セブンのゆずれもんサイダーは太る？カロリー比較とダイエット中の飲み方まで解説

セブンイレブンで手軽に買える「ゆずれもんサイダー」は、爽やかな味わいが人気です。

しかし、その一方で「セブンのゆずれもんサイダーは太るのではないか」と心配になる方もいるかもしれません。

この記事では、太る原因となり得るカロリーや糖質の含有量を確認し、他の飲み物とのカロリー比較も行います。

さらに、ダイエット中にありかなしか、飲み過ぎると体に悪い影響はないか、そして夜寝る前に飲むと太るのか（何時までが目安か）といった具体的な疑問にも答えていきます。

実際の口コミにも触れながら、太る飲み方と太りにくい飲み方のポイントを詳しく解説します。

セブンのゆずれもんサイダーは太るは本当？成分を分析

商品の基本情報と特徴

セブンプレミアムの「ゆずれもんサイダー」は、セブン＆アイグループが展開するプライベートブランドの商品です。製造は、炭酸飲料の分野で高い知名度と実績を持つアサヒ飲料株式会社が担当しており、品質に対する安心感があります。

商品の最大の特長は、国産のゆず果汁とレモン果汁を使用している点です。これにより、人工的な香料だけでは表現しにくい、柑橘類本来の自然で爽やかな風味を実現しています。特にゆずの香りが際立っているとの評価が多く見られます。

内容量は500mlのペットボトルが基本ですが、時期や店舗によっては1.5Lの大容量サイズがラインナップされることもあり、家庭での飲用やシェアにも対応しています。

また、セブンプレミアム商品ならではの手頃な価格設定も大きな魅力です。多くの店舗で100円前後（税込105円や108円など、時期や地域により変動）で販売されている情報があり、コストパフォーマンスの高さからリピーターも多いようです。強めの炭酸による爽快な飲みごたえと、すっきりした後味を求める時に最適な飲料として、多くの消費者に選ばれています。

気になるカロリー・糖質をチェック

飲料を選ぶ際に、体重の増減を気にする方が最も注目すべきなのは「カロリー（エネルギー）」と「糖質（炭水化物）」の量です。

セブンプレミアム公式サイトや商品の栄養成分表示、また関連情報によれば、「ゆずれもんサイダー」の栄養成分（100mlあたり）は、エネルギーが36kcal、炭水化物が9.0g（糖質 9.0g、食物繊維 0.0g）とされています。

この数値を、私たちが一度に飲むことが多い500mlペットボトル1本分に換算すると、以下のようになります。

500ml 1本で180kcalというカロリーは、一般的な清涼飲料水の中では標準的、あるいはやや低めに抑えられている部類に入ります。

しかし、注目すべきは糖質の量です。1本あたり45.0gという糖質量は、決して少ないとは言えません。一般的な角砂糖（1個あたり約3g〜4g）に換算すると、およそ11個から15個分に相当する糖質が一度に摂取される計算になります。

健康的な食生活を意識する上で、1日の糖質摂取量は70g〜130g程度が一つの目安とされることもあります。この観点から見ると、500ml 1本でその目安量のかなりの部分（約3分の1から半分以上）を占めてしまうことになり、体重管理においては十分に注意が必要な数値であると考えられます。

糖質が太る原因となる仕組み

糖質が太る原因とされる背景には、私たちの体内で起こる「血糖値」と「インスリン」というホルモンの働きが深く関わっています。

私たちが糖質を含む食べ物や飲み物を摂取すると、消化・吸収の過程でブドウ糖に分解され、血液中に送り込まれます。これにより、血液中のブドウ糖濃度、すなわち「血糖値」が上昇します。

血糖値が上昇すると、すい臓から「インスリン」というホルモンが分泌されます。インスリンには、主に以下のような重要な役割があります。

適度な糖質摂取であれば、インスリンはエネルギー供給を円滑に行うために働きます。しかし、ゆずれもんサイダーのような糖質を多く含む飲料を一気に飲むと、血糖値が急激に上昇します（この状態を「血糖値スパイク」と呼ぶこともあります）。

すると、体は危険を察知し、血糖値を下げるためにインスリンを大量に分泌します。大量に分泌されたインスリンは、エネルギーとして使い切れなかった多くのブドウ糖を、効率よく脂肪細胞へと送り込み、中性脂肪として蓄積させてしまうのです。

このため、糖質を多く含む飲料を頻繁に飲む習慣は、体脂肪が蓄積しやすい状態を自ら作り出していることになり、太る原因となり得るのです。

他の飲み物とのカロリー比較

「ゆずれもんサイダー」のカロリーと糖質が、他の一般的な飲料と比較してどの程度の水準にあるのかを理解することは、飲み物を選ぶ上で非常に役立ちます。

以下に、500mlあたりの目安となる数値で比較した表を示します。

飲料の種類 (500mlあたり目安)	カロリー (kcal)	糖質 (g)
セブン ゆずれもんサイダー	約180kcal	約45.0g
一般的なコーラ	約225kcal	約56.5g
オレンジジュース（果汁100%）	約235kcal	約52.0g
スポーツドリンク	約125kcal	約31.0g
カフェオレ（砂糖・ミルク入り）	約180kcal	約25.0g
無糖コーヒー（ブラック）	約0～10kcal	約0～2.5g
無糖の緑茶・麦茶・水	約0kcal	約0g

