スタバのアーモンドミルクラテで太る？カロリー・糖質と賢い対策法

スターバックスで人気のアーモンドミルクラテ、その香ばしくクリーミーな味わいは多くの人々を魅了しています。

一方で、日々の習慣として楽しむ中で「もしかして太るのでは？」と、ふとカロリーや糖質が気になってしまう方も多いのではないでしょうか。

美味しく飲みたいけれど、体型も維持したい、そんな切実な思いに応えるため、この記事ではスターバックスのアーモンドミルクラテが太るのかどうか、その真相を徹底的に解説します。

具体的には、基本となるホット・アイス・サイズ別の詳細なカロリー・糖質データから、他の人気ドリンクとのカロリー比較、さらには一杯分のカロリーを消費するために必要な運動量の目安まで、多角的に掘り下げていきます。

加えて、ダイエット中に飲んでも良いのか、飲み過ぎると体に悪い影響はないのか、そして夜寝る前に飲むと太るのか、一体何時までなら許容範囲なのかといった、より具体的な疑問にも明確にお答えします。

この記事を最後まで読めば、太る飲み方と太りにくい飲み方の違いが分かり、甘さを足したい時の賢い選択肢としてのはちみつの活用法も身につきます。

もう「太るかも」と心配することなく、アーモンドミルクラテを心から楽しめるようになるための知識が、ここにあります。

スタバのアーモンドミルクラテは太る？基本情報を解説

ホット・アイス・サイズ別カロリー・糖質一覧

スターバックスのアーモンドミルクラテがご自身のダイエット計画に合うかどうかを判断するためには、まず正確なカロリーと糖質の数値を把握することが不可欠です。ドリンクのカロリーは、ホットかアイスかという選択、そしてもちろんサイズによって大きく変動します。

一般的に、アイスドリンクはカップの中に氷が含まれるため、同じサイズのホットドリンクに比べて液体としての正味量が少なくなります。その結果、カロリーや糖質も低くなる傾向が見られます。スターバックスの公式サイトで公表されている栄養成分情報に基づくと、各サイズの具体的な数値は以下の通り整理できます。

スターバックス アーモンドミルクラテの栄養成分

サイズ	種類	エネルギー（カロリー）	糖質
ショート（240ml）	ホット	106kcal	3.3g
	アイス	74kcal	2.5g
トール（350ml）	ホット	159kcal	4.6g
	アイス	90kcal	2.9g
グランデ（470ml）	ホット	203kcal	6.4g
	アイス	117kcal	4.2g
ベンティ（590ml）	ホット	257kcal	8.4g
	アイス	122kcal	5.1g

この表を見ると、例えば最も小さいショートサイズのアイス（74kcal）は、コンビニのおにぎり（約180kcal）の半分以下のカロリーに相当します。ホットでも106kcalであり、これは一般的な板チョコレートの約5分の1程度のカロリーです。

このように具体的な数値を把握しておくことで、1日の総摂取カロリーを管理する際に、アーモンドミルクラテをどのように組み込むかを計画的に考えることが可能になります。少しでもカロリーを抑えたい日にはアイスのショートサイズ、作業のお供として長く楽しみたいけれどカロリーも気になるという日はアイスのベンティを選ぶなど、シーンに応じた賢い選択ができるようになります。

他の飲み物とのカロリー比較でわかる立ち位置

アーモンドミルクラテが他の選択肢と比べてヘルシーなのかどうかを知ることは、賢いドリンク選びの重要な指標となります。スターバックスで定番となっている他のミルクベースのラテと数値を比較することで、アーモンドミルクラテの明確な立ち位置が見えてきます。

ここでは、最も一般的なサイズであるトールサイズのホットドリンクで比較してみましょう。

スターバックス 各種ラテの比較（トール・ホット）

ドリンク名	エネルギー（カロリー）	糖質	特徴
アーモンドミルクラテ	159kcal	4.6g	最も低カロリー・低糖質
スターバックスラテ（牛乳）	223kcal	17.4g	定番。カルシウムが豊富
ソイラテ（豆乳）	208kcal	9.0g	イソフラボンが摂れる
オーツミルクラテ	226kcal	23.2g	食物繊維が豊富だが糖質は高め

上記の表からも明らかですが、アーモンドミルクラテは主要なラテメニューの中で、カロリーと糖質の両面で圧倒的に低い数値を示しています。特に定番のスターバックスラテ（牛乳）と比較した場合、カロリーは約64kcal、糖質は実に12.8gも少なく抑えることができます。これは、角砂糖（約4g）に換算すると3個分以上の糖質をカットできる計算になります。

この大きな差は、主原料である各ミルクの栄養成分に起因します。アーモンドミルクは、アーモンドを細かく砕いて水と混ぜ合わせたものであり、牛乳に比べて脂質や糖質が少ないという特性があります。

