「宝焼酎ハイボール」は、キレのある辛口と手頃な価格で多くの人に愛されていますが、その一方で「宝焼酎ハイボールは太るのではないか?」と心配する声も少なくありません。
ダイエット中にお酒を楽しみたい方にとって、この疑問は切実なものでしょう。
この記事では、宝焼酎ハイボールが本当に太るのか、その太る原因を徹底的に分析します。
具体的には、気になるカロリー・糖質を他のお酒とのカロリー比較を交えて詳しく解説し、宝焼酎ハイボールのカロリーを消費するための運動量も提示します。
また、そもそもダイエット向きなのか、飲み過ぎると体に悪いのかといった健康面への影響や、夜寝る前に飲むと太るのか、一体何時までなら良いのかという疑問にもお答えします。
さらに、太る飲み方・太りにくい飲み方の具体的な違いから、つい飲み過ぎて止まらなくなる時の対処法、そしてダイエット中のおすすめお酒3選まで、あなたの疑問や不安を解消するための情報を網羅的にご紹介します。
この記事を読めば、もう失敗や後悔をすることなく、宝焼酎ハイボールと賢く付き合っていく方法が明確になるはずです。
- 宝焼酎ハイボールが太ると言われる本当の理由
- 他のお酒と比べた際のカロリーや糖質の位置付け
- ダイエット中に役立つ太りにくい飲み方のコツ
- 飲み過ぎを防ぎ、健康的に楽しむための具体的な対策
宝焼酎ハイボールは太る?その原因を徹底解説

- 宝焼酎ハイボールはダイエット向き?
- 気になるカロリー・糖質をチェック
- 他のお酒とのカロリー比較で見る立ち位置
- 宝焼酎ハイボールで太る原因は別にある?
- カロリーを消費するための運動量はどのくらい?
宝焼酎ハイボールはダイエット向き?

宝焼酎ハイボールは、特定の条件を守ればダイエット向きのお酒と考えることができます。多くの方がお酒を選ぶ際に気にするのは、カロリーや糖質ですが、この点で宝焼酎ハイボールは優れた特性を持っています。
最大の理由は、糖質がゼロであることです。糖質を過剰に摂取すると血糖値が急上昇し、インスリンというホルモンが分泌されます。このインスリンは、エネルギーとして使われなかった糖を脂肪として体内に蓄える働きを促進するため、糖質の摂取は体重増加に直結しやすいのです。宝焼酎ハイボールは糖質を含まないため、血糖値の急激な上昇を招きにくく、脂肪が蓄積されるリスクを低減できます。
また、痛風の原因ともなるプリン体もゼロです。健康を意識する方にとっても、これは大きなメリットと言えます。
ただし、「ダイエット向き」というのは、あくまで「他のお酒と比較した場合」という条件付きです。宝焼酎ハイボールにもアルコール由来のカロリーは存在します。アルコールは1gあたり約7kcalのエネルギーを持っており、これは脂質の9kcalに次ぐ高い数値です。したがって、いくら糖質がゼロでも、飲む量が多ければ摂取カロリーは増え、結果として太ることにつながります。
要するに、宝焼酎ハイボールは「飲むお酒の種類」として選ぶのであれば、ダイエット中の選択肢として非常に優秀です。しかし、その後の「飲み方」や「飲む量」を管理しなければ、そのメリットを活かすことはできません。適量を守り、賢く付き合うことが、ダイエットを成功させる鍵となります。

