ふんわりとしたスポンジに、甘い生クリームと真っ赤ないちご。
多くの人を魅了するショートケーキですが、「食べたいけど太るのが心配」と感じる方は少なくないでしょう。
ショートケーキが本当に太るのか、その太る原因から、一切れのカロリー・糖質・脂質の実態まで、気になる点は多いものです。
この記事では、他のデザートとのカロリー比較はもちろん、ショートケーキとチーズケーキ、太るのはどっち?という素朴な疑問や、太りやすいのはシュークリームかショートケーキか?といった具体的な比較も交えて詳しく解説します。
さらに、食べ過ぎると体に悪いのかという健康面での注意点や、夜寝る前に食べると太るのか、食べるなら何時までが良いのか、といった時間に関する疑問にもお答えします。
ショートケーキのカロリーを消費するための運動量の目安から、太る食べ方と太りにくい食べ方の具体的なコツ、そもそもダイエット向きなのかという問い、そしてダイエット中のおすすめデザート3選やケーキのカロリー低い順まで、幅広く情報をお届けします。
この記事を読めば、ダイエット中の失敗や後悔を避け、ショートケーキと上手に付き合っていく方法が分かります。
- ショートケーキが太ると言われる具体的な原因
- 他のケーキと比べたショートケーキのカロリーや脂質
- ダイエット中にショートケーキを食べる際の注意点
- カロリーを抑えながらスイーツを楽しむための工夫
ショートケーキは太る?気になるカロリーと原因

ショートケーキがなぜ太りやすいと言われるのか、その理由をカロリーや栄養素、他のスイーツとの比較を通じて具体的に掘り下げていきます。
- ショートケーキが太る原因は主に糖質と脂質
- 一切れのカロリー・糖質・脂質をチェック
- 不二家の苺のショートケーキのカロリーと糖質
- 食べ過ぎると体に悪い?飽和脂肪酸の影響
- 他のデザートとのカロリー比較と低い順一覧
- ショートケーキとチーズケーキ、太るのはどっち?
- 太りやすいのは「シュークリーム」or「ショートケーキ」?
ショートケーキが太る原因は主に糖質と脂質
ショートケーキを口にした時の幸福感は格別ですが、その美味しさの裏には太りやすいとされる要因が隠されています。主な原因は、ショートケーキを構成する「糖質」と「脂質」の量にあります。
まず、スポンジケーキには小麦粉と多量の砂糖が使われています。砂糖などの糖質を摂取すると血糖値が急激に上昇し、それを下げるためにインスリンというホルモンが分泌されます。このインスリンには、エネルギーとして使われなかった糖を脂肪として体内に蓄える働きがあるため、過剰な分泌は肥満につながりやすくなります。
次に、デコレーションに使われる生クリームです。生クリームの主成分は乳脂肪であり、高カロリーな脂質です。脂質は1gあたり9kcalと、糖質やたんぱく質(1gあたり4kcal)に比べて2倍以上のエネルギーを持っています。そのため、生クリームがたっぷり使われているショートケーキは、少量でも多くのカロリーを摂取してしまうことになります。
このように、血糖値を上げやすい糖質と、高カロリーな脂質がふんだんに使われている組み合わせこそが、ショートケーキが太りやすいと言われる最大の理由なのです。
一切れのカロリー・糖質・脂質をチェック

