ダイエット中の大きな悩みの一つが「間食」との付き合い方ではないでしょうか。
ダイエットの成功を願い、ストイックに間食しないと決意するものの、空腹感からストレスが溜まり、結果として失敗や後悔につながるケースは少なくありません。
そもそもダイエット中の間食はOKなのでしょうか。
実は、間食は一概に悪いものとは言えません。
正しい間食の選び方や、目安となる摂取カロリーと糖質量、そして脂肪になりにくい食べる時間帯を理解すれば、ダイエットの最強の味方になります。
この記事では、ダイエット中でも安心して楽しめる間食のポイントから、コンビニでも手軽に買えるダイエット中におすすめの食品10選まで、具体的かつ網羅的に解説します。
我慢ばかりのダイエットから卒業し、賢く間食を取り入れていきましょう。
- ダイエット中の間食がもたらすメリット
- 太りにくい間食の具体的な選び方とタイミング
- コンビニでも買えるおすすめの間食
- ダイエットを成功に導く間食との付き合い方
ダイエットの間食で押さえるべき基本
- ダイエット中の間食はOK?
- 間食しないことのデメリットとは
- 目安となる摂取カロリーと糖質量
- ダイエットを助ける間食の選び方
- 太りにくい効果的な食べる時間帯
ダイエット中の間食はOK?

多くの方が抱く「ダイエット中に間食をしても良いのか」という疑問ですが、答えは「適量を守ればOK」です。むしろ、上手に間食を取り入れることは、ダイエットを成功させる上で多くのメリットをもたらします。
食事と食事の間隔が長く空くと、強い空腹感から次の食事で食べ過ぎてしまう傾向があります。特に、空腹状態で食事をすると血糖値が急激に上昇しやすくなります。血糖値が急上昇すると、それを下げるために「インスリン」というホルモンが大量に分泌されます。このインスリンには、血中の糖分を脂肪として体に蓄える働きがあるため、過剰な分泌は肥満につながりやすくなるのです。
そこで間食が役立ちます。食事の間に適度な間食を挟むことで、極端な空腹状態を避け、次の食事での血糖値の急激な上昇を抑える効果が期待できます。これにより、インスリンの過剰分泌を防ぎ、脂肪が蓄積しにくい体づくりをサポートできると考えられます。
また、間食は3度の食事だけでは不足しがちな栄養素を補う絶好の機会にもなります。例えば、たんぱく質や食物繊維、ビタミン、ミネラルなどを間食で補給することで、栄養バランスの整った健康的なダイエットを後押しします。
このように、間食は単なる「おやつ」ではなく、食事の一環として計画的に取り入れることで、ダイエットの強い味方になってくれます。

間食、我慢せんでもええんやで。むしろ味方につけて、賢く付き合うていったらええねん!
間食しないことのデメリットとは
「ダイエットのためには間食しない方が良い」と考えるのは自然なことですが、無理な我慢はかえってダイエットの妨げになる可能性があります。間食を完全に断つことには、いくつかのデメリットが潜んでいます。
最大のデメリットは、前述の通り、強い空腹感による次の食事でのドカ食いです。特に昼食から夕食までの時間が長く空いてしまう方は注意が必要です。お腹がペコペコの状態で夕食を迎えると、早食いになったり、満腹感を得る前に必要以上に食べてしまったりするリスクが高まります。この食べ過ぎが、結果的に1日の総摂取カロリーを増やしてしまう原因となります。
次に、心理的なストレスの増加が挙げられます。食べたい気持ちを無理に抑え込むことは、大きなストレスにつながります。ストレスを感じると、体は「コルチゾール」というホルモンを分泌します。このコルチゾールは、食欲を増進させたり、脂肪の燃焼を妨げたりする働きがあると言われており、ダイエットにとっては逆効果です。我慢が限界に達した時、その反動で暴飲暴食に走ってしまい、リバウンドを招くという悪循環に陥ることも少なくありません。
さらに、必要な栄養素が不足する可能性もあります。ダイエット中は食事量を制限することが多いため、意識しないとたんぱく質や食物繊維、ビタミン、ミネラルなどが不足しがちです。これらの栄養素が不足すると、筋肉量が落ちて基礎代謝が低下したり、便秘になったり、肌荒れを起こしたりと、体の不調につながります。
これらのことから、やみくもに間食を我慢するのではなく、なぜ食べたいのか、何を食べるべきかを考え、計画的に取り入れる方が、心身ともに健康的なダイエットを継続する上で賢明な選択と言えます。