糖質ゼロはほんまにありがたいな!これなら賢く付き合っていけそうやん!
気になるカロリー・糖質をチェック
宝焼酎ハイボールの栄養成分を具体的に見ていくと、なぜダイエット中の選択肢として注目されるのかがより明確になります。公式サイトで公表されている情報に基づくと、主要な栄養成分は以下のようになっています。
栄養成分表示(100mlあたり)
- エネルギー(カロリー): 42kcal
- たんぱく質: 0g
- 脂質: 0g
- 炭水化物: 0g
- 糖質: 0g
- 食物繊維: 0g
- 食塩相当量: 0g
- プリン体: 0mg
※フレーバーによって若干の差異がある場合がありますが、主要な「ドライ」や「レモン」ではこの数値が基準となります。
カロリーについて
100mlあたり42kcalという数値は、アルコール度数7%のお酒としては標準的か、やや低めの範囲に入ります。例えば、一般的な350ml缶1本を飲むと、摂取カロリーは「42kcal × 3.5 = 147kcal」となります。500ml缶であれば「42kcal × 5 = 210kcal」です。
この147kcalというカロリーがどの程度のものかというと、身近な食品でいえば、お茶碗に軽く半膳分のご飯(約60g)や、6枚切りの食パン半枚分とほぼ同じです。こう考えると、1本飲むだけでも決してゼロカロリーではないことが理解できます。
糖質・プリン体について
前述の通り、宝焼酎ハイボールの最大の特長は、糖質とプリン体が「ゼロ」である点です。これは、ベースとなるお酒が焼酎(蒸留酒)であるためです。蒸留の過程で糖質やプリン体といった成分が取り除かれるため、原料由来の糖質が含まれません。
ダイエットにおいて糖質を管理することは、体重コントロールの基本です。その点で、糖質を気にせずに飲める宝焼酎ハイボールは、糖質制限を実践している方や、血糖値のコントロールを意識している方にとって、非常に魅力的な選択肢となります。
これらの数値から、宝焼酎ハイボールはカロリーこそあるものの、糖質やプリン体を避けたいというニーズに的確に応えるお酒であることがわかります。

なるほど、カロリーはゼロちゃうんやな。ちゃんと数字を知っとくのが大事やで。
他のお酒とのカロリー比較で見る立ち位置

宝焼酎ハイボールが他のお酒と比較してどのような位置付けにあるのかを具体的に見てみましょう。ダイエット中にお酒を選ぶ際、この比較は非常に重要な判断材料となります。以下に、一般的なお酒350mlあたりの目安となる数値を表にまとめました。
種類(350mlあたり目安) | カロリー | 糖質 | プリン体 |
宝焼酎ハイボール(7%) | 約147 kcal | 0 g | 0 mg |
---|---|---|---|
ビール(淡色) | 約137 kcal | 約10.9 g | 約17.5 mg |
発泡酒 | 約158 kcal | 約12.6 g | 約9.8 mg |
ストロング系チューハイ(9%) | 約189 kcal | 0 g ~ | 0 mg |
ワイン(赤・1/2杯強) | 約256 kcal / 350ml | 約5.3 g / 350ml | 微量 |
梅酒(原酒を割った場合) | 約180 kcal | 約24 g | ほぼ0 mg |
※上記は一般的な製品の平均的な数値を基にした目安であり、製品によって異なります。
この表からいくつかのことが読み取れます。
まず、カロリーについてです。宝焼酎ハイボールのカロリー(約147kcal)は、ビール(約137kcal)とほぼ同等ですが、アルコール度数が高いストロング系チューハイ(約189kcal)よりは低い傾向にあります。アルコール度数が高くなるほど、アルコール由来のカロリーが増えるため、これは自然な結果です。
次に、決定的な違いとなるのが「糖質」です。ビールや発泡酒、梅酒などは多くの糖質を含んでいます。特に梅酒はジュースのように甘く飲みやすいですが、糖質量が突出して高いことがわかります。これに対し、宝焼酎ハイボールは糖質がゼロであり、同じく糖質ゼロを謳う製品が多いストロング系チューハイと同様の特性を持っています。
そして「プリン体」です。ビールや発泡酒にはプリン体が多く含まれており、健康診断などで数値を気にされている方も多いでしょう。宝焼酎ハイボールはプリン体もゼロなので、この点でも安心して選ぶことができます。
これらの比較から、宝焼酎ハイボールは「カロリーは標準的だが、糖質とプリン体はゼロ」という、ダイエットや健康を意識する際に非常にバランスの取れた選択肢であると言えます。特に、ビール好きの方が体重を気にして代替品を探す場合、有力な候補の一つとなるでしょう。

