「青魚は健康にいいから食べた方がいい」ってよく言うけど、青魚ってなに?
私の好きな『ししゃも』『カツオ』『マグロ』は青魚なのかな~?
こんな質問に答えます。
- 主な青魚の種類(一覧表)
- 青魚を食べると体にいい理由
- DHA・EPAの摂取量の目安
- 魚の種類ごとのDHA含有量
- 青魚アレルギーについて
こんにちは、ユキフルです。
健康に良いと言われる青魚。
しかし、「青魚ってなに?」という質問に対して自信を持って答えられる人は少ないのではないでしょうか?
そこで徹底的に調べて一覧表にまとめてみました。
本記事を読めば、青魚の種類はもちろん、青魚を食べると体に良い理由や、魚の種類ごとのDHA含有量、青魚アレルギーについてもわかりますよ。
では、本文に進みます!
青魚の種類について【一覧表で紹介】
青魚とは?
そもそも青魚とはどんな魚のことを言うのかを説明します。
まず、青魚とは生物学的に分類された言葉ではありません。
つまり、青魚にちゃんとした定義はないのです。
しかし、「青魚って言ったらアレだよね」というぼんやりとした印象は多くの人が持っています。
その印象について以下にまとめました。
- 背の青い魚
- 赤身の魚
- 主に食物連鎖の下層に位置する魚
- 主に群れで回遊する魚
- 主に低価格で食卓で良く見られる魚
特に重要なのが、『背の青い魚』『赤身の魚』『低価格で食卓で良く見られる魚』という印象を持っている人が多いようです。
一般的に言われている青魚の種類一覧表!
一般的に言われている青魚を一覧にしてみたのでご覧ください。
科 | 名称 | 旬 |
---|---|---|
アジ科 | アジ (鯵) | 4月~7月 |
カンパチ (勘八) | 8月~11月 | |
ブリ (鰤) | 11月~2月 | |
タチウオ科 | タチウオ (太刀魚) | 7月~10月 |
サバ科 | サバ (鯖) | 11月~2月 |
サワラ (鰆) | 6月~10月 | |
ニシン科 | ニシン (鯡) | 10月~3月 |
キビナゴ (黍魚子) | 5月~6月 | |
イワシ (鰯) | 5月~10月 | |
サンマ科 | サンマ (秋刀魚) | 9月~11月 |
サヨリ科 | サヨリ (細魚) | 12月~3月 |
トビウオ科 | トビウオ (飛魚) | 6月~9月 |
カツオやブリやマグロは?ししゃもは?
カツオやマグロは?ししゃもはどうなの?
では、『カツオ』『マグロ』『ししゃも』は青魚なのかについて紹介しますね。
カツオとマグロは、背が青く赤身の魚ですが、安価ではないので青魚の表から外しました。
「カツオとマグロは青魚じゃないのか?」と言うと、そういうわけではありません。
前述したように、青魚に明確な定義はないので「カツオもマグロも背が青いから青魚だ!」と言われれば青魚なのです。
極端な言い方をすれば、背が青い魚は全部青魚と言ってもいいということですね。
この表では一般的に言われている青魚を表にしているので、『カツオ』『マグロ』は少し外れるかなと思い外しました。
次にししゃもですが、この魚は青魚ではないと言えます。
なぜなら、ししゃもは背が青くなく、さらに白身魚だからです。
とはいえ、ししゃもはDHA・EPAが青魚に匹敵するほど含まれているので健康に良い魚ですよ。
各青魚を簡単に説明
各青魚を画像付きで簡単に紹介します。
マアジ【真鯵】
- 代表的な青魚のひとつ。
- 味が美味なので「アジ」という名になった。
- 旬は夏場。脂のがのって美味しい。
- 刺身、塩焼き、干物、たたき、フライなど。
僕が初めて釣った思い出の魚。
カンパチ【勘八】
- 漢字の「八」に似ているから勘八。
- 旬は夏から秋だが、季節による味の変化が少ないのが特徴。
