パピコで太るのは本当？種類別カロリーとダイエット中の太らない食べ方を解説！

暑い日や食後のデザートに、あのなめらかな食感が恋しくなる「パピコ」。

しかし、その美味しさを堪能しながらも、「パピコを食べると太るのではないか」という不安が頭をよぎる方は少なくないでしょう。

ダイエット中の失敗や後悔を避けたいと考えるのは自然なことです。

この記事では、パピコが太る原因とされる種類別のカロリーや糖質について、他のアイスとのカロリー比較を交えながら徹底的に分析します。

さらに、パピコのカロリーを消費するための運動量の目安や、そもそもダイエット中にありなのか、そして食べ過ぎると体に悪い影響はないのか、といった根本的な疑問にもお答えします。

また、夜寝る前に食べると太るのか、具体的に何時までなら良いのか、日々の習慣が分かれ道となる太る食べ方と太りにくい食べ方の違い、さらには美味しさのあまりつい止まらなくなる時の実践的な対処法まで、あなたが知りたい情報を網羅しました。

記事の最後には、ダイエット中のおすすめアイス3選もご紹介しますので、ぜひ最後までご覧いただき、賢く美味しくパピコを楽しむための参考にしてください。

パピコは太る？カロリーと糖質の詳細分析

パピコの味ごとの種類別カロリー・糖質

パピコが太るかどうかを判断する上で最も基本となるのが、カロリーと糖質の量です。パピコには定番のフレーバーから期間限定の味まで様々な種類があり、それぞれ栄養成分が異なります。

ここでは、代表的なパピコのカロリーと糖質を種類別に見ていきましょう。なお、数値は1袋2本入りではなく、1本あたりのものです。

パピコの種類別 栄養成分比較表（1本80mlあたり）

種類名	カロリー	糖質（炭水化物）	脂質	種類別
チョココーヒー	100 kcal	14.8 g	3.8 g	ラクトアイス
ホワイトサワー	84 kcal	12.5 g	3.3 g	ラクトアイス
マスカット オブ アレキサンドリア	82 kcal	16.3 g	1.8 g	氷菓
白桃	71 kcal	14.9 g	1.2 g	氷菓
地中海レモン	69 kcal	14.0 g	1.4 g	氷菓

※上記の数値は、江崎グリコの公式サイトに掲載されている情報を基にしています（2025年7月時点）。食物繊維の記載がない商品については、炭水化物量を糖質量として参考にしています。商品はリニューアルされることがあるため、購入時にパッケージの栄養成分表示を改めてご確認ください。

表を見ると、種類によってカロリーや糖質に違いがあることが分かります。例えば、定番の「チョココーヒー」は1本100kcalですが、「地中海レモン」は69kcalと、30kcal以上の差があります。

この違いは、アイスの「種類別」表記が関係しています。

「チョココーヒー」や「ホワイトサワー」は、乳固形分や乳脂肪分を含む「ラクトアイス」に分類されます。ミルクのコクがある分、カロリーや脂質がやや高くなる傾向にあります。

一方で、「マスカット」や「白桃」「レモン」といったフルーツ系のフレーバーの多くは、乳固形分がほとんど含まれない「氷菓」に分類されます。シャリっとした食感で後味はさっぱりしており、脂質やカロリーが低いのが特徴です。

したがって、ダイエット中にカロリーを少しでも抑えたい場合は、ラクトアイスよりも氷菓に分類されるフルーツ系のフレーバーを選ぶのが一つの方法と考えられます。ただし、氷菓はさっぱりしている分、糖質がラクトアイスより高い場合もあるため、糖質制限を意識している方は炭水化物の量にも注目することが大切です。

他のアイスとのカロリー比較でわかること

パピコ単体の数値を見ても、それが高いのか低いのか判断しにくいかもしれません。そこで、コンビニやスーパーで手軽に購入できる他の人気アイスと、パピコ（チョココーヒー味）のカロリーや糖質を比較してみましょう。