こうやって比べるとようわかるわー。やっぱり宝焼酎ハイボールはええ選択肢やんな!
宝焼酎ハイボールで太る原因は別にある?
宝焼酎ハイボール自体は糖質ゼロでカロリーも比較的控えめなのに、なぜ「宝焼酎ハイボールを飲んで太った」という経験談が聞かれるのでしょうか。その原因は、お酒そのものではなく、飲酒に伴う行動、特に「おつまみの選択」と「飲む量の増加」に潜んでいることがほとんどです。
原因1:おつまみのカロリー・脂質・糖質
アルコールには、胃酸の分泌を促し食欲を増進させる効果があると言われています。そのため、お酒を飲むと、ついつい何かつまみたくなります。宝焼酎ハイボールはキレのある辛口で食事との相性も抜群なため、この傾向はさらに強まるかもしれません。
ここで問題となるのが、おつまみの内容です。居酒屋の定番メニューである唐揚げ、フライドポテト、ピザ、ラーメンといった高カロリー・高脂質・高糖質なものを一緒に食べてしまうと、摂取カロリーはあっという間に跳ね上がります。宝焼酎ハイボールで150kcal程度に抑えても、おつまみで500kcal以上摂取してしまっては、太るのは当然の結果です。
原因2:アルコール分解による脂肪蓄積の促進
体内にアルコールが入ると、肝臓はアルコールの分解を最優先で行います。なぜなら、アルコールの代謝物であるアセトアルデヒドは体にとって有害な物質だからです。
肝臓がアルコール分解にかかりきりになっている間、食事から摂取した脂質や糖質の代謝は後回しにされます。その結果、エネルギーとして消費されなかった栄養素が、中性脂肪として体内に蓄積されやすくなってしまうのです。つまり、お酒を飲みながら食べる行為自体が、脂肪を溜め込みやすい状態を作っていると言えます。
原因3:飲みやすさによる量の増加
宝焼酎ハイボールは、甘さがなくスッキリしているため、非常に飲みやすいのが特徴です。この飲みやすさが、かえって仇となることがあります。ジュースのようにゴクゴクと飲めてしまうため、気づいたら2本、3本と量が増えてしまいがちです。
たとえ1本あたりのカロリーが低くても、飲む量が2倍、3倍になれば、摂取カロリーも当然2倍、3倍になります。350ml缶3本で約441kcalとなり、これはおにぎり2個分以上のカロリーに相当します。
このように、宝焼酎ハイボールで太る主な原因は、製品の成分ではなく、それに付随する食生活や飲酒習慣にあります。お酒選びだけでなく、おつまみの内容や飲む量をコントロールすることが、太らないための重要なポイントです。

なんや、ハイボールのせいやと思ってたけど、犯人はおつまみやったんか!それなら対策できるやん!
カロリーを消費するための運動量はどのくらい?

宝焼酎ハイボールを飲んだ分、運動でカロリーを消費しようと考えた場合、どのくらいの運動が必要になるのでしょうか。ここでは、350ml缶1本(約147kcal)を消費するために必要な運動時間の目安を、体重別に表で示します。
運動による消費カロリーは、運動の種類、強度、そして個人の体重によって大きく変わります。一般的に、体重が重い人ほど同じ運動をしてもより多くのカロリーを消費します。
宝焼酎ハイボール1本(147kcal)を消費する運動時間の目安
運動の種類 | 体重50kgの人の目安時間 | 体重60kgの人の目安時間 | 体重70kgの人の目安時間 |
ウォーキング(やや速歩) | 約40分 | 約33分 | 約28分 |
---|---|---|---|
ジョギング(ゆっくり) | 約20分 | 約17分 | 約14分 |
自転車(通勤・通学程度) | 約37分 | 約31分 | 約26分 |
階段の昇降 | 約18分 | 約15分 | 約13分 |
ストレッチ・ヨガ | 約59分 | 約49分 | 約42分 |
掃除機をかける | 約53分 | 約44分 | 約38分 |
※消費カロリーは、METs(メッツ)を基にした計算式「消費カロリー(kcal) = METs × 体重(kg) × 運動時間(h) × 1.05」から算出した概算値です。
この表を見ると、350ml缶1本分のカロリーを消費するには、意外とまとまった時間の運動が必要になることがわかります。例えば、体重60kgの人がジョギングをすれば17分程度で消費できますが、日常生活の中でのウォーキングであれば30分以上かかります。
もし、飲み会などで2本、3本と飲んだ場合は、この運動時間も2倍、3倍になります。3本(約441kcal)飲んだ場合、体重60kgの人ならジョギングで約50分、ウォーキングでは1時間半以上が必要になる計算です。
もちろん、これはあくまで「飲んだ分をチャラにする」ための計算です。ダイエットで体重を減らすためには、これに加えて、食事で摂取したカロリーよりも多くのカロリーを消費する必要があります。
このように具体的な運動量に換算してみることで、1杯のお酒が体に与える影響を実感しやすくなります。「この1杯を飲むなら、明日は少し長めに歩こう」といった意識を持つことが、体重管理において非常に大切です。