各種ミルクの比較（市販品200mlあたり・目安）

ミルクの種類	エネルギー（カロリー）	糖質
アーモンドミルク（砂糖不使用）	約39kcal	約0.9g
牛乳（普通牛乳）	約122kcal	約9.6g
豆乳（無調整）	約105kcal	約3.1g
オーツミルク（砂糖不使用）	約78kcal	約10.8g

これらのデータから、普段スターバックスラテやソイラテを飲んでいる方がアーモンドミルクラテに切り替えるだけで、意識せずとも大幅なカロリーおよび糖質制限が実現できることが分かります。ダイエット中の方や、健康を意識している方にとって、非常に有効な選択肢であると言えるでしょう。

カロリーを消費するための運動量の目安

アーモンドミルクラテが比較的低カロリーであることは事実ですが、そのエネルギーを消費するためには、どの程度の身体活動が必要になるのでしょうか。この具体的なイメージを持つことは、カロリー摂取に対する意識を高め、より健康的なライフスタイルを築く上で役立ちます。

ここでは、多くの方が注文するトールサイズ（ホット: 159kcal, アイス: 90kcal）を基準に、体重別に必要な運動時間（目安）を算出してみましょう。運動による消費カロリーは体重に比例するため、複数の体重で比較することで、よりご自身の状況に近い数値を参考にできます。

アーモンドミルクラテ（トール）のカロリーを消費する運動時間の目安

運動の種類	体重50kg	体重60kg	体重70kg
ホット（159kcal）
ウォーキング（普通）	約50分	約42分	約36分
ジョギング	約25分	約21分	約18分
階段の上り下り	約18分	約15分	約13分
アイス（90kcal）
ウォーキング（普通）	約28分	約24分	約20分
ジョギング	約14分	約12分	約10分
階段の上り下り	約10分	約9分	約7分

もちろん、これはあくまで目安であり、個人の基礎代謝や運動強度によって変動します。しかし、この表を見ると、たとえアイスのトールサイズ（90kcal）であっても、消費するにはそれなりの身体活動が必要であることが理解できます。

また、特別な運動だけでなく、日常生活の中での活動に置き換えてみるのも有効です。例えば、掃除機をかける、窓拭きをする、子どもと遊ぶといった活動もカロリーを消費します。一杯のラテを飲む際には、「この後一駅分歩いてみよう」「エレベーターではなく階段を使おう」といった形で、日々の活動量を少し増やす意識を持つことが、体型管理において重要な鍵となります。

飲み方次第で太る原因になることも

アーモンドミルクラテは、そのままであれば他のラテよりもヘルシーな選択肢ですが、無意識の習慣や少しのカスタマイズが、太る原因へと繋がってしまうことがあります。特に注意すべき3つのポイントを深く掘り下げてみましょう。

ブラックコーヒーからの置き換え

日常的にブラックコーヒーやストレートティーといった、ほぼゼロカロリーの飲み物を愛飲している方が、気分転換や健康志向からアーモンドミルクラテに切り替えるケースです。この場合、本人は健康的な選択をしたつもりでも、結果として1日の総摂取カロリーは確実に増加します。

例えば、トールサイズのアイス（90kcal）を平日の5日間、毎日飲み続けたとします。1週間で450kcal、1ヶ月（4週間）では1800kcalを追加で摂取する計算になります。これは体脂肪に換算すると約250gに相当し、年間を通じてこの習慣が続けば、ドリンクだけで体重が約3kg増加する可能性も考えられるのです。

甘いカスタマイズの追加

スターバックスのカスタマイズは大きな魅力ですが、ダイエットにおいては慎重な判断が求められます。標準のアーモンドミルクラテは無糖で提供されますが、ここに甘みを加えると状況は一変します。

代表的なカスタマイズによる追加カロリー・糖質の目安

カスタマイズ（1追加あたり）	追加エネルギー（目安）	追加糖質（目安）
バニラシロップ（1ポンプ）	約20kcal	約5g
キャラメルシロップ（1ポンプ）	約20kcal	約5g
ホワイトモカシロップ（1ポンプ）	約50kcal	約11g
キャラメルソース	約16kcal	約3g
チョコレートソース	約12kcal	約2g
ホイップクリーム	約80kcal	約1g

例えば、トールサイズのホット（159kcal）にバニラシロップを2ポンプ追加し、キャラメルソースをかけると、合計で約215kcalになります。これはもはや、スターバックスラテ（223kcal）とほぼ変わらないカロリーです。せっかくアーモンドミルクを選んだ利点が、カスタマイズによって完全に失われてしまうのです。

「ヘルシー」というイメージによる油断

「アーモンドミルクは体に良い」「植物性ミルクだから大丈夫」といった健康的なイメージが先行し、無意識のうちに摂取量が増えてしまう心理的な落とし穴も存在します。これは「ヘイロー効果」とも呼ばれるもので、一つの良い特徴（ヘルシーであること）によって、他の側面（カロリーや脂質が含まれること）への注意が散漫になってしまう現象です。

