ティムタムは太る？種類別カロリーと原因、ダイエット中の賢い食べ方を解説！

オーストラリア土産の定番で、SNSでもうますぎとの口コミが絶えないティムタム。

その濃厚なチョコレートとサクサクしたビスケットのハーモニーは、一度食べると忘れられない魅力があります。

しかし、その美味しさからつい手が伸び、止まらなくなる時の対処法に悩む方も多いのではないでしょうか。

「こんなに美味しいのだから、ティムタムは太るに違いない」と感じるのは自然なことです。

この記事では、ティムタムが太ると言われる太る原因を、種類別カロリーや糖質のデータ、そして他のスイーツとのカロリー比較を交えて詳しく探ります。

また、食べ過ぎると体に悪いのか、夜寝る前に食べると太るのか、あるいは何時までなら良いのかといった、多くの方が抱く疑問にもお答えします。

さらに、知らず知らずのうちに実践してしまっているかもしれない太る食べ方や、逆に賢く楽しむための太りにくい食べ方のコツ、ティムタムはそもそもダイエット向きなのかという問いにも向き合いました。

ティムタムのカロリーを消費するための運動量の目安から、どうしても甘いものが食べたくなった時のためのダイエット中のおすすめスイーツ3選まで、気になる情報を網羅して解説していきます。

この記事を最後まで読めば、ティムタムと上手に付き合いながら、美味しく楽しむための具体的な方法がきっと見つかるはずです。

ティムタムは太る？気になるカロリーと原因

SNSでのうますぎという口コミを紹介

ティムタムが多くの人に愛される理由は、その圧倒的な美味しさにあります。SNSや個人のブログなどでは、「うますぎて止まらない」「悪魔的な美味しさ」といった口コミが数多く見受けられます。このお菓子は、ただ甘いだけではない、多層的な魅力を持っているのです。

まず挙げられるのが、チョコレートとビスケットが織りなす絶妙な食感のハーモニーです。外側は滑らかなチョコレートでコーティングされ、中にはサクサクとした軽い食感のビスケット、そしてその間には濃厚なチョコレートクリームがサンドされています。この三つの要素が一体となることで、一口ごとに豊かな満足感が得られるのです。

また、海外のお菓子にありがちな単調な甘さではなく、しっかりとしたコクと風味がある点も人気の秘訣です。特に、温かいコーヒーや紅茶に浸して食べる「ティムタムスラム」という食べ方は、中のチョコレートクリームがとろけ出し、格別の味わいを生み出すと評判です。

さらに、オリジナルフレーバーだけでなく、ダークチョコレート、ホワイトチョコレート、キャラメルといった定番から、期間限定のフレーバーまで、多彩なラインナップが揃っていることも人々を飽きさせません。自分の好みに合った味を選べる楽しみも、ティムタムが長年にわたり支持され続ける理由の一つと考えられます。

ティムタムの太る原因は脂質と糖質の多さ

多くの人々を魅了するティムタムですが、「食べると太る」と言われるのには明確な理由があります。その主な原因は、1枚あたりに含まれる脂質と糖質の量が多いことに起因します。

ティムタムの構造を考えると、これは当然の結果かもしれません。チョコレートコーティング、チョコレートクリーム、そして小麦粉を主原料とするビスケット、これらの組み合わせはエネルギー密度が非常に高くなります。ある情報によれば、ティムタムオリジナル1枚（約18.3g）あたり、脂質は約4.9g、炭水化物（その多くが糖質）は約12.1g含まれているとされています。

脂質は1gあたり9kcal、糖質は1gあたり4kcalのエネルギーを持つため、これらが組み合わさることで、小さい見た目以上に高カロリーな食品となるのです。

加えて、脂質と糖質を同時に多く摂取すると、体内で脂肪が合成されやすくなる傾向があります。特に、精製された砂糖を多く含むお菓子は血糖値を急激に上昇させ、それを下げるためにインスリンというホルモンが大量に分泌されます。インスリンには、血中の糖分を脂肪細胞に取り込む働きがあるため、過剰な分泌は体脂肪の蓄積につながりやすいと考えられています。