- 刺身、寿司など生で食べることが多い。
タチウオ【太刀魚】
- 太刀魚の由来は、太刀のように見えること、立って泳ぐことの2つの説がある。
- 店では銀色で並んでいるが、生きている時は青みがかった金属光沢をしている。
- 旬は、夏から秋。
- DHA・EPAが豊富。
- 個人的に塩焼きが好き、揚げ物や煮つけなども美味しい
子供の頃、太刀魚の塩焼きが出ると「やったー!銀の魚!」と喜んで食べていました。今でも大好物です。
マサバ【真鯖】
- 代表的な青魚のひとつ。
- 歯が小さいことから「小歯(サバ)」と呼ばれる説がある。
- 太平洋で捕れるサバの旬は秋、九州沿岸で捕れるサバの旬は冬。
- テレビで栄養の高さ、健康、美容効果が高いとされ「鯖缶」ブームが起こった。そして品薄に・・・。
- 塩焼き、煮つけ、刺身、寿司、フライなど幅広い
サワラ【鰆】
- 「狭い腹」からサワラと呼ばれるようになったという説がある。
- 冬に脂がのったサワラを「寒鰆」と呼ぶ。
- 西京漬け、竜田揚げ、塩焼きが代表的。
ニシン【鯡】
- 身を二つに割いて食べることから「二身(ニシン)」と呼ばれるようになった。
- 旬は冬。
- 数の子はニシンの魚卵。
- スウェーデンで食べられる「シュールストレミング」というニシンの缶詰は世界一臭い食べ物と称される。
- 料理はニシンそばが有名。
キビナゴ【黍魚子】
- 鹿児島で帯のことを「キビ」といい、小魚のことを「なご」といい、魚の模様が帯のように見えることからキビナゴと呼ばれるようになった。
- 旬は、子持ちの5月から7月。
- 漁獲地以外には傷みやすいため流通することが少ない。
- 刺身、煮つけ、唐揚げ、天ぷらなどして食べられる。
マイワシ【真鰯】
- 代表的な青魚のひとつ。
- 陸にあげると直ぐに弱ることから「よわし」から変化してシワシになった説がある 。
- 秋のマイワシは脂がのって美味しい。
- マイワシが捕れるようになるとカタクチイワシが捕れなくなり、逆にマイワシが捕れなくなるとカタクチイワシが捕れるようになる。
- イワシの鱗は剥がれやすいため、スーパーではほとんど鱗がついていない。
- つみれ汁、チーズフライ、寿司、イワシの生姜煮など。
サンマ【秋刀魚】
- 青魚の代表的な魚のひとつ。
- 秋に捕れる刀のような魚ということから秋刀魚。脂分が多く風味があり美味。
- はらわたは栄養価が高く美肌効果がある。
- DHA・EPAが豊富
- サンマの塩焼きは秋の味覚の代表的料理。
最近値段が上がりましたね・・・。
サヨリ【細魚】
- 下顎が長く突き出ているのが特徴。
- 「サ」細いという意味、サヨリの古名「よりと」が合わさってサヨリとなった説など諸説あり。
- 小さいものをえんぴつ、大きいものをかんぬき呼ばれることがある。
- 旬は脂がのる冬。
- 「 サヨリは腹黒い 」というのは腹の中には薄い膜があるから。
- 刺身、フライ、みりん干しなど
トビウオ【飛魚】
- 水上に飛び出し滑空することから飛び魚と名付けられた。
- 飛ぶさまは飛行機そのもの。
- 旬は夏。
- 脂が少なく淡泊な味。
- 塩焼きやフライのどにして食べられる。
青魚に含まれるDHA・EPAが健康に良いと言われる理由&摂取量の目安
青魚を食べると健康にいいって言いますよね。
それは、青魚の良質な脂に含まれる
- DHA(ドコサヘキサエン酸)
- EPA(エイコサペンタエン酸)
という成分が関係します。
期待できる効果は以下をご覧ください。
- アレルギーを抑制する
- 学習能力の向上
- 悪玉コレステロール(LDLコレステロール)を下げる
- 動脈硬化を防ぐ(心筋梗塞などの予防につながる)
- 血圧を下げる
- 中性脂肪を下げるなど
こんなにも。青魚食べる習慣つけなくちゃっ!
