メントスは太る？体に悪い？種類別カロリーと糖質、ダイエット中の賢い食べ方！

メントスは、その独特の食感と多彩なフレーバーで、つい手が伸びてしまう魅力的なお菓子です。

しかし、ダイエット中の方や健康を意識している方にとって、「メントスは太るのではないか？」という疑問は尽きないものでしょう。

この記事では、メントスを食べると太る原因から、種類別のカロリー・糖質、そして他のお菓子とのカロリー比較まで、データを基に詳しく解説します。

メントスが本当にダイエット向きなのかを検証し、太る食べ方と太りにくい食べ方の違いや、つい止まらなくなる時の対処法についても深掘りします。

また、夜寝る前に食べると太るのか、具体的に何時までなら許容範囲なのか、万が一食べ過ぎてしまった場合にメントスのカロリーを消費するための運動量、さらにはダイエット中のおすすめおやつ3選まで、あなたの知りたい情報に全てお答えします。

この記事を読めば、メントスとの上手な付き合い方が分かり、ダイエット中の不安を解消できるはずです。

メントスは太る？カロリーと糖質から見る真相

メントスはダイエット向き？

メントスはダイエット向きかと問われると、残念ながら「あまり向いていない」というのが正直な答えになります。糖質制限ダイエットとカロリー制限ダイエット、どちらの観点から見ても、積極的に摂取をおすすめできるお菓子とは言えません。

その理由は、メントスが持つカロリーと糖質の量にあります。メントスはグレープ味1本（14粒入り）で約144kcal、糖質は34.4gです。1粒あたりに換算すると約10kcal、糖質約2.5gとなり、一見するとたいした数値ではないように感じるかもしれません。

しかし、その食べやすさから、つい1本まるごと食べてしまいがちです。もし1本完食すれば、それはお茶碗に軽く一杯のご飯（約100gで156kcal、糖質約35.6g）に匹敵するカロリーと糖質を間食で摂取したことになります。

特に糖質制限を行っている場合、1日の糖質摂取量を厳しく管理する必要があるため、メントス数粒で目標値の多くを消費してしまう可能性があります。1日に2〜3粒程度であれば許容範囲かもしれませんが、それでも他の食事で調整する手間を考えると、意識的に避ける方が賢明な選択と言えるでしょう。

これらのことから、メントスはダイエット中にどうしても甘いものが食べたくなった時に、食べる量を厳密に管理した上で楽しむ「ご褒美」のような位置づけであり、日常的に食べるおやつとしては不向きであると考えられます。

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— Mentos(メントス) (@Mentos_Japan) September 11, 2023

メントスには様々なフレーバーが存在しますが、どの味を選んでもカロリーや糖質量に大きな違いはないのでしょうか。ここでは、代表的なフレーバーの栄養成分を比較してみましょう。

以下は、メントスの主要なフレーバー1本（37.5g）あたりのカロリーと炭水化物（糖質）量をまとめた表です。

フレーバー	カロリー（kcal）	炭水化物（g）
グレープ	144	34.4
ミント	146	35.0
フレッシュコーラ	146	35.0
ラムネ	143	34.0
レモン	141	34.0
ピーチオレンジ	141	34.0
キャラメルチョコ	158	31.0

※炭水化物量は食物繊維がほぼ含まれないため、糖質量と近似値として記載

この表から分かるように、ほとんどのフルーツ系やミント系のフレーバーでは、カロリーは141〜146kcal、糖質量は34〜35gの範囲に収まっており、その差はごくわずかです。1粒あたりに換算すると、その差はほとんど無視できるレベルでしょう。したがって、「この味ならカロリーが低い」と考えて特定のフレーバーを選ぶ意味はあまりありません。

一方で、少し特徴が異なるのが「キャラメルチョコ」です。このフレーバーは他のものと比べて脂質がやや多いため、カロリーが158kcalと最も高くなっています。しかし、その分、糖質量は31gと若干低めです。