うわ、一杯でこんだけ動かなあかんのか…。でも、飲むためのええ運動目標ができたと思えば頑張れるな!
宝焼酎ハイボールで太るのを防ぐ飲み方のコツ

- 太る飲み方・太りにくい飲み方の違いとは
- 飲み過ぎると体に悪いって本当?
- 夜寝る前に飲むと太る?何時までに飲むべきか
- つい飲み過ぎて止まらなくなる対処法
- ダイエット中のおすすめお酒3選
太る飲み方・太りにくい飲み方の違いとは
宝焼酎ハイボールを楽しむ上で、太るか太らないかの分かれ道は、その飲み方にあります。成分的に太りにくいお酒であっても、飲み方次第では体重増加につながります。ここでは、具体的な「太る飲み方」と「太りにくい飲み方」を対比させて解説します。
太る飲み方
- 空腹のまま飲む空腹時にお酒を飲むと、アルコールの吸収が速まり、血糖値が急激に変動しやすくなります。また、強い空腹感から、その後の食事やおつまみを食べ過ぎてしまう原因にもなります。
- 高カロリー・高脂質なおつまみと一緒前述の通り、フライドポテト、唐揚げ、ピザ、スナック菓子など、脂質や糖質の多いおつまみは、太る最大の原因です。アルコール代謝中は脂肪が蓄積されやすい状態になるため、これらのおつまみとの組み合わせは避けるべきです。
- ペースが速く、量が多いスッキリした飲み口のため、ペースが速くなりがちです。短時間で何本も飲むと、アルコール処理で肝臓に負担がかかるだけでなく、単純に摂取カロリーが積み重なっていきます。
- 食事の代わりに飲む食事を抜いてお酒だけで済ませようとするのは、栄養バランスが極端に偏るため危険です。体に必要な栄養素が不足し、筋肉量が落ちて基礎代謝が低下する可能性があります。代謝が落ちると、かえって痩せにくい体質になってしまいます。
太りにくい飲み方
- 食事と一緒に楽しむ(ベジファースト)食事の際に一緒に飲むことで、アルコールの吸収を穏やかにできます。特に、食事の最初に野菜やきのこ、海藻類など食物繊維が豊富なものを食べる「ベジファースト」を意識すると、血糖値の急上昇をより効果的に抑えられます。
- おつまみは高タンパク・低脂質を選ぶおつまみを選ぶなら、枝豆、冷奴、豆腐サラダ、鶏のささみ、刺身、だし巻き卵などがおすすめです。これらはタンパク質が豊富で、筋肉の維持に役立ち、満足感も得やすいです。タンパク質は消化に時間がかかるため、腹持ちが良いのも利点です。
- チェイサー(水)を間に挟む宝焼酎ハイボールを一杯飲んだら、次にお水を一杯飲む、というようにチェイサーを挟む習慣をつけましょう。これにより、飲むペースが自然とゆっくりになります。また、水分補給によってアルコールの分解を助け、脱水症状を防ぐ効果も期待できます。満腹感も得やすくなるため、飲み過ぎの防止にもつながります。
- 1日に飲む量をあらかじめ決めておく「今日は350ml缶1本だけ」というように、飲む前に上限を決めておくことが有効です。家にストックを置きすぎず、その日に飲む分だけを買うようにするのも一つの方法です。
これらの「太りにくい飲み方」を実践するだけで、宝焼酎ハイボールを楽しみながら、体重の増加をコントロールすることが十分に可能になります。

飲み方ひとつでこないに変わるんやな。これからは枝豆とチェイサーが相棒やで!
飲み過ぎると体に悪いって本当?