主要アイスクリーム カロリー・糖質比較表

商品名	メーカー	カロリー	糖質（炭水化物）	内容量	10mlあたりカロリー
パピコ チョココーヒー (1本)	グリコ	100 kcal	14.8 g	80 ml	12.5 kcal
パピコ チョココーヒー (2本)	グリコ	200 kcal	29.6 g	160 ml	12.5 kcal
ガリガリ君 ソーダ	赤城乳業	64 kcal	16.9 g	105 ml	6.1 kcal
スーパーカップ 超バニラ	明治	374 kcal	35.3 g	200 ml	18.7 kcal
チョコモナカジャンボ	森永製菓	303 kcal	34.1 g	150 ml	20.2 kcal
MOW（モウ） バニラ	森永乳業	225 kcal	26.0 g	140 ml	16.1 kcal
PARM（パルム） チョコレート	森永乳業	237 kcal	20.0 g	90 ml	26.3 kcal
雪見だいふく	ロッテ	164 kcal (2個)	26.2 g (2個)	94 ml (2個)	17.4 kcal

※各社の公式サイト情報を参考に作成（2025年7月時点）。商品はリニューアル等で数値が変更される場合があります。

この表からいくつかのことが分かります。

まず、パピコを1本だけで食べる場合、カロリーは100kcal、糖質は14.8gです。これは、スーパーカップ（374kcal）やチョコモナカジャンボ（303kcal）といったカップアイスやモナカアイスに比べて、大幅に低い数値です。

しかし、注意したいのは、パピコは1袋に2本入っている点です。もし2本とも一度に食べてしまうと、合計で200kcal、糖質は29.6gとなり、MOWやPARMといった他のアイスと遜色ない、あるいはそれ以上の数値になります。

一方で、単位量（10mlあたり）で比較すると、パピコはガリガリ君よりは高いものの、スーパーカップやチョコモナカジャンボよりは低い水準にあります。

これらのことから、パピコは「1本で我慢できるか」が太るかどうかの大きな分かれ道になると言えます。2本入りのうち1本だけ食べて残りは後日にする、という食べ方ができるのであれば、他の多くのアイスよりもカロリーや糖質の摂取を抑えやすく、ダイエット中でも比較的選びやすいアイスであると考えられます。

パピコのカロリーを消費するための運動量

「パピコを1本食べてしまった…」そんな時、どれくらい運動すればカロリーを消費できるのでしょうか。ここでは、パピコの定番「チョココーヒー味」（1本100kcal）を摂取した場合のカロリーを消費するために必要な運動時間の目安を、体重50kgの人を例に示します。

パピコ1本（100kcal）を消費するための運動時間（目安）

運動の種類	時間
ウォーキング（やや速め）	約30～35分
ジョギング	約15～20分
自転車（平地）	約20～25分
階段の上り下り	約10～15分
ストレッチ	約40～45分
掃除機がけ	約30～40分

※上記の時間はあくまで一般的な目安であり、個人の年齢、性別、体重、筋肉量、運動強度によって消費カロリーは変動します。

このように見ると、パピコ1本分のカロリーは、決して消費できないものではないことが分かります。例えば、通勤時に一駅手前で降りて歩く、エレベーターを階段に変えるといった日常のちょっとした工夫でも、十分に消費できる範囲です。

もちろん、「食べた分だけ運動しなければならない」と考える必要はありません。人間の体は基礎代謝によって、何もしなくても常にカロリーを消費しているからです。

ただ、こうして具体的な運動量を知っておくことで、「今日はパピコを食べたから、少し長めに歩いてみよう」といった意識を持つきっかけになります。カロリーを数値として把握し、消費するイメージを持つことは、ダイエット中のモチベーション維持にも繋がるでしょう。

パピコはダイエット中にあり？なし？

それでは、本題である「パピコはダイエット中に食べても良いのか」という問いに答えていきましょう。

これらの点を踏まえると、パピコは「条件付きであり」と言えます。

まず、ダイエット中にパピコを選ぶメリットは、1本ずつに分かれている点です。一度に全部食べる必要がなく、量をコントロールしやすいのは大きな利点です。1本あたりのカロリーが約70〜100kcal、糖質が約13〜16g程度というのは、1日の間食の目安（一般的に200kcal、糖質10g程度）から考えると、1本であれば許容範囲に収めやすい数値です。

特に、ファミリーパックなどで販売されているミニサイズ（1本45ml程度）を選べば、カロリーは約50kcal、糖質は8g程度となり、さらに罪悪感なく楽しむことが可能です。

