ガツンとみかんは太る？他のアイスとのカロリーと糖質比較、ダイエット中の食べ方を解説

暑い日に食べたくなる「ガツンとみかん」。

そのさっぱりとした美味しさから、多くの人に愛されています。

しかし、「うますぎ」という口コミを見る一方で、ガツンとみかんは太るのではないかと心配する声も少なくありません。

実際のところ、カロリーや糖質はどのくらいなのでしょうか。

この記事では、ガツンとみかんが太るとされる本当の太る原因を、他のアイスとのカロリー比較を交えながら詳しく解説します。

また、ダイエット中にありかなしか、食べ過ぎると体に悪いのか、夜寝る前に食べると太るのか、そして何時までなら良いのかといった疑問にもお答えします。

さらに、太る食べ方と太りにくい食べ方を具体的に紹介し、ガツンとみかんのカロリーを消費するための運動量や、ダイエット中のおすすめアイス3選まで、あなたの知りたい情報を網羅しています。

ガツンとみかんは太る？気になる原因を解説

ガツンとみかんの太る原因は糖質の多さ

ガツンとみかんを食べると太るのでは、と心配になる主な原因は、脂質の量ではなく、その糖質の多さにあります。多くのアイスクリームが乳脂肪分を多く含むのに対し、ガツンとみかんは「氷菓」に分類され、乳固形分はほとんど含まれていません。このため、脂質はほぼゼロであり、カロリー自体は比較的低く抑えられています。

しかし、カロリーが低いからといって太らないわけではありません。ガツンとみかんの甘さやジューシーさは、みかんの果汁や果肉、そして原材料に含まれる「異性化液糖」や「砂糖」といった糖類によって作られています。エネルギーとして消費しきれなかった糖質は、体内で脂肪として蓄積されやすい性質を持っています。

したがって、ガツンとみかんは低カロリー・低脂質という側面を持つ一方で、糖質量が決して少なくないため、食べる量や頻度によっては体重増加の原因になり得ると考えられます。ダイエット中にアイスを選ぶ際は、カロリーだけでなく糖質の量にも注目することが鍵となります。

気になるカロリー・糖質量をチェック

ガツンとみかんのカロリーと糖質は、購入するタイプによって異なります。ここでは、1本売りのスティックタイプと、箱に入ったマルチパックタイプの栄養成分について見ていきましょう。

なお、栄養成分は商品のリニューアルによって変更される可能性があるため、購入時にはご自身でパッケージの表示を確認することをおすすめします。

ガツンとみかんの栄養成分表示

公式サイトの情報によると、それぞれの栄養成分は以下のようになっています。

種類	内容量	エネルギー	炭水化物（糖質）	脂質
スティックタイプ	90ml	72kcal	19.6g	0g
マルチパックタイプ	1本 58ml	47kcal	12.5g	0g

※食品表示基準に基づき、食物繊維の含有量が少ないため「炭水化物＝糖質」として記載されている場合が多いです。

表を見ると分かる通り、1本あたりのサイズが大きいスティックタイプの方が、カロリー・糖質ともに高くなっています。マルチパックタイプは1本が小ぶりなため、量を調整しやすく、ダイエット中にはこちらを選ぶ方が管理しやすいかもしれません。

いずれのタイプも脂質は0gであり、カロリーも他のクリーム系アイスと比較すると低い数値です。しかし、糖質量に注目すると、スティックタイプ1本で約20g近くあり、これは決して低い数値ではありません。例えば、角砂糖1個（約4g）に換算すると約5個分に相当します。この糖質の量を意識することが、太らないために大切です。

他のアイスとのカロリー比較でわかること

ガツンとみかんが他の市販アイスと比較してどのような位置づけにあるのか、種類別にカロリーと糖質を見てみましょう。アイスは乳成分の量によって「アイスクリーム」「アイスミルク」「ラクトアイス」「氷菓」の4つに分類され、一般的に乳脂肪分が多いほどカロリーが高くなる傾向があります。

商品名（種類）	内容量	エネルギー	炭水化物（糖質）
ガツンとみかん（氷菓）	90ml	72kcal	19.6g
ガリガリ君ソーダ（氷菓）	105ml	64kcal	16.9g
明治 エッセルスーパーカップ 超バニラ（ラクトアイス）	200ml	366kcal	35.1g
ロッテ 爽 バニラ（ラクトアイス）	190ml	225kcal	28.1g
森永製菓 チョコモナカジャンボ（アイスミルク）	150ml	301kcal	34.0g
ロッテ 雪見だいふく（アイスミルク）	1個 47ml	85kcal	13.9g
ハーゲンダッツ バニラ（アイスクリーム）	110ml	244kcal	19.9g

