午後の紅茶ストレートティーは太る？砂糖の量は？カロリーとダイエット対策を解説

すっきりとした甘さが魅力の「午後の紅茶ストレートティー」ですが、「飲むと太るのでは？」と気になったことはありませんか。

多くの方に愛される定番ドリンクだからこそ、カロリーや健康への影響は知っておきたいポイントです。

この記事では、午後の紅茶ストレートティーは本当に太るのかという疑問に、多角的な視点からお答えします。

多くの方が気にする太る原因、特に原材料に含まれる砂糖の量や、ミルクティーなど種類別のカロリー・糖質を詳しく見ていきましょう。

さらに、身近な他の飲み物とのカロリー比較を通じて、その立ち位置を明らかにします。

また、ダイエット中に飲んでも良いのか、飲み過ぎると体に悪いのかといった心配事や、夜寝る前に飲むと太るのか、飲むなら何時までが良いのかという具体的な疑問にも触れていきます。

もし飲んだ場合に気になるカロリーを消費するための運動量の目安から、知っておきたい太る飲み方と太りにくい飲み方のコツ、そして紅茶ならではの効果についても詳しく解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。

午後の紅茶ストレートティーは太る？成分から真相を解説

「午後の紅茶ストレートティー」が太るというイメージは、その甘さから来ているのかもしれません。ここでは、原材料や栄養成分といった客観的なデータに基づき、太るとされる原因や他の飲料との比較を深掘りしていきます。

午後の紅茶ストレートティーの太る原因

午後の紅茶ストレートティーを飲むことで太る可能性につながる主な原因は、製品に含まれる糖質の量にあると考えられます。公式サイトの栄養成分表示によると、この製品には炭水化物が含まれており、そのほとんどが糖質によるものです。

私たちの体は、活動のエネルギー源として糖質を利用します。しかし、運動などで消費される量以上に糖質を摂取した場合、余った分は体内で中性脂肪に変換され、体脂肪として蓄積されやすくなります。これが、体重増加の基本的な仕組みです。

特に、液体に含まれる糖質は、固形の食べ物と比較して消化吸収が速く、血糖値を急激に上昇させやすいという特徴があります。血糖値が急上昇すると、それを下げるためにインスリンというホルモンが大量に分泌されます。インスリンには、血中の糖を脂肪細胞に取り込ませる働きがあるため、過剰な分泌は脂肪の蓄積を促進する一因となり得ます。

したがって、午後の紅茶ストレートティーをごくごく飲む習慣があると、知らず知らずのうちに糖質を過剰に摂取してしまい、結果として太る原因になる可能性があると言えます。1本あたりのカロリーは極端に高いわけではありませんが、日常的に飲む場合は、その糖質量を意識することが大切です。

原材料から見る砂糖の量

午後の紅茶ストレートティーの甘さの源である砂糖の量は、パッケージの原材料名表示から推測することが可能です。日本の食品表示基準では、原材料は使用した重量の割合が高いものから順に記載するルールが定められています。

公式サイトに記載されている「キリン 午後の紅茶 ストレートティー 500ml ペットボトル」の原材料名を見てみましょう。

砂糖類（果糖ぶどう糖液糖（国内製造）、砂糖）、紅茶（ディンブラ（スリリランカ）２０％）／香料、ビタミンＣ

この表示からわかる最も重要な点は、「砂糖類」が「紅茶」よりも先に記載されていることです。これは、製品全体の内容量に対して、紅茶の茶葉から抽出した成分よりも、甘味料である「果糖ぶどう糖液糖」や「砂糖」の合計重量の方が多いことを示しています。

果糖ぶどう糖液糖とは

果糖ぶどう糖液糖は、トウモロコシやジャガイモのでんぷんを原料として作られる液状の糖です。砂糖よりも甘みが強く感じられ、低温でも甘さが変わらない特性があるため、清涼飲料水や冷菓などに広く利用されています。砂糖よりもコストが低いという側面もあります。

このように、原材料表示を確認するだけでも、午後の紅茶ストレートティーがしっかりとした甘さを持つように設計されており、そのために十分な量の糖類が使用されていることが分かります。この糖類の量が、カロリーと体重増加に直接的に関わってくるのです。

種類別カロリー・糖質を比較

「午後の紅茶」シリーズには、ストレートティー以外にもミルクティーやレモンティーなど、様々なフレーバーが存在します。自分が飲むフレーバーがシリーズ内でどの程度のカロリーや糖質なのかを知ることは、賢い選択をする上で役立ちます。

