、かえってダイエットの妨げになる可能性が高いです。その場合は、次に紹介するような、よりダイエットに適したおやつを選ぶことをお勧めします。

最終的な判断はご自身の性格やダイエットのスタイルによりますが、レモンパックは「ご褒美」として、計画的に、そして少量を楽しむ、という位置づけが最も現実的で健全な付き合い方と言えるでしょう。

ダイエット中のおすすめおやつ3選も紹介

ダイエット中にレモンパックの誘惑と戦うのが難しいと感じる場合や、より積極的に健康的な間食を取り入れたい場合は、以下のようなおやつを試してみてはいかがでしょうか。これらは満足感がありながらも、ダイエットのサポートになる栄養素を含んでいます。

1. 素焼きのナッツ類

アーモンドやクルミなどのナッツ類は、ダイエット中のおやつとして非常に優れています。

良質な脂質（不飽和脂肪酸）やビタミン、ミネラル、そして食物繊維が豊富に含まれています。食物繊維は血糖値の上昇を穏やかにし、腹持ちを良くしてくれます。また、硬い食感のため自然と噛む回数が増え、少量でも満腹感を得やすいのが特徴です。

ただし、ナッツ自体もカロリーは低くないため、1日に手のひらに軽く一杯（約20g程度）を目安にすると良いでしょう。食塩や油を使っていない「素焼き」タイプを選ぶのがポイントです。

2. 無糖のギリシャヨーグルト

ギリシャヨーグルトは、通常のヨーグルトに比べて水分（乳清）が少ない分、高たんぱく質であるのが大きな特徴です。たんぱく質は筋肉の材料となり、基礎代謝を維持・向上させるのに役立ちます。また、腹持ちが非常に良いため、間食の満足度を高めてくれます。

製品によっては脂質がゼロのものもあります。無糖タイプを選び、もし甘みが欲しい場合は、少量のフルーツやはちみつをトッピングするのがおすすめです。

3. ハイカカオチョコレート

どうしても甘いものが食べたいという時には、カカオ含有率が70%以上のハイカカオチョコレートが選択肢になります。

カカオに含まれるカカオポリフェノールには、抗酸化作用のほか、血圧低下や代謝アップを助ける効果が期待できるという研究報告があります。また、一般的なミルクチョコレートに比べて糖質の量が少ないのも利点です。

苦みが強いため、一気にたくさん食べにくいという点も、食べ過ぎ防止に繋がります。1日に2～3かけら程度を目安に、ゆっくりと口の中で溶かしながら味わうと、満足感を得やすくなります。

これらの代替案を知っておくことで、おやつの選択肢が広がり、ストレスを溜めずにダイエットを続けやすくなるはずです。

【総まとめ】工夫次第で「レモンパックは太る」は防げる

この記事を通じて、レモンパックが持つ特性と、太るリスクを回避するための具体的な方法について解説してきました。最後に、この記事の要点を箇条書きでまとめます。