※数値は2025年7月時点の各社公式サイト等の情報を参考にしています。商品はリニューアルされることがあるため、最新の情報は公式サイトや商品パッケージでご確認ください。

この表から、ガツンとみかんは同じ氷菓であるガリガリ君と同様に、ラクトアイスやアイスクリームに比べてカロリーが大幅に低いことが分かります。これは、やはり脂質がほとんど含まれていないためです。

一方で糖質量を見ると、興味深い点が見えてきます。ガツンとみかんの糖質19.6gは、高カロリーなハーゲンダッツ バニラの19.9gとほぼ同じ数値です。カロリーが約1/3であるにもかかわらず、糖質量は同程度含まれているのです。

このことから、ガツンとみかんは「カロリーは低いが、糖質は決して低くないアイス」であると言えます。カロリー制限ダイエットをしている方にとっては選択肢に入りやすいですが、糖質制限を意識している方は特に注意が必要な商品であることが明確になります。

「うますぎ」という口コミと糖質の関係

SNSやレビューサイトでは、「ガツンとみかんはうますぎる」といった口コミが数多く見られます。この多くの人を惹きつける美味しさの秘密は、みかんの果肉がゴロゴロと入った贅沢な食感と、濃厚でジューシーな甘さにあります。

この満足度の高い味わいは、主に果汁や果肉、そして甘味料として加えられている砂糖や異性化液糖によるものです。特に、しっかりとした甘みを感じる設計になっているため、少量でも強い満足感を得られます。

しかし、この「うますぎる」と感じるほどの強い甘さが、高い糖質量に直結している点を理解しておく必要があります。美味しいからとついもう1本と手を伸ばしてしまうと、気づかないうちに多くの糖質を摂取してしまうことになりかねません。

口コミでの高評価は、製品の魅力の裏返しですが、ダイエットや健康を意識する上では、その美味しさが高い糖質に由来するものであることを念頭に置き、節度を持って楽しむ姿勢が求められます。

食べ過ぎると体に悪い？糖質の影響とは

ガツンとみかんは美味しいですが、食べ過ぎてしまった場合、体にどのような影響があるのでしょうか。主な懸念点は、やはり糖質の過剰摂取です。

糖質を一度に大量に摂取すると、血糖値が急激に上昇します。すると、血糖値を下げるために「インスリン」というホルモンが膵臓から大量に分泌されます。インスリンには、エネルギーとして使われなかった糖を脂肪として体内に溜め込む働きがあるため、血糖値の急上昇は肥満に直結しやすいのです。このような血糖値の乱高下を繰り返すことは、長期的には体の負担となる可能性も指摘されています。

また、冷たいアイスを食べ過ぎると、内臓が冷えてしまうことがあります。体が冷えると血行が悪くなり、基礎代謝が低下する原因にもなります。基礎代謝が落ちると、1日に消費されるエネルギー量が減ってしまうため、痩せにくく太りやすい体質につながる可能性があります。

これらの理由から、ガツ”ンとみかんは適量を楽しむ分には問題ありませんが、一度に何本も食べるような「食べ過ぎ」は、体重増加だけでなく、健康面からも避けるべきと言えるでしょう。

ガツンとみかんは太る？ダイエット中の食べ方

ダイエット中にあり？食べる際の注意点

ダイエット中にガツンとみかんを食べるのは「絶対にNG」というわけではありません。むしろ、いくつかの点に注意すれば、ダイエット中の楽しみとして上手に取り入れることが可能です。

まず、ガツンとみかんはクリーム系のアイスに比べて低カロリー・低脂質であるため、同じアイスを食べるなら選びやすい選択肢の一つです。ストレスを溜めすぎることがダイエットの失敗につながるケースも多いため、完全に我慢するよりも、ルールを決めて楽しむ方が継続しやすくなります。

ダイエット中に食べる際の最も大切なポイントは、「食べる量」と「食べる種類」を意識することです。前述の通り、箱に入ったマルチパックタイプは1本あたりのサイズが小さく、カロリーも糖質もスティックタイプより控えめです。ダイエット中はこちらを選び、1日に1本まで、といったように量を決めておくと良いでしょう。

また、1日の間食の目安は200kcal程度とされています。ガツンとみかんのマルチパック（47kcal）であれば、この範囲内に十分収まります。他の食事とのバランスを考え、1日の総摂取カロリーや糖質量がオーバーしないように管理することが、ダイエット中にガツンとみかんを楽しむための鍵となります。

