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鯖の脂質で太る誤解と真実!サバ缶のカロリーと痩せる食べ方

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鯖の脂質で太る誤解と真実!サバ缶のカロリーと痩せる食べ方

こんにちは。ユキフルの道、運営者の「ゆう」です。

最近、テレビやSNSで「サバ缶ダイエット」なんて言葉をよく耳にしますよね。「食べるだけで痩せる!」なんて魅力的なキャッチコピーを見ると、ついついスーパーの缶詰コーナーに足が向いてしまうものです。でも、ふと商品の裏側にある成分表示を見たときに「えっ、こんなにカロリーあるの?」と驚いて、そっと棚に戻した経験はありませんか?

実は私、以前は「魚の脂=太る」と固く思い込んでいて、せっかくの健康食材である鯖を意図的に避けていた時期があるんです。特に鯖の脂質はこってりしていますし、食べた後の満足感もすごいので、「これが全部脂肪になったらどうしよう…」と不安になる気持ち、痛いほどよく分かります。

そこで今回は、多くの人が抱いている「鯖の脂質は本当に太る原因になるのか?」という疑問から、逆に「ダイエットの強力な味方になる」と言われる科学的な理由まで、私の実体験や徹底的に調べた内容をもとに、包み隠さずじっくりお話ししていこうと思います。味噌煮缶に潜む意外な落とし穴や、食べる時間帯を変えるだけで効果が倍増する裏技など、知っているだけで周りと差がつくポイントがたくさんありますよ。

この記事でわかること
  • 鯖が高カロリーなのに「痩せる」と言われる科学的根拠と本当の理由
  • 選んではいけない「太りやすいサバ缶」とダイエット向きの種類の決定的な違い
  • 食べる時間帯だけで脂肪蓄積リスクが変わる「時間栄養学」のメカニズム
  • 明日からすぐに実践できる、代謝を爆上げする太らないための食べ合わせ術
目次

鯖の脂質で太る誤解と栄養の真実

鯖の脂質で太る誤解と栄養の真実

「鯖は脂っぽいから太るかも」と心配しているあなた、その直感は素晴らしいです。実は、鯖は物理的なエネルギー量で見ると、ご飯と同じくらい、あるいはそれ以上のカロリーを持つパワーフードなんです。では、なぜそんな高カロリーな食材が「痩せる」と絶賛されるのでしょうか。ここでは、その一見矛盾しているような不思議なメカニズムと、私たちが陥りやすい誤解について、一つずつ丁寧に紐解いていきますね。

サバ缶のカロリーと糖質の関係性

まず最初に、ダイエットを志す私たちが直視しなければならない衝撃的な事実をお伝えします。鯖は、紛れもなく「高カロリー」な食べ物です。具体的な数字で見てみましょう。一般的な生のサバ(マサバ)の切り身100gあたりのエネルギーは、約211kcalもあります。もし半身(約200g)を食べたとすると、それだけで400kcalを超えてしまいます。

これを私たちの主食である「ご飯(白米)」と比較してみると、そのインパクトがより鮮明になります。ご飯お茶碗一杯(約150g)のカロリーは約234kcalです。つまり、サバを少し多めに食べることは、カロリー摂取の観点だけで言えば、ご飯をおかわりするのと同等のエネルギー負荷を体に与えていることになるんです。「やっぱり太るじゃん!騙された!」と思ってしまいますよね。

しかし、ここで諦めるのはまだ早いです。ダイエットにおいてカロリーと同じくらい、いえ、それ以上に重要なのが「カロリーの質(中身)」なんです。

ここが最大のポイント!

鯖のカロリーのほとんどは良質な「脂質」由来ですが、肥満の直接的な原因となりやすい「糖質」は、なんと100gあたり約0.3gとほぼゼロに近い数値なんです。(出典:文部科学省『日本食品標準成分表(八訂)増補2023年』

私たちが「太る」という現象の多くは、糖質を摂取して血糖値が急上昇した際に、膵臓から分泌される「インスリン」というホルモンが深く関わっています。インスリンは別名「肥満ホルモン」とも呼ばれ、血液中に余った糖分をせっせと脂肪細胞に運び込み、体脂肪として蓄積させる働きを持っています。ご飯やパンなどの炭水化物を食べた後は、このインスリンがドバっと分泌されるため、食べたものが脂肪になりやすい状態になります。

