おからだからは太る？体に悪い？カロリーや糖質、ダイエット中の食べ方を解説！

ダイエット中でも罪悪感なく食べられるお菓子を探している時、「おからだから」が目に留まることは多いのではないでしょうか。

健康的とされる「おから」が使われているため、つい手が伸びがちですが、一方で「おからだからは太る」という声も聞かれます。

実際のところ、その太る原因は何なのか、気になるカロリーや糖質はどのくらいなのでしょうか。

この記事では、他のお菓子とのカロリー比較や、おからだからのカロリーを消費するための運動量についても具体的に解説します。

また、そもそもおからで痩せる理由がある中で、ダイエット中に食べるのは本当にありなのか、食べ過ぎると体に悪いのかという疑問にもお答えします。

さらに、夜寝る前に食べると太るのか、食べるなら何時までが適切なのか、そして具体的な太る食べ方と太りにくい食べ方の違いから、どこに売ってるのかまで、あなたの知りたい情報を網羅的にご紹介します。

おからだからは本当に太る？気になる原因

「おからだから」は健康的というイメージがありますが、食べ方によっては体重増加に繋がることがあります。なぜ「太る」と言われることがあるのか、その主な原因はどこにあるのでしょうか。ここでは、カロリーや糖質の具体的な数値、他のお菓子との比較、そして食べ過ぎによる体への影響まで、太るとされる要因を多角的に掘り下げていきます。

おからだからで太る原因は食べ過ぎ

「おからだから」を食べて太る場合、その最も大きな原因は「食べ過ぎ」にあると考えられます。おからが主原料であることからヘルシーな印象を受けますが、お菓子である以上、カロリーや糖質、脂質が含まれています。

江崎グリコの公式サイトによると、「おからだから」は栄養調整食品に分類されており、あくまで食生活を補助する役割を持つ食品です。これを「おからだから大丈夫」と過信して、一日に何個も食べてしまえば、当然一日の総摂取カロリーが消費カロリーを上回ってしまいます。

一般的な成人女性のダイエット中の間食は、100kcalから200kcal程度が目安とされています。「おからだから」は1個あたり約100kcalなので、間食としてなら1個が適量です。もし普段の食事を変えずに「おからだから」をプラスする形で食べ続けていれば、その分カロリーオーバーとなり、太る原因に繋がるのは自然なことです。

したがって、おからだからで太るのを避けるためには、これをダイエット食品と盲信するのではなく、あくまで「間食の一つ」として捉え、一日の摂取量をきちんと管理することが不可欠と言えます。

カロリー・糖質は意外と高い？

「おからだから」は、ヘルシーなイメージとは裏腹に、カロリーや糖質が想像以上に含まれている点に注意が必要です。具体的な数値を知ることで、食べ過ぎへの意識も変わるかもしれません。

江崎グリコの公式サイトに掲載されている情報によると、主要なフレーバーの栄養成分は以下のようになっています。

フレーバー	エネルギー	糖質	食物繊維
チョコチップ (1個 標準22g当たり)	102kcal	10.9g	2.3g
チーズケーキ (1個 標準22g当たり)	101kcal	10.4g	2.3g
メープル (1個 標準22g当たり)	100kcal	11.0g	2.3g

※栄養成分はリニューアル等で変更される場合があるため、購入時にパッケージでご確認ください。

このように、どのフレーバーも1個で約100kcal、糖質は約10gを超えています。これは、角砂糖に換算すると約3個分に相当する量であり、決して低い数値ではありません。

ダイエット中に推奨される間食の糖質量は10g程度が目安とされることも多いため、「おからだから」は1個でその目安に達してしまいます。おからが入っているという利点に目が行きがちですが、クッキー生地としてのおいしさを実現するために砂糖やショートニングなども使用されています。これらの成分がカロリーや糖質の数値を押し上げているのです。

これらの事実から、「おからだから」は決して低カロリー・低糖質のお菓子ではなく、栄養バランスを考慮した「栄養調整食品」であると理解し、その数値を意識して食事計画に取り入れることが大切です。

他のお菓子とのカロリー比較

「おからだから」のカロリーや糖質が他の一般的なお菓子と比べてどうなのか、比較してみることで、その立ち位置がより明確になります。ダイエット中の間食選びの参考にしてください。

