ハーゲンダッツは太る？種類別カロリーとダイエット中の食べ方のコツを紹介！

濃厚でリッチな味わいが魅力のハーゲンダッツですが、「美味しいけれど食べたら太るのでは？」と、食べるのをためらってしまう方も多いのではないでしょうか。

自分へのご褒美にしたいけれど、カロリーや糖質が気になってしまい、ダイエット中の失敗や後悔につながることは避けたいものです。

この記事では、ハーゲンダッツが太るとされる根本的な太る原因から、種類別のカロリーや糖質、さらには他のアイスとのカロリー比較まで、データを基に詳しく解説します。

ハーゲンダッツのカロリーを消費するための運動量の目安や、食べ過ぎると体に悪いのかという健康面での疑問にもお答えします。

また、ダイエット中にありかなしかという問題や、夜寝る前に食べると太るのか、具体的に何時までなら良いのか、そして太る食べ方と太りにくい食べ方の違いについても掘り下げていきます。

加えて、ダイエット中のおすすめアイス3選や、近年注目されている豆乳フレーバーについてもご紹介し、ハーゲンダッツを賢く楽しむための具体的なヒントを網羅的にお届けします。

この記事を読めば、ハーゲンダッツと上手に付き合い、罪悪感なく楽しむための知識が身につくはずです。

ハーゲンダッツは太ると言われる理由とカロリー

多くの人に愛されるハーゲンダッツですが、なぜ「太る」というイメージが定着しているのでしょうか。ここでは、その主な理由である成分やカロリーについて、具体的なデータと比較を交えながら多角的に解説します。

高脂質・高糖質が太る原因

ハーゲンダッツを口にした時の、あの濃厚でクリーミーな味わいの秘密は、その原材料にあります。アイス類は「乳及び乳製品の成分規格等に関する省令（乳等省令）」に基づき、乳成分の量によって「アイスクリーム」「アイスミルク」「ラクトアイス」の3種類に分類されます。

ハーゲンダッツの多くは、この中で最も乳固形分と乳脂肪分の基準が高い「アイスクリーム」に該当します。例えば、定番のバニラフレーバーは乳固形分が25.0%（無脂乳固形分10.0%、乳脂肪分15.0%）とされており、これは法令基準（乳固形分15.0%以上、うち乳脂肪分8.0%以上）を大きく上回る数値です。

この豊富な乳脂肪分が、ハーゲンダッツ特有のコクと滑らかな口どけを生み出しているのです。しかし、脂質は1gあたり9kcalと、たんぱく質や炭水化物（1gあたり4kcal）に比べて倍以上のエネルギーを持つため、乳脂肪分が多いアイスクリームは必然的にカロリーが高くなる傾向にあります。これが、ハーゲンダッツが太る原因の一つと考えられます。

一方で、脂質が多い食品は、糖質の吸収を緩やかにする働きも期待できます。そのため、糖質が主成分である氷菓などと比較して、食後の血糖値の急上昇は抑えられやすいという側面も持ち合わせています。とはいえ、摂取カロリーが高くなる事実に変わりはないため、食べる量や頻度には注意が必要です。

種類別カロリー・糖質一覧

ハーゲンダッツには様々なフレーバーや形態があり、それぞれカロリーや糖質量が異なります。ダイエット中に選ぶ際の参考として、主な商品の栄養成分を把握しておくことが大切です。

公式サイトの情報を基に、代表的なミニカップ商品の栄養成分を以下に示します。ただし、商品は頻繁に入れ替わるため、あくまで目安としてご覧ください。

ハーゲンダッツ ミニカップ（110mlあたり）栄養成分比較表

フレーバー	エネルギー (kcal)	たんぱく質 (g)	脂質 (g)	炭水化物 (g)
マカデミアナッツ	297	4.6	22.4	19.3
ラムレーズン	257	3.5	17.1	22.3
クッキー＆クリーム	247	4.5	15.8	21.7
バニラ	244	4.6	16.3	19.9
グリーンティー	239	4.8	14.8	21.6
リッチミルク	237	4.1	15.2	21.0
ストロベリー	236	4.2	14.8	21.4

※上記は2025年7月時点の公式サイト情報を参考に作成した代表例です。正確な情報は購入時に商品パッケージをご確認ください。

この表から、ナッツやチョコレート、クッキーなどが入ったフレーバーは脂質が多く、カロリーが高い傾向にあることがわかります。逆に、フルーツ系やシンプルなミルク系のフレーバーは比較的カロリーが低い傾向にあります。