一方で、デメリットは、やはり2本一気に食べてしまうリスクがあることです。前述の通り、2本食べるとカロリーも糖質も一気に跳ね上がり、ダイエットの妨げになる可能性があります。また、なめらかで食べやすい食感のため、つい早食いになってしまい、満腹感を得にくいまま食べ過ぎてしまうことも考えられます。

したがって、ダイエット中にパピコを食べる際は、以下のルールを設けるのが賢明です。

これらのルールを守れるのであれば、パピコはダイエット中の気分転換やご褒美として、上手に付き合えるアイスと言えるでしょう。

パピコの食べ過ぎると体に悪い影響は？

どんな食品でも同様ですが、パピコも食べ過ぎれば体にとって良くない影響を及ぼす可能性があります。特に注意したいのは、「糖質の過剰摂取」と「体の冷え」、そして一部のフレーバーに含まれる「カフェイン」です。

糖質の過剰摂取

パピコに限らず、アイスクリームには砂糖や果糖ぶどう糖液糖といった、吸収の速い糖質が多く含まれています。これらを一度に大量に摂取すると、血糖値が急上昇します。すると、すい臓から血糖値を下げるためのホルモン「インスリン」が大量に分泌されます。インスリンには、使い切れなかった糖を脂肪として体内に溜め込む働きがあるため、これが繰り返されると肥満の原因となります。

体の冷え

冷たいアイスを食べ過ぎると、内臓が直接冷やされてしまいます。内臓の温度が下がると、消化酵素の働きが鈍くなり、消化不良や胃腸の不調を引き起こすことがあります。また、血行が悪くなることで基礎代謝が低下し、結果的に痩せにくい体質に繋がってしまう可能性も指摘されています。

カフェインの影響

見落とされがちですが、パピコの「チョココーヒー味」にはカフェインが含まれています。公式サイトによると、コーヒー由来の成分が使用されています。正確な含有量は明記されていませんが、一般的にチョコレートやコーヒー味のアイスには、微量のカフェインが含まれることが知られています。

少量のカフェインは多くの人にとって問題ありませんが、カフェインに敏感な方、小さなお子さん、妊娠中や授乳中の方が食べ過ぎると、睡眠の質の低下や神経の高ぶりなどを引き起こす可能性があります。特に夜遅い時間に食べるのは避けた方が賢明でしょう。

これらのことから、パピコは適量を守って楽しむことが、健康的な食生活を維持する上で大切です。

パピコで太るのを防ぐための賢い食べ方

夜寝る前に食べると太る？何時までが安全？

「夜、お風呂上がりのアイスが最高！」という方は多いかもしれませんが、ダイエットの観点からは最も注意したい習慣の一つです。夜、特に寝る前にパピコを食べると太りやすいのには、明確な理由があります。

私たちの体には、「BMAL-1（ビーマルワン）」という、脂肪の蓄積を促進する働きを持つたんぱく質が存在します。このBMAL-1の分泌量は1日の中で変動しており、14時〜15時頃に最も少なくなり、22時から深夜2時にかけてピークを迎えることが分かっています。

つまり、同じパピコを食べるのであっても、BMAL-1が少ない午後のおやつの時間に食べるのに比べ、BMAL-1が多い夜間に食べると、摂取したカロリーや糖質が脂肪として蓄積されやすくなってしまうのです。

では、「何時までなら安全か」という問いですが、一概に「この時間まで」と断言するのは難しいものの、一般的には「就寝の3時間前まで」に食べ終えるのが一つの目安とされています。食べたものの消化にはある程度の時間が必要であり、胃に食べ物が残ったまま眠りにつくと、睡眠の質が低下し、成長ホルモンの分泌が妨げられる可能性があります。成長ホルモンは脂肪燃焼にも関わるため、これも太りやすくなる一因と考えられます。