ここでは、公式サイトの情報を基に、代表的な500mlペットボトル製品の100mlあたりの栄養成分を比較してみましょう。

商品名	エネルギー (kcal)	炭水化物 (g)
ストレートティー	16	3.9
ミルクティー	36	7.3
レモンティー	28	7.0
おいしい無糖	0	0
おいしい無糖 香るレモン	0	0
おいしい無糖 ミルクティー	10	0.6

※表示単位：製品100ml当たり

この表から明らかなように、定番の加糖タイプの中では、ストレートティーが最もカロリーと炭水化物（糖質）が低いことがわかります。ミルクティーは牛乳や乳製品由来の成分が含まれるため、エネルギー、炭水化物ともに最も高くなっています。レモンティーも、レモンの酸味とバランスを取るためにしっかりとした甘みが加えられており、ストレートティーよりも高い数値です。

一方で、甘さが不要な場合は「おいしい無糖」シリーズが非常に優れた選択肢となります。「おいしい無糖」と「おいしい無糖 香るレモン」はカロリー・糖質ともにゼロであり、「おいしい無糖 ミルクティー」も非常に低い値に抑えられています。

これらの比較から、甘さを楽しみつつも少しでもカロリーや糖質を抑えたい場合はストレートティーが、本格的に糖質制限やダイエットを意識する場合は「おいしい無糖」シリーズが適していると考えられます。

他の飲み物とのカロリー比較

午後の紅茶ストレートティーのカロリーが、他の一般的なペットボトル飲料と比較してどの程度のレベルにあるのかを確認してみましょう。これは、飲み物を選ぶ際の客観的な判断基準となります。

以下に、様々な種類の飲料の100mlあたりの一般的なカロリーの目安をまとめました。

飲料の種類	カロリー (kcal) の目安
午後の紅茶ストレートティー	16
水、緑茶、麦茶（無糖）	0
ブラックコーヒー（無糖）	0
コーラ	40～45
果汁100%オレンジジュース	40～45
スポーツドリンク	20～25
カフェラテ（加糖）	35～45
野菜ジュース	30～40

※製品によってカロリーは異なります。あくまで一般的な目安です。

この比較を見ると、午後の紅茶ストレートティーのカロリー（16kcal/100ml）は、コーラや果汁100%ジュースといった高カロリーな飲料の半分以下であることがわかります。一方で、スポーツドリンクよりは少し低いか同程度の位置づけです。

もちろん、水やお茶、ブラックコーヒーといった無糖の飲料と比較すればカロリーはありますが、数ある甘い清涼飲料水の中では、比較的カロリーが控えめな部類に入ると言えるでしょう。

ただし、注意したいのは飲む量です。500mlペットボトル1本を飲み干すと、合計で80kcalになります。これは、おにぎり約半個分に相当するカロリーです。低カロリーだと油断して何本も飲んでしまうと、結果的に摂取カロリーは大きくなります。

他の甘い飲み物と比べてカロリーが低いという事実は、あくまで選択肢の一つとして考える際の参考に留め、摂取する総量を意識することが大切です。

カロリーを消費するための運動量の目安

午後の紅茶ストレートティーを1本（500ml）飲んだ際の摂取カロリーは、公式サイトの情報に基づくと80kcal（16kcal/100ml × 5）となります。この80kcalがどのくらいの運動量に相当するのかを知っておくと、カロリーコントロールの意識が高まります。

人が運動で消費するカロリーは、体重や運動の種類、強度、時間によって異なります。ここでは、体重別に80kcalを消費するために必要なおおよその運動時間を紹介します。

運動の種類	体重50kgの場合	体重60kgの場合	体重70kgの場合
ウォーキング（普通）	約30分	約25分	約22分
ジョギング	約12分	約10分	約9分
自転車（ゆっくり）	約25分	約21分	約18分
階段の上り	約10分	約9分	約7分
掃除機がけ	約35分	約30分	約25分

※消費カロリーはMETs（メッツ）を基にした計算上の目安であり、個人の体格や代謝によって変動します。

この表を見ると、80kcalというカロリーは、決して無視できる数値ではないことがわかります。例えば、通勤時に一駅手前で降りて25分ほど歩いたり、エレベーターではなく階段を使ったりといった、日常生活の中での少しの工夫で消費できるカロリー量です。