一方で、鯖はどうでしょうか。どれだけカロリーが高くても、糖質が含まれていないため、食べた直後の血糖値をほとんど上昇させません。つまり、インスリンのスイッチが入りにくい=「脂肪合成モードになりにくい」のです。これが、高カロリーな鯖を食べても太りにくいとされる最大の理由です。カロリーという「数字」だけに囚われず、「ホルモンの働き」まで見越して食材を選ぶことが、賢いダイエットの第一歩なんですね。

ユキフル

ご飯と同じカロリーでも、糖質がほぼゼロなら話は別やな!インスリンが出えへんのが太りにくいカギってことか。

味噌煮缶の糖質は太る原因になる

味噌煮缶の糖質は太る原因になる

「糖質が少ないから大丈夫!」と安心して、スーパーの缶詰売り場に向かったあなた。ここで最大の落とし穴に注意しなければなりません。ついつい「ご飯が進むから」「味が濃くて美味しいから」という理由で、味噌煮缶をカゴに入れていませんか?厳しいことを言うようですが、ダイエット中に味噌煮缶を常食するのは、かなりリスクの高い選択だと言わざるを得ません。

なぜなら、味噌煮缶はその濃厚な味付けのために、製造過程で大量の砂糖、みりん、お酒などの調味料が使われているからです。実際に商品の栄養成分表示を見てみると驚くと思いますが、製品によっては1缶(190g前後)あたり、炭水化物(糖質)の量が15g〜20g近くに達するものも珍しくありません。これは、角砂糖に換算すると約4〜5個分を煮汁として摂取しているのと同じことになります。

ここで、水煮缶と味噌煮缶の栄養価の違いを、分かりやすく表にまとめてみました。

種類カロリー(目安)糖質(目安)ダイエットへの影響
水煮缶約300〜350kcal0〜0.5gほぼ脂質のみ。
血糖値を上げず、脂肪になりにくい最強の形態。
味噌煮缶約400〜450kcal12g〜18g砂糖たっぷり。
脂質と一緒に糖質を摂るため、最も太りやすい。
味付缶(醤油)約350〜400kcal5g〜8g味噌煮よりはマシだが、
やはり砂糖が使われているので注意が必要。

生理学的に見て、「脂質」と「糖質」を同時に大量摂取することほど、体脂肪を増やす効率的な方法はありません。味噌煮缶を食べると、調味料の砂糖によって血糖値が上がり、インスリンが分泌されます。そのタイミングで、サバ由来の大量の脂質が血液中に入ってくるわけです。すると、インスリンの働きによって、その脂質が速やかに脂肪細胞へと運ばれてしまいます。まさに「火に油を注ぐ」ような状態ですね。

もちろん、味噌煮缶はとても美味しいですし、私も大好きです。でも、「サバ缶なら何でも痩せる」という認識で味噌煮を選び、さらにその甘い煮汁をご飯にかけて食べてしまっては、ダイエットどころか確実に体重増加の原因になります。本気で痩せたいのであれば、日常的に選ぶべきは迷わず「水煮」一択です。味付けは自分でポン酢や塩、スパイスなどで調整すれば、余計な糖質を摂らずに済みますよ。

うわっ、角砂糖4個分はさすがに引くわ…。脂質と糖質のダブルパンチは、ダイエット中は絶対避けなあかんな!

EPAとDHAが代謝を上げる仕組み

サバ缶:EPAとDHAが代謝を上げる仕組み

「カロリーが高いのに太りにくい理由は分かったけど、それだけで『痩せる』までは言い過ぎじゃない?」と感じる方もいるかもしれません。鋭いご指摘です。しかし、鯖のすごいところは、単に「太りにくい」だけでなく、積極的に「脂肪を燃やす」手助けをしてくれる点にあるんです。その鍵を握るのが、皆さんも一度は聞いたことがあるであろう成分、EPA(エイコサペンタエン酸)DHA(ドコサヘキサエン酸)です。

これらは「オメガ3系脂肪酸」と呼ばれる良質な脂で、体の中では固まりにくいサラサラした性質を持っています。鯖の脂質には、このEPAとDHAが驚くほど豊富に含まれているのですが、これらは体内で単なるエネルギー源として燃えるだけでなく、私たちの代謝システムそのものを調節する「シグナル(命令)」としての役割を果たします。