いずれにしても、どのフレーバーを選んだとしても、メントスが「高糖質・高カロリー」なお菓子であるという事実に変わりはありません。ダイエット中は、味の好みで選ぶことはあっても、カロリーや糖質を気にしてフレーバーを選ぶ必要はなさそうです。

他のお菓子とのカロリー比較

メントスが他の類似のお菓子と比べて、カロリーや糖質が高いのか低いのかは気になるところです。ここでは、メントス1粒と、スーパーやコンビニで手軽に買える他のお菓子1粒（またはそれに近い単位）あたりの数値を比較してみましょう。

お菓子の種類	個数	カロリー（kcal）	糖質（g）
メントス（グレープ）	1粒	約10.4	約2.4
キャラメル（森永ミルク）	1粒	約19	約3.7
ソフトキャンディ（ハイチュウ）	1粒	約19	約3.8
グミ（果汁グミ）	1粒	約10	約2.3
ラムネ（森永）	1粒	約3	約0.8
飴（一般的なもの）	1粒	約15～20	約4～5

※各製品の標準重量から算出したおおよその値です。

この比較表を見ると、メントス1粒あたりのカロリーや糖質は、グミと同程度であり、キャラメルやハイチュウ、一般的な飴と比較するとやや低いことが分かります。特に、砂糖を固めた飴は1粒あたりの糖質量が高くなる傾向にあります。

この結果だけを見ると、「メントスは意外とヘルシーなのでは？」と感じるかもしれません。しかし、ここで注意すべきは、これがあくまで「1粒あたり」の比較であるという点です。メントスはその独特の食感とサイズ感から、1粒では満足できず、次々と口に運んでしまいがちです。

結果として、1度に食べる量が増え、総摂取カロリーや糖質量は他の菓子類を上回ってしまう可能性も十分に考えられます。例えば、ラムネは1粒あたりの数値が非常に低いですが、これもまた多く食べてしまいやすいお菓子です。

要するに、お菓子を選ぶ際は1粒あたりの数値だけでなく、自分が一度にどれくらいの量を食べてしまう傾向にあるかを考慮することが大切です。メントスを選ぶ場合は、1粒あたりの数値が比較的低いことに油断せず、食べる量を強く意識する必要があります。

メントスで太る原因は糖質の多さ

メントスを食べて太る最大の原因は、その圧倒的な「糖質の多さ」にあります。カロリーも決して低くはありませんが、それ以上に糖質の量と質が体重増加に直結しやすいのです。

メントスの原材料表示を見ると、先頭に「砂糖、水飴」と記載されています。これは、製品に最も多く含まれている成分が砂糖と水飴であることを意味します。これらはどちらも、体への吸収が非常に速い「単糖類」や「二糖類」に分類される糖質です。

これらの糖質を摂取すると、体内で何が起こるのでしょうか。まず、血液中の糖の濃度（血糖値）が急激に上昇します。すると、体は血糖値を正常に戻すために、すい臓から「インスリン」というホルモンを大量に分泌します。

インスリンには、血液中の糖をエネルギーとして細胞に取り込ませる働きがありますが、同時に「余った糖を脂肪に変えて体に蓄える」という働きも持っています。血糖値が急上昇するとインスリンも過剰に分泌されるため、脂肪の合成が促進されてしまうのです。これが「糖質を摂ると太る」メカニズムです。

メントスグレープ味1本（37.5g）には、糖質が34.4g含まれています。これは、スティックシュガー（1本3g）約11.5本分、あるいは角砂糖（1個4g）約8.6個分に相当する量です。あのお菓子1本に、これだけの量の砂糖が含まれていると考えると、いかに糖質が高いかがお分かりいただけるでしょう。

脂質は1本あたり0.7gと非常に少ないため、「脂質が低いからヘルシー」と誤解されがちですが、ダイエットにおいては糖質のコントロールがより重要になる場面が多くあります。メントスはまさに「糖質の塊」であり、これが太る最大の原因と言えます。

