ミミガーは太る？カロリーと原因、ダイエット中の賢い食べ方を紹介！

コリコリとした独特の食感が人気のミミガー。

お酒のおつまみや沖縄料理の一品として楽しまれていますが、「美味しいけれど、ミミガーは太るのではないか？」と気になっている方も多いのではないでしょうか。

ダイエット中は特に、食品選びに慎重になりますよね。

この記事では、ミミガーは本当に太るのかという疑問に、様々な角度からお答えします。

気になる太る原因となりうるカロリーや糖質について、他の料理とのカロリー比較を交えながら詳しく解説。

もし食べた場合に必要となるミミガーのカロリーを消費するための運動量も具体的に紹介します。

さらに、そもそもダイエット中にありなのか、食べ過ぎると体に悪いのか、そして夜寝る前に食べると太るのか、一体何時までなら良いのかといった、多くの方が抱く疑問にも丁寧に触れていきます。

加えて、知っておきたい太る食べ方・太りにくい食べ方の決定的な違いや、実はミミガーが持つ嬉しい栄養と効果についても深く掘り下げ、あなたの食生活に関するお悩みをスッキリ解消します。

ミミガーで太るは本当？カロリーと原因

ミミガーが太るというイメージは、その調理法や食べ方に起因することが多いようです。ここでは、ミミガーのカロリーや栄養価の基本情報から、太るとされる原因、そして食べた場合のカロリー消費について詳しく見ていきましょう。

ミミガーのカロリー・糖質は高い？

ミミガーがダイエットに向いているかどうかを判断する上で、カロリーと糖質の把握は欠かせません。

結論から言うと、ミミガーは「糖質は極めて低いが、カロリーは決して低くはない」食材です。この特性を理解することが、ダイエットにうまく活用する第一歩となります。

生の豚耳（ミミガーの原材料）の状態では、100gあたりのカロリーは150kcal程度とされています。しかし、一般的に私たちが目にする調理・味付けされたミミガーは、調味料や調理油が加わるため、カロリーが高くなる傾向にあります。商品によって差はありますが、味付けされたミミガーのカロリーは100gあたり200kcalから250kcal前後が目安です。

一方で、特筆すべきは糖質の低さです。ミミガーの糖質は100gあたり0g～1g程度と、ほぼ含まれていません。このため、糖質の摂取量を厳しく管理する糖質制限ダイエットを行っている方にとっては、非常に魅力的な食材と言えます。

コンビニ商品のカロリー比較

実際に市販されている商品はどのくらいのカロリーなのでしょうか。手軽に購入できるコンビニエンスストアの商品を例に見てみましょう。

コンビニ名	商品名	内容量(g)	カロリー(kcal)	たんぱく質(g)	脂質(g)	糖質(g)	食塩相当量(g)
ローソン	ミミガー	48g	94kcal	12.5g	4.5g	0.6g	1.8g
ファミリーマート	コリコリ食感のミミガー	48g	107kcal	12.8g	4.6g	0.7g	2.2g

※上記は過去の販売情報に基づく一例であり、現在の商品とは異なる場合があります。

表を見ると分かる通り、コンビニで販売されている1パック（約50g）あたりのカロリーは100kcal前後です。1食分のおつまみや副菜として考えるならば、決して高カロリーではありません。むしろ、たんぱく質が12g以上も摂取できる点は大きなメリットです。

これらの事実から、ミミガーはカロリー制限を主体とするダイエットでは量に注意が必要ですが、糖質制限の観点からは非常に優れた食材であると考えられます。

他の料理とのカロリー比較をしてみた

ミミガーのカロリーが他の一般的なおつまみや肉料理と比べてどうなのか、比較してみることで、その位置づけがより明確になります。

100gあたりのカロリーで比較してみましょう。

食品名	カロリー（100gあたり）	特徴
ミミガー（味付け）	約246kcal	高たんぱく、低糖質
豚バラ肉（生）	約386kcal	脂質が多く高カロリー
鶏もも肉（皮つき・生）	約204kcal	比較対象として一般的
ポテトチップス	約554kcal	糖質・脂質が多く高カロリー
鶏のからあげ	約285kcal	衣と油でカロリーアップ
枝豆（ゆで）	約135kcal	ヘルシーなおつまみの代表
鮭皮チップス	約540kcal	脂質が多く高カロリー
冷奴（絹ごし）	約56kcal	低カロリー・低糖質

このように比較すると、ミミガーのカロリーは豚バラ肉やポテトチップスほど高くはないものの、枝豆や冷奴のような低カロリーなおつまみと比べると高いことがわかります。鶏のからあげと同じくらいの水準です。