具体的にどのような働きがあるのか、少し専門的な話になりますが、分かりやすく説明しますね。

  1. 痩せホルモン「GLP-1」の分泌促進
    EPAやDHAを摂取して腸に届くと、腸の細胞から「GLP-1」というホルモンの分泌が促されます。このGLP-1は、脳の満腹中枢に働きかけて食欲を自然に抑えたり、胃の中の食べ物をゆっくり移動させることで腹持ちを良くしたりする効果があります。最近話題の「痩せる注射(GLP-1受容体作動薬)」と同じような効果が、食品から自然に得られるなんてすごいですよね。
  2. 脂肪燃焼スイッチ「GPR120」の活性化
    近年の研究で注目されているのが、私たちの舌や腸、脂肪組織にある「GPR120」というセンサーです。魚の脂がこのセンサーを刺激すると、体は「脂肪を燃やして熱を作ろう!」というモードに切り替わります。さらに、脂肪細胞が肥大化するのを防ぎ、慢性的な炎症を抑えることで、痩せやすい体質へと導いてくれるのです。

褐色脂肪細胞との関係

さらに、魚油の摂取は「褐色脂肪細胞」という特殊な脂肪細胞を活性化させる可能性も示唆されています。これは、余分なカロリーを熱として放出してくれる、いわば「天然のヒーター」のような細胞です。鯖を食べることは、このヒーターのスイッチを入れる行為に他なりません。

つまり、鯖の脂は「ただのカロリー」ではなく、「自分自身を効率よく燃やすための着火剤」のような役割を果たしていると言えます。お肉の脂(飽和脂肪酸)にはこのような代謝アップ効果はあまり期待できないので、これが鯖ならではの最大の強みなんですね。

ただの油やなくて、体を燃やすスイッチ押してくれるんか。自分自身を燃やす油って、なんか凄すぎひん?

毎日食べるとプリン体が過剰になる

ここまで鯖の良い面ばかりをお伝えしてきましたが、物事には必ず裏表があります。「体に良いなら、毎日3食サバ缶でもいいの?」と聞かれたら、私の答えは「NO」です。実は、鯖を毎日大量に食べ続けることには、無視できない健康リスクも潜んでいるんです。その代表格が「プリン体」です。

「プリン体ってビールの成分じゃないの?」と思われるかもしれませんが、実は食品全体に含まれており、特に魚介類や内臓系に多く存在します。鯖も例外ではなく、比較的高プリン体な食品に分類されます。さらに、サバ缶の場合は加工の過程で細胞が壊れ、煮汁の中に大量のプリン体が溶け出していることが多いんです。

もし、190g入りの大きなサバ缶を、汁まで一滴残らず飲み干したとしましょう。製品にもよりますが、これだけで1日のプリン体摂取目安量(400mg)の半分近く、あるいはそれ以上を摂取してしまう可能性があります。プリン体を摂りすぎると、体内で代謝されて「尿酸」という物質に変わります。この尿酸が血液中で増えすぎると、あの激痛で有名な「痛風」を引き起こしたり、尿路結石の原因になったりします。

セレンの過剰摂取にも要注意

もう一つ気をつけてほしいのが「セレン」というミネラルです。セレンは抗酸化作用があり、適量なら体に必須の栄養素なのですが、摂取許容量と中毒量の幅が狭いという特徴があります。サバにはこのセレンが非常に豊富に含まれています。毎日毎食のようにサバ缶を食べ続けると、セレンの過剰摂取となり、爪が変形したり、脱毛、胃腸障害、神経過敏といった中毒症状が出るリスクが高まります。

健康のために食べていたはずが、逆に体を壊してしまっては元も子もありませんよね。私の経験や一般的な栄養指導の観点から言うと、サバ缶を食べる頻度は「週に3〜4回程度」、1回につき「半缶〜1缶弱」くらいに留めるのが、リスクを回避しつつメリットを最大化する賢いバランスかなと思います。

種類による栄養素と脂質の違い

最後に、少しマニアックですが重要な「鯖の種類」についてお話しします。皆さんは、スーパーに並んでいる鯖に「マサバ(真鯖)」と「ゴマサバ」の2種類があることに気づいていましたか?実はこの2つ、見た目は似ていても、中身の栄養バランス、特に脂質の量が全く違うんです。

