龍角散のど飴を食べ過ぎたら太る？他の飴とのカロリー比較とダイエット対策！

のどがイガイガする時や、ちょっとした気分転換に便利な龍角散のど飴。

その独特のスーッとした感覚が心地よく、常備している方も多いのではないでしょうか。

しかし、のどに良いからとつい舐めすぎてしまい、「もしかして龍角散のど飴を食べ過ぎたら太るのでは？」と心配になったことはありませんか。

この記事では、そんな素朴な疑問に答えるため、気になる太る原因から、種類ごとのカロリーや糖質、そして他の飴とのカロリー比較まで詳しく掘り下げていきます。

さらに、龍角散のど飴のカロリーを消費するための運動量の目安や、そもそもダイエット向きなのかという問いにもお答えします。

また、ダイエット中の方に向けておすすめの飴3選もご紹介。

食べ過ぎると体に悪いのか、夜寝る前に食べると太るのか、あるいは具体的に何時までなら良いのかといった心配事にも触れていきます。

知っておきたい太る食べ方や太りにくい食べ方のコツ、つい止まらなくなる時の対処法、カロリーを抑えたい方向けのシュガーレスタイプの情報、そして本来期待されるのどへの効果についても丁寧に解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。

龍角散のど飴を食べ過ぎたら太る？原因とカロリー

「龍角散のど飴の食べ過ぎで太る」という話は本当なのでしょうか。このセクションでは、太るとされる原因や、気になるカロリー、そしてのどへの効果など、基本的な情報を掘り下げていきます。

食べ過ぎによる太る原因と体に悪い影響

本日は #のど飴の日 です。
のどのケアには龍角散ののどすっきり飴をどうぞ♪#龍角散 #のどすっきり pic.twitter.com/QCd0QmviA7

— 龍角散公式 (@Ryukakusan_PR) November 14, 2021

龍角散のど飴を食べ過ぎると太る可能性は、残念ながらあります。その最も大きな理由は、主原料に砂糖や水あめが使われているためです。これらは糖質であり、エネルギー源となりますが、摂取しすぎると消費しきれなかった分が脂肪として体に蓄積されてしまいます。

例えば、最も一般的な「龍角散ののどすっきり飴 袋（88g）」のカロリーは1袋あたり342kcalです。これは、およそご飯一杯分（約150g）に相当します。喉の調子が悪いと、無意識のうちに次々と口にしてしまいがちですが、仮に1日で袋の半分を食べたとすると、それだけで約171kcalを摂取することになります。普段の食事にこのカロリーがプラスされると、体重増加に繋がるのは自然なことです。

また、食べ過ぎは単に太るだけでなく、体へ他の影響を及ぼす可能性も考えられます。

食べ過ぎが招く口内環境の悪化

のどの粘膜には「せんもう」という細かい毛があり、ウイルスや細菌などの異物を体外へ排出する重要な役割を担っています。このせんもうの働きを正常に保つためには、唾液による粘膜の保護が欠かせません。

しかし、ひっきりなしにのど飴を舐めていると、口の中は常に食べ物がある状態になります。すると、唾液は本来の粘膜保護作用よりも、食べ物の消化を優先して働くようになります。その結果、せんもうを保護する機能が低下し、かえって細菌やウイルスに感染しやすくなるという指摘も一部の専門家からなされています。のどのために良かれと思ってしたことが、逆効果になる可能性もあるのです。

したがって、龍角散のど飴は適量を守って楽しむことが、体重管理と健康維持の両面から大切になります。

カロリー・糖質と他の飴とのカロリー比較

龍角散のど飴と一括りに言っても、実は様々な種類があり、それぞれカロリーや糖質量が異なります。ご自身がよく口にするタイプの栄養成分を知っておくことは、カロリーコントロールの第一歩です。