食べ過ぎると体に悪い？

メントスは美味しいお菓子ですが、食べ過ぎてしまうと体重増加以外にも、体に様々な悪影響を及ぼす可能性があります。適量を楽しむことが、健康を維持する上で非常に大切です。

糖質の過剰摂取による健康リスク

前述の通り、メントスの主成分は砂糖です。糖質を過剰に摂取し続けると、以下のようなリスクが高まります。

添加物の影響

メントスには、香料、乳化剤、増粘剤などの食品添加物が使用されています。これらは国が定めた安全基準の範囲内で使用されているため、通常の量を食べる分には問題ありません。

しかし、どのような食品添加物であっても、長期間にわたって大量に摂取した場合の影響については、まだ解明されていない部分もあります。特定の添加物が体に合わない場合、アレルギー反応や体調不良を引き起こす可能性もゼロではありません。健康への影響を最小限に抑えるためにも、食べ過ぎは避けるべきです。

メントスコーラの危険性

遊び半分で「メントスコーラ」を試す人がいますが、これは非常に危険な行為です。コーラなどの炭酸飲料を飲んだ直後にメントスを食べると、体内で急激に二酸化炭素が発生し、胃が膨張してしまいます。実際に、これにより嘔吐や呼吸困難に陥り、救急搬送された事例も報告されています。決して真似をしないでください。

メントスで太るのを防ぐ賢い食べ方と対策

太る食べ方・太りにくい食べ方の違い

同じメントスを食べるにしても、その食べ方次第で体に与える影響は大きく変わります。ここでは、体重増加につながりやすい「太る食べ方」と、その影響を最小限に抑える「太りにくい食べ方」の具体的な違いについて解説します。

太る食べ方（NGな習慣）

以下のような食べ方は、血糖値を急上昇させたり、無意識のうちにカロリーオーバーになったりする原因となります。

太りにくい食べ方（推奨される習慣）

ダイエット中でもメントスを楽しみたい場合は、以下のポイントを意識することで、太るリスクを低減させることができます。

これらの太りにくい食べ方を実践するだけで、メントスとの付き合い方は大きく変わります。計画的に、そして意識的に食べることが、ダイエット成功の鍵となります。

夜寝る前に食べると太る？何時までOK？

「夜に食べると太る」とよく言われますが、これは科学的な根拠のある事実です。特にメントスのような高糖質のお菓子を夜寝る前に食べるのは、ダイエットにおいて最も避けるべき習慣の一つと言えます。

なぜ夜に食べると太りやすいのか

私たちの体には「BMAL1（ビーマルワン）」という、体内時計を調整する働きを持つタンパク質が存在します。このBMAL1には、もう一つ重要な役割があります。それは「脂肪を体に溜め込む働きを促進する」という役割です。

BMAL1は一日の中でその量が増減し、量が多い時間帯に食事をすると、脂肪が蓄積されやすくなります。そして、BMAL1の量が最も増加するのが、夜22時頃から深夜2時にかけての時間帯なのです。この時間帯に摂取したエネルギーは、消費されずに脂肪として効率よく蓄えられてしまいます。

さらに、夜は日中に比べて活動量が大幅に減るため、エネルギーの消費量そのものが少なくなります。消費されない余分なエネルギーは、当然ながら脂肪として体に蓄積されます。つまり、夜の時間帯は「脂肪を溜め込みやすく、かつエネルギーを消費しにくい」という、最も太りやすいダブルパンチの時間帯なのです。

メントスを食べるなら何時までが理想か

では、メントスを食べるなら何時までが許容範囲なのでしょうか。

結論から言うと、間食はできるだけ日中の活動時間帯に済ませるのが理想です。BMAL1の量が一日で最も少なくなるのは、午後2時〜3時頃と言われています。この時間帯は「食べても最も太りにくい時間」であり、おやつを食べるのに最適な「ゴールデンタイム」です。