  • マサバ(秋〜冬が旬)
    「秋鯖」「寒鯖」と呼ばれるこの時期のマサバは、産卵や冬越しに備えてたっぷりと脂肪を蓄えています。その脂質含有量は20%を超えることもあり、まさに「トロ」のような状態です。カロリーは高くなりますが、その分、痩せる脂質であるEPAやDHAの絶対量も桁違いに多くなります。「今日は脂質をしっかり摂って代謝を上げたい!」という時におすすめです。
  • ゴマサバ(夏が旬)
    お腹にゴマのような黒い斑点があるのが特徴です。マサバに比べて脂質が少なく、年間を通して味が安定しています。脂質が少ない分、カロリーもマサバの約6割程度(100gあたり約130kcal)と控えめです。「タンパク質は摂りたいけど、カロリーは極力抑えたい」というダイエット後期や調整日には、こちらが適しています。

「鯖は脂質が多い」というイメージは、主に旬のマサバに当てはまるものです。サバ缶の原料を見てみると、国産のものは時期によって混在していることもありますが、脂の乗り具合でカロリー表示が大きく変わることもあります。

「昨日は食べすぎたから、今日はヘルシーなゴマサバ(または脂質少なめの水煮缶)にしよう」「今日はしっかり運動するから、マサバでエネルギーチャージしよう」といった具合に、自分の体調や活動量に合わせて鯖の種類を使い分けることができれば、あなたはもう立派な「サバ・マスター」です!

鯖の脂質で太るリスクを下げる技

鯖の脂質で太るリスクを下げる技

ここまでは、鯖が持つ栄養の可能性と注意点について詳しく解説してきました。理論が分かったところで、ここからは「じゃあ、具体的にどう食べればいいの?」という実践編に入りましょう。同じサバ缶を食べるにしても、タイミングや組み合わせを少し工夫するだけで、その効果は天と地ほどの差が出ます。「知らなかった!」で損をしないよう、しっかりとチェックしてくださいね。

朝サバが脂肪燃焼に効果的な理由

朝サバが脂肪燃焼に効果的な理由

もしあなたが、「いつサバ缶を食べるのが一番痩せるの?」と聞かれたら、私は迷わず「朝」だと答えます。これは単なる経験則ではなく、「時間栄養学(クロノニュートリション)」という最新の科学に基づいた戦略なんです。

私たちの体には体内時計があり、時間帯によって栄養素の吸収率や代謝のされ方が劇的に変化します。産業技術総合研究所などの研究によると、魚油(EPA・DHA)を朝食の時間帯に摂取することで、肝臓での脂質代謝に関わる遺伝子のスイッチが強力にオンになることが分かっています。つまり、朝にサバを食べておくことで、その日一日の活動中において、脂肪がエネルギーとして使われやすい状態を作ることができるのです。

逆に、朝食を抜いたり、パンだけで済ませたりしていると、体温が上がらず代謝も低いまま一日を過ごすことになります。ここに「朝サバ」を投入することで、体温を上げ、脂質代謝のエンジンを始動させるブースターのような役割を果たしてくれるんですね。

「でも、朝から魚はちょっと重いかも…」と思う方もいるかもしれません。私も最初はそうでした。そんな時は、サバ水煮缶を味噌汁に入れた「サバ缶味噌汁」がおすすめです。汁ごと使うので出汁がいりませんし、ネギや生姜を入れれば魚臭さも消えて、朝からポカポカ温まります。忙しい朝でも缶詰をパカッと開けるだけなので、調理の手間もかかりません。まずは週に何度か、朝食にサバを取り入れてみてください。午前中の集中力や腹持ちの違いに驚くはずですよ。

ユキフル

なるほど、朝にエンジンかけるイメージやな。味噌汁に入れるだけなら、忙しい朝でも無理なく続けられそうやわ!

夜の摂取は時計遺伝子で太る

サバ缶:夜の摂取は時計遺伝子で太る

「朝が最強」である一方で、絶対に避けてほしいタイミングがあります。それが「夜遅くのサバ缶」です。特に、夕食が21時や22時を過ぎてしまうような場合、サバを食べるのは控えたほうが賢明です。

これには「BMAL1(ビーマルワン)」という時計遺伝子のタンパク質が深く関わっています。BMAL1には、血液中の余分なエネルギーを脂肪細胞に取り込み、脂肪の合成を促進する働きがあります。このBMAL1の量は24時間周期で増減するのですが、最も少なくなるのが午後2時〜3時頃、そして最も多くなり活発化するのが夜の10時から深夜2時頃なのです。