ここでは、龍角散のど飴の主要なラインナップと、市販されている他の代表的な飴のカロリーを比較してみましょう。

商品名	1個あたりのカロリー（目安）	1個あたりの炭水化物/糖質（目安）
龍角散のどすっきり飴 袋(88g)	約10.5 kcal	約2.6 g
龍角散のどすっきり飴 スティック	約15.6 kcal	約3.9 g
龍角散のどすっきり飴 120max 袋	約10.8 kcal	約2.6 g
龍角散のどすっきり飴 カシス＆ブルーベリー	約8.0 kcal	糖類 0g
不二家 ミルキー	約15 kcal	–
春日井製菓 黒飴	約30 kcal	–
カンロ 金のミルクキャンディ	約18 kcal	–
サクマ式ドロップス	約11 kcal	–

※商品のリニューアル等により、栄養成分は変更される場合があります。1個あたりの数値は、総量を個数で割った目安値です。

この表からわかるように、コンビニなどで手軽に買えるスティックタイプは、一般的な袋タイプよりも1粒が大きいため、カロリーも高くなる傾向にあります。また、他の菓子飴と比較しても、龍角散のど飴のカロリーは決して低いわけではないことが見て取れます。特に黒飴のように濃厚な味わいの飴は、1個あたりのカロリーが突出して高いです。

カロリーや糖質を気にするのであれば、シュガーレスタイプの「カシス＆ブルーベリー」が最も優れた選択肢であると言えます。

カロリーを消費するための運動量の目安

「たった1個の飴」と侮ってはいけません。そのわずかなカロリーを消費するためにも、私たちの体はエネルギーを必要とします。では、龍角散のど飴を1個食べた場合、具体的にどれくらいの運動が必要になるのでしょうか。

ここでは、代表的な「龍角散ののどすっきり飴 袋」1個（約10.5kcal）を例に、消費に必要な運動時間の目安を計算してみます。運動量の計算には、活動の強度を示すMETs（メッツ）という指標を用います。

体重60kgの人が10.5kcalを消費するための運動時間

※計算式: 消費カロリー(kcal) ÷ (METs × 体重(kg) × 1.05) × 60(分)

もちろんこれはあくまで目安の数値ですが、のど飴1個分のカロリーを消費するのにも、軽いジョギングで10分程度の運動が必要になることがわかります。

何気なく口にしている一粒一粒にもカロリーは確実に存在します。もし1日に5個、10個と食べてしまえば、その合計カロリーを消費するのは決して簡単ではありません。この事実を意識することが、食べ過ぎを防ぐための第一歩となるでしょう。

期待できるのどへの効果とは

龍角散のど飴が長年にわたって多くの人に愛されているのは、その独特の清涼感とのどへのやさしい効果が期待できるためです。ここで重要なのは、龍角散ののどすっきり飴シリーズは、咳止めなどの効果をうたった「医薬品」ではなく、あくまで「食品」に分類されるという点です。

こののど飴の最大の特徴は、独自製法で作られた「龍角散のハーブパウダー」が配合されていることです。カミツレ、カリンなどを主成分としたこのハーブパウダーが、のどに清涼感とうるおいを与えてくれます。

のど飴がもたらす主な働き

ただし、前述の通り、これらは症状を治療する医薬品としての効果ではありません。つらい症状が続く場合は、自己判断でのど飴に頼り続けるのではなく、医療機関を受診することが大切です。あくまで、のどの乾燥が気になる時やリフレッシュしたい時のサポートアイテムとして活用するのが適切な使い方です。

ダイエット向き？シュガーレスという選択肢

これまでの情報を踏まえると、砂糖や水あめを主原料とする通常の龍角散のど飴は、積極的にダイエットに取り入れるべき食品とは言い難いのが実情です。糖質が多く、無意識に食べ過ぎればカロリーオーバーに直結してしまいます。

しかし、「どうしても飴が舐めたい」「のどのケアとカロリーコントロールを両立させたい」と考える方にとって、非常に優れた選択肢が存在します。それが、シュガーレスタイプののど飴です。

龍角散のシリーズでは、「龍角散ののどすっきり飴 カシス＆ブルーベリー」がこれにあたります。

シュガーレスタイプのメリット

一方で、注意点もあります。シュガーレス甘味料（糖アルコール）は、一度にたくさん摂取すると体質によってはお腹が緩くなることがあります。ご自身の体調を見ながら、適量を摂取することが大切です。