「今日は頑張ったからグランデサイズにしよう」「ヘルシーだから毎日飲んでも問題ないだろう」といった油断が積み重なり、結果的にカロリーオーバーを招くことは十分に考えられます。あくまで嗜好品の一つとして、適量を守り、計画的に楽しむ姿勢が何よりも大切です。

スタバのアーモンドミルクラテで太るのを防ぐ飲み方

結局ダイエット中にあり？なし？

結論から言うと、ダイエット中にスターバックスのアーモンドミルクラテを飲むのは、賢い選択肢として十分に「あり」です。厳格な食事制限でストレスを溜め込むよりも、上手に取り入れることで、心に潤いを与えながらダイエットを継続する助けになります。

その最大の理由は、前述の通り、牛乳や豆乳を使用した他のラテと比較してカロリーと糖質が著しく低い点にあります。ダイエット中にどうしても甘いラテが飲みたくなった時、スターバックスラテ（トール・ホットで223kcal）を我慢する代わりに、アーモンドミルクラテ（同159kcal）を選ぶだけで、約64kcalものカロリーを削減できます。この小さな選択の積み重ねが、長期的なダイエットの成功に繋がります。

また、ダイエット中の「間食」としても非常に優秀です。厚生労働省などが推奨する間食の目安は1日200kcal程度とされていますが、アーモンドミルクラテはトールサイズのアイスで90kcal、ホットでも159kcalと、この基準内に余裕で収まります。

空腹感が強くなる午後の時間帯におやつとして取り入れれば、適度な満腹感を与え、夕食のドカ食いを防ぐ効果も期待できるでしょう。さらに、アーモンドミルクには、ダイエット中に積極的に摂りたい栄養素が含まれている点も見逃せません。

したがって、アーモンドミルクラテは単に低カロリーなだけでなく、栄養補給の面からもダイエットをサポートしてくれる、心強い味方となり得るのです。

太る飲み方・太りにくい飲み方のポイント

アーモンドミルクラテをダイエットの味方にするためには、その飲み方に少し工夫を凝らすことが大切です。ここでは、体重増加につながりやすい「太る飲み方」と、ダイエット中でも安心して楽しめる「太りにくい飲み方」の具体的なポイントを、さらに詳しく解説します。

太る飲み方

太りにくい飲み方

これらのポイントを日々の選択に取り入れるだけで、アーモンドミルクラテとの付き合い方が大きく変わり、ダイエット中でも安心して楽しむことができるようになります。

甘さの追加ははちみつがおすすめ

ダイエット中であっても、時には優しい甘さで心を癒したいと感じるものです。無糖のアーモンドミルクラテではどうしても物足りない、そんな時には各種シロップに手を伸ばす前に、「はちみつ」という選択肢を思い出してください。

スターバックスの多くの店舗では、コンディメントバーにはちみつが常備されており、無料で利用することができます（見当たらない場合はカウンターでお願いすれば提供してもらえます）。はちみつがシロップよりもダイエット中の甘味料として推奨されるのには、明確な理由があります。

少量で満足できる甘さ

はちみつは、主成分である果糖とブドウ糖のバランスにより、砂糖（シロップの主成分であるショ糖）よりも甘みを強く感じやすいという特性があります。そのため、シロップを1ポンプ（約5gの糖質）加えるのと同じ程度の甘さを、より少ない量のはちみつで得ることが可能です。結果として、摂取する糖質量とカロリーを抑えることに繋がります。

血糖値の上昇が緩やか

はちみつは砂糖に比べてGI値（グリセミック・インデックス）が低い食品です。GI値とは、食後の血糖値の上昇度合いを示す指標であり、この値が低いほど血糖値の上昇が緩やかになります。血糖値の急上昇は、インスリンの過剰分泌を招き、脂肪を溜め込みやすくする原因となるため、GI値が低い食品を選ぶことはダイエットにおいて非常に有効です。

栄養価の利点

シロップがほぼ糖質のみで構成されているのに対し、はちみつにはビタミンB群やミネラル、アミノ酸、酵素といった栄養素が微量ながら含まれています。これらは体の調子を整える上で役立つ成分であり、単にカロリーを摂取するだけで終わらないというメリットがあります。

ただし、忘れてはならないのは、はちみつも糖質であり、決してゼロカロリーではないという点です。ティースプーン1杯（約7g）で約21kcalのエネルギーがあります。あくまで「シロップよりは賢い選択」という位置づけであることを理解し、風味付け程度に少量加えるのが、賢明で太りにくい活用法です。