ショートケーキの具体的な数値を見てみると、そのカロリーの高さがより明確になります。一般的な6号(18cm)のホールケーキを8等分した一切れ(約120g)あたりの栄養成分の目安は以下の通りです。
栄養成分 | 目安量 |
---|---|
カロリー | 377 kcal |
糖質量 | 41.8 g |
脂質量 | 14.7 g |
一切れで377kcalというのは、お茶碗に大盛り一杯のごはん(約200g、312kcal)を上回るカロリーです。また、間食の目安が200kcalとされていることを考えると、ショートケーキ一切れがいかに高カロリーであるかが分かります。
さらに、糖質量は角砂糖に換算すると約10個分にも相当し、脂質量も鶏もも肉の唐揚げ(約100g)に匹敵する量が含まれています。もちろん、お店のレシピやケーキの大きさによってこれらの数値は変動しますが、ショートケーキはカロリー、糖質、脂質のいずれも高いスイーツであることは間違いありません。
不二家の苺のショートケーキのカロリーと糖質
項目 | 数値 | 備考 |
---|---|---|
カロリー | 267 kcal | お茶碗軽め1杯(ご飯150g)よりやや高め |
糖質 | 30 g | 角砂糖約10個分に相当 |
脂質 | 14.3 g | 主に生クリームとスポンジ由来、カロリーを押し上げる要因 |
この表を参考に、1日の食事バランスを意識しながら楽しむと良いでしょう。
長年多くの人に愛されている不二家の定番商品、「苺のショートケーキ」のカロリーや糖質は、ダイエット中の方ならずとも気になるところでしょう。具体的な数値を知ることで、より安心して美味しく楽しむための目安になります。
この定番ショートケーキ一個あたりの主な栄養成分は、カロリーが267kcal、糖質が30gとなっています。
カロリー267kcalの目安
まず、カロリーの267kcalという数値ですが、これは身近な食事で言うと、お茶碗に軽く一杯のごはん(約150gで234kcal)よりも少し多いくらいのエネルギー量に相当します。活動的な成人女性の1日の摂取カロリー目安が約2000kcalとされているため、このケーキ一つで1日の約13%を占める計算になります。一般的に間食の目安は200kcalとされていることをふまえると、やや高めの数値であると言えるでしょう。
一方で、同じ不二家の商品でも「プレミアムショートケーキ」が346kcalであることを考えると、この定番の「苺のショートケーキ」は、比較的カロリーが抑えられた選択肢と考えることもできます。
糖質30gと脂質14.3gの内訳
次に糖質量ですが、30gという量は角砂糖(1個約3g)に換算すると約10個分にもなります。スポンジの甘さやクリームの風味付けに使われる砂糖が、この糖質量の主な要因です。糖質は体のエネルギー源として不可欠ですが、一度に多く摂取すると血糖値の急上昇につながる可能性があるため、食べる時間帯などを工夫する価値はあります。
また、脂質は14.3g含まれています。生クリームのなめらかな口当たりやスポンジのしっとりとした食感は、この脂質によって生み出されています。美味しさの源である一方で、脂質は1gあたり9kcalと高カロリーなため、全体のカロリーを押し上げる要因の一つにもなっています。
これらのことから、不二家の「苺のショートケーキ」は、定番商品ならではのバランスの取れた美味しさを持ちつつも、間食としては高カロリー・高糖質であることを理解しておくことが大切です。食べる際は、その日の他の食事内容と調整したり、活動量の多い日中に楽しんだりするなど、賢く付き合っていくことがポイントです。
食べ過ぎると体に悪い?飽和脂肪酸の影響

ショートケーキの食べ過ぎが気になるのは、体重増加だけではありません。健康への影響も考慮する必要があります。特に注意したいのが、生クリームやスポンジに使われるバターに含まれる「飽和脂肪酸」です。
飽和脂肪酸は動物性の脂肪に多く含まれており、体のエネルギー源になる一方で、過剰に摂取すると血液中の悪玉(LDL)コレステロールを増加させる可能性があります。悪玉コレステロールが増えすぎると、血管の壁に付着して血液の流れを妨げ、動脈硬化などの生活習慣病のリスクを高めることが知られています。
もちろん、ショートケーキをたまに楽しむ程度であれば、過度に心配する必要はありません。しかし、日常的に高脂肪な食事を好む方や、健康診断でコレステロール値を指摘されている方は、ショートケーキを食べる頻度や量に注意を払うことが大切です。美味しく食べるためにも、自分の体と相談しながら適量を心がけることが、健康を維持する上での鍵となります。
他のデザートとのカロリー比較と低い順一覧