太る食べ方・太りにくい食べ方の違い

同じガツンとみかんを食べるのでも、食べ方次第で太りやすさは大きく変わります。ここでは、太る食べ方と太りにくい食べ方の違いを具体的に見ていきましょう。

太る食べ方

太りにくい食べ方

このように、少しの工夫で太るリスクは大きく変わります。自分のライフスタイルに合わせて、太りにくい食べ方を実践してみてください。

夜寝る前に食べると太る？何時までOK？

「夜に食べると太る」とよく言われますが、これは科学的な根拠に基づいています。私たちの体には「BMAL-1（ビーマルワン）」という、体内時計を調整するたんぱく質が存在します。このBMAL-1には、脂肪の蓄積を促進する働きがあることが分かっています。

BMAL-1の量は時間帯によって変動し、一般的に夜22時から深夜2時にかけて最も多くなり、逆に日中の14時から15時頃に最も少なくなります。つまり、BMAL-1が多い夜の時間帯に食事を摂ると、同じものを食べても脂肪として蓄積されやすくなってしまうのです。

このため、夜寝る前にガツンとみかんを食べるのは、太るリスクを非常に高める行為と言えます。

では、何時までなら良いのでしょうか。理想を言えば、BMAL-1の分泌が最も少ない午後3時頃がおやつのゴールデンタイムです。この時間帯であれば、摂取したカロリーや糖質が脂肪に変わりにくいとされています。夜にどうしても食べたい場合でも、脂肪の蓄積が活発になる20時や21時より前には食べ終えておくのが賢明です。ダイエットの成果を無駄にしないためにも、夜のアイスは極力避けるのが望ましいでしょう。

カロリーを消費するための運動量の目安

ガツンとみかん（スティックタイプ：72kcal）を1本食べた場合、そのカロリーを消費するにはどのくらいの運動が必要になるのでしょうか。運動による消費カロリーは体重によって異なりますが、ここでは体重60kgの人を例に、おおよその目安を示します。

運動の種類	目安時間
ウォーキング（普通の速さ）	約25～30分
ジョギング	約10～15分
自転車（ゆっくり）	約20分
階段の上り下り	約10分
掃除機かけ	約25分

このように見ると、1本分のカロリーは日常生活の中の少しの運動で消費できることが分かります。例えば、一駅手前で降りて歩いてみたり、エレベーターではなく階段を使ったりといった小さな工夫で、十分にカロリーを消費することは可能です。

ただし、これはあくまでカロリーの話です。糖質の摂取による血糖値への影響はまた別の問題として考える必要があります。運動はカロリー消費だけでなく、血糖値の安定にも役立つため、アイスを食べた後に軽く体を動かす習慣をつけるのは、健康的なダイエットにおいて非常に良いアプローチと言えます。

ダイエット中のおすすめアイス3選

ガツンとみかんも食べ方を工夫すればダイエット中に楽しめますが、より安心して食べられる低糖質・低カロリーなアイスも数多く市販されています。ここでは、ダイエット中でも罪悪感なく楽しめるおすすめのアイスを3つ紹介します。

グリコ「SUNAO（スナオ）」シリーズ

豆乳やとうもろこし由来の食物繊維を使用することで、糖質を10g以下に抑えながら、しっかりとしたコクと満足感を実現しています。バニラやチョコクランチ、ラムレーズンなどフレーバーも豊富で、飽きずに楽しめるのが魅力です。食物繊維が豊富に含まれている点も、ダイエット中には嬉しいポイントです。

ロッテ「ZERO（ゼロ）」シリーズ

「砂糖ゼロ・糖類ゼロ」をコンセプトにしたシリーズです。砂糖の代わりに甘味料を使用することで、甘さを楽しみながら糖質を大幅にカットしています。ケーキサンドやビスケットクランチバーなど、食べ応えのある商品が多いのも特徴で、満足感を求める方におすすめです。

シャトレーゼの糖質カットアイス

洋菓子店シャトレーゼでは、様々な糖質カットスイーツを展開しており、アイスも例外ではありません。「糖質70%カットのアイス」シリーズは、食物繊維や豆乳を使うことで、1個あたりの糖質を5g程度にまで抑えています。バニラ、宇治抹茶、チョコなど種類も選べ、価格が手頃なのも続けやすい理由の一つです。

これらの商品は、スーパーやコンビニ、専門店で手軽に購入できます。その日の気分や好みに合わせて、これらの選択肢も活用してみてください。

まとめ：ガツンとみかんは太るのか？