飲み過ぎると体に悪い？摂取量の目安

アーモンドミルクラテは、適量を守ればダイエットや美容の味方になりますが、どんなに体に良いとされるものでも「過ぎたるは猶及ばざるが如し」です。過剰な摂取は、かえって体に不調をきたす可能性があります。

消化器系への影響

アーモンドミルクの主な利点の一つは、食物繊維を含んでいることです。この食物繊維が腸内環境を整え、便通をサポートしてくれるのですが、摂取量が多すぎると逆効果になることがあります。特に、普段あまり食物繊維を摂らない方が急に大量に摂取すると、腸が過剰に刺激され、お腹が張ったり、緩くなったり、場合によっては下痢を引き起こしたりする可能性があるのです。

カロリー・脂質の過剰摂取

前述の通り、アーモンドミルクラテは低カロリーですが、ゼロではありません。例えば、アイスのベンティサイズ（122kcal）を1日に2杯飲めば約244kcalとなり、これはお茶碗に軽く一杯のご飯とほぼ同じカロリーです。知らず知らずのうちに、こうした「液体のカロリー」を積み重ねてしまうことは、ダイエットの停滞を招く典型的なパターンです。

また、アーモンドミルクに含まれる脂質は、オレイン酸などの良質な不飽和脂肪酸が中心ですが、脂質は脂質です。過剰に摂取すれば、エネルギーとして消費されなかった分は体脂肪として蓄積されます。

ビタミンEの過剰摂取について

アーモンドはビタミンEが豊富なことで知られていますが、脂溶性ビタミンであるビタミンEは、過剰に摂取すると体内に蓄積されやすい性質があります。通常の食事やアーモンドミルクラテを1日に1〜2杯飲む程度で過剰摂取になる心配はほとんどありませんが、サプリメントで別途ビタミンEを大量に摂取している方などは、念のため注意が必要です。

1日の摂取目安量

これらの点を総合的に考慮すると、健康やダイエットへの良い影響を期待するのであれば、アーモンドミルクラテは1日に1杯程度を目安にするのが賢明です。市販のアーモンドミルク製品の多くが推奨する1日の摂取量もコップ1杯（約200ml）程度です。スターバックスのショートサイズが約240mlであることを考えると、この「1日1杯」という目安は非常に現実的と言えるでしょう。

夜寝る前に飲むと太る？何時までOK？

一日の終わりに、ほっと一息つくために温かいラテを飲みたくなる気持ちはよく分かります。しかし、体重管理と良質な睡眠という二つの観点から、夜寝る前にアーモンドミルクラテを飲むことは、慎重になるべき習慣です。

体重への影響：体内時計との関係

私たちの体には「体内時計」が備わっており、時間帯によって体の働きが異なります。特に、夜間はエネルギーを消費するよりも、蓄積する方向へと体のシステムが切り替わります。この働きに大きく関わっているのが、「BMAL1（ビーマルワン）」というたんぱく質です。BMAL1は脂肪細胞に脂肪を溜め込む働きを促進する性質があり、その量は午後3時頃に最も少なくなり、夜10時から深夜2時にかけてピークに達するとされています。

つまり、同じカロリーのものを摂取しても、夜遅い時間に飲むと、日中に飲むよりも格段に脂肪として蓄積されやすいのです。これは、低カロリーなアーモンドミルクラテであっても例外ではありません。

睡眠への影響：カフェインの覚醒作用

アーモンドミルクラテはコーヒーベースのドリンクであり、エスプレッソショットに含まれるカフェインが覚醒作用をもたらします。カフェインは脳内のアデノシンという眠りを誘う物質の働きをブロックし、脳を興奮状態にします。これにより、寝つきが悪くなるだけでなく、眠りが浅くなり、夜中に目が覚めやすくなるなど、睡眠の質全体を低下させる可能性があります。

良質な睡眠は、ダイエットに不可欠な成長ホルモンの分泌や、食欲をコントロールするホルモン（食欲を増進させる「グレリン」と抑制する「レプチン」）のバランスを整える上で極めて重要です。睡眠不足は、翌日の食欲増進や代謝の低下を招き、ダイエットの努力を妨げる一因となり得ます。

何時までなら良いか？

これらの理由から、もし夜にアーモンドミルクラテを飲むのであれば、就寝時刻の最低でも3〜4時間前までには飲み終えることを強く推奨します。カフェインの代謝には個人差がありますが、一般的には数時間かかると言われているためです。

どうしても夜にラテの雰囲気を楽しみたいという場合は、追加料金（+55円）でエスプレッソを「ディカフェ（カフェインレス）」に変更するカスタマイズを活用しましょう。これにより、睡眠への直接的な影響は大幅に軽減できます。ただし、カロリーを摂取するという点に変わりはないため、やはり可能な限り早い時間帯に飲むのが理想的であることに留意してください。

スタバのアーモンドミルクラテは太る？結論まとめ