このように、美味しさの源であるチョコレートとビスケットの組み合わせが、皮肉にも高脂質・高糖質という太りやすい特性を生み出しているのです。

種類別カロリー・糖質をフレーバーごとに解説

ティムタムには様々なフレーバーが存在し、それぞれカロリーや糖質の量が異なります。自分の好みと健康管理のバランスを取るために、代表的な種類の栄養成分を知っておくことは役立ちます。

以下に、日本で比較的手に入りやすいフレーバーの1枚あたりのカロリーと糖質の目安を、複数の提供情報を基に表でまとめました。ただし、製品のリニューアルや国によって成分が異なる場合があるため、あくまで参考値としてご覧ください。

フレーバー名	カロリー（1枚あたり目安）	糖質（1枚あたり目安）	特徴
オリジナル	約95 kcal	約8.2 g	最もスタンダードなフレーバー。
クラシックダーク	約94 kcal	約7.8 g	甘さ控えめのビターな味わい。
ホワイト	約99 kcal	約8.1 g	ミルキーで濃厚なホワイトチョコ味。
チューイーキャラメル	約97 kcal	約9.1 g	ねっとりとしたキャラメルが特徴。
ダブルコート	約116 kcal	約10.5 g	チョコが2重で最も高カロリー。
チョコミント	約91 kcal	約7.5 g	冷やすと美味しい爽やかなフレーバー。

この表から分かるように、甘さ控えめな「クラシックダーク」や爽やかな「チョコミント」は、他のフレーバーに比べてカロリーや糖質がやや低い傾向にあります。一方で、チョコレートが二重にコーティングされた「ダブルコート」は、贅沢な味わいと引き換えにカロリーが突出して高くなっています。

これらの数値を知っておくことで、「今日は少し控えめにしたいからダークにしよう」「ご褒美だからダブルコートを1枚だけ」といったように、状況に応じた選択が可能になります。

他のスイーツとのカロリー比較で見る立ち位置

ティムタム1枚のカロリーが約95kcal前後であることは分かりましたが、この数値が他の一般的なお菓子と比較してどの程度なのかを知ることで、より客観的にその立ち位置を把握できます。

身近なお菓子や食品と、ティムタムオリジナル1枚のカロリーを比べてみましょう。

食品名	1個/1食あたりの目安カロリー	ティムタム（オリジナル）との比較
ティムタム（オリジナル）	約95 kcal	–
ポテトチップス（小袋25g）	約140 kcal	ポテチ小袋の約2/3
板チョコレート（ミルク/1枚50g）	約280 kcal	板チョコ約1/3枚分
ショートケーキ（1個）	約300 kcal	ショートケーキの約1/3個分
どら焼き（1個）	約210 kcal	どら焼きの約半分
おにぎり（塩/1個）	約170 kcal	おにぎり約半個分
バタークッキー（1枚）	約45 kcal	クッキー約2枚分

このように比較すると、ティムタム1枚のカロリーは決して低いとは言えないことが分かります。特に、バタークッキーのような焼き菓子と比較すると倍以上のカロリーがあり、おにぎり半個分に相当するエネルギー量です。

「たった1枚」と軽く考えてしまいがちですが、無意識に2枚、3枚と食べ進めてしまうと、あっという間にショートケーキ1個分に近いカロリーを摂取してしまうことになります。この事実を認識することが、食べ過ぎを防ぐための第一歩と言えるでしょう。

食べ過ぎると体に悪い？健康への影響

前述の通り、ティムタムは脂質と糖質を多く含むお菓子です。そのため、美味しくてつい食べ過ぎてしまうと、体重増加だけでなく、体に様々な影響を及ぼす可能性があります。

血糖値の乱高下と糖質依存

ティムタムのような精製された糖質を多く含む食品を摂取すると、血糖値が急激に上昇します。すると、体は血糖値を下げるためにインスリンを大量に分泌し、今度は逆に血糖値が急降下することがあります。この血糖値の乱高下は、強い眠気や集中力の低下、イライラ感などを引き起こす原因となる場合があります。また、急激に下がった血糖値を再び上げようとして、さらに甘いものが欲しくなるという悪循環に陥り、「糖質依存」のような状態につながることも懸念されます。

内臓脂肪の蓄積

過剰に摂取された糖質や脂質は、エネルギーとして消費されなければ体脂肪として蓄積されます。特に、内臓の周りにつく内臓脂肪は、見た目の変化以上に健康へのリスクが高いとされています。内臓脂肪が増えすぎると、様々な生活習慣病の発症リスクを高めることが知られています。