※数値は各メーカーや商品によって異なる場合があるため、あくまで一般的な目安としてご覧ください。

この比較表から分かるように、「ゆずれもんサイダー」のカロリーと糖質は、一般的なコーラや果汁100%のオレンジジュースと比較すると、やや低い傾向にあります。これは、後述する人工甘味料を併用することで、糖質量を抑えつつ甘さを確保しているためと推測されます。

しかし、運動時の水分補給などに用いられるスポーツドリンクと比較すると、カロリー・糖質ともに高めです。また、カフェオレとはカロリーが同程度ですが、糖質量はゆずれもんサイダーの方が大幅に多くなっています。

そして、言うまでもなく、無糖のお茶やコーヒー、水とは比較にならないほどのカロリーと糖質を含んでいます。日常的な水分補給をこれらの無糖飲料から甘いサイダーに置き換えた場合、体重に影響が出る可能性は極めて高いと言えるでしょう。

味に関する口コミの傾向

「ゆずれもんサイダー」の味については、多くの口コミが寄せられており、その評価は個人の好みによって分かれる部分もありますが、一定の傾向が見られます。

肯定的な口コミ

最も多く見られる肯定的な意見は、その「爽やかさ」です。

このように、国産ゆず果汁を使用したことによる本格的な香りと、強炭酸の刺激が組み合わさることで生まれる爽快感が、多くの人々に支持されている理由のようです。特に暑い季節やお風呂上がりなど、スッキリしたい場面で高く評価されています。

否定的な口コミ・注意点

一方で、少数ながら否定的な意見や、好みが分かれるポイントとして挙げられるのが「甘味料の後味」です。

これらは、原材料に使用されている「アセスルファムK」や「スクラロース」といった人工甘味料に起因するものと考えられます。これらの甘味料は、カロリーを抑えながら強い甘さを出すために使われますが、その独特の風味を敏感に感じ取る人もいます。

とはいえ、味に関する評価は全体的に好評であり、ゆずの爽やかな風味と強炭酸の飲みごたえが、手頃な価格で楽しめる点が最大の魅力であると結論付けられます。

セブンのゆずれもんサイダーで太るを避ける飲み方

ダイエット中にあり？飲む基準

ダイエット中に「ゆずれもんサイダー」を飲むことは、絶対に禁止するべき、というわけではありません。しかし、飲むのであれば、その量と頻度、タイミングについて厳格な基準を設ける必要があります。

前述の通り、500ml 1本には約180kcalのカロリーと約45.0gの糖質が含まれています。180kcalというカロリーは、おおよそコンビニのおにぎり1個分に匹敵します。また、糖質45.0gは、ご飯お茶碗1杯分（約150g）の糖質量（約55g）に迫る量です。

ダイエットの基本は「摂取カロリー ＜ 消費カロリー」であり、同時に糖質の摂取量をコントロールして血糖値の急上昇を避けることも重要です。

この飲料を飲む場合は、それを「食事」や「おやつ」の一部としてカウントする意識が不可欠です。例えば、「今日は運動をいつもより30分長く頑張ったから、ご褒美としてコップ1杯だけ飲む」「どうしても甘い炭酸が飲みたい時の『チートデイ』の楽しみとして飲む」といった形です。

もし飲むのであれば、500mlを一度に飲み干すのではなく、半分（250ml）やコップ1杯（200ml）にとどめ、その分のカロリー（90kcal / 72kcal）と糖質（22.5g / 18g）を、その日の他の食事から差し引くといった調整が求められます。

最も避けるべきなのは、これを日常的な水分補給として利用することです。あくまで「嗜好品」として、上手に距離を置いて付き合うのが現実的な対応と言えるでしょう。

飲み過ぎると体に悪い？注意点

「ゆずれもんサイダー」に限らず、糖質を含む甘い炭酸飲料を日常的に飲み過ぎることには、体重増加以外にもいくつかの健康上の懸念点が存在します。

1. 糖質の過剰摂取と肥満リスク

最も直接的な影響です。日常的に500ml 1本（180kcal）を飲み続ければ、単純計算で1ヶ月（30日）で5,400kcalを余分に摂取することになります。体脂肪1kgを減らすのに約7,200kcalが必要とされることを考えると、これがどれだけ体重増加に寄与するかは明らかです。

2. 血糖値スパイクによる身体への負担

前述の通り、液体に含まれる糖質は吸収が速く、血糖値を急激に上昇させます。この「血糖値スパイク」を日常的に繰り返すことは、血糖値を下げるインスリンを分泌する「すい臓」に大きな負担をかけ続けます。長期的には、インスリンの効きが悪くなる「インスリン抵抗性」や、2型糖尿病のリスクを高める可能性が指摘されています。