さらに、前述の通り「チョココーヒー味」にはカフェインが含まれるため、睡眠への影響を考慮すると、夕方以降は避けるのがより望ましいでしょう。

これらの理由から、パピコを食べるのであれば、最も太りにくいとされる「15時のおやつ」の時間帯を選ぶのが理想的です。

差がつく太る食べ方・太りにくい食べ方

同じパピコでも、食べ方一つで体に与える影響は変わってきます。ここでは、太りやすい食べ方と、それを避けるための太りにくい食べ方のポイントを具体的に解説します。

太りやすい食べ方

太りにくい食べ方

このように、少しの意識と工夫で、パピコをダイエットの敵ではなく、味方に変えることが可能です。

パピコが止まらなくなる時のうまい対処法

「1本だけと決めていたのに、気づいたら2本目に手が伸びてしまう…」そんな経験はありませんか。パピコが止まらなくなるのには、心理的な習慣や体のメカニズムが関係している場合があります。ここでは、そんな時に試せる具体的な対処法を紹介します。

まず、一つ目のアプローチは「物理的に遠ざける」ことです。

そもそも家に大袋のパピコをストックしないのが最も効果的です。「食べたくなったら、その都度コンビニに1袋だけ買いに行く」というルールにすれば、食べるまでのハードルが上がり、衝動的な食べ過ぎを防げます。

また、購入した場合でも、2本入りのうち1本を食べたら、残りの1本はラップで包んで輪ゴムで留め、冷凍庫の奥の見えにくい場所にしまう、といった「ひと手間」を加えるのも良い方法です。このひと手間が、無意識に2本目に手を伸ばすのを防ぐ心理的なブレーキになります。

二つ目のアプローチは「食べる環境を整える」ことです。

前述の通り、「ながら食べ」は満足感を得にくくするため、止まらなくなる原因の一つです。パピコを食べる時は、テレビやスマホを消し、「今からデザートを食べる」と意識を集中させましょう。お気に入りの小皿に出してみるのも、特別感を演出し、ゆっくり味わうきっかけになります。

三つ目は、「食べた後の行動を決めておく」ことです。

パピコを食べ終えたら、すぐに歯を磨く、あるいはミント系のガムを噛むなど、口の中をさっぱりさせる習慣を取り入れると、「食事はここで終わり」という区切りのサインを脳に送ることができます。

これらの対処法は、意志の力だけに頼るのではなく、行動や環境を変えることで食べ過ぎを防ぐアプローチです。自分に合った方法を見つけて、試してみてください。

ダイエット中のおすすめアイス3選も紹介

ダイエット中でも、どうしてもアイスが食べたくなる時があります。パピコも賢く食べれば選択肢の一つですが、他にもダイエット向きのアイスは存在します。ここでは、罪悪感が少なく、満足度も高いおすすめのアイスを3つ紹介します。

1. SUNAO（グリコ）

江崎グリコから発売されている「SUNAO」シリーズは、ダイエット中のアイスとして非常に有名です。糖質を10g以下に抑えながら、豆乳やとうもろこし由来の食物繊維をたっぷり使用しているのが最大の特徴です。食物繊維は血糖値の上昇を穏やかにする効果も期待できます。バニラやチョコクランチ、抹茶など種類も豊富で、しっかりとした甘さとコクがあるため、ダイエット用とは思えない満足感を得られます。

2. 糖質70%カットのアイス（シャトレーゼ）

お菓子メーカーのシャトレーゼが販売している「糖質70%カットのアイス」も、ダイエッターに人気の高い商品です。一般的なアイスクリームと比較して糖質を大幅にカットしており、1個あたりの糖質は5g程度（商品による）と非常に低く抑えられています。食物繊維や豆乳を使用することで、なめらかな口当たりと満足感のある味わいを実現しています。

3. ガリガリ君（赤城乳業）

昔から愛される定番の氷菓「ガリガリ君」も、ダイエット中の強い味方です。ソーダ味の場合、1本あたりのカロリーは64kcal、脂質は0gと非常にヘルシーです。シャリシャリとした食感と爽快感で、暑い日にリフレッシュしたい時にぴったりです。ただし、糖質は16.9gと比較的しっかり含まれているため、糖質制限を厳密に行っている場合は注意が必要ですが、カロリーを重視する場合には優れた選択肢となります。

これらのアイスは、それぞれ特徴が異なります。自分のダイエット方法や、その日の気分に合わせて選んでみてはいかがでしょうか。

結論｜パピコは太るかより食べ方が重要

ここまでパピコのカロリーや糖質、太りにくい食べ方について詳しく解説してきました。この記事の重要なポイントを以下にまとめます。