他のアイスとのカロリー比較

ハーゲンダッツのカロリーが高いことは分かりましたが、他の市販アイスクリームと比較するとどうなのでしょうか。スーパーやコンビニで手軽に購入できる代表的なカップアイスと、100mlあたりの栄養成分を比較してみましょう。

市販カップアイス（100mlあたり）栄養成分比較表

商品名	エネルギー (kcal)	脂質 (g)	炭水化物 (g)
明治 エッセルスーパーカップ 超バニラ	約187	約10.4	約21.8
ハーゲンダッツ バニラ	約222	約14.8	約18.1
森永乳業 MOW（モウ） バニラ	約161	約8.9	約18.1
ロッテ 爽 バニラ	約121	約5.7	約15.9
江崎グリコ 牧場しぼり 味わいミルク	約141	約7.3	約18.4

※各社公式サイトの情報を基に100mlあたりに換算して算出。内容量は商品によって異なります。

比較すると、ハーゲンダッツは他のカップアイスに比べて、100mlあたりのエネルギーと脂質が最も高いことが分かります。これは前述の通り、乳脂肪分を豊富に含んだ「アイスクリーム」規格であることが主な理由です。少量でも満足感を得やすいという利点はありますが、カロリーを抑えたい場合は他の選択肢も視野に入れる必要があります。

カロリーを消費するための運動量の目安

ハーゲンダッツ ミニカップ「バニラ」1個（110ml）のカロリーは、公式サイトによると244kcalです。このカロリーを消費するには、どのくらいの運動が必要になるのでしょうか。

体重60kgの成人を例に、各種運動で244kcalを消費するために必要な時間の目安を以下に示します。

もちろん、これらの数値は個人の体重や筋肉量、運動強度によって変動しますが、ハーゲンダッツ1個分のカロリーを消費するには、決して短くない時間の運動が必要になることが分かります。ご褒美として食べた後は、少し長めに歩いたり、エレベーターの代わりに階段を使ったりと、日常生活の中で意識的に活動量を増やす工夫が求められます。

食べ過ぎると体に悪い？健康への影響

ハーゲンダッツをたまに楽しむ程度であれば問題ありませんが、頻繁に食べ過ぎると体に様々な影響を及ぼす可能性があります。

体重増加のリスク

最も直接的な影響は、体重の増加です。前述の通り、ハーゲンダッツは高カロリーな食品であり、日常の食事に加えて毎日1個食べ続ければ、1ヶ月で約7,320kcal（244kcal × 30日）もの余剰カロリーを摂取することになります。これは体脂肪に換算すると約1kg分に相当し、体重増加に直結する可能性があります。

糖質・脂質の過剰摂取による影響

ハーゲンダッツには糖質や脂質も多く含まれています。これらの栄養素を過剰に摂取し続けると、血糖値のコントロールが乱れたり、血液中の中性脂肪や悪玉コレステロールが増加したりする原因となり得ます。長期的には、生活習慣病のリスクを高める可能性も否定できません。

また、糖質の過剰摂取は、体内のタンパク質と結びついて糖化（AGEsの生成）を引き起こし、肌のくすみや弾力低下といった肌荒れの一因になることも指摘されています。美味しいからといって、無計画に食べ続けることは避けるべきです。

ハーゲンダッツで太るのを避ける賢い食べ方

ハーゲンダッツは高カロリーですが、食べ方を工夫すればダイエット中でも楽しむことは可能です。ここでは、太りにくい食べ方の具体的なルールやコツ、おすすめの商品について解説します。

ダイエット中にあり？食べる時のルール

ダイエット中にハーゲンダッツを食べることは、決して「なし」ではありません。我慢しすぎるとストレスが溜まり、かえって暴食につながることもあるため、上手に取り入れるのが賢明です。

ダイエット中に食べる際は、以下のルールを守ることを心がけましょう。

1日の間食カロリー目安を意識する

一般的に、ダイエット中の間食は1日に200kcal程度が目安とされています。ハーゲンダッツのミニカップは1個で240kcal前後あるため、丸ごと1個食べてしまうとカロリーオーバーになりがちです。

対策としては、1回に食べる量を半分（約120kcal）にしたり、複数人でシェアしたりするのがおすすめです。また、ファミリー向けの「アソートボックス」に入っているミニカップは1個70ml（約150kcal前後）と通常サイズより小さいため、量をコントロールしやすく、ダイエット中には適しています。

