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ダイエット停滞期の期間はいつまで?原因と乗り越え方・抜ける前兆を解説

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ダイエット停滞期の期間はいつまで?原因と乗り越え方・抜ける前兆を解説

ダイエットが順調に進んでいたのに、ある日を境にぱったりと体重が減らなくなった経験はありませんか。

この現象は「停滞期」と呼ばれ、多くの方が直面する壁です。

この停滞期が、期間はいつからいつまで、どのくらい続くのか、そしてそもそも、なぜ起こるのか、疑問は尽きないでしょう。

ダイエット開始から半年が経過しても訪れることがあり、人によっては何回も繰り返すため、正しい乗り越え方を知らないと挫折の原因になりかねません。

この記事では、体重の推移をグラフで客観的に見ながら、停滞期の原因を詳しく解説します。

さらに、停滞期を早く抜ける方法として注目されるチートデイや、効果的な筋トレの取り入れ方、そして停滞期が終わるときの抜ける前兆まで、あなたの疑問にすべてお答えします。

この記事のポイント
  • ダイエット停滞期が起こる原因と具体的な期間
  • 停滞期を客観的に判断するための方法
  • 停滞期を乗り越えるための食事や運動のコツ
  • 停滞期を抜ける前兆と停滞後の体重変化
著:山崎潤子, 監修:海保博之
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目次

長引くダイエット停滞期の期間と原因

  • 停滞期間はいつからいつまで?どのくらい?
  • ダイエット停滞期が起こるのはなぜ?
  • 体重グラフで停滞期か客観的に判断する
  • ダイエット停滞期が半年以上っておかしい?
  • 停滞期は何回くらい繰り返すもの?

停滞期間はいつからいつまで?どのくらい?

停滞期間はいつからいつまで?どのくらい?

ダイエットにおける停滞期が訪れるタイミングや続く期間には個人差がありますが、一般的な目安を知っておくことで、心の準備ができます。

多くの場合、停滞期はダイエットを開始してから約1ヶ月が経過した頃に訪れやすいと考えられています。私たちの体が食事量の減少という環境の変化に気づき、防御反応を開始するのにそれくらいの時間が必要になるためです。また、もう一つの目安として、ご自身の体重が5%程度減少したタイミングも、体が変化を「危機」と感知して停滞期に入りやすいサインです。例えば、体重60kgの方であれば、3kg減量したあたりで体重の減少が止まる可能性があります。

停滞期が続く期間は、一般的に2週間から1ヶ月程度です。人によっては2ヶ月近く続くこともあり、この期間の長さに不安を感じる方も少なくありません。この期間の長さは、それまでの減量ペースやダイエット方法、そして個人の代謝能力によって左右されます。急激なダイエットを行ってきた方ほど、体は強い危機感を覚えるため、停滞期が長引く傾向にあるようです。

しかし、これは体が新しい体重に適応しようとしている正常なプロセスであり、この期間を乗り越えれば、再び体重は減少し始めます。大切なのは、この期間に焦らないことです。停滞期はダイエットが順調に進んでいる証拠でもあると捉え、冷静にこれまでの取り組みを続けることが、乗り越えるための鍵となります。

ダイエット停滞期が起こるのはなぜ?

ダイエット停滞期が起こるのはなぜ?

順調に減っていた体重が突然減らなくなる停滞期。この現象は決してあなたの努力不足が原因ではありません。背景には、私たちの体を守るための、極めて合理的で精巧なメカニズムが存在します。

ホメオスタシス(恒常性)機能の影響

停滞期が起こる最大の原因は、私たちの体に備わっている「ホメオスタシス(恒常性)」という生命維持機能にあります。

ホメオスタシスとは、外部環境が変化しても体内の状態を一定に保とうとする、いわば「体の非常ブレーキ」のような働きのことです。ダイエットによって摂取カロリーが減り、体重が急激に減少すると、脳は「これは食料が手に入らない飢餓状態だ。生命の危機に瀕している」と判断します。このため、体を守ろうとしてホメオスタシス機能が作動し、基礎代謝を低下させたり、食事からの栄養吸収率を高めたりして、エネルギー消費を極力抑える「省エネモード」に切り替わるのです。

この省エネモードこそが、停滞期の正体です。つまり、これまでと同じ食事制限や運動を続けていても、体がエネルギーを節約するようになっているため、体重が減りにくくなるわけです。これは、ダイエットの失敗ではなく、体が正常に機能している証拠と言えます。