栄養バランスの乱れ

ティムタムばかりを食べてお腹が満たされてしまうと、本来摂るべきであった野菜やたんぱく質、ビタミン、ミネラルといった他の重要な栄養素が不足しがちになります。お菓子はあくまで嗜好品であり、食事の代わりにはなりません。長期的に栄養バランスが偏った食生活を続けると、体の不調につながる可能性も考えられます。

もちろん、たまに数枚楽しむ程度であれば、過度に心配する必要はありません。しかし、毎日のように一袋を空けてしまうような食生活は、健康的な観点からは避けるべきと言えるでしょう。

ティムタムで太るのは嘘？賢い食べ方と対策

危険な太る食べ方・太りにくい食べ方

ティムタムを食べるという行為そのものが直接的に太ることにつながるわけではありません。問題となるのは、その「食べ方」です。太りやすい食べ方を避け、太りにくい食べ方を意識することで、ティムタムと上手に付き合うことが可能になります。

危険な「太る食べ方」

まず、無意識にやってしまいがちな、太るリスクを高める食べ方を確認しましょう。

今日からできる「太りにくい食べ方」

次に、ティムタムを楽しみつつも太りにくくするための具体的な方法を紹介します。

これらの食べ方を習慣にすることで、ティムタムの「悪魔的な美味しさ」に惑わされることなく、賢く楽しむことができるようになります。

夜寝る前に食べると太る？何時までならOK

「夜にお菓子を食べると太る」とよく言われますが、これには科学的な根拠があります。ティムタムのような高カロリーなお菓子を食べる時間帯は、体重管理において非常に大切な要素です。

私たちの体には、「BMAL1（ビーマルワン）」と呼ばれる、脂肪の蓄積を促進する働きを持つたんぱく質が存在します。このBMAL1の量は一日の中で変動しており、その量が少ない時間帯に食べれば脂肪になりにくく、多い時間帯に食べれば脂肪になりやすいと考えられています。

BMAL1が最も少なくなるのは、午後2時から3時頃です。この時間帯は「おやつのゴールデンタイム」とも言え、間食をするのに最も適した時間帯と考えられます。

一方で、BMAL1の量は夜にかけて増加し、午後10時から深夜2時にかけてピークを迎えます。つまり、この時間帯に食事を摂ると、食べたものが脂肪として蓄積されやすくなってしまうのです。

以上のことから、ティムタムを食べるのであれば、活動量が多くエネルギーを消費しやすい日中、特に午後3時頃までに済ませるのが理想的です。逆に、夜9時以降、特に寝る直前に食べるのは、体重増加のリスクを著しく高めるため、できる限り避けるべきです。

もし夜にどうしても小腹が空いてしまった場合は、ティムタムではなく、温かいハーブティーやホットミルク、糖質の少ないナッツなどを少量摂ることで、心を落ち着かせ、空腹感を和らげることができます。

美味しくて止まらなくなる時の具体的な対処法

ティムタムの「うますぎて止まらない」という現象は、単に意志が弱いからというわけではありません。脂質と糖質の黄金比率が脳の報酬系を強く刺激し、もっと食べたいという欲求を引き起こす「パレオ効果」に近い状態が起きていると考えられます。この強力な誘惑に打ち勝つためには、具体的な対処法を知っておくことが鍵となります。

物理的に距離を置く

最もシンプルで効果的なのは、物理的にティムタムから離れることです。

食べた後の行動を習慣化する

食べ終わった後の行動をパターン化することで、追加で食べてしまうのを防ぎます。

これらの対処法は、ティムタムに限らず、他のお菓子やスナックの食べ過ぎを防ぐ上でも役立ちます。自分に合った方法を見つけて、実践してみてください。

ティムタムのカロリーを消費するための運動量

ティムタムを美味しくいただいた後は、その分のカロリーをどのように消費すればよいのか気になる方もいるでしょう。ティムタムオリジナル1枚（約95kcal）を消費するために必要な運動量の目安を知っておくと、食べる際の意識も変わってくるかもしれません。