DHA・EPAの1日摂取量の目安
では、
- DHA・EPAの摂取量の目安
- 各魚のDHA・EPA量
をみていきましょう
DHAとEPAの1日摂取量の目安は、厚生労働省によると両方を合わせて1000mgが望ましいとされています。
魚100g当たりに含まれるDHAとEPAの量について一覧表にまとめてみました。
魚の種類 (100g当たり) | DHA (mg) | EPA (mg) |
---|---|---|
アジ | 570 | 300 |
カンパチ | 730 | 190 |
タチウオ | 1400 | 970 |
サバ | 970 | 690 |
サワラ | 1100 | 340 |
ニシン | 770 | 880 |
キビナゴ | 130 | 59 |
イワシ | 870 | 780 |
カタクチイワシ | 770 | 1100 |
サンマ | 1600 | 850 |
サヨリ | 240 | 53 |
トビウオ | 150 | 25 |
ブリ | 1700 | 940 |
カツオ(秋獲り) | 970 | 400 |
クロマグロ(脂身) | 3200 | 1400 |
シシャモ | 550 | 670 |
魚を100g食べると大体の量を摂ることができますが、毎日魚を食べるのは辛いですよね。
なので僕は足りない分はサプリで補っています。
大正製薬は原材料の品質にこだわっているので、DHA・EPAのサプリの中でも信頼度が高いです。
>>>大正製薬の「大正DHA・EPA」青魚のアレルギーについて
最後に青魚のアレルギーについて紹介します。
アレルギーとは、『免疫』という体を守るシステムが過剰に反応してしまうことで、発疹や高級困難などを起こしてしまうことです。
青魚のアレルギーで代表的なのはサバアレルギーですね。
サバに含まれるタンパク質に反応して起きます。
アレルギー症状は以下をご覧ください。
- 赤い蕁麻疹
- 呼吸困難
- 嘔吐
- 下痢
- 意識障害(重症の場合)
サバアレルギーの検査は病院でできます。
サバを食べておかしいと感じたら検査をしてみましょう。
アニサキスアレルギー&アニサキス食中毒
青魚のアレルギーの中には、アニサキスによるアレルギーもあります。
アニサキスというのは寄生虫です。
このアニサキスに反応してアレルギーを起こす体質の人もいます。
感染経路は以下をご覧ください。
アニサキス➡オキアミがアニサキスを食べて感染➡アニサキスを食べたオキアミを魚が食べて感染➡人がアニサキスに感染した魚を食べて感染
アニサキスアレルギーですが、アニサキスが生きていても死んでいてもアレルギー反応がでます。
つまり、魚を冷凍したり、加熱したりしてアニサキスの息の根を止めたとしてもダメということですね。
アニサキスアレルギーも同様に病院で検査できるので、青魚を食べておかしいと感じたら検査をしてみましょう。
アニサキスアレルギーを持っていなくても、生きたアニサキスを食べると『アニサキスによる食中毒(アニサキス症)』を起こすので注意しましょう。
- 激しい腹痛
- 悪心
- 嘔吐
参考:厚生労働省HP
生きたアニサキスは、対処法があります。
- 新鮮な内に内臓を取り除いておく
- -20℃で24時間で死滅する
- 70℃以上、60℃なら1分で死滅する
- 目視で確認する
以上の対処法をしっかりすれば予防することができますよ。
※食酢、塩漬け、醤油、ワサビでは死滅しないので注意して下さい。
青魚によるヒスタミン食中毒
青魚を食べてアレルギー反応がでたから、病院で検査してみたんだけど問題なし。
アニサキスにも注意しているんだけど、これは一体に何?
それは青魚によるヒスタミン食中毒の可能性が高いです。
ヒスタミン食中毒とは、アレルギーとは関係なくヒスタミンを多く摂った場合に起きる食中毒です。
なので誰でも起こり得ます。
青魚にはヒスチジンが多く含まれており、ヒスチジンはヒスタミン産生菌によってヒスタミンに変わります。
このヒスタミンを一定量摂取してしまうと食中毒を起こしてしまうのです。
これがヒスタミン食中毒ですね。
下記のグラフは、魚100g中のヒスチジン量になります。
ブリ、カツオ、クロマグロはヒスチジン量が高いのでヒスタミン食中毒を起こしやすいと言えます。
ヒスタミン食中毒の予防方法は
- 常温に放置せずに、買ったら直ぐ冷蔵庫に保存する
- エラや内臓を購入後取り除く
- できるだけ鮮度が高い内に食べる
です。
ヒスチジンがヒスタミンに変わってしまったら加熱しても除去できないので、予防法をしっかりし、できるだけ鮮度の高い内に食べてしまいましょう。
ヒスタミンが多く含まれている魚を食べてしまった場合は、唇や舌がピリピリすることがあります。
その場合は、吐き出し、破棄してください。
- 顔面の紅潮(特に口の周りや耳たぶ)
- 蕁麻疹
- 頭痛
- 発熱など
参考:消費者庁
さいごに
青魚は生物学的に分類されているわけではありません。
なので、「これは絶対に青魚」「これは青魚ではない」という判断は誰もできないのです。
とはいえ、多くの人は
- 背の青い魚
- 赤身の魚
- 低価格で食卓で良く見られる魚
といった印象を持っている人が多いようです。
青魚は『DHA』『EPA』を多く含んでいるので、健康に良いとされています。
青魚を食べる習慣を付けて、健康になりたいですね。
今回は以上です。
おわり!
コメント