つまり、夜の10時以降というのは、体が全力で「脂肪を溜め込もう!」としている時間帯なんです。この「魔の時間」に、脂質たっぷりのサバ(特に糖質の多い味噌煮など)を食べてしまうと、BMAL1の働きによって、食べたものが効率よく体脂肪へと変換されてしまいます。「夜は炭水化物を抜いて、サバ缶をつまみに晩酌」というスタイルは一見ヘルシーに見えますが、時間栄養学の視点から見ると、実は太りやすい行動パターンだと言えます。

さらに、脂質の多い食事は消化に時間がかかります。寝る直前にサバを食べると、胃腸が活動し続けることになり、睡眠の質が低下します。睡眠不足は食欲を増進させるホルモン「グレリン」を増やし、翌日のドカ食いを招く原因にもなります。夜に食べるなら、せめて夕方の18時〜19時頃までに済ませるか、脂質の少ない白身魚や豆腐などを選ぶのが得策ですね。

晩酌のサバ缶が一番あかんかったんか…。ヘルシーやと思ってたのに、魔の時間に脂肪溜め込んでたとはショックや。

玉ねぎと組み合わせて代謝アップ

サバ缶:玉ねぎと組み合わせて代謝アップ

サバを食べる際、ただ単体で食べるのではなく、ある食材と組み合わせることで、そのダイエット効果を飛躍的に高めることができます。その最強のパートナーこそが、どの家庭の冷蔵庫にもある「玉ねぎ」です。

なぜ玉ねぎなのか。その秘密は、玉ねぎ特有の辛味成分や色素成分にあります。特に注目したいのが「ケルセチン」というポリフェノールの一種です。ケルセチンには、食事から摂取した脂肪が体内に吸収されるのをブロックし、そのまま体外へ排泄するのを助ける働きがあると言われています。脂質の多いサバと一緒に摂ることで、余分なカロリー摂取を自然と抑えてくれる、まさに「天然の脂肪ブロッカー」なんですね。

さらに、玉ねぎには強力な抗酸化作用もあります。サバに含まれるEPAやDHAは非常に酸化しやすい(劣化しやすい)という弱点があるのですが、玉ねぎの抗酸化力が盾となり、これらの良質な脂を新鮮なまま体内に届けてくれるのです。酸化した脂は体に悪影響を及ぼしますが、玉ねぎと一緒ならその心配も激減します。

最強の食べ合わせレシピ「サバ玉ねぎポン酢」

私が実践していて最も効果を感じたのが、このシンプルな食べ方です。

  1. 玉ねぎを薄くスライスし、辛味が気になる場合は空気に15分ほどさらす(水にさらすとケルセチンが流れるので注意!)。
  2. サバの水煮缶を器に盛り、その上にスライスオニオンを山盛りに乗せる。
  3. お好みのポン酢と、あれば七味唐辛子をかける。

これだけで完成です!玉ねぎのシャキシャキ感と辛味が、サバの脂っぽさを中和してくれて、驚くほどさっぱり食べられます。血液サラサラ効果も期待できるので、健康診断の数値が気になる方にも一押しのメニューですよ。

ユキフル

玉ねぎ乗っけるだけで脂肪ブロックできるん!?これならサッパリ食べられるし、まさに最強のコンビやんか。

ダイエット中の適量と食べる頻度

サバ缶:ダイエット中の適量と食べる頻度

「過ぎたるは及ばざるが如し」ということわざがあるように、いくら代謝を上げるといっても、食べ過ぎれば当然カロリーオーバーになります。では、ダイエット効果を最大化しつつ、太らないための「適量」とはどのくらいなのでしょうか。

私の経験と栄養学的な観点から導き出した黄金比率は、「1回あたり半缶(約90〜100g)」です。カロリーにして約150〜170kcal前後。これなら、ご飯や他のおかずと合わせても食事全体のバランスを崩しません。もし1缶(190g)を丸ごと食べるなら、その分ご飯を半分に減らすか、他のおかずをノンオイルのサラダにするなどの調整が必要です。

また、「毎日食べないと効果がない」と思われがちですが、先ほどお話ししたプリン体やセレンのリスクを考慮すると、「週に3〜4回」のペースが理想的です。「月・水・金・日の朝はサバの日」のようにルーティン化してしまうのも良いですね。毎日義務のように詰め込むよりも、適度な間隔で美味しく続けることこそが、リバウンドを防ぐ最大の秘訣です。

サバ水煮缶を使った痩せるレシピ

サバ水煮缶を使った痩せるレシピ

私が実際に3kg痩せたときにヘビロテしていた、簡単かつ最強に痩せるレシピをご紹介します。料理が苦手な方でも絶対に失敗しません。名付けて「サバと白菜の無水鍋風」です。