基礎代謝の低下とホルモンバランスの変化

ホメオスタシス機能の他にも、停滞期を招く要因はいくつか考えられます。

一つは、食事制限による「基礎代謝の低下」です。特に食事量を減らすだけのダイエットを行っていると、体はエネルギー源として脂肪だけでなく筋肉も分解してしまいます。筋肉は体の中で最も多くのエネルギーを消費する組織であるため、筋肉量が減ると基礎代謝も低下し、結果として痩せにくい体になってしまうのです。

また、女性の場合は「ホルモンバランスの変化」も大きく影響します。特に排卵後から生理前にかけての期間は、体に水分や脂肪を溜め込む性質を持つ「プロゲステロン」という女性ホルモンの分泌量が増えます。このため、一時的にむくみやすくなったり、食欲が増したりして、体重が減りにくく、停滞期のように感じることがあります。

このように、停滞期は複数の要因が絡み合って発生する、体の正常な防御反応なのです。

体重グラフで停滞期か客観的に判断する

「最近、体重が全然減らない…。これは停滞期?それとも単に甘えが出ているだけ?」と不安になったとき、感情論ではなく客観的な事実で状況を判断する強力なツールが「体重グラフ」です。日々のわずかな体重の増減に一喜一憂するのではなく、長期的な視点で体の変化を捉えることが大切になります。

まず、体重は毎日同じ時間、同じ条件で測定し、記録する習慣をつけましょう。おすすめは朝起きてトイレを済ませた後です。そして、そのデータを体重管理アプリなどに入力し、グラフ化することで、体重の推移が一目で分かるようになります。

判断のポイントは「週単位の平均」

グラフを見る際の最も重要なポイントは、日々の点の動きではなく「週単位の平均体重」を示す線の傾きを見ることです。1日単位で見ると、前日に食べた食事の水分量や塩分濃度、運動による発汗、便通の状態などによって、体重は1kg前後、簡単に変動します。この日々のブレに惑わされていては、正しい状況判断はできません。

しかし、1週間や2週間といった期間で平均値を見ると、そうした短期的なブレが相殺され、本当の体重のトレンド、つまり体の本質的な変化が見えてきます。もし、2週間以上にわたってこの週平均の線が明らかに横ばい状態になっているのであれば、それは停滞期に入っている可能性が高いと客観的に判断できます。

体脂肪率も合わせて確認する

加えて、可能であれば体脂肪率も測定できる体組成計を使い、体重と合わせて記録することをおすすめします。筋力トレーニングを並行して行っている場合、脂肪が減って筋肉が増えることで、体重の数値は変わらなくても体脂肪率が下がり、体は確実に引き締まっていることがあります。筋肉は脂肪よりも密度が高く重いため(同じ体積なら約1.2倍重い)、このような現象が起こるのです。

この場合、体重計の数字だけを見ると停滞しているように感じますが、実際はダイエットが非常に良い方向へ進んでいる証拠です。これは停滞期ではありません。このように、体重と体脂肪率のグラフを併せて見ることで、自分の体の変化をより正確に理解し、不要な焦りや自己嫌悪を防ぐことができます。

ダイエット停滞期が半年以上っておかしい?

ダイエット停滞期が半年以上っておかしい?

ダイエットを始めてから半年以上も体重に全く変化が見られない場合、「これは本当におかしいのでは?」と強い不安を感じるかもしれません。先に結論をお伝えすると、生理的な体の防御反応である「停滞期」が半年以上も続くことは、一般的には考えにくいです。それは、停滞期とは異なる別の状態に陥っている可能性を示唆しています。

本来の停滞期との違い

まず、私たちの体を守るホメオスタシス機能によって引き起こされる本来の停滞期は、体が減量後の新しい体重に慣れるまでの一時的な期間です。この適応期間は、長くても1ヶ月から2ヶ月程度で終わることがほとんどです。体が新しい体重を「正常」と認識すれば、再び体重は減り始めます。

しかし、もし体重の変動がない状態が半年以上も続いているのであれば、それはもはや一時的な「停滞」ではなく、現在のあなたの「摂取カロリー」と「消費カロリー」が完全に釣り合ってしまった「均衡状態」にあると考えられます。つまり、その生活習慣が、痩せも太りもしない現状の体重を維持するのに最適なバランスになってしまっているのです。