以上のことから、ダイエット中に龍角散のど飴を選ぶのであれば、シュガーレスタイプが最適な選択肢であると考えられます。

龍角散のど飴で太るのを避けるための食べ方のコツ

龍角散のど飴が好きでも、太るのは避けたいものです。ここでは、カロリーを上手にコントロールしながら、龍角散のど飴と付き合っていくための具体的な食べ方のコツや注意点について解説します。

太る食べ方・太りにくい食べ方のポイント

同じ龍角散のど飴でも、食べ方ひとつで体に与える影響は変わってきます。太りやすい食べ方を避け、太りにくい食べ方を意識することが、体型維持の鍵となります。

注意したい「太る食べ方」

心がけたい「太りにくい食べ方」

これらのポイントは、すぐに実践できることばかりです。小さな習慣の積み重ねが、長期的なカロリーコントロールに繋がります。

夜寝る前に食べると太る？何時までOK？

「夜に食べると太る」とよく言われますが、これはのど飴にも当てはまります。特に、活動量が少なくなる夜間、とりわけ就寝前に糖質を摂ることは、体重増加のリスクを高める行為です。

私たちの体には、「BMAL1（ビーマルワン）」という、脂肪の蓄積を促進する働きを持つタンパク質が存在します。このBMAL1は時間帯によって体內での量が変動し、一般的に14時から15時頃に最も少なくなり、22時から深夜2時にかけてピークを迎えることがわかっています。

つまり、BMAL1が増加する夜22時以降にのど飴を食べると、摂取した糖質がエネルギーとして消費されにくく、効率よく脂肪として蓄えられてしまうのです。

では、「何時までなら大丈夫なのか」という疑問ですが、医学的に明確な線引きがあるわけではありません。しかし、一般的に、就寝の3時間前までには食事を済ませることが推奨されています。これは、消化活動が睡眠の質を妨げないようにするためですが、カロリー摂取の観点からも同様のことが言えます。

したがって、どうしても夜にのど飴を舐めたい場合は、夕食後など、まだ活動する可能性のある時間帯に留め、遅くとも就寝の3時間前までには済ませるのが賢明です。寝る直前にベッドの中で舐める、という習慣は避けるべきでしょう。

食べ過ぎて止まらなくなる対処法

「一度食べ始めると、つい次々と手が出て止まらなくなってしまう」という経験は、多くの方がお持ちではないでしょうか。この衝動をコントロールするための具体的な対処法をいくつかご紹介します。

物理的に距離を置く

最もシンプルで効果的なのは、物理的に飴から距離を置くことです。

代替行動を見つける

飴を舐めたいという欲求が生まれた時に、それを別の行動に置き換える習慣を作るのも有効です。

これらの対処法をいくつか試してみて、ご自身に合った方法を見つけることが、食べ過ぎ防止への近道となります。

ダイエット中のおすすめ飴3選

ダイエット中でも、どうしても口寂しさを感じたり、仕事の合間に気分転換が必要になったりする場面は訪れるものです。そんな時、間食を完全に我慢するのはかえってストレスを溜め込み、後の過食に繋がる可能性もあります。大切なのは、我慢することではなく、「何を選ぶか」です。

ここでは、ダイエットという目的をサポートしてくれる、優秀な飴や間食を3種類ご紹介します。選ぶ上でのポイントは、単に「低カロリー・低糖質」であることだけではありません。「食物繊維」や「ビタミン」といった栄養面の付加価値や、少量でも満足感を得られる「噛みごたえ」など、ダイエット中の心と体を満たす工夫が凝らされている点が共通しています。

1. 龍角散ののどすっきり飴 カシス＆ブルーベリー

前述の通り、のどのケアをしながらカロリーも抑えたいと考えるなら、龍角散シリーズの中ではこのシュガーレスタイプが最適な選択肢と言えます。ダイエット中に嬉しいメリットがいくつも備わっています。