このレシピの凄いところは、水を一滴も使わないことです。野菜の水分だけで煮込むことで味が凝縮され、余計な調味料を使わなくても濃厚な旨味が楽しめます。

【材料(1人分)】
・サバ水煮缶:1/2缶〜1缶
・白菜:1/8株(ざく切り)
・生姜:ひとかけ(千切り)
・酒:大さじ1(あれば)
・塩:少々(味を見て調整)

【作り方】

  1. 小鍋に白菜をぎゅうぎゅうに敷き詰めます。
  2. その上にサバ缶を汁ごと全て入れます。
  3. 生姜と酒を回しかけ、蓋をして弱火で10分〜15分蒸し煮にします。
  4. 白菜がくたっとして水分が出てきたら、軽く混ぜて完成!

たったこれだけ!白菜の食物繊維が満腹感を与え、サバのEPAが代謝を促進し、生姜のジンゲロールが体を芯から温めてくれます。冬はもちろん、冷房で冷えやすい夏にもおすすめです。ボリューム満点なのに低糖質なので、夜遅くなってしまった日の夕食にも罪悪感なく食べられますよ。

よくある質問:汁は捨てるべきか

よくある質問:汁は捨てるべきか

最後に、読者の方から最も多く寄せられる質問にお答えします。「サバ缶の汁って、栄養があるから飲んだ方がいいの?それともカロリーが高いから捨てるべき?」という悩みです。

結論から申し上げますと、「水煮缶の汁は活用する、味噌煮缶の汁は捨てる(残す)」というのが正解です。

  • 水煮缶の汁の場合
    この汁には、サバから溶け出したDHAやEPA、ビタミンB群、そして旨味成分がたっぷり含まれています。これを捨てるのは、サプリメントをドブに捨てているようなもので、非常にもったいないです!ただし、塩分も含まれているので、そのままゴクゴク飲むのではなく、味噌汁の出汁代わりに使ったり、炊き込みご飯の水加減の一部として使ったりするのが賢い方法です。先ほどの「無水鍋」のように、料理全体の味付けとして活用しましょう。
  • 味噌煮・味付缶の汁の場合
    一方で、味噌煮缶の汁は事情が異なります。ここには、味付けに使われた大量の砂糖やみりんが溶け込んでいます。いわば「糖質のシロップ」のような状態です。栄養素も含まれてはいますが、それを摂取するために大量の糖質まで体に入れるメリットはありません。ご飯にかけて食べたくなる気持ちは痛いほど分かりますが、ダイエット中は心を鬼にして残しましょう。それが、あなたの脂肪を増やさないための重要な防衛線となります。

まとめ:鯖の脂質で太るのを防ぐ

いかがでしたでしょうか。今回は「鯖 脂質 太る」というキーワードで検索し、不安を感じているあなたに向けて、その誤解と真実、そして具体的な攻略法を余すところなくお伝えしてきました。

改めて要点を整理すると、鯖は確かに高カロリーですが、「糖質がほぼゼロ」であり、かつ「脂肪燃焼を促すEPA/DHA」が豊富なため、正しく食べれば強力なダイエットフードとなります。太ってしまう原因の多くは、鯖そのものではなく、「味噌煮の糖質」「夜遅くの摂取」「食べ過ぎ(カロリーオーバー)」という3つのNG行動にありました。

明日からは、ぜひ以下の3つのルールを意識してサバ缶を手に取ってみてください。

  1. 「水煮」を選ぶ:余計な糖質をカットし、素材の力をダイレクトに取り入れる。
  2. 「朝」に食べる:体内時計を利用して、1日の脂肪燃焼スイッチをオンにする。
  3. 「置き換える」:いつもの食事にプラスするのではなく、肉料理の代わりとして食べる。

たったこれだけの工夫で、鯖はあなたの体を「溜め込む体質」から「燃やす体質」へと変えてくれる心強いパートナーになるはずです。美味しく食べて、健康的に理想の体型を目指していきましょう!

なお、本記事の情報は一般的な栄養学に基づいたものですが、持病(痛風や腎臓疾患など)がある方や、厳格な食事制限を行っている方は、必ずかかりつけの医師や管理栄養士にご相談の上で取り入れてくださいね。あなたの健康的なダイエットライフを心から応援しています!

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