半年以上の停滞に陥る主な原因

なぜこのような均衡状態に陥るのでしょうか。原因はいくつか考えられます。

一つ目は、基礎代謝量の低下です。ダイエットによって体重が減ると、それに伴って基礎代謝量も自然と減少します。例えば、ダイエット開始時に設定したカロリー摂取量を、体重が減った後も見直さずに続けていると、いつの間にか「摂取カロリー>消費カロリー」ではなくなり、体重が減らなくなります。

二つ目は、食事や運動への「慣れ」です。ダイエットが長期化するにつれて、無意識のうちに食事量が増えていたり、間食の回数が増えていたりすることがあります。また、運動面でも、毎週同じメニューをこなしていると体がその刺激に慣れてしまい、以前と同じ運動をしても消費されるカロリーが少なくなっている可能性があります。

均衡状態から抜け出すための対処法

この半年間の均衡状態を打破するためには、ダイエット計画そのものをアップデートする必要があります。不安に思う必要はなく、「第二ステージへの移行期間」と捉えて、以下の点を見直してみましょう。

  1. 摂取カロリーとPFCバランスの再計算現在の体重と活動量に合わせて、もう一度1日の目標摂取カロリーを計算し直します。そして、ただカロリーを減らすだけでなく、筋肉の維持に不可欠なタンパク質(Protein)、エネルギー源となる脂質(Fat)と炭水化物(Carbohydrate)のバランス(PFCバランス)を見直すことが、質の高いダイエットには不可欠です。
  2. 運動に新たな刺激を加える体に新しい刺激を与え、消費カロリーを増やす工夫をします。例えば、ウォーキングの時間を10分延ばす、坂道をコースに取り入れる、週に1〜2回は筋力トレーニングの日を設ける、といった変化が効果的です。特に筋トレは基礎代謝を高める上で非常に有効です。

これらのことから、半年以上続く体重の停滞は、生理的な異常ではなく、ダイエットのプロセスが新たな段階に進んだサインである可能性が高いと言えます。現在の状況を客観的に分析し、計画を修正することで、再び体重計の数字を動かすことは十分に可能です。もし自分一人での見直しが難しいと感じる場合は、パーソナルトレーナーや管理栄養士といった専門家の力を借りるのも賢明な選択肢の一つです。

停滞期は何回くらい繰り返すもの?

停滞期は何回くらい繰り返すもの?

ダイエット中に停滞期を「何回」経験するかは、その人の目標とする減量幅、ダイエットにかける期間、そして実践しているダイエット方法によって大きく異なるため、「必ず何回起こる」という決まった回数はありません。しかし、その傾向を理解しておくことは、長期的な計画を立てる上で非常に有用です。

前述の通り、停滞期は体重が約5%減少するごとに起こりやすいという一つの目安があります。このため、目標とする減量幅が大きければ大きいほど、停滞期を経験する回数も増える可能性が高くなります。例えば、体重70kgの人が10kg(約14%)の減量を目標とする場合、単純に計算すると、最初の3.5kg減(5%)の時点、そしてそこからさらに体重が減った時点などで、2回から3回程度の停滞期を乗り越える必要があるかもしれない、と予測できます。

また、ダイエットのペースも停滞期の回数に影響を及ぼす重要な要素です。1ヶ月で5kg、10kgといった短期間で急激に体重を落とすような厳しいダイエットは、体を極端な飢餓状態に追い込みやすく、ホメオスタシス機能がより頻繁に、そして強力に働く原因となります。結果として、短い間隔で何度も停滞期を繰り返すことになりかねません。

一方で、1ヶ月の減量を体重の5%未満、例えば1〜2kg程度に抑えるような、緩やかで長期的なダイエット計画を立てた場合、体への負担が少なく、脳が「飢餓状態」と深刻に判断しにくいため、停滞期に入る回数を減らしたり、停滞期の期間そのものを短くしたりできる可能性があります。

いずれにしても、停滞期はダイエットの過程で起こりうる自然な生理現象です。経験する回数に一喜一憂するのではなく、「自分の体が頑張って変化に適応しようとしているサインだ」と冷静に受け止め、その都度、本記事で紹介するような適切な対処法を実践していくことが、最終的な目標達成への最も着実な道筋となるでしょう。

ダイエット停滞期の期間を乗り越えるには

  • 停滞期の正しい乗り越え方と早く抜ける方法
  • 停滞期脱出にチートデイは効果的?
  • 停滞期に筋トレを取り入れるメリット
  • 体が示す!停滞期を抜ける前兆
  • 停滞期が終わると体重は一気に落ちる?