無理したらあかんで!ストレス溜めてまうのが一番しんどいやんか。気楽に、気楽にいこや〜。
目安となる摂取カロリーと糖質量

ダイエット中に間食を取り入れる際、最も大切なのが「量」のコントロールです。いくら体に良いものでも、食べ過ぎてしまってはカロリーオーバーにつながります。そこで、目安となる摂取カロリーと糖質量を知っておくことが鍵となります。
間食のカロリー目安
一般的に、間食から摂取するカロリーは1日の摂取目標カロリーの10%程度、具体的には200kcal以内が推奨されています。例えば、身体活動レベルが「ふつう」の成人女性(30〜49歳)の場合、1日の推定エネルギー必要量は約2,050kcalとされています。この場合、間食の目安は約205kcalとなります。
もちろん、これはあくまで目安であり、個々の年齢、性別、活動量、そしてダイエットの目標によって調整が必要です。大切なのは、3度の食事と間食を合わせた1日の総摂取カロリーが、消費カロリーを上回らないように管理することです。
間食の糖質量目安
カロリーと合わせて注意したいのが糖質量です。糖質の摂りすぎは血糖値の急上昇を招き、脂肪蓄積の原因となるインスリンの過剰分泌につながります。間食で摂取する糖質量は、10g以下を目安にすると良いでしょう。
ちなみに、一般的な食事における1日の糖質量の目安は70g~130g程度と言われています。間食で糖質を摂った場合は、その分を前後の食事で調整するなど、1日の中でバランスを取る意識が大切になります。
飲み物にも注意
間食を考えるとき、食べ物だけでなく飲み物から摂取するカロリーや糖質も見過ごせません。甘いジュースやカフェラテには、意外と多くの糖質が含まれています。例えば、一般的な加糖の缶コーヒーには10g以上の糖質が含まれることもあります。
間食のお供には、水やお茶、無糖のコーヒー、ハーブティーなど、カロリーや糖質のない飲み物を選ぶのが基本です。また、冷たい飲み物は体を冷やし、代謝を低下させる可能性も指摘されています。できれば温かい飲み物を選び、体を内側から温めることをおすすめします。
食品のパッケージに記載されている栄養成分表示を確認する習慣をつけ、カロリーと糖質量を意識しながら、上手な間食選びを実践しましょう。

なるほど、数字で見ると分かりやすいなぁ。これやったら自分でもできそうやん?ちょっと意識するだけやで。
ダイエットを助ける間食の選び方

間食のカロリーや糖質量の目安を把握したら、次は「何を選ぶか」が重要になります。空腹を満たしつつ、ダイエットをサポートしてくれる栄養素を含む食品を賢く選ぶことで、間食をより効果的なものにできます。
高たんぱくな食品を選ぶ
たんぱく質は、筋肉や髪、肌など体を作るために不可欠な栄養素です。ダイエット中にたんぱく質が不足すると、筋肉量が減少し、基礎代謝が落ちて痩せにくい体になってしまいます。間食でたんぱく質を補うことで、筋肉量の維持を助け、代謝の高い状態をキープすることにつながります。
また、たんぱく質は糖質や脂質に比べて消化吸収がゆっくりで、腹持ちが良いという特徴があります。そのため、高たんぱくな食品を間食に選ぶと、満足感が持続しやすく、次の食事までの空腹感を効果的に抑えることができます。ゆで卵やチーズ、ギリシャヨーグルト、ささみ、大豆製品などがおすすめです。
食物繊維が豊富な食品を選ぶ
食物繊維もダイエットの強い味方です。食物繊維には、水に溶けやすい「水溶性食物繊維」と、水に溶けにくい「不溶性食物繊維」の2種類があります。
水溶性食物繊維は、胃の中で水分を吸ってゲル状になり、食べ物の移動を緩やかにするため、腹持ちを良くしてくれます。さらに、糖質の吸収を穏やかにして、食後の血糖値の急上昇を防ぐ働きがあります。もち麦やオートミール、海藻類、果物などに多く含まれます。
一方、不溶性食物繊維は、便のカサを増やして腸を刺激し、便通を促す効果があります。便秘は代謝の低下につながるため、ダイエット中は特に避けたい症状です。ごぼうなどの根菜類やきのこ類、豆類、ナッツ類に豊富です。
噛み応えのある食品が多いのも食物繊維が豊富な食材の特徴で、よく噛むことで満腹中枢が刺激され、食べ過ぎを防ぐ効果も期待できます。
発酵食品で腸内環境をサポート
ダイエット中は、腸内環境を整えることも大切です。腸内環境が乱れると、便秘になりやすく、代謝が低下して脂肪が燃えにくくなると言われています。
ヨーグルトやチーズなどの発酵食品には、善玉菌である乳酸菌やビフィズス菌が含まれており、腸内環境を改善するのに役立ちます。選ぶ際は、無糖や低糖質のタイプを選ぶようにしましょう。
これらのポイントを意識して間食を選ぶことで、ただ空腹を紛らわすだけでなく、積極的にダイエットをサポートすることが可能になります。