宝焼酎ハイボールが糖質ゼロ・プリン体ゼロであることから、健康的なイメージを持つ方もいるかもしれませんが、これは大きな誤解です。いかなるアルコール飲料も、飲み過ぎれば体に悪影響を及ぼすリスクがあり、宝焼酎ハイボールも例外ではありません。
急性アルコール中毒のリスク
短時間で大量のお酒を飲むと、肝臓でのアルコール分解が追いつかず、血中アルコール濃度が急激に上昇します。これにより、意識の混濁、嘔吐、呼吸抑制、血圧低下といった症状が現れる急性アルコール中毒に陥る危険性があります。最悪の場合、命に関わることもあるため、絶対に無茶な飲み方をしてはいけません。宝焼酎ハイボールのアルコール度数は7%と、ビール(約5%)よりも高く、決して低い数値ではないことを認識しておく必要があります。
肝臓への負担
アルコールの分解は、主に肝臓で行われます。日常的に大量の飲酒を続けると、肝臓は常にフル稼働の状態となり、疲弊していきます。これが続くと、脂肪が肝臓に蓄積する「脂肪肝」を引き起こす可能性があります。脂肪肝は自覚症状がほとんどないまま進行し、アルコール性肝炎や肝硬変、さらには肝臓がんといった、より深刻な病気へとつながる恐れがあります。
生活習慣病のリスク
長期的な過剰飲酒は、高血圧、脂質異常症、糖尿病などの生活習慣病のリスクを高めることが知られています。アルコール自体のカロリー摂取による肥満も、これらの病気の間接的な原因となります。また、アルコールは脳卒中や心臓病のリスク因子でもあります。
健康的な飲酒のために
厚生労働省が推進する「健康日本21」では、節度ある適度な飲酒量を「1日平均純アルコールで約20g程度」としています。純アルコール20gは、アルコール度数7%の宝焼酎ハイボールに換算すると、約357mlに相当します。つまり、350ml缶1本が、1日の適量の一つの目安となります。
また、肝臓を休ませるために、週に2日程度の「休肝日」を設けることが強く推奨されています。毎日飲み続けるのではなく、お酒を飲まない日を作ることで、肝臓の機能を回復させ、アルコール依存症のリスクを低減することができます。
宝焼酎ハイボールは、あくまで嗜好品です。その特性を正しく理解し、適量を守って、健康を損なわない範囲で楽しむことが何よりも大切です。

そらそうやんな、どんなお酒も飲み過ぎはあかん。自分の体は自分で守らなあかんで。休肝日、ちゃんと作ろ!
夜寝る前に飲むと太る?何時までに飲むべきか

「夜、寝る前の一杯が楽しみ」という方は多いですが、ダイエットの観点から見ると、これは最も避けるべき習慣の一つです。夜遅く、特に就寝直前の飲酒は、太りやすくなる要因がいくつも重なっています。
脂肪蓄積を促すホルモン「BMAL1」
私たちの体には、「BMAL1(ビーマルワン)」というタンパク質が存在します。これは体内時計を調整する役割を持ちますが、同時に、脂肪細胞に脂肪を溜め込む働きを活性化させる性質も持っています。
このBMAL1の量は、時間帯によって大きく変動します。最も少なくなるのが午後2時~3時頃で、この時間帯は食べても太りにくいと言われます。逆に、最も多くなるのが夜10時~深夜2時にかけてです。この時間帯に食事や飲酒をすると、摂取したエネルギーが脂肪として蓄積されやすくなってしまうのです。つまり、夜遅くにお酒を飲む行為は、体が最も脂肪を溜め込みやすいタイミングを狙ってエネルギーを供給していることになります。
睡眠の質の低下
「お酒を飲むとよく眠れる」と感じるかもしれませんが、これは誤解です。アルコールは寝つきを良くする効果はあっても、その後の睡眠を浅くし、質を著しく低下させます。アルコールが分解される過程で生じるアセトアルデヒドには覚醒作用があり、夜中に何度も目が覚める原因となります。
睡眠の質が低下すると、成長ホルモンの分泌が妨げられます。成長ホルモンは、筋肉の修復や脂肪の分解を促す重要な役割を担っており、その分泌が減ることは、痩せにくい体質につながります。また、睡眠不足は食欲を増進させるホルモン(グレリン)を増やし、食欲を抑制するホルモン(レプチン)を減らすこともわかっており、翌日の過食を招くリスクも高まります。
何時までに飲むのが理想か
これらの理由から、太らないためには、できるだけ早い時間に飲酒を終えることが望ましいです。
理想的なのは、夕食と一緒に楽しむことです。もし夕食後も飲むのであれば、遅くとも就寝の3~4時間前までには飲み終えるように心がけましょう。これは、アルコールが体内で分解され、睡眠への影響が少なくなるまでに必要な時間を考慮したものです。例えば、夜11時に寝るのであれば、夜7時か8時には飲み終えておくのが一つの目安となります。
寝る前のリラックスタイムにお酒が欠かせないという方は、ノンアルコール飲料や温かいハーブティーなどに切り替えることを検討してみるのが賢明です。