停滞期の正しい乗り越え方と早く抜ける方法

停滞期の正しい乗り越え方と早く抜ける方法

停滞期に突入すると、その停滞期間の長さに焦りを感じ、「もっと食事を減らさなければ」「もっと運動量を増やさなければ」と極端な行動に走りたくなります。しかし、それがかえって体の防御反応を強め、停滞期を長引かせてしまう悪循環に陥ることも少なくありません。停滞期を乗り越えるための最も基本的で正しいアプローチは、「焦らず、これまでのダイエットを継続すること」です。

基本的な乗り越え方:辛抱強い「現状維持」

まず何よりも大切なのは、停滞期はあなたの体が新しい体重に慣れようとしている「適応期間」であり、ダイエットが順調に進んでいる証拠だと理解することです。この時期に無理な食事制限や過度な運動を上乗せすると、体はさらに強い危機感を覚え、基礎代謝をさらに下げるなど、省エネモードを一層強化してしまいます。

したがって、これまで実践してきたバランスの取れた食事と適度な運動を、辛抱強く続けることが、最も確実な乗り越え方となります。体重が減らないことにストレスを感じるかもしれませんが、この時期の目標を「体重を減らす」ことから「体重を増やさずにキープする」ことへと一時的に切り替えてみましょう。この「踊り場」の期間を乗り切れば、体は新しい体重を正常と認識し、再び体重減少のフェーズへと移行していきます。

早く抜けるための具体的な工夫

現状維持が基本ではありますが、停滞期を少しでも早く抜けるために試せる、いくつかの前向きな工夫も存在します。

一つは、食事や運動のメニューに少しだけ変化を加えることです。体は同じ刺激に慣れてしまう性質があります。例えば、いつもウォーキングばかりしているなら、たまにはサイクリングや水泳を取り入れてみる。筋トレも、いつも同じ種目や負荷で行うのではなく、新しい種目に挑戦したり、少しだけ重量を上げてみたりすると、体にとって新たな刺激となり、停滞していた代謝が活性化することがあります。

食事面では、摂取カロリーの総量は変えずに、栄養バランスを丁寧に見直すのも有効です。特に、エネルギー代謝を円滑にするビタミンB群や、筋肉の材料となり基礎代謝を支えるタンパク質が、知らず知らずのうちに不足していないか確認してみましょう。きのこ類や海藻類からミネラルや食物繊維を補うことも、体の内側からの改善に繋がります。

これらの小さな工夫が、停滞した体に変化をもたらす「きっかけ」となり、停滞期からの脱出を後押ししてくれることがあります。

停滞期脱出にチートデイは効果的?

停滞期脱出にチートデイは効果的?

停滞期を乗り越えるための、より積極的な戦略として、多くのダイエッターが実践し効果を上げているのが「チートデイ」です。チートデイとは、その名の通り「(体を)だます日」のことで、ダイエット中にあえて一日だけ摂取カロリーを大幅に増やす食事法を指します。

この一見逆説的な方法が効果的な理由は、停滞期の根本原因であるホメオスタシス機能に直接働きかけることができるからです。長期間のカロリー制限によって「飢餓状態だ」と勘違いし、代謝を落としてしまっている脳と体に対し、チートデイで大量のカロリー(特に炭水化物)を摂取します。すると、体は「栄養は十分に供給された。もう省エネモードでいる必要はない」と錯覚し、低下していた代謝を再び活性化させるスイッチを入れるのです。これが停滞期を脱出する強力なきっかけとなります。

チートデイの正しいやり方

ただし、チートデイは単なる「やけ食い」や「暴飲暴食」とは全く異なります。効果を最大限に引き出し、失敗を避けるためには、計画的に行う必要があります。

  • タイミングと頻度: 停滞期が2週間以上続いていることを確認してから行います。頻度は、週に1回または2週間に1回程度が一般的です。停滞していないのに頻繁に行うと、単にカロリーオーバーになるだけなので注意が必要です。
  • 摂取カロリーの目安: 効果を発揮させるには、中途半端なカロリー摂取では不十分です。思い切ってしっかり食べることが大切で、目安として「ご自身の体重(kg) × 40~45 kcal」を摂取すると良いでしょう。
体重摂取カロリー目安 (体重×40kcal)
50kg2,000 kcal
60kg2,400 kcal
70kg2,800 kcal
  • 食べるものの選び方: 何を食べても良いとされていますが、代謝を戻すという目的から考えると、脂質の多いジャンクフードや洋菓子よりは、お米やパン、パスタといった「炭水化物(糖質)」をしっかり摂ることが推奨されます。お寿司や焼肉(赤身肉)、和定食などは、タンパク質も同時に摂取できるためおすすめです。