しかし、ミミガーには他の高カロリーなスナック菓子にはない大きな利点があります。それは「噛み応え」です。コリコリとした硬い食感のため、自然と咀嚼回数が増えます。よく噛むことは満腹中枢を刺激し、少量でも満足感を得やすくする効果が期待できます。

だらだらと食べ続けやすいポテトチップスなどに比べ、意識してよく噛む必要があるミミガーは、食べ過ぎの抑制に繋がる可能性があるのです。したがって、カロリーの数値だけを見るのではなく、食材の特性も考慮して評価することが大切です。

ミミガーの栄養と期待できる効果

ミミガーは、カロリーや脂質だけでなく、美容や健康維持に役立つ栄養素も含まれているのが魅力です。ただ美味しいだけでなく、体にとって嬉しい効果も期待できるのです。

ここでは、ミミガーに含まれる代表的な3つの栄養素とその効果について解説します。

コラーゲンと美肌効果

ミミガーの主成分は豚の耳の皮と軟骨であり、ゼラチン質を豊富に含んでいます。このゼラチン質の主成分が、美容成分として広く知られているコラーゲンです。

コラーゲンはたんぱく質の一種で、私たちの体を構成する全たんぱく質の約3分の1を占めています。特に皮膚の真皮層に多く存在し、肌にハリや弾力を与える重要な役割を担っています。体内のコラーゲンが不足すると、肌のたるみやシワの原因となることがあります。

また、コラーゲンは肌だけでなく、丈夫な骨や腱、関節の滑らかな動きをサポートする働きもあります。ミミガーを食事に取り入れることで、これらの組織の健康維持に貢献することが期待できます。

ちなみに、コラーゲンはビタミンCや鉄分と一緒に摂取すると、体内での合成が促進されると言われています。ミミガーを食べる際は、レモンを絞ったり、小松菜などの青菜と和えたりすると、より効率的に栄養を活かせます。

ビタミンEの抗酸化作用

ミミガーには、100gあたり約0.6mgのビタミンEが含まれているとされます。「若返りのビタミン」とも呼ばれるビタミンEは、強力な抗酸化作用を持つことで知られています。

抗酸化作用とは、体内で発生する活性酸素による細胞のダメージ（酸化）を防ぐ働きのことです。細胞の酸化は、老化や生活習慣病の一因と考えられています。ビタミンEを摂取することは、体内の脂質の酸化を防ぎ、動脈硬化や血栓の予防、悪玉（LDL）コレステロールの減少などに繋がる可能性があります。

さらに、血行を促進する効果も期待できるため、冷え性や肩こりの改善にも役立つとされています。皮膚の新陳代謝を高める働きもあるため、シミやそばかすの予防といった美容面での効果も期待できる、注目の栄養素です。

カルシウムと骨の健康

ミミガーは豚の軟骨部分を多く含むため、骨や歯の主成分であるカルシウムも摂取できます。ミミガー100gあたりの含有量は約24mgとされています。

カルシウムは、骨を丈夫にする働きが最もよく知られていますが、それ以外にも神経情報の伝達や筋肉の収縮など、生命維持に欠かせない様々な役割を担っています。カルシウムが不足すると、骨がもろくなる骨粗しょう症のリスクが高まるだけでなく、イライラしやすくなるなど精神的な不調をきたすこともあります。

最近では、カルシウムが肌の健康維持にも重要であることがわかってきました。肌のターンオーバー（生まれ変わり）を正常に保ったり、角質層の水分量を保持したりする働きに関与しているため、不足すると乾燥肌や肌荒れの原因になる可能性があります。

ミミガーだけで1日に必要なカルシウムをすべて補うことは難しいですが、食事の中の一品として取り入れることで、カルシウム補給の助けになります。

これがミミガーの太る原因だった

ミミガー自体は糖質が低く、適量であればダイエット中でも食べられる食材です。それにもかかわらず、「ミミガーは太る」というイメージがつきまとうのはなぜでしょうか。その主な原因は、ミミガーそのものではなく、「味付け」「量」「組み合わせ」の3点にあります。

原因1：高カロリーな味付け

ミミガーは淡白な味わいのため、様々な味付けで楽しまれますが、その味付けこそがカロリーを大幅に引き上げる最大の要因です。

特に注意したいのが、沖縄の居酒屋メニューとしても定番の「ピーナッツ和え」です。ピーナッツや味噌、酢などで和えたもので、香ばしくて美味しい一方、ピーナッツ自体が高カロリーです。中にはピーナッツバターを使って濃厚に仕上げるレシピもあり、その場合はさらにカロリーが上乗せされます。ピーナッツバターは大さじ1杯で約100kcal近くあるため、あっという間に高カロリーな一品になってしまいます。