ショートケーキのカロリーが高いことは分かりましたが、他のデザートと比較するとどうなのでしょうか。代表的なケーキやスイーツの100gあたりのカロリーを比較し、カロリーが低い順に並べてみましょう。
ケーキ・スイーツの種類 | カロリー (100gあたり) | 糖質量 (100gあたり) | 脂質量 (100gあたり) |
---|---|---|---|
シフォンケーキ | 170 kcal | 30.9 g | 4.5 g |
シュークリーム | 211 kcal | 21.0 g | 12.5 g |
チーズケーキ(ベイクド) | 299 kcal | 24.4 g | 21.2 g |
いちごのショートケーキ | 314 kcal | 42.4 g | 14.5 g |
チョコレートケーキ | 321 kcal | 29.1 g | 20.7 g |
チーズケーキ(レア) | 349 kcal | 21.9 g | 27.5 g |
モンブランタルト | 414 kcal | 38.8 g | 27.4 g |
ミルクレープ | 419 kcal | 41.4 g | 24.8 g |
※数値は食品成分データベース等を参考に算出しており、製品によって異なります。
この表から、ショートケーキは数あるケーキの中でも比較的カロリーが高い部類に入ることが分かります。特に、バターや油の使用量が少ないシフォンケーキや、スポンジ部分がないシュークリームと比べると、その差は歴然です。逆に、何層にも生地とクリームを重ねるミルクレープや、栗のペーストとタルト生地を組み合わせたモンブランは、ショートケーキよりもさらに高カロリーになる傾向があります。
ショートケーキとチーズケーキ、太るのはどっち?

スイーツ選びでよく比較されるのが、ショートケーキとチーズケーキです。どちらがより太りやすいのかは、一概に「こちら」と断定することはできません。なぜなら、それぞれ栄養成分の構成が異なるからです。
ケーキの種類(100gあたり) | カロリー | 糖質量 | 脂質量 | たんぱく質量 |
ショートケーキ | 314 kcal | 42.4 g | 14.5 g | 7.1 g |
ベイクドチーズケーキ | 299 kcal | 24.4 g | 21.2 g | 8.5 g |
レアチーズケーキ | 349 kcal | 21.9 g | 27.5 g | 5.8 g |
前述の通り、ショートケーキはスポンジと砂糖の影響で「糖質量」が非常に多いのが特徴です。一方、チーズケーキはクリームチーズを主原料とするため、「脂質量」が高くなる傾向にあります。特にレアチーズケーキは、生クリームを多く使用することから脂質量が突出して高くなります。
したがって、糖質制限を意識している方にとってはショートケーキの方が避けたい選択肢となり、脂質を抑えたい方にとってはチーズケーキの方が注意すべき相手と言えるでしょう。どちらを選ぶにせよ、それぞれの栄養特性を理解した上で判断することが求められます。

太りやすいのは「シュークリーム」or「ショートケーキ」?