チートデイの注意点と心構え

チートデイはダイエット中のストレス解消やモチベーション維持にも絶大な効果を発揮しますが、いくつかの注意点があります。

まず、チートデイは必ず「1日限定」と決め、翌日からは必ず元のダイエット食に戻す強い意志が求められます。このメリハリがなければ、なし崩し的に食生活が乱れる原因になりかねません。

また、チートデイの翌日は、食事量の増加と水分保持によって一時的に体重が増えます。1〜2kg増えることも珍しくありませんが、これは脂肪が増えたわけではないので、絶対に慌てないでください。通常のダイエット生活に戻せば、2〜3日で元の体重に戻り、その後、停滞期を抜けて体重が減少し始めるはずです。

アルコールの摂取は、代謝の妨げや食欲の増進に繋がるため、チートデイ当日は控えるのが賢明です。このように計画的に行うことで、チートデイは停滞期を打破する強力な味方となります。

停滞期に筋トレを取り入れるメリット

停滞期に筋トレを取り入れるメリット

停滞期を乗り越え、さらにリバウンドしにくい、いわゆる「痩せやすい体」を作る上で、筋力トレーニングは非常に有効な手段です。ダイエットというと有酸素運動をイメージしがちですが、筋トレには停滞期脱出を後押しする、いくつもの重要なメリットが存在します。

最大のメリットは、基礎代謝の低下を防ぎ、むしろ向上させる点にあります。前述の通り、食事制限だけのダイエットでは、脂肪と同時に大切な筋肉も落ちてしまいがちです。体の中で最も多くのエネルギーを消費してくれる筋肉が減少すると、何もしなくても消費されるカロリーである「基礎代謝」が低下します。この基礎代謝の低下こそが、停滞期を引き起こしたり、長引かせたりする大きな一因となるのです。

そこで停滞期中に筋トレを意識的に取り入れることで、筋肉量が分解されるのを防ぎ、基礎代謝レベルを高く維持することができます。筋肉は脂肪よりもはるかに多くのカロリーを消費するため、筋肉量をキープすることは、停滞期脱出後のダイエットをスムーズに進め、長期的なリバウンド防止にも直結するのです。

代謝アップに効果的な筋トレとは

筋トレを行うことで、脂肪の分解を助けたり、筋肉の修復を促したりする「成長ホルモン」の分泌が活発になります。これにより、体の代謝機能全体が刺激され、停滞した状態からの脱却を後押ししてくれる効果が期待できます。

効率良く基礎代謝を向上させるためには、体の中でも特に大きな筋肉をターゲットにしたトレーニングが効果的です。

  • スクワット(太もも、お尻)
  • デッドリフト(背中、お尻、太もも裏)
  • ベンチプレス(胸、肩、腕)

これらは「BIG3」とも呼ばれ、全身の筋肉を効率よく鍛えることができます。もちろん、ジムに通えない場合は、自宅でできる自重スクワットや腕立て伏せ、背筋のトレーニングから始めるだけでも十分な効果が見込めます。

これまでウォーキングなどの有酸素運動が中心だった方は、ぜひ運動の前に10分でも筋トレをメニューに加えてみてください。「筋トレで成長ホルモンを分泌させ、脂肪を分解しやすい状態にしてから、有酸素運動で燃焼させる」という順番は、最も効率的な組み合わせの一つです。体の内側から根本的な変化を起こすことが、停滞期を乗り越えるための力強い武器となります。

体が示す!停滞期を抜ける前兆

長く、つらく感じられる停滞期の終わりには、体が「そろそろ省エネモードを解除しますよ」という、いくつかの喜ばしいサイン(前兆)を示してくれることがあります。これらのサインに気づくことができれば、「あと少しの辛抱だ」とモチベーションを高め、前向きな気持ちでダイエットを続けることができます。

代表的な前兆として、まず「食欲の変化」が挙げられます。停滞期中は体がエネルギー消費を抑えているため、食欲も比較的落ち着いていることが多いです。しかし、体が再びエネルギーを活発に消費するモードに切り替わり始めると、自然と「お腹が空いた」と感じる場面が増えることがあります。これは、体が次の活動のためのエネルギーを求めている健全なサインです。