最大の魅力は、砂糖の代わりに還元パラチノースなどの糖アルコールを使用することで、「糖類ゼロ」を実現している点です。糖アルコールは、砂糖と比べて消化吸収されにくく、血糖値の上昇が非常に穏やかな性質を持っています。このため、血糖値の乱高下による空腹感の再発を防ぎやすく、インスリンの過剰な分泌を抑えられることから、脂肪が蓄積しにくいという利点があります。

さらに、この商品はビタミンCの「栄養機能食品」でもあります。6粒食べれば、成人が1日に必要とするビタミンCを摂取できるように設計されており、ダイエット中に不足しがちな栄養素を手軽に補給できる付加価値は大きいでしょう。

ただし、注意点もあります。糖アルコールは体質や摂取量によってはお腹が緩くなることがあります。これは、消化されにくい性質がゆえに、大腸の浸透圧を高めてしまうためです。まずは少量から試してみて、ご自身の体調と相談しながら適量を見つけるのが賢明です。

2. SARAYA ラカント カロリーゼロ飴

より厳格なカロリー制限や糖質制限に取り組んでいる方にとって、まさに救世主とも言えるのが、SARAYAから発売されている「ラカント カロリーゼロ飴」です。その名の通り、カロリーがゼロである点が最大の特徴になります。

このカロリーゼロを実現しているのは、「エリスリトール」という天然由来の甘味料です。エリスリトールは、摂取してもそのほとんどが体内で代謝されずに尿として排出されるため、エネルギーとして利用されません。したがって、血糖値にも全く影響を与えないという優れた特性を持っています。龍角散のシュガーレス飴が「低カロリー」であるのに対し、こちらは「完全なゼロカロリー」であるため、例えばケトジェニックダイエットのように、微量の糖質さえも厳しく管理したい場合に特に重宝します。

もう一つの主成分である「羅漢果（らかんか）」は、古くから漢方の世界で健康食材として利用されてきたウリ科の植物です。その高純度エキスが、砂糖の数百倍と言われるほどの強い甘みを持ちながら、カロリーはゼロ。これら自然派素材にこだわって作られている点も、健康志向の強い方々から支持される理由でしょう。

ミルク珈琲味やいちごミルク味、ヨーグルト味など、ダイエット中に恋しくなりがちな濃厚なフレーバーが揃っているのも魅力です。甘いものを楽しむ満足感と、カロリーを気にしなくてよい安心感を両立させてくれます。

3. UHA味覚糖 忍者めし

これは厳密には飴ではありませんが、「つい食べ過ぎてしまう」「口寂しさだけでなく、空腹感も満たしたい」という悩みに応えてくれる、戦略的な間食として非常におすすめです。

ハードなグミキャンデーである「忍者めし」の強みは、その圧倒的な「噛みごたえ」にあります。私たちは、食べ物を咀嚼することで満腹中枢を刺激し、満足感を得ます。何度も繰り返し噛む必要があるこの商品は、少量でも脳に「しっかり食べた」という信号を送りやすく、食べ過ぎを防ぐ効果が期待できます。また、噛むという行為は、ストレス軽減に役立つセロトニンの分泌を促すとも言われており、ダイエット中のイライラを和らげる一助にもなり得ます。

ぶどうや梅かつおといったフレーバーには、食物繊維が含まれているものもあります。食物繊維は、血糖値の急激な上昇を抑えるだけでなく、腸内環境を整える働きもあるため、ダイエット中の便秘対策としても有効です。

口の中で溶けてすぐになくなってしまう飴とは異なり、しっかりと「食べる」という行為に時間をかけることができるため、間食の満足度を格段に高めてくれます。飴との使い分けとして、特に空腹感が強い午後の時間帯などに取り入れるのが効果的と考えられます。

自分のライフスタイルやダイエットの段階に合わせて、これらのおすすめを賢く取り入れ、ストレスなく目標達成を目指しましょう。

龍角散のど飴を食べ過ぎたら太るかの結論

この記事を通して解説してきた内容を、最後に箇条書きでまとめます。