以下は、「おからだから」と代表的なお菓子の1個またはそれに近い分量での栄養成分を比較した表です。

お菓子の種類	目安量	エネルギー (kcal)	糖質 (g)
おからだから チョコチップ	1個 (22g)	102	10.9
バタークッキー	1枚 (約10g)	45-55	5-7
板チョコレート (ミルク)	1/5枚 (約10g)	55-60	5-6
ショートケーキ	1個 (約120g)	300-400	40-50
どら焼き	1個 (約70g)	200-220	40-45
ポテトチップス	小袋1/3 (約20g)	110-120	10-11
シュークリーム	1個 (約70g)	160-200	15-20

※上記は一般的な商品の目安であり、製品によって数値は異なります。

この表から分かるように、「おからだから」1個のカロリーは、バタークッキー約2枚分、ポテトチップス20g分とほぼ同等です。ショートケーキやどら焼きのような生菓子と比較すれば低いですが、一般的な焼き菓子として見ると、決して低カロリーとは言えません。

ただ、「おからだから」の強みは、食物繊維やビタミン、鉄分といった付加的な栄養素が含まれている点にあります。同じカロリーを摂取するならば、これらの栄養素も一緒に補給できる「おからだから」を選ぶことにはメリットがあると考えられます。

一方で、もし2個、3個と食べてしまえば、あっという間にシュークリームやどら焼きのカロリーに近づいてしまいます。この比較からも、「おからだから」は量さえ守れば優秀な間食の選択肢になりますが、食べ過ぎれば他のお菓子と同様に太る原因になり得ることが理解できます。

カロリーを消費するための運動量

「おからだから」を1個食べた場合、そのカロリー（約100kcal）を消費するには、どの程度の運動が必要になるのでしょうか。具体的な運動量を知ることで、一口の重みを実感できるかもしれません。

消費カロリーは個人の体重や年齢、運動強度によって異なりますが、ここでは体重50kgの成人女性が運動した場合の目安時間を示します。

運動の種類	100kcalを消費するのに必要な時間（目安）
ウォーキング（普通歩行）	約30分～40分
ジョギング	約12分～15分
サイクリング（軽いペース）	約25分～30分
ヨガ	約40分～50分
水泳（クロール、ゆっくり）	約10分～12分
階段の上り下り	約10分～15分
掃除（部屋の片付けなど）	約35分～45分

このように、「おからだから」をたった1個食べるだけで、そのカロリーを消費するには30分以上のウォーキングが必要になることがわかります。美味しくて手軽に食べられる一方で、そのエネルギーを消費するのは決して簡単ではありません。

もし「今日は2個食べてしまった」という場合は、約1時間のウォーキングや25分程度のジョギングが必要になる計算です。もちろん、これはあくまで目安であり、基礎代謝によってもカロリーは消費されますが、間食で摂取したカロリーが積み重なると、意識的に運動を取り入れなければ体重増加に繋がる可能性が高まります。

ダイエットは「摂取カロリー＜消費カロリー」が基本原則です。「おからだから」を食べる際には、この運動量への換算を思い出し、食べる量を見直すきっかけにすると良いでしょう。

食べ過ぎると体に悪いって本当？

「おからだから」は栄養調整食品であり、適量であれば健康的な間食となり得ますが、食べ過ぎた場合には体にいくつかの悪影響を及ぼす可能性があります。太るという問題だけでなく、健康面でのデメリットも理解しておくことが大切です。

食物繊維の過剰摂取による影響

おからには食物繊維、特に水に溶けにくい不溶性食物繊維が豊富に含まれています。「おからだから」にも1個あたり2.3gの食物繊維が含まれており、適量であれば便通の改善に役立ちます。しかし、これを過剰に摂取すると、逆に便秘を悪化させることがあります。不溶性食物繊維は腸内で水分を吸収して膨らむ性質があるため、水分摂取量が不足している状態で大量に摂ると、便が硬くなり、排出されにくくなるのです。場合によっては、腹痛やお腹の張りを引き起こす原因にもなります。

栄養バランスの偏り

「おからだから」を食事代わりにするといった極端な食べ方は、栄養の偏りを招きます。ビタミンやミネラルも含まれてはいますが、1日に必要な量をすべて補えるわけではありません。あくまで補助的な食品であり、主食としてしまうと、たんぱく質や他の必須栄養素が不足し、健康を損なう恐れがあります。筋肉量が落ちて代謝が悪くなり、かえって痩せにくい体質になってしまう可能性も否定できません。