以下は、体重60kgの人が約95kcalを消費するために必要とされる、各種運動のおおよその時間です。個人の体重や運動強度によって消費カロリーは変動するため、あくまで一般的な目安として参考にしてください。

運動の種類	必要な時間の目安
ウォーキング（普通の速さ）	約30～35分
ジョギング	約10～15分
サイクリング（平地）	約20～25分
階段の上り下り	約10～15分
掃除機かけ	約30～35分
ストレッチ	約40～45分

この表を見ると、ティムタムをたった1枚食べただけでも、そのカロリーを消費するには意外と長い時間の運動が必要になることがわかります。例えば、通勤時に一駅手前で降りて30分歩けば、ティムタム1枚分のカロリーは消費できる計算になります。

もちろん、毎日食べた分をきっちり運動で消費しなければならない、と考える必要はありません。これはあくまで目安であり、基礎代謝や日常の活動でもカロリーは消費されています。

しかし、こうした事実を知っておくことで、「今日は3枚食べたから、明日はエレベーターではなく階段を使おう」といったように、日常生活の中で意識的に活動量を増やすきっかけにすることができます。

結局ティムタムはダイエット向きなの？

これまでの情報を総合すると、「ティムタムはダイエット向きの食品か？」という問いに対する答えは、残念ながら「ノー」と言わざるを得ません。高カロリー・高脂質・高糖質という特性は、体重を減らしたい、あるいは維持したいと考える際には不利に働く要素です。

しかし、だからといってダイエット中にティムタムを完全に断ち切るべきかというと、一概にそうとも言えません。過度な我慢はストレスを溜め込み、かえってダイエットの挫折やリバウンドの原因になることがあるからです。

重要なのは、「ダイエット向きではない」という事実を理解した上で、どのように付き合っていくかを考えることです。ティムタムは、ダイエットをサポートする「機能性食品」ではなく、心を満たすための「嗜好品」として捉えるのが正しいでしょう。

例えば、「1週間のダイエットを頑張ったご褒美として、週末に2枚だけ食べる」といったように、自分の中でルールを決めて楽しむのであれば、モチベーション維持にもつながり、ダイエットにプラスに働く可能性すらあります。

要するに、ティムタムはダイエットの「敵」ではなく、上手に付き合えば「味方」にもなりうる存在です。食べる量とタイミングを賢くコントロールし、楽しみながら健康的な体型を目指すことが、長く続けられるダイエットの秘訣と言えるでしょう。

ダイエット中のおすすめスイーツ3選

ティムタムの魅力は捨てがたいけれど、やはりカロリーや糖質が気になるという日もあるでしょう。そんな時に、罪悪感なく心を満足させてくれる、ダイエット中でも比較的手に取りやすいおすすめのスイーツを3つ紹介します。

1. ギリシャヨーグルト

ギリシャヨーグルトは、通常のヨーグルトよりも水分が少なく、クリーミーで濃厚な食感が特徴です。高たんぱく質で腹持ちが良く、ダイエット中に不足しがちなたんぱく質を補給するのに役立ちます。無糖のものを選び、少量のフルーツやハチミツを加えて甘さを調整するのがおすすめです。チーズケーキのような満足感を得られることもあります。

2. ハイカカオチョコレート

チョコレートが食べたい欲求を満たしたいなら、カカオ分70%以上のハイカカオチョコレートが選択肢になります。カカオポリフェノールが豊富で、一般的なミルクチョコレートに比べて糖質が少ない傾向にあります。少量でもカカオの豊かな風味と苦味で満足感を得やすく、ゆっくりと口の中で溶かしながら味わうのがポイントです。

3. ドライフルーツや素焼きナッツ

自然な甘みが欲しい時にはドライフルーツ、歯ごたえが欲しい時には素焼きのナッツが適しています。どちらも食物繊維が豊富で、便通の改善や血糖値の急上昇を抑える効果が期待できます。ただし、ドライフルーツは糖分が凝縮されており、ナッツは脂質が多いため、どちらも食べ過ぎには注意が必要です。手のひらに軽く一杯程度の量を目安にしましょう。

これらのスイーツを上手に取り入れることで、甘いものへの欲求をコントロールしやすくなり、ダイエットをより快適に進める助けとなります。

【総まとめ】工夫次第でティムタムは太る心配なし