では、同じクリーム系の洋菓子であるシュークリームとショートケーキでは、どちらが太りやすいのでしょうか。カロリーや糖質の観点から見ると、太りやすいのは「ショートケーキ」であると考えられます。
その理由は、ケーキの大部分を占める「スポンジ」の存在です。ショートケーキのスポンジには、前述の通り、大量の砂糖と小麦粉が使われています。さらに、しっとりとした食感を出すために、焼き上がったスポンジに砂糖水(シロップ)を塗ることも多く、これがさらに糖質量とカロリーを押し上げています。
一方、シュークリームは外側のシュー生地がメインであり、スポンジケーキは使用されません。シュー生地は小麦粉、バター、卵から作られますが、ショートケーキのスポンジ部分に比べると砂糖の使用量は少なく、全体として軽やかに仕上がっています。そのため、100gあたりのカロリーを比較するとショートケーキ(314kcal)に対してシュークリーム(211kcal)と、100kcal以上の差が生まれるのです。
もちろん、中に詰めるクリームの量や種類にもよりますが、ダイエット中にクリーム系のスイーツが食べたくなった場合、どちらかを選ぶのであればシュークリームの方がより賢明な選択と言えます。
項目 | シュークリーム | ショートケーキ |
---|---|---|
主な構成 | シュー生地 + カスタード/ホイップクリーム | スポンジケーキ + ホイップクリーム + いちご |
使用される主な材料 | 小麦粉、卵、バター(少量の砂糖) | 小麦粉、卵、大量の砂糖、シロップ |
100gあたりのカロリー | 約211kcal | 約314kcal |
糖質量(100gあたり) | 約14〜18g(商品による) | 約30〜35g(商品による) |
脂質量(100gあたり) | 約15g前後(クリームの種類による) | 約20g前後(生クリーム+バターなど) |
太りやすさの要因 | ・比較的軽い生地・砂糖の使用が控えめ | ・スポンジに多くの砂糖・シロップを使用 |
ダイエット中の選択 | ◎(控えめにすれば適度な満足感) | △(高カロリー・高糖質で太りやすい) |

ショートケーキで太るのを避ける賢いダイエット中の対処法

ショートケーキが高カロリーであることは事実ですが、食べ方を工夫すればダイエット中でも楽しむことは可能です。ここでは、太るのを避けるための具体的な方法や、万が一食べてしまった後の対策について解説します。
- 知っておきたい太る食べ方・太りにくい食べ方
- 夜寝る前に食べると太る?おすすめは何時まで
- カロリーを消費するための運動量の目安
- ダイエット中のおすすめデザート3選を紹介
- ダイエット向き?ショートケーキで太るのを防ぐコツ
知っておきたい太る食べ方・太りにくい食べ方
同じショートケーキを一つ食べるにしても、その食べ方やタイミング次第で、体に与える影響は大きく変わってきます。無意識のうちに太りやすい習慣を続けてしまうこともあれば、少しの工夫で罪悪感を減らし、賢く楽しむことも可能です。ここでは、体重増加につながりやすい食べ方とその理由、そしてそれを避けるための具体的な方法を詳しく解説します。
無意識にやってしまいがちな「太る食べ方」
日常の中で、ついやってしまいがちな行動が、実は脂肪を蓄積させる原因になっていることがあります。どのような食べ方が体重増加につながりやすいのか、そのメカニズムと共に見ていきましょう。