「特別なご褒美」として頻度を決める

「毎日食べる」のではなく、「週に1回のご褒美」「目標を達成した日のご褒美」など、食べる頻度やタイミングにあらかじめルールを設けることが大切です。これにより、無意識にダラダラと食べてしまうのを防ぎ、ハーゲンダッツを食べるという行為がダイエット継続のモチベーションにもなり得ます。

太る食べ方・太りにくい食べ方のコツ

同じハーゲンダッツを食べるのでも、少しの工夫で太りやすさは大きく変わります。太りにくい食べ方のコツを身につけ、賢く楽しみましょう。

太りにくい食べ方のコツ

避けるべき太る食べ方

夜寝る前に食べると太る？何時までが適切か

「夜に食べると太る」とよく言われますが、これには科学的な根拠があります。私たちの体には、「BMAL-1（ビーマルワン）」という、脂肪の蓄積を促進する働きを持つタンパク質が存在します。

このBMAL-1は、1日の中で量が変動しており、午後2時～3時頃に最も少なくなり、夜10時から深夜2時にかけてピークに達します。つまり、同じものを食べても、BMAL-1が多い夜の時間帯は脂肪として蓄積されやすく、太りやすいということになります。

したがって、ハーゲンダッツを食べるのに最も適した時間帯は、BMAL-1の分泌が少ない午後2時～3時頃の「おやつのゴールデンタイム」です。

どうしても夜に食べたい場合は、BMAL-1の分泌が急増する夜10時より前、できれば就寝の3時間前までには食べ終えるようにしましょう。食べた直後に寝てしまうと、エネルギーとして消費されずに脂肪として蓄積されやすくなるため注意が必要です。

注目は低カロリーな豆乳アイス

近年、ハーゲンダッツから植物性ミルクを使用した「GREEN CRAFT（グリーン クラフト）」シリーズが登場し、健康志向の方々から注目を集めています。

このシリーズは、乳製品の代わりに豆乳を主原料として作られているのが最大の特徴です。乳脂肪分を含まないため、法律上の分類は「氷菓」となり、通常のアイスクリームに比べて脂質とカロリーが大幅に抑えられています。

GREEN CRAFT 豆乳バニラ

ミニカップ（110ml）あたりのエネルギーは170kcalと、通常のバニラ（244kcal）と比較して約30%もカロリーが低くなっています。豆乳のまろやかなコクと、マダガスカル産バニラの芳醇な香りが楽しめる、ヘルシーながらも満足感のある一品です。

GREEN CRAFT 豆乳チョコレート＆マカデミア

こちらはエネルギー215kcalと、豆乳バニラよりは少し高めですが、それでも通常のマカデミアナッツ（297kcal）より大幅に低カロリーです。濃厚なチョコレートの味わいとマカデミアナッツの食感が楽しめ、豆乳の風味が苦手な方でも食べやすい仕上がりになっています。

カロリーや脂質を抑えたい方、乳製品を控えている方にとって、この豆乳アイスシリーズは非常に魅力的な選択肢と言えるでしょう。

ダイエット中のおすすめアイス3選

ハーゲンダッツの中でも、比較的カロリーが控えめで、ダイエット中に選びやすいフレーバーが存在します。カロリーを少しでも抑えたい時に、おすすめの商品を3つ紹介します。

ストロベリー（ミニカップ）

236kcal定番フレーバーの中では、カロリーが比較的低い商品の一つです。濃厚なクリームにイチゴの果肉とピューレが混ぜ込まれており、フルーツの自然な酸味と甘みが楽しめます。果実感があるため、満足感も得やすいでしょう。

グリーンティー（ミニカップ）

239kcalこちらも定番フレーバーの中ではカロリーが低めです。石臼で丁寧に挽いた抹茶が使われており、豊かな香りとほのかな苦みが、クリームの甘さを引き締めてくれます。甘すぎるものが苦手な方にもおすすめです。

アソートボックス（各種）

1個あたり約150～160kcal前述の通り、通常サイズ（110ml）より小さい70mlサイズのカップがセットになっています。「バニラ」「ストロベリー」「クッキー＆クリーム」など人気のフレーバーが一度に楽しめ、1個あたりのカロリーが200kcalを下回るため、ダイエット中の量コントロールに最適です。

【総まとめ】ハーゲンダッツで太るかは食べ方次第