夜中は脂肪をため込むゴールデンタイムやったんか…。知らんかったわ。早めの時間に切り上げるのがええんやな。
つい飲み過ぎて止まらなくなる対処法
「1本だけのつもりが、気づけば2本、3本と飲んでしまう」というのは、多くの人が経験する悩みです。意思の力だけでコントロールするのは難しいこともあります。ここでは、飲み過ぎを防ぎ、飲酒量をコントロールするための具体的な対処法をいくつか紹介します。
- 環境を変える自宅にケースでストックしておくと、いつでも飲める安心感から、つい量が増えてしまいます。これを防ぐために、その日に飲む分だけを都度購入するようにしましょう。「買いに行くのが面倒」という気持ちが、自然なストッパーになります。また、目に見える場所にお酒を置かないようにするだけでも、飲酒への欲求を減らす効果が期待できます。
- 小さいサイズを選ぶいつも500ml缶を選んでいるなら、350ml缶に切り替えてみましょう。これだけで、摂取カロリーとアルコール量を約3割減らすことができます。飲む本数が同じでも、総量を減らすことが可能です。
- 飲む前の儀式(ルーティン)を作るお酒を飲む前に、必ずコップ1杯の炭酸水や水を飲む、というルールを決めてみましょう。ある程度の満腹感が得られるため、がぶ飲みを防ぐことができます。また、食事をしっかり摂ってから飲むことを徹底するのも有効です。
- 代替行動を見つける「手持ち無沙汰だから」「ストレス解消のために」といった理由で飲んでいる場合、お酒以外の代替行動を見つけることが効果的です。例えば、軽いストレッチをする、好きな音楽を聴く、温かいお風呂にゆっくり浸かる、読書をするなど、自分がリラックスできる他の習慣に切り替えてみましょう。
- 飲酒量を記録する(レコーディング)カレンダーや手帳、スマートフォンアプリなどを使い、毎日飲んだお酒の種類と量を記録する方法です。自分の飲酒パターンを客観的に可視化することで、「今週は飲み過ぎているな」といった気づきが生まれ、行動を修正するきっかけになります。これは「レコーディング・ダイエット」の飲酒版とも言え、非常に有効な自己管理手法です。
- 「何のために」飲むかを考える単なる習慣で飲むのではなく、「今日は美味しい食事と一緒に味わいたいから」「この映画を見ながらリラックスしたいから」というように、飲む目的を明確にすることも大切です。目的が達成されたら、そこで満足して飲み終えるという意識を持つことができます。
これらの対処法は、一つだけでなく複数を組み合わせることで、より高い効果を発揮します。自分に合った方法を見つけ、無理なく続けることが、健康的な飲酒習慣を築くための鍵となります。

