アイスボックスは太る？カロリーとダイエット中の食べ方を解説！

「夏になると無性に食べたくなるアイスボックス。でも、甘いから太るかもしれない…」そう感じて、食べるのをためらっていませんか。

さっぱりとした味わいが魅力のアイスボックスですが、ダイエット中はそのカロリーや糖質が気になりますよね。

この記事では、「アイスボックスは太る」という噂の真相を徹底的に解説します。

太る原因とされているものは何か、実際のカロリー・糖質はどのくらいなのか、他のアイスとのカロリー比較を通じて明らかにします。

また、アイスボックスのカロリーを消費するための運動量も具体的に示し、ダイエット中に食べても良いのかという疑問にお答えします。

さらに、食べ過ぎると体に悪いのか、夜寝る前に食べると太るのか、そして何時までに食べるのがベストなのかといった具体的な疑問にも答えていきます。

太る食べ方と太りにくい食べ方の違いや、さらにはダイエット中のおすすめアイス3選まで、あなたが知りたい情報を網羅しました。

この記事を最後まで読めば、もうアイスボックスを食べる際に罪悪感を抱く必要はなくなるはずです。

アイスボックスは太る？カロリーと原因を解説

アイスボックスの太る原因は食べ過ぎ？

アイスボックスが太ると考えられることがありますが、その主な原因は製品自体よりも「食べ方」にある可能性が高いです。特に、食べ過ぎが大きな要因となり得ます。

アイスボックスには、甘さを出しつつカロリーを抑えるためにスクラロースやアセスルファムKといった人工甘味料が使用されています。これらの添加物は、国が定める基準の範囲内で使用されており、適量であればただちに体に悪い影響を与えるとは言い切れません。しかし、人工甘味料の過剰な摂取が続くと、いくつかの懸念点が指摘されています。

一つは、味覚への影響です。砂糖の何百倍もの甘さを持つ人工甘味料に慣れると、味覚が鈍化し、より強い甘さを求めるようになる可能性があります。その結果、無意識のうちに糖分の多い他の食品を欲してしまい、総摂取カロリーが増加し、肥満に繋がることが考えられます。

また、一部の研究では、人工甘味料が腸内環境のバランスを変化させる可能性も示唆されています。腸内環境は全身の健康や代謝と密接に関わっているため、長期的な過剰摂取は避けた方が賢明かもしれません。

このように考えると、アイスボックスに含まれる成分が直接的に太らせるというよりは、低カロリーであることに安心してつい食べ過ぎてしまう行為や、それに伴う味覚の変化が、結果的に太りやすい食生活を招く原因になると言えます。

気になるアイスボックスのカロリー・糖質

ダイエット中に最も気になるのがカロリーと糖質です。アイスボックスは、他のアイス製品と比較してこれらの数値が非常に低いのが最大の特徴です。

森永製菓の公式サイトによると、代表的なフレーバーである「アイスボックス＜グレープフルーツ＞」の栄養成分は以下のようになっています。

製品名	内容量	カロリー	糖質（炭水化物）
アイスボックス ＜グレープフルーツ＞	135ml	15kcal	3.7g

※糖質は炭水化物の数値を記載しています。

1カップ食べてもカロリーはわずか15kcal、糖質も3.7gというのは驚異的な低さです。一方で、コンビニエンスストア限定で販売されている「濃い果実氷」シリーズは、果汁を多く使用している分、カロリーと糖質が少し高くなります。

製品名	内容量	カロリー	糖質（炭水化物）
アイスボックス 濃い果実氷＜巨峰＞	127ml	48kcal	11.9g
アイスボックス 濃い果主氷＜マスカット＞	127ml	48kcal	12.1g

※上記は過去のデータや類似製品を参考にした一例です。最新情報は公式サイトをご確認ください。

濃い果実氷シリーズも、一般的なアイスクリームに比べれば十分に低カロリー・低糖質ですが、グレープフルーツ味の感覚で食べると3倍以上のカロリーを摂取することになります。そのため、より厳密にカロリーや糖質を管理したい場合は、定番のグレープフルーツ味を選ぶのが最適解と言えるでしょう。

他のアイスとのカロリー比較で一目瞭然

アイスボックスがいかにダイエット向きであるかは、他の市販アイスクリームと比較すると一層明確になります。様々な種類のアイスと1個あたりのカロリー・糖質を比べてみましょう。