また、ごま油をたっぷり使った中華風の和え物や炒め物も同様です。ごま油の香りは食欲をそそりますが、油であるためカロリーは高くなります。美味しいからと調味料を使いすぎると、ヘルシーなはずのミミガーが太る原因に早変わりしてしまうのです。

原因2：食べ過ぎによるカロリーオーバー

「低糖質だから大丈夫」という安心感から、つい食べ過ぎてしまうことも太る原因の一つです。前述の通り、コンビニで売られているミミガーは1パック（約50g）で約100kcalです。間食として1パック食べる程度なら問題ありません。

しかし、これを2パック、3パックと食べてしまうとどうでしょうか。2パック（約100g）で200kcalを超え、3パック（約150g）では300kcalを超えてしまいます。これはおにぎり約1.5個分に相当するカロリーであり、決して無視できる数値ではありません。

いくら糖質が低くても、摂取カロリーが消費カロリーを上回れば体脂肪は増えていきます。ミミガーは歯応えがあって満腹感を得やすい食材ではありますが、「ダイエットに良い」という思い込みで食べる量の管理を怠ると、結果的にカロリーオーバーを招いてしまうのです。

原因3：塩分の過剰摂取

味付けの濃さは、塩分の過剰摂取にも繋がります。塩分を摂りすぎると、体は水分を溜め込もうとするため、「むくみ」が生じやすくなります。むくみは一時的に体重を増加させるだけでなく、血行不良を招き、代謝が落ちる原因にもなりかねません。代謝が落ちると、脂肪が燃焼しにくい体質になってしまう可能性があります。

市販のミミガーは、おつまみとして味がしっかりついているものが多く、1パックあたりの食塩相当量は1.8g～2.2g程度です。厚生労働省が示す1日の食塩摂取目標量は、成人男性で7.5g未満、女性で6.5g未満とされています。ミミガーを2パック食べると、それだけで1日の目標量の半分以上を摂取してしまう計算になります。

このように、カロリーだけでなく塩分の観点からも、ミミガーの食べ過ぎは避けるべきと言えます。

ミミガーのカロリーを消費するための運動量

自分が食べたもののカロリーを消費するために、どれくらいの運動が必要かを知っておくことは、食べ過ぎを防ぐ上で効果的です。ここでは、ミミガーを食べた場合のカロリーを消費するために必要な運動時間の目安を、体重50kgの人を例に示します。

ミミガーの量	カロリー目安	ウォーキング（分）	ジョギング（分）	自転車（分）	掃除機かけ（分）
小鉢1杯 (20g)	約49kcal	約19分	約8分	約10分	約16分
コンビニ1パック (50g)	約100kcal	約38分	約16分	約21分	約33分
100g	約246kcal	約95分	約39分	約51分	約82分

※運動による消費カロリーは、体重や運動強度によって変動するため、あくまで目安です。

この表を見ると、たとえ小鉢1杯程度の少量であっても、そのカロリーを消費するには10分以上の運動が必要になることがわかります。コンビニの1パックを食べた場合は、30分以上のウォーキングに相当します。

もちろん、食事で摂取したカロリーをすべて運動で消費しなければならないわけではありません。私たちは基礎代謝によって、安静にしていても常にカロリーを消費しています。

しかし、「これだけ食べたら、このくらいの運動が必要なんだ」という意識を持つことは、無意識の食べ過ぎにブレーキをかける助けになります。ミミガーを食べる前にこの表を少し思い出すだけで、食べる量をコントロールしやすくなるかもしれません。

ミミガーで太るのを防ぐ食べ方のコツ

ミミガーの特性や太る原因を理解した上で、次は「どうすれば太らずに美味しく食べられるか」という実践的な方法を見ていきましょう。ダイエット中でも安心してミミガーを楽しむための、賢い食べ方のコツを紹介します。

ミミガーはダイエット中にあり？

結論から言えば、ミミガーは「条件付きでダイエット中にあり」な食材です。量と食べ方を工夫すれば、ダイエットの強力なサポーターになってくれる可能性を秘めています。

その最大の理由は、これまでも述べてきた通り「低糖質・高たんぱく質」という栄養バランスにあります。

ダイエット中にたんぱく質をしっかり摂取することは非常に大切です。たんぱく質は筋肉の材料となるため、不足すると筋肉量が減少してしまいます。筋肉量が減ると基礎代謝（何もしなくても消費されるカロリー）が低下し、結果的に痩せにくく太りやすい体質になってしまうのです。ミミガーは1パック（50g）で12g以上のたんぱく質を手軽に補給できるため、筋肉量を維持しながら健康的に痩せたい方には適しています。