意思の力だけやと難しいもんなぁ。家に置いとかへんようにするとか、賢いやり方があるんやな。これならできそうや!
ダイエット中のおすすめお酒3選

宝焼酎ハイボールはダイエット中の良い選択肢ですが、他にも知っておくと役立つお酒があります。気分やシーンに合わせて選べるよう、ここでは宝焼酎ハイボール以外でダイエット中におすすめできるお酒を3つ紹介します。選ぶ基準は、やはり「糖質が低いこと」と「シンプルな飲み方ができること」です。
1. ウイスキーハイボール
宝焼酎ハイボールと同様に、ダイエット中の定番と言えるのがウイスキーを炭酸水で割ったハイボールです。
- メリット: ウイスキーも蒸留酒なので、糖質はゼロです。自分の好きなウイスキーを選べるため、香りや味わいのバリエーションが豊かで飽きにくいのが魅力です。また、自分で作る場合は濃さを調整できるため、アルコール摂取量をコントロールしやすいという利点もあります。
- 注意点: コーラやジンジャーエールなど、糖分の多い割り材を使ってしまうと、せっかくの糖質ゼロのメリットが失われてしまいます。割る際は、無糖の炭酸水や水を選びましょう。
2. 焼酎(水割り・お茶割り)
宝焼酎ハイボールのベースでもある焼酎は、割り方次第で非常にヘルシーに楽しめます。
- メリット: 焼酎も蒸留酒のため、糖質・プリン体はゼロです。水やお湯で割れば、純粋に焼酎の風味を楽しめ、余計なカロリーもありません。また、無糖の緑茶、ウーロン茶、ジャスミン茶などで割るのもおすすめです。お茶に含まれるカテキンなどの成分も一緒に摂取できます。
- 注意点: オレンジジュースやカルピスなどで割る「サワー」にすると、大量の糖質を摂取することになるため注意が必要です。お店で注文する際も、「緑茶ハイ」や「ウーロンハイ」といったシンプルなものを選びましょう。

3. 辛口のワイン(赤・白)
醸造酒であるワインは糖質を含みますが、種類を選べば十分に楽しめます。
- メリット: ビールや日本酒、甘いカクテルと比較すると、辛口のワインは糖質量が低い傾向にあります。一般的な辛口ワイン1杯(約120ml)あたりの糖質は1.5g~2.0g程度です。また、赤ワインには抗酸化作用のあるポリフェノールが豊富に含まれているという健康面のメリットも期待できます。
- 注意点: 甘口のワインや、サングリアのようにジュースやフルーツを加えたものは糖質が高くなるため避けましょう。飲む量も、グラス1~2杯程度に留めておくのが賢明です。

これらの選択肢を知っておくことで、ダイエット中でもお酒との付き合い方の幅が広がります。どのお酒を選ぶにしても、基本は「適量を守り、ヘルシーなおつまみと楽しむ」ことを忘れないようにしましょう。

他にも色々楽しめるお酒があるんやな!選択肢が増えると、ダイエットも楽しく続けられそうやんか!
宝焼酎ハイボールは太る?結論と賢い飲み方
- 宝焼酎ハイボールは糖質ゼロ・プリン体ゼロでダイエット向き
- 100mlあたりのカロリーは公式サイトによると約42kcal
- 350ml缶1本で約147kcal、これはご飯お茶碗半膳分に相当
- ビールと比較すると糖質がない分、太りにくい選択肢と言える
- 太る主な原因はお酒自体でなく高カロリーなおつまみにある
- アルコール摂取中は脂肪の代謝が後回しになり体内に蓄積されやすい
- 飲みやすさから量を過ごしてしまうこともカロリーオーバーの原因
- 1本分のカロリー消費には30分以上のウォーキングが必要
- 太りにくい飲み方の基本は食事と一緒にゆっくり飲むこと
- おつまみは枝豆や冷奴など高タンパク・低脂質なものが最適
- チェイサーとして水を飲むとペースが落ち飲み過ぎを防げる
- 飲み過ぎは肝臓への負担や生活習慣病のリスクを高める
- 夜10時以降の飲酒は脂肪蓄積ホルモンBMAL1の影響で太りやすい
- 就寝の3~4時間前までには飲み終えるのが理想
- 飲み過ぎを防ぐには家に大量にストックしない工夫も有効

要は、飲み方次第でええ相棒になるっちゅうことやな!これからも美味しく、賢く楽しんでいこか!