- 血糖値を急上昇させる「食後すぐ」のデザート食事を終えて満腹になった直後にショートケーキを食べると、食事で上昇した血糖値がさらに急上昇する「血糖値スパイク」を引き起こしやすくなります。体は急激に上がった血糖値を下げようと、インスリンを大量に分泌します。このインスリンは、エネルギーとして消費されなかった糖を脂肪細胞に取り込む働きを促進するため、結果として脂肪が蓄積されやすくなるのです。食事からの糖質とケーキからの糖質が、ダブルで体に押し寄せる状態と言えます。
- 脂肪蓄積ホルモンが活発な「夜遅く」の摂取前述の通り、私たちの体にはBMAL-1(ビーマルワン)という体内時計に関わるたんぱく質が存在します。このBMAL-1は夜間、特に午後10時から深夜にかけて分泌量が増え、脂肪を溜め込む働きを強めます。この時間帯にショートケーキのような高カロリーなものを食べると、日中に食べるよりも格段に脂肪として蓄積されやすくなります。また、就寝前に食事を摂ると消化活動が睡眠の質を妨げ、ホルモンバランスの乱れから翌日の食欲増進につながるという悪循環に陥る可能性も考えられます。
- 満腹感を得にくい「早食い」時間をかけてゆっくり味わうことなく、急いで食べてしまうのも太りやすい習慣の一つです。食事を始めてから脳が満腹感を感じるまでには、満腹ホルモン「レプチン」の分泌などにより約20分かかるとされています。早食いをすると、この満腹信号が脳に届く前に必要以上のカロリーを摂取してしまうことになります。結果として満足感が得られにくく、「まだ食べ足りない」と感じて他のものにまで手を伸ばしてしまう原因にもなり得ます。
罪悪感を減らす「太りにくい食べ方」の工夫
一方で、食べる順番やケーキの選び方、一緒に摂る飲み物などを工夫することで、太るリスクを最小限に抑えることが可能です。日々の生活に取り入れやすい、具体的な方法をご紹介します。
- 食べる順番を工夫する「ベジファースト」の実践ショートケーキを食べる前に、食物繊維が豊富な野菜やきのこ、海藻類を先に食べておく「ベジ(ベジタブル)ファースト」は非常に効果的です。食物繊維は、後から入ってくる糖質や脂質の吸収を穏やかにし、血糖値の急激な上昇を抑える働きがあります。可能であれば、ショートケーキを単体の「おやつ」としてではなく、食物繊維が豊富な食事の後の「計画的なデザート」として位置づけるのが理想的です。
- ショートケーキ自体の選び方を見直すどのショートケーキを選ぶかによっても、摂取カロリーや栄養素は大きく異なります。例えば、スポンジや生クリームが少なめで、いちごなどのフルーツがふんだんに使われているものを選んでみましょう。フルーツに含まれるビタミンやミネラルは代謝を助け、食物繊維も補給できます。ただし、砂糖で煮詰めたコンポートやシロップ漬けのフルーツは糖分が多いので注意が必要です。また、最近では小麦粉の代わりにおからパウダーやアーモンドプードルを使ったり、砂糖の代わりに血糖値に影響を与えにくい天然甘味料(エリスリトールなど)を使用したりした、低糖質タイプのショートケーキも選択肢の一つです。
- 食べ合わせで吸収をコントロールする温かい無糖の紅茶やハーブティー、コーヒーなどと一緒にゆっくり時間をかけて食べることもポイントです。体を内側から温めることで代謝の活性化が期待でき、ゆっくり飲む行為自体が食事時間を自然に延ばし、少量でも満腹感を得やすくしてくれます。さらに、牛乳や豆乳といったたんぱく質を含む飲み物と一緒に摂るのも良い方法です。たんぱく質には血糖値の上昇を緩やかにする効果が期待でき、満足感を高める助けにもなります。
これらの工夫は、どれか一つでも実践する価値があります。ショートケーキを完全に断つのではなく、体のメカニズムを理解し、賢い食べ方を身につけることで、心と体の両方に負担をかけることなく楽しむことができるでしょう。
夜寝る前に食べると太る?おすすめは何時まで