逆に言えば、特に運動を意識しない生活を送っている場合、毎日1本飲むだけで消費されなかったカロリーが少しずつ蓄積していく可能性も示唆しています。

午後の紅茶ストレートティーを楽しむ際には、こうした消費カロリーの目安を頭の片隅に置いておくと良いでしょう。「今日は1本飲んだから、少し長めに歩いてみよう」といったように、日々の活動量を調整するきっかけになります。

午後の紅茶ストレートティーで太るのを避ける飲み方のコツ

午後の紅茶ストレートティーは糖質を含んでいますが、飲み方を少し工夫するだけで、太るリスクを減らしながら楽しむことが可能です。ここでは、ダイエット中の付き合い方から具体的な飲み方のコツ、飲むべき時間帯まで、賢い飲み方を提案します。

ダイエット中に飲むのはあり？

ダイエット中に午後の紅茶ストレートティーを飲むこと自体は、一概に「なし」とは言えません。「あり」にするためには、量とタイミングを賢く管理することが鍵となります。

ダイエットの基本は、「摂取カロリー ＜ 消費カロリー」の状態を維持することです。午後の紅茶ストレートティー500ml一本あたりのカロリーは80kcalですので、このカロリーを1日の総摂取カロリーの中にきちんと組み込み、予算オーバーにならなければ問題ありません。

ダイエット中のメリットと注意点

むしろ、ダイエット中のストレス緩和に役立つ側面もあります。厳しい食事制限の中で、適度な甘さは心の満足感につながり、ダイエットの継続を助けてくれる場合があります。全ての楽しみを我慢するのではなく、「1日にコップ1杯だけ」や「運動を頑張った日のご褒美に」といったように、ルールを決めて上手に付き合うのがおすすめです。

ただし、注意すべきは「癖」にしないことです。口寂しいときや喉が渇いたときに、水やお茶の代わりに無意識に手を伸ばしていると、糖質の摂取が習慣化してしまいます。特に、食事と一緒に飲むと、食事由来の糖質に加えて飲料の糖質も摂取することになり、血糖値がより上がりやすくなるため注意が必要です。

また、前述の通り、どうしても甘い紅茶が飲みたい場合は、他の甘いジュース類を選ぶよりは、午後の紅茶ストレートティーの方がカロリーや糖質が低い傾向にあります。ダイエット中は、より良い選択（ベターチョイス）を積み重ねることが大切です。

結論として、ダイエット中に午後の紅茶ストレートティーを飲むことは可能ですが、それは無制限に飲んで良いという意味ではありません。1日の摂取カロリーを管理し、ご褒美として少量を取り入れるなど、計画的に飲むことが求められます。

太る飲み方・太りにくい飲み方

同じ午後の紅茶ストレートティーを飲むにしても、飲み方一つで体に与える影響は変わってきます。太るリスクを高める飲み方と、それを抑える飲み方のポイントを理解しておきましょう。

太る飲み方の例

太りにくい飲み方の工夫

これらの点を意識するだけで、午後の紅茶ストレートティーと上手に付き合い、太るリスクを大きく減らすことが可能です。

夜寝る前に飲むと太る？何時まで？

夜、特に寝る前に午後の紅茶ストレートティーを飲むことは、体重増加の観点からも、睡眠の質の観点からも、あまりおすすめできません。

体重増加のリスク

夜間は日中に比べて活動量が大幅に減少します。特に就寝中は、ほとんどエネルギーを消費しません。そのような状態で糖質を摂取すると、エネルギーとして使われることなく、効率的に体脂肪として蓄積されてしまいます。

また、夜遅い時間に食事や甘い飲み物を摂ると、血糖値を下げるインスリンの分泌が続くことになります。インスリンが分泌されている間は、体脂肪の分解が抑制されるため、痩せにくい状態が続いてしまいます。

一般的に、人の体内で脂肪の合成を促進する「BMAL1（ビーマルワン）」というタンパク質は、夜10時から深夜2時にかけて最も多くなります。この時間帯に糖質を摂取することは、脂肪を積極的に溜め込む指令を出すようなものです。

これらの理由から、夜寝る前に飲むのは避けるべきです。飲むのであれば、就寝の3時間前までには飲み終えるのが一つの目安となります。例えば、夜11時に寝る人であれば、夜8時以降は水やお茶、カフェインを含まないハーブティーなどに切り替えるのが賢明です。

睡眠の質への影響

午後の紅茶ストレートティーには、紅茶由来のカフェインが含まれています。公式サイトによると、100mlあたり12mgのカフェインが含まれているため、500mlのペットボトル1本で60mgのカフェインを摂取することになります。