添加物の摂取

市販されている加工食品である以上、「おからだから」にもショートニングや乳化剤、香料といった添加物が使用されています。これらは食品衛生法で安全性が認められた範囲で使用されていますが、どのような食品でも同じものを大量に食べ続けることは、特定の添加物を過剰に摂取するリスクに繋がります。健康への影響を過度に心配する必要はありませんが、様々な食品からバランス良く栄養を摂ることが基本であることは念頭に置いておくべきでしょう。

大豆アレルギー

原材料に乾燥おから、つまり大豆が含まれているため、大豆アレルギーのある方は摂取を避けなければなりません。アレルギー症状を引き起こす可能性があるため、注意が必要です。

以上のことから、「おからだから」は体に良い面もありますが、それはあくまで適量を守った場合の話です。食べ過ぎは体重増加だけでなく、様々な体の不調を招く可能性があることを覚えておきましょう。

おからだからで太るのを防ぐ賢い食べ方

「おからだから」が食べ方次第で太る可能性があることは分かりましたが、逆に言えば、ポイントを押さえればダイエットの強い味方にもなり得ます。ここでは、「おからだから」で太るのを防ぎ、そのメリットを最大限に活かすための賢い食べ方を具体的に解説します。食べるタイミングや量、一緒に摂ると良いものなど、今日から実践できるコツをご紹介します。

そもそもおからで痩せる理由とは？

「おからだから」がダイエット中のおやつとして注目される背景には、主原料である「おから」自体が持つ、痩せやすい体づくりに貢献する優れた特性があります。なぜおからがダイエットに適しているのか、その理由を成分から詳しく見ていきましょう。

豊富な食物繊維による満腹感と便通改善

おからは食物繊維の宝庫として知られています。特に、水に溶けにくい不溶性食物繊維が多く、これは胃や腸で水分を吸収して大きく膨らむ性質を持ちます。そのため、少量でも満腹感を得やすく、食事全体の食べ過ぎを防ぐ効果が期待できるのです。また、膨らんだ食物繊維は腸を刺激し、便のかさを増やして排便をスムーズにするため、便秘の解消にも役立ちます。腸内環境が整うことは、代謝アップにも繋がり、痩せやすい体質の基礎を作ります。

良質な大豆タンパク質

おからには、植物性でありながら必須アミノ酸をバランス良く含む、良質な大豆タンパク質が含まれています。タンパク質は筋肉の材料となる重要な栄養素です。ダイエット中に筋肉量が落ちると基礎代謝が低下し、リバウンドしやすい体になってしまいますが、おからでタンパク質を補うことで、筋肉の維持・増強をサポートし、代謝の高い状態を保つのに貢献します。

脂肪燃焼を助ける成分

おからに含まれる大豆サポニンには、「アディポネクチン」という善玉ホルモンの分泌を促す働きがあるとされています。このアディポネクチンは「痩せホルモン」とも呼ばれ、脂肪の燃焼を促進し、余分な脂肪が体内に蓄積されるのを防ぐ効果が期待されています。さらに、大豆レシチンという成分も含まれており、これも脂質の代謝をサポートする働きを持っています。

血糖値の急上昇を抑制

食物繊維や大豆タンパク質には、食後の血糖値の急激な上昇を穏やかにする作用があります。血糖値が急上昇すると、それを下げるためにインスリンというホルモンが大量に分泌されます。インスリンには、血中の糖分を脂肪として体に溜め込む働きがあるため、インスリンの過剰分泌は肥満に直結します。おからを食事に取り入れることで、この血糖値の乱高下を防ぎ、脂肪がつきにくい状態を保つ手助けとなります。

これらの理由から、おからはダイエットにおいて非常に有用な食材と言えます。「おからだから」も、こうしたおからの恩恵を一部受けられるお菓子であると言えるでしょう。

ダイエット中に食べるのはあり？

ダイエット中に「おからだから」を食べるのは、結論から言うと「条件付きで、あり」です。無計画に食べるのはNGですが、ルールを決めて賢く取り入れれば、ダイエット中のストレスを軽減し、継続を助ける心強い味方になってくれます。

最も効果的な取り入れ方は、高カロリーな間食との「置き換え」です。例えば、普段つい食べてしまうチョコレート菓子やポテトチップス、ケーキなどを「おからだから」1個に置き換える方法です。