製品名	種類別	内容量	カロリー（約）	糖質（炭水化物・約）
アイスボックス ＜グレープフルーツ＞	氷菓	135ml	15kcal	3.7g
ガリガリ君 （ソーダ）	氷菓	105ml	64kcal	16.9g
パピコ （チョココーヒー）	ラクトアイス	80ml (1本)	89kcal	13.6g
スイカバー	氷菓	125ml	117kcal	27.4g
爽 （バニラ）	ラクトアイス	190ml	230kcal	28.4g
モナ王 （バニラ）	ラクトアイス	160ml	225kcal	28.2g
チョコモナカジャンボ	アイスミルク	150ml	303kcal	34.1g

※製品のリニューアル等により数値は変動する可能性があります。

この表を見ると、アイスボックス＜グレープフルーツ＞のカロリーと糖質が、他の製品と比べて圧倒的に低いことがお分かりいただけるかと思います。同じ氷菓のガリガリ君と比較しても、カロリーは約1/4、糖質も約1/4です。

乳固形分を多く含むラクトアイスやアイスミルクに分類される製品とは、比較するまでもないほどの差があります。これらのことから、ダイエット中にどうしても冷たいアイスが食べたくなった時、アイスボックスを選ぶことは非常に賢明な選択であると考えられます。

アイスボックスのカロリーを消費するための運動量

「15kcalなら大したことない」と感じるかもしれませんが、そのわずかなカロリーを消費するためにも、ある程度の運動が必要です。アイスボックス＜グレープフルーツ＞（15kcal）を1カップ食べた場合に必要な運動量の目安を以下に示します。

運動方法	体重60kgの人の場合の目安時間
ウォーキング（普通の速さ）	約5～7分
ジョギング	約2～3分
自転車	約2分
階段の上り下り	約2分
掃除機かけ	約4～5分
ストレッチ	約6～8分

このように、低カロリーのアイスボックスであっても、消費するには数分間の運動が必要になります。もちろん、これはあくまで目安であり、個人の体重や代謝によって変動します。

この事実を知っておくことは、食べ過ぎを防ぐ上で非常に大切です。もし1日に何個も食べてしまえば、その分だけ消費すべきカロリーが積み重なっていきます。アイスボックスは低カロリーですが「ゼロカロリー」ではないということを意識し、適量を楽しむことがダイエット成功への鍵となります。

ダイエット中にあり？結論から言うとOK

ここまでの情報を総合すると、アイスボックスはダイエット中に食べても問題ない、むしろ賢く利用すべき氷菓であると言えます。

その理由は明白で、圧倒的な低カロリー・低糖質にあります。ダイエット中に甘いものを完全に断つことは、かえってストレスを溜め込み、後の暴食に繋がる危険性をはらんでいます。我慢の限界が来て高カロリーなアイスクリームやケーキに手を出してしまうよりは、1カップ15kcalのアイスボックスで満足感を得る方が、はるかに賢明です。

シャリシャリとした氷の食感は食べ応えがあり、口の中に長く留まるため、少量でも満足感を得やすいという利点もあります。また、暑い夏の日に体を内側からクールダウンさせてくれる効果も期待でき、リフレッシュにも繋がります。

もちろん、これは「適量を守れば」という大前提があっての話です。低カロリーだからといって1日に何個も食べるのは推奨されません。1日1個を目安に、食事全体のバランスを考えながら上手に取り入れることで、アイスボックスはダイエットの強い味方になってくれるでしょう。

アイスボックスで太るのを防ぐ賢い食べ方

太る食べ方・太りにくい食べ方を解説

アイスボックスを食べる際に、少しの工夫で太りにくくすることができます。逆に言えば、無意識のうちに太りやすい食べ方をしてしまっている可能性もあります。ここでは、具体的な食べ方を対比しながら解説します。

注意したい「太る食べ方」

おすすめしたい「太りにくい食べ方」

これらの点を意識するだけで、アイスボックスをより安心して楽しめるようになります。

夜寝る前に食べると太る？何時までがベスト

夜、特にお風呂上がりや寝る前に食べるアイスは格別ですが、ダイエットの観点からは最も避けたい時間帯です。夜間に食べたものが脂肪として蓄積されやすいのには、科学的な理由があります。

私たちの体には、「BMAL-1（ビーマルワン）」というタンパク質が存在します。このBMAL-1には、脂肪を溜め込む働きを促進する性質があり、時間帯によって体内の量が変動することが分かっています。BMAL-1の量は、深夜2時頃にピークを迎え、その後徐々に減少し、午後3時頃に最も少なくなります。