カフェインには覚醒作用があり、脳を興奮させて眠りを妨げる可能性があります。個人差はありますが、カフェインの効果は摂取後30分から1時間ほどで現れ、数時間持続します。寝る前にカフェインを摂取すると、寝つきが悪くなったり、眠りが浅くなったりして、睡眠の質を低下させる原因になりかねません。

良質な睡眠は、食欲をコントロールするホルモンバランスを整えたり、日中の活動量を維持したりする上で非常に重要です。睡眠不足はダイエットの敵とも言えるため、カフェインの摂取タイミングにも注意が必要です。

以上の点から、午後の紅茶ストレートティーは日中に楽しむ飲み物と位置づけ、夜遅い時間の摂取は控えることを強く推奨します。

飲み過ぎると体に悪い？カフェイン量

午後の紅茶ストレートティーは適量を楽しむ分には問題ありませんが、日常的に過剰摂取、つまり「飲み過ぎ」の状態が続くと、いくつかの健康上の懸念が生じる可能性があります。

糖質の過剰摂取

最も懸念されるのは、糖質の過剰摂取です。前述の通り、500mlペットボトル1本には約20gの炭水化物（糖質）が含まれています。世界保健機関（WHO）は、1日の遊離糖類（加工食品や飲料に加えられる糖類）の摂取量を、総エネルギー摂取量の10%未満、理想的には5%未満に抑えることを推奨しています。成人女性（約2000kcal/日）の場合、5%は約25gに相当します。

つまり、午後の紅茶ストレートティーを1日に2本飲むだけで、この推奨量にかなり近づくか、超えてしまう可能性があるのです。糖質の慢性的な過剰摂取は、肥満だけでなく、2型糖尿病や脂肪肝、心血管疾患などの生活習慣病のリスクを高めることが知られています。

カフェインの摂取量

もう一つの注意点がカフェインです。公式サイトによると、ストレートティーには100mlあたり12mgのカフェインが含まれています。500mlでは60mgとなります。

健康な成人の場合、1日あたりのカフェイン摂取量の目安として、カナダ保健省などは最大400mgまでとしています。この基準から見ると、1本（60mg）は特に問題になる量ではありません。しかし、コーヒーやエナジードリンク、他のお茶類など、他のカフェインを含む飲料を頻繁に飲む人は、合計の摂取量に注意が必要です。

カフェインを過剰に摂取すると、めまい、心拍数の増加、興奮、不安、震え、不眠症、下痢、吐き気といった症状を引き起こすことがあります。特に、カフェインへの感受性が高い人や、妊娠中・授乳中の女性は、より少ない量でも影響を受ける可能性があるため、摂取には慎重さが求められます。

午後の紅茶ストレートティーは、あくまで嗜好品として、1日に1本程度を目安に楽しむのが健康的で賢明な付き合い方と言えるでしょう。

期待できるポリフェノールの効果

ここまで午後の紅茶ストレートティーの糖質やカロリーといった注意点に焦点を当ててきましたが、一方で、原材料である紅茶そのものが持つ健康上のメリットにも目を向ける価値があります。紅茶には、「紅茶ポリフェノール」と呼ばれる成分が豊富に含まれており、様々な良い効果が期待されています。

紅茶ポリフェノールは、お茶の発酵過程でカテキン類が変化して生まれる成分で、紅茶の赤い色や独特の渋みの元となっています。代表的なものにテアフラビンやテアルビジンなどがあります。

期待される主な効果

もちろん、午後の紅茶ストレートティーは加糖されているため、これらの効果を期待して大量に飲むことは本末転倒です。糖質のデメリットと、紅茶ポリフェノールのメリットを天秤にかける必要があります。

しかし、同じ甘い飲み物を飲むのであれば、こうした付加価値のある成分が含まれている点は、紅茶飲料ならではの魅力と言えるでしょう。もし、紅茶の健康効果を最大限に享受したいのであれば、「おいしい無糖」シリーズを選ぶのが最も合理的な選択となります。

【総まとめ】午後の紅茶ストレートティーは太るか飲み方次第

この記事を通じて解説してきた内容をまとめると、「午後の紅茶ストレートティーは太るか」という問いに対する答えは、「飲み方次第で太る原因にもなり、ならないようにも工夫できる」となります。製品自体に問題があるわけではなく、消費者である私たちがどのように付き合うかが最も重要です。

最後に、午後の紅茶ストレートティーと上手に付き合うためのポイントを箇条書きで振り返ります。