前述の通り、「おからだから」1個のカロリーは約100kcalです。これは、ダイエット中における1日の間食の目安（100kcal～200kcal）の範囲内に収まっています。一方で、ショートケーキは1個で300kcal以上、ポテトチップスも一袋食べれば400kcalを超えてしまうことが少なくありません。これらを「おからだから」に置き換えるだけで、大幅なカロリーカットが実現できます。

また、「おからだから」には食物繊維やビタミン、鉄分といった、ダイエット中に不足しがちな栄養素が含まれている点も大きなメリットです。同じカロリーを摂るなら、栄養価の高いものを選ぶ方が健康的であることは言うまでもありません。食物繊維が豊富なので、満足感も得やすいでしょう。

ただし、注意点もあります。それは、あくまで「置き換え」であり、「追加」ではないということです。普段の食事やおやつはそのままに、「おからだから」を追加で食べてしまえば、当然摂取カロリーは増え、太る原因となります。

「甘いものが食べたい」という欲求を無理に我慢すると、ストレスが溜まり、いずれ反動で暴飲暴食に走ってしまうリスクがあります。そうなる前に、「おからだから」を計画的に間食として取り入れ、心を満たしながら上手にカロリーコントロールをすることが、ダイエットを成功させるための賢い選択と言えるでしょう。

太る食べ方・太りにくい食べ方

「おからだから」を食べるという同じ行為でも、その食べ方一つで結果は大きく変わります。ここでは、体重増加に繋がりやすい「太る食べ方」と、ダイエット効果を高める「太りにくい食べ方」を具体的に解説します。

太る食べ方

太りにくい食べ方

これらのポイントを意識するだけで、「おからだから」はダイエットの敵から味方へと変わります。

夜寝る前に食べると太る？何時まで？

「夜寝る前に食べると太る」というのは、多くの人が経験的に知っていることですが、これには科学的な理由があります。そして、これは「おからだから」にも当然当てはまります。

私たちの体には「BMAL1（ビーマルワン）」というタンパク質が存在します。BMAL1は体内時計を調整する役割を持つ一方で、「脂肪を体に溜め込む」という働きも持っています。このBMAL1の量は一日の中で変動し、活動量が減る夜間に増加する傾向があります。

特に、BMAL1の量がピークに達するのは午後10時から深夜2時にかけてと言われています。この時間帯に食事をすると、摂取したエネルギーが脂肪として蓄積されやすくなるため、太りやすいのです。

したがって、夜寝る前に「おからだから」を食べるのは、ダイエットの観点からは非常に避けるべき行為です。たとえ1個（約100kcal）であっても、脂肪として蓄積されやすい時間帯に摂取すれば、体重増加のリスクは高まります。

では、食べるなら何時までが良いのでしょうか。一般的に、食事は就寝の3時間前までに済ませることが推奨されています。これは、胃腸での消化活動が睡眠の質を妨げないようにするため、そして摂取したカロリーを就寝までに少しでも消費するためです。

「おからだから」を間食として食べる場合、最も理想的な時間は、BMAL1の量が最も少なくなる午後2時から午後3時の間です。この時間帯は「おやつのゴールデンタイム」とも呼ばれ、食べたものが脂肪になりにくいとされています。

どうしても夜にお腹が空いて我慢できないという場合でも、せめて就寝の3時間前までには食べ終えるようにしましょう。そして、食べる量は必ず1個にとどめ、温かい無糖のお茶などと一緒にゆっくりと食べ、満腹感を高める工夫をすることが大切です。

おからだからはどこに売ってる？

「おからだから」を試してみたいと思った時に、どこで購入できるのかは気になるポイントです。幸い、「おからだから」は比較的手に入りやすい商品で、様々な場所で販売されています。

主な取扱店は以下の通りです。

平均的な値段は、2個入りの1箱で180円から230円程度が相場となっていますが、販売店や時期によって変動します。まとめ買いをすることで、1個あたりの単価を安く抑えることも可能です。

時期や店舗によっては取り扱いがなかったり、特定のフレーバーしか置いていなかったりする場合もあるため、お近くの店舗で見つからない場合は、いくつかの店を回ってみるか、確実なインターネット通販を利用するのが良いでしょう。

まとめ：おからだからは食べ方次第で太る

この記事では、「おからだから」が太る原因や、太らないための賢い食べ方について詳しく解説してきました。最後に、重要なポイントをまとめます。