つまり、BMAL-1が多い夜の時間帯に食べると、同じものでも脂肪になりやすく、逆にBMAL-1が少ない午後の時間帯は、脂肪になりにくいと言えます。このため、ダイエット中にアイスボックスを食べるのであれば、おやつの時間である午後3時前後が「ゴールデンタイム」です。

どうしても夜に食べたい場合は、就寝の3時間前までには食べ終えるように心がけましょう。寝る直前に食べると、消化活動で内臓が休まらず、睡眠の質が低下する恐れもあります。睡眠の質が悪いと、食欲を増進させるホルモンが増え、食欲を抑制するホルモンが減ることも分かっているため、結果的に太りやすい体質を招きかねません。

以上の理由から、夜寝る前にアイスボックスを食べるのは避けるのが賢明です。食べるタイミングを意識することが、ダイエット成功の重要なポイントとなります。

食べ過ぎると体に悪い？1日何個まで？

前述の通り、アイスボックスは低カロリー・低糖質ですが、食べ過ぎは推奨されません。では、具体的にどのような影響があり、一日に何個までなら許容範囲なのでしょうか。

まず、食べ過ぎによる最も直接的な影響は「体の冷え」です。一時的に体温が下がることで血行が悪くなり、代謝の低下を招く可能性があります。代謝が落ちると、消費カロリーが減って痩せにくくなるだけでなく、むくみや肩こりの原因になることもあります。また、冷たいものを大量に摂取することでお腹を壊したり、腹痛を引き起こしたりする人もいます。

次に、人工甘味料の過剰摂取も懸念点です。適量であれば問題ないとされていますが、毎日大量に摂取し続けた場合、腸内環境に影響を与える可能性が指摘されています。

これらの点を考慮すると、アイスボックスを食べる量は1日1カップ程度に留めておくのが賢明です。ダイエット中の息抜きや、暑い日のクールダウンとして、量を決めて楽しむことが大切です。「これくらいなら大丈夫だろう」と油断して2個、3個と手を伸ばしてしまうと、塵も積もれば山となり、ダイエットの妨げになる可能性があります。

どんな食品でも「過ぎたるは猶及ばざるが如し」です。アイスボックスのメリットを最大限に活かすためにも、適量を守ることを強く意識しましょう。

ダイエット中のおすすめアイス3選も紹介

アイスボックスはダイエットの強い味方ですが、時には他のフレーバーや食感のアイスが食べたくなることもあるでしょう。ここでは、アイスボックス以外で、ダイエット中でも比較的安心して楽しめる市販のアイスを3つ紹介します。

グリコ SUNAO（スナオ）シリーズ

「おいしい適正糖質」をコンセプトにしたシリーズです。砂糖の一部を、糖として吸収されない食物繊維や豆乳などに置き換えることで、糖質量を10g以下に抑えながらも、しっかりとしたアイスクリームの満足感が得られるのが特徴です。バニラやチョコクランチ、ラムレーズンなどフレーバーも豊富で、濃厚な味わいを楽しみつつ糖質管理ができます。

グリコ カロリーコントロールアイス

その名の通り、カロリーを抑えることに特化したシリーズです。多くが80kcalに設計されており、罪悪感なく食べられるのが魅力です。食物繊維を豊富に含むことで、満足感を高める工夫もされています。モナカタイプやカップタイプなど形状も様々で、気分に合わせて選べます。

赤城乳業 ガリガリ君

前述の比較表にも登場しましたが、アイスボックスと同じ氷菓の代表格です。ソーダ味であれば1本64kcalと、アイスの中では低カロリーな部類に入ります。季節ごとに様々なフレーバーが登場するのも楽しみの一つです。ただし、リッチシリーズなど一部の商品はカロリーが高めなので、選ぶ際には栄養成分表示を確認する習慣をつけましょう。

これらのアイスも選択肢に加えることで、ダイエット中のアイス生活がより豊かになります。我慢しすぎず、上手に息抜きを取り入れながら、楽しくダイエットを継続していきましょう。

結論：アイスボックスは太るのではなく食べ方次第

この記事では、アイスボックスが太るという噂の真相から、ダイエット中に賢く楽しむための具体的な方法までを詳しく解説しました。最後に、本記事の重要なポイントをまとめます。