また、もう一つのメリットが「満腹感を得やすい」点です。ミミガーのコリコリとした硬い食感は、必然的に噛む回数を増やします。よく噛む行為は、脳の満腹中枢を刺激し、少量でも「食べた」という満足感を与えてくれます。食事の最初にミミガーをよく噛んで食べることで、その後の食事全体の量を自然に抑える効果も期待できるでしょう。

間食として取り入れるのも一つの方法です。一般的に、ダイエット中の間食は200kcal、糖質10g以内が目安とされています。コンビニのミミガー（約100kcal、糖質約0.6g）は、この基準をクリアしており、小腹が空いた時のおやつとして優秀です。

ただし、これはあくまで「適量を守れば」の話です。カロリー制限を厳格に行っている場合は、100kcalといえども全体の食事計画の中で考慮する必要があります。自分のダイエット方法に合わせて、ミミガーを賢く取り入れることが鍵となります。

太る食べ方・太りにくい食べ方の違い

同じミミガーでも、食べ方一つで体への影響は大きく変わります。ここでは、ダイエットの成否を分ける「太る食べ方」と「太りにくい食べ方」を具体的に比較し、そのポイントを解説します。

注意したい！太る食べ方

これが正解！太りにくい食べ方

このように、組み合わせる食材と調味料を少し工夫するだけで、ミミガーはヘルシーで満足度の高い一品に変わるのです。

夜寝る前に食べると太る？何時までOK？

「夜遅くに食事をすると太る」とよく言われますが、ミミガーの場合はどうなのでしょうか。この疑問にお答えします。

結論として、やはりミミガーであっても夜寝る直前に食べるのは避けるべきです。

私たちの体には、「BMAL1（ビーマルワン）」という、脂肪の蓄積を促す働きを持つたんぱく質が存在します。このBMAL1は時間帯によって体内の量が変動し、夜22時から深夜2時にかけて最も多くなると言われています。つまり、この時間帯に食事をすると、食べたものが脂肪として蓄積されやすくなるのです。

ミミガーは消化に比較的時間がかかる食材でもあります。寝る直前に食べると、胃の中に食物が残ったまま眠りにつくことになり、消化活動のために内臓が休まりません。これは睡眠の質を低下させる原因となり、ホルモンバランスの乱れや翌日の体調不良に繋がる可能性もあります。質の良い睡眠は、ダイエットや健康維持に不可欠です。

では、夜に食べるなら何時までが良いのでしょうか。

理想を言えば、就寝の3時間前までには食事を済ませておくのが望ましいです。例えば、23時に寝る人であれば、20時までには食べ終えるのがベストです。

もし、仕事の都合などでどうしても夕食が遅くなってしまう場合や、夜中小腹が空いてしまった場合には、以下の点を意識してください。

夜遅い時間の食事は、量と内容を工夫することが太らないための重要なポイントです。

食べ過ぎると体に悪い？適量を守ろう

ミミガーの食べ過ぎがもたらす影響は、カロリーオーバーによる体重増加だけではありません。健康面でのリスクも考慮する必要があります。特に注意すべきなのが「塩分の過剰摂取」です。

前述の通り、市販されている味付けミミガーは、おつまみ用に味が濃く作られていることが多く、1パック（約50g）で1.8g～2.2g程度の食塩相当量が含まれています。

厚生労働省が掲げる「日本人の食事摂取基準（2020年版）」では、1日あたりの塩分摂取量の目標値を、高血圧予防の観点から成人男性で7.5g未満、成人女性で6.5g未満としています。

仮にミミガーを2パック（約100g）食べたとすると、それだけで約4gの塩分を摂取することになり、1日の目標量の半分以上を占めてしまいます。他の3度の食事でも塩分は摂取するため、1日の合計量が目標値を大幅に超えてしまう可能性が非常に高くなります。

塩分の長期的な過剰摂取は、高血圧の最大の原因とされており、脳卒中や心筋梗塞といった命に関わる病気のリスクを高めることが知られています。また、腎臓にも負担をかけることになります。

したがって、ミミガーを食べる際の適量は、健康維持の観点からも「1日あたり1パック（50g程度）まで」と考えるのが賢明です。

どんなに栄養価が高いとされる食材でも、そればかりを食べる「ばっかり食べ」は栄養の偏りを招き、かえって健康を損なう原因になります。ミミガーはあくまで食事全体の中の一品として、他の様々な食材と組み合わせながら、バランス良く楽しむことを心がけましょう。

【総まとめ】ミミガーで太るかは食べ方次第で決まる

この記事を通じて、ミミガーとダイエットの関係について詳しく解説してきました。最後に、重要なポイントを箇条書きでまとめます。