「夜に食べると太る」とよく言われますが、これは科学的な根拠に基づいています。私たちの体には「BMAL-1(ビーマルワン)」という、体内時計を調整するたんぱく質が存在します。このBMAL-1には、脂肪の合成を促進し、体脂肪として蓄積する働きがあります。
BMAL-1の量は一日の中で変動し、最も少なくなるのが午後2時~4時頃です。この時間帯は、食べたものが最も脂肪になりにくい「ゴールデンタイム」と言えます。逆に、BMAL-1の分泌量がピークに達するのが午後10時から深夜2時にかけて。この時間帯に食事をすると、摂取したエネルギーが効率よく脂肪に変えられてしまうのです。
さらに、夜は日中に比べて活動量が低下するため、エネルギー消費自体も少なくなります。消化活動が睡眠の質を妨げる可能性も指摘されています。
これらの理由から、ショートケーキを食べるのであれば、活動量が多く代謝も活発な日中、できれば午後2時から4時の間に済ませるのが最も賢明です。遅くとも、夕食までには時間的な余裕を持って食べ終えるように心がけましょう。
カロリーを消費するための運動量の目安

万が一ショートケーキを食べてしまい、「カロリーを摂り過ぎた」と感じた場合、運動で消費することも一つの手です。では、ショートケーキ一切れ分(約377kcal)のカロリーを消費するには、どれくらいの運動が必要なのでしょうか。
体重50kgの人を例に、各種運動の目安時間を見てみましょう。
- ウォーキング(普通の速さ): 約1時間40分
- ジョギング: 約60分
- サイクリング: 約37分
- 水泳(クロール): 約37分
- ストレッチ: 約1時間59分
- 階段の上り: 約33分
このように、ショートケーキ一切れのカロリーを運動だけで消費するのは、決して簡単ではありません。
重要なのは、摂り過ぎた糖質や脂質が体脂肪に変わるまでには、24時間から48時間程度の猶予があると言われていることです。つまり、食べてしまった日を含めて2日以内に、食事内容の調整と運動を組み合わせることで、脂肪として定着するのを防げる可能性が高まります。運動だけで帳消しにしようと気負わず、翌日の食事をヘルシーなものにするなど、総合的なカロリーコントロールを意識することが大切です。
ダイエット中のおすすめデザート3選を紹介

ダイエット中にどうしても甘いものが食べたくなった時、ショートケーキ以外の選択肢を知っておくと、罪悪感なく満足感を得ることができます。ここでは、比較的カロリーや糖質が控えめなおすすめのデザートを3つ紹介します。
1. シュークリームやプリン
前述の通り、シュークリームはショートケーキの土台となるスポンジがない分、カロリーと糖質を抑えやすいスイーツです。同様に、プリンも主な材料が卵と牛乳であるため、ケーキ類に比べて脂質が少なく、たんぱく質も補給できます。

2. フルーツやヨーグルト
生のフルーツは、自然な甘みを楽しみながらビタミンやミネラル、食物繊維を摂取できる優れたデザートです。特に食物繊維は血糖値の急上昇を抑える効果も期待できます。無糖のヨーグルトをかければ、たんぱく質もプラスでき、満足感もアップします。
3. ハイカカオチョコレートやナッツ類
甘いものへの欲求を少量で満たしたい場合に最適です。カカオ含有率70%以上のハイカカオチョコレートには、ポリフェノールが豊富に含まれています。また、ナッツ類は良質な脂質や食物繊維、ビタミン、ミネラルを含み、噛みごたえがあるため少量でも満足しやすいのが利点です。ただし、どちらもカロリーは低くないため、食べる量には注意しましょう。

これらの選択肢をうまく活用し、ストレスを溜めずにダイエットを続けることが成功の鍵です。
ショートケーキは太る?ダイエット中の対策を総まとめ
この記事で解説してきたポイントをまとめます。ショートケーキはダイエットに不向きな要素が多いですが、知識を持って工夫することで、太るリスクを最小限に抑えながら楽しむことが可能です。
- ショートケーキは高カロリー・高糖質・高脂質なスイーツである
- 主な太る原因はスポンジに含まれる砂糖と生クリームの脂肪
- 一切れで350kcalから400kcal近くになることもあり間食としては高カロリー
- 生クリームやバターに含まれる飽和脂肪酸の摂り過ぎには注意が必要
- 数あるケーキの中でもカロリーは比較的高い部類に入る
- チーズケーキは脂質、ショートケーキは糖質が多いという特徴がある
- スポンジケーキがない分シュークリームの方がカロリーは低い
- どうしても食べたいなら活動量の多い日中に食べるのが鉄則
- 最も脂肪になりにくい時間帯は午後2時から4時頃とされている
- 夜遅く、特に午後10時以降に食べると脂肪として蓄積されやすい
- フルーツが豊富なものを選びクリームやスポンジの量を相対的に減らす
- おからパウダー利用などの低糖質タイプや手作りでカロリーオフも可能
- 食べてしまった後は48時間以内に運動や食事内容で調整する
- 一切れ分のカロリー消費には1時間以上の運動が必要になることも
- 我慢のしすぎはストレスを生むため上手な付き合い方を見つけることが大切