仕事などで午後3時に食べるのが難しい場合でも、夕食までには食べ終えるようにしましょう。遅くとも、活動量が減り始める夕食後や、就寝3時間前以降に食べるのは避けるべきです。特に夜22時以降に食べるのは、ダイエットの観点からは厳禁と考えた方が良いでしょう。

もし夜中にどうしても口寂しくなった場合は、メントスではなく、温かいハーブティーや白湯などを飲んで、空腹感を紛らわすことをおすすめします。

止まらなくなる時のための対処法

「メントスは1粒食べ始めると、なぜか止まらなくなってしまう」という経験を持つ方は少なくないでしょう。この「やめられない、とまらない」状態は、意思の力だけで解決しようとしても難しいことが多いです。ここでは、科学的な視点も交えつつ、具体的な対処法を3つのアプローチから紹介します。

1. 物理的に距離を置く「環境改善アプローチ」

最も効果的で簡単なのは、そもそも食べ過ぎてしまう環境を作らないことです。

2. 食べ方を工夫する「行動改善アプローチ」

食べ方そのものを変えることで、満足感を高め、量を減らすことができます。

3. 欲求を置き換える「代替行動アプローチ」

「食べたい」という欲求が湧いてきた時に、それを別の行動にすり替える方法です。

これらの対処法を組み合わせ、自分に合った方法を見つけることで、「止まらない」ループから抜け出すことが可能になります。

メントスのカロリーを消費するための運動量

「ついメントスを1本食べてしまった…」そんな時に気になるのが、そのカロリーを消費するためにはどれくらいの運動が必要か、ということでしょう。具体的な運動量を知ることは、食べ過ぎへの抑止力にもつながります。

メントス1本（グレープ味）のカロリーは、約144kcalです。この144kcalを消費するために必要な運動時間を、体重別に見ていきましょう。運動による消費カロリーは、体重が重い人ほど多くなります。

以下は、体重50kg、60kg、70kgの人が144kcalを消費するために必要な、各種運動のおおよその時間（目安）です。

この表を見ると、メントスたった1本分のカロリーを消費するだけでも、決して楽ではないことが分かります。例えば、体重60kgの人がウォーキングで消費しようと思えば、約46分も歩き続けなければなりません。ジョギングでも20分以上が必要です。

「お菓子1本くらい」と軽く考えがちですが、そのカロリーを運動で「なかったこと」にするのは、想像以上に時間と労力がかかります。もちろん、運動にはカロリー消費以外にも健康上のメリットがたくさんあるため、積極的に行うべきです。

しかし、ダイエットを効率的に進める上では、まず「摂取カロリーをコントロールする」ことが基本となります。この事実を念頭に置き、「食べる前に、この後の運動量を考える」という習慣をつけることが、メントスの食べ過ぎを防ぐ有効な手段となるでしょう。

ダイエット中のおすすめおやつ3選

ダイエット中に甘いものが食べたくなった時、メントスの代わりにどのようなおやつを選べば良いのでしょうか。ここでは、「低糖質」「高タンパク」「食物繊維が豊富」といった、ダイエットの味方になる要素を満たしたおすすめのおやつを3つ紹介します。

1. 素焼きのナッツ類

アーモンドやクルミなどのナッツ類は、ダイエット中のおやつの王道です。

2. 高カカオチョコレート

チョコレートが好きな方には、カカオ分70%以上の高カカオチョコレートがおすすめです。

3. ギリシャヨーグルト（無糖）

クリーミーで満足感のあるおやつが食べたい時には、無糖のギリシャヨーグルトが最適です。

これらのおやつを上手に取り入れることで、ダイエット中のストレスを軽減し、健康的に間食を楽しむことができます。

メントスは太る？食べ方の工夫が重要

この記事を通じて解説してきた「メントスと体重増加」に関する重要なポイントを、最後にまとめます。