3. 人工甘味料の影響（後述）

原材料に含まれる人工甘味料については、後のセクションで詳しく触れますが、その摂取量が多くなることへの懸念もゼロではありません。

4. 炭酸や酸による影響

炭酸飲料は一般的に酸性です。頻繁に飲むことで、口内が酸性に傾き、歯のエナメル質が溶け出す「酸蝕歯（さんしょくし）」のリスクを高める可能性があります。また、炭酸が胃腸を刺激し、人によっては腹部膨満感や不快感を引き起こすこともあります。

健康的な水分補給の基本は、カロリーも糖質も含まない「水」や「無糖のお茶」です。ゆずれもんサイダーは、あくまで楽しみとして適量を守ることが、健康を維持する上で大切です。

参考：厚生労働省（インスリン）

夜寝る前に飲むと太る？何時までOK

夜寝る前に「ゆずれもんサイダー」を飲むことは、日中に飲むのと比較して、太る可能性が格段に高まると考えられます。

その理由はいくつかあります。

第一に、夜間、特に就寝中は、日中の活動時間と比べてエネルギー消費量が大幅に低下します。このような活動量が少ない時間帯に糖質（エネルギー源）を摂取すると、消費されずに余ったエネルギーが、インスリンの働きによって効率よく脂肪として蓄積されやすくなります。

第二に、私たちの体には「BMAL1（ビーマルワン）」と呼ばれるたんぱく質が存在します。このBMAL1は、体内で脂肪を蓄積する働きを促進する役割を持っており、時間帯によってその分泌量が変動します。一般的に、BMAL1は日中の午後2時〜3時頃に最も少なくなり、夜10時から深夜2時にかけてピークに達するとされています。

つまり、夜遅い時間に糖質を摂取することは、体内で脂肪蓄積の指令が最も活発に出ているタイミングで、その材料（糖質）を供給する行為にほかなりません。

「何時までならOK」と明確な時間を区切ることは難しいですが、少なくとも活動量が減る夕食後や、就寝の直前（3〜4時間以内）に飲むのは避けるのが賢明です。もし飲むのであれば、BMAL1の分泌が少なく、活動量も多い日中の時間帯、例えば「午後3時のおやつ代わり」として飲む方が、エネルギーとして消費されやすく、太りにくいと考えられます。

参考：厚生労働省（睡眠と生活習慣病との深い関係）

太る飲み方・太りにくい飲み方とは

同じ「ゆずれもんサイダー」を飲むにしても、その飲み方一つで体への影響は大きく変わってきます。太りやすい飲み方を避け、太りにくい飲み方を意識することが重要です。

太る飲み方（避けるべき習慣）

太りにくい飲み方（推奨される習慣）

原材料から見る注意点（甘味料）

「ゆずれもんサイダー」の原材料表示を確認すると、甘さを加える成分として「果糖ぶどう糖液糖（国内製造）」のほかに、甘味料として「アセスルファムＫ（カリウム）」と「スクラロース」が使用されているとの情報があります。

果糖ぶどう糖液糖

これは、トウモロコシなどを原料としたデンプンを酵素などで分解して作られる液状の糖です。砂糖よりも安価で、冷たい飲料にも溶けやすいため、多くの清涼飲料水や加工食品に使用されています。

名前の通り「糖」であり、砂糖と同様に1gあたり約4kcalのカロリーがあります。血糖値を上昇させる主な要因であり、摂取し過ぎれば太る原因となります。

アセスルファムKとスクラロース

これらは「人工甘味料（非糖質系甘味料）」に分類されます。

これらの人工甘味料の最大のメリットは、非常に強い甘さを持ちながら、体内で消化・吸収されないため、カロリーがほぼゼロであり、血糖値も上昇させない点です。

「ゆずれもんサイダー」は100mlあたり36kcal、糖質9.0gとされており、カロリーゼロ飲料ではありません。このことから、果糖ぶどう糖液糖による甘さとカロリーをベースにしつつ、アセスルファムKやスクラロースを併用することで、全体の糖質量（＝カロリー）を抑えながらも、消費者が満足できる強い甘さと爽快感を実現していると推測されます。

これらの人工甘味料は、長年の研究に基づき、日本の厚生労働省をはじめ各国の専門機関で安全性が確認され、使用基準が定められています。したがって、通常の摂取量であれば健康への悪影響を過度に心配する必要はないと考えられます。

ただし、一部の口コミで見られるように、特有の後味（苦味や、舌に残る甘さ）を感じる人もおり、味の好みが分かれる要因となっています。また、ごく一部の研究では、腸内環境への影響や、強い甘さに慣れることによる味覚への影響（さらに強い甘さを求めるようになる可能性）などを指摘する声もありますが、これらについてはまだ科学的なコンセンサスが得られていません。

【総括】セブンのゆずれもんサイダーで太るかは飲み方次第

この記事では、以下の重要なポイントを解説しました。