次に、「体温の上昇」や「発汗」も重要な前兆です。停滞期中は低下していた基礎代謝が再び活発になると、安静時の体温がわずかに上がったり、普段の生活や軽い運動でもじわっと汗をかきやすくなったりします。これは、体が内部でエネルギーをしっかりと燃焼し始めた証拠と考えられます。

また、体の巡りが良くなることで、「便通の改善」や「尿の回数が増える」といった変化が見られることもあります。これらは、代謝が活性化し、体内の老廃物や余分な水分がスムーズに排出され始めたことを示唆しています。

そして、最も分かりやすく、嬉しい前兆は「体重のわずかな減少」です。ピタッと止まっていた体重計の数字が、100g、200gと、少しずつでも再び減り始めたら、それは停滞期を抜け出しつつある明確なサインと捉えて良いでしょう。

これらの変化は必ずしも全ての人に、同じように現れるわけではありません。しかし、日々の体重測定だけでなく、自分の体の小さな変化にも注意深く耳を傾けておくことで、停滞期の終わりを希望を持って迎えられるでしょう。

停滞期が終わると体重は一気に落ちる?

停滞期が終わると体重は一気に落ちる?

多くのダイエッターが経験し、期待するように、長く続いた停滞期が終わった直後に、それまでの停滞が嘘だったかのように体重が「すとん」と一気に落ちることがあります。これは「ブレイクスルー」とも呼ばれ、実際に起こりうる非常にポジティブな現象です。

この現象が起こる主なメカニズムは、体内の水分バランスの劇的な変化に関連しています。ホメオスタシス機能が働いている停滞期中、体はエネルギー消費を抑えると同時に、万が一に備えて水分を細胞内に溜め込みやすい状態になっています。これは、代謝活動が低下していることの副作用とも言えます。

しかし、停滞期が終わり、脳が「省エネモード解除」の指令を出すと、低下していた代謝が再び活発になります。すると、それまで体に溜め込まれていた余分な水分や老廃物が、尿や汗として一気に排出されるのです。

この時に減っている体重の内訳は、残念ながら脂肪が一夜にして燃焼したわけではなく、そのほとんどが「水分」の重さです。それでも、体重計の数字が1kg、時には2kg近くも一気に減少することがあり、これはダイエットを頑張ってきた本人にとって、この上ない達成感と「停滞期終了のお知らせ」として、大きなモチベーション向上につながります。

ただし、この「一気に落ちる」現象は、全ての人に同じように起こるわけではないことも知っておく必要があります。人によっては、このような急激な減少はなく、以前のように緩やかなペースで再び体重が減り始めるという、穏やかなパターンを辿ることもあります。

大切なのは、体重の落ち方に一喜一憂しすぎないことです。一気に落ちても、緩やかに減り始めても、体重が再び動き出したこと自体が、あなたが停滞期という大きな壁を正しく乗り越えた確かな証拠です。そこからまた、新たな気持ちでダイエットを継続していくことが、最終的な目標達成への最も着実な一歩となります。

ダイエット停滞期 期間の知識で乗り越えよう

この記事で解説した、ダイエットの停滞期に関する重要なポイントを以下にまとめます。これらの知識を身につけ、焦らず計画的に停滞期と向き合っていきましょう。

  • ダイエット停滞期は誰にでも起こりうる自然な体の反応
  • 主な原因は生命を維持するためのホメオスタシス機能
  • 停滞期はダイエット開始1ヶ月後や体重5%減で起こりやすい
  • 期間は通常2週間から1ヶ月ほど続くが個人差がある
  • 日々の体重変動ではなく週単位のグラフで判断する
  • 体重だけでなく体脂肪率の変化にも注目する
  • 焦って食事を極端に減らすのは逆効果になる
  • 無理な運動量の増加はストレスとなり停滞を長引かせる
  • 停滞期の基本は今までのダイエットを辛抱強く続けること
  • チートデイは代謝を戻し停滞期を抜けるきっかけになる
  • 筋トレで筋肉量を維持し基礎代謝の低下を防ぐ
  • 停滞期はダイエット計画を見直す良い機会と捉える
  • 空腹感や発汗は停滞期を抜ける前兆のサイン
  • 停滞期が終わると溜まっていた水分が抜けて体重が落ちやすい
  • 正しい知識があれば停滞期は必ず乗り越えられる
ダイエット停滞期の期間はいつまで?原因と乗り越え方・抜ける前兆を解説

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