ほぉ〜、ただカロリーだけやなくて、中身が大事なんやな。体が喜ぶもん選んだらええんや!
太りにくい効果的な食べる時間帯

間食を摂る上で、「いつ食べるか」というタイミングは、「何」を「どれくらい」食べるかと同じくらい重要です。体には1日のリズムを刻む「体内時計」があり、時間帯によって栄養素の代謝や吸収の効率が異なります。この体のメカニズムを理解することで、間食をしても太りにくいタイミングを選ぶことができます。
その鍵を握るのが、「BMAL1(ビーマルワン)」というたんぱく質です。BMAL1は、体内時計を調整する遺伝子の一つで、脂肪の合成を促し、体脂肪として蓄積させる働きを持っています。このBMAL1の分泌量は、1日の中で変動しており、時間帯によって増えたり減ったりします。
具体的には、BMAL1の分泌量が最も少なくなる、つまり「食べたものが最も脂肪になりにくい時間帯」は、午後2時から3時頃とされています。この時間帯は、体が最も活動的でエネルギーを消費しやすいため、間食を摂るのに最適な「ゴールデンタイム」と言えます。昔から言われる「3時のおやつ」は、実は理にかなった習慣なのです。
また、この時間に間食をすることで、昼食から夕食までの空腹感を和らげ、夕食のドカ食いを防ぐ効果も期待できます。
逆に、BMAL1の分泌量がピークに達するのは、夜10時から深夜2時頃です。この時間帯に食事をすると、食べたものがエネルギーとして消費されにくく、脂肪として蓄積されやすくなってしまいます。したがって、夜遅い時間の間食は、ダイエット中は特に避けるべきです。
どうしても夜にお腹が空いてしまった場合は、温かいハーブティーや無糖のホットミルク、消化の良いスープなど、カロリーが低く体を温めるものに留めておくと良いでしょう。
このように、間食はBMAL1の分泌量が少ない午後3時頃を目安に摂ることで、ダイエットへの影響を最小限に抑えつつ、そのメリットを最大限に活かすことができます。

3時のおやつって、めっちゃ理にかなっとったんやな!これからは堂々と食べれるわ〜
ダイエットの間食におすすめの食品
- ダイエット中におすすめの食品10選
- コンビニで買える優秀な間食
- 満足度が高い最強の高タンパク食品
- 腹持ちを良くする食物繊維の活用
- 小分けで食べ過ぎを防ぐ工夫
- 【総まとめ】賢いダイエットの間食で理想の体へ
ダイエット中におすすめの食品10選

ダイエット中でも安心して食べられる、栄養価が高く満足感も得やすいおすすめの間食を10種類ご紹介します。カロリーや糖質量を参考に、日々の間食選びに役立ててください。
食品名 | 1食あたりの目安量と栄養価(推定値) | おすすめのポイント |
高カカオチョコレート | 3枚(15g):約84kcal、糖質4.8g | ポリフェノールが豊富。少量で満足感を得やすい。 |
---|---|---|
ナッツ類(無塩) | 一握り(約25g):約150kcal、糖質3g | 良質な脂質、食物繊維、ビタミンが豊富で腹持ちが良い。 |
ギリシャヨーグルト | 1個(約100g):約95kcal、糖質5g | 高たんぱく・低脂質。濃厚で満足感が高い。 |
ゆで卵 | 1個:約75kcal、糖質0.2g | 完全栄養食とも言われ、たんぱく質が豊富で腹持ち抜群。 |
あたりめ・するめ | 20g:約60kcal、糖質0.1g | 噛み応えがあり、咀嚼回数が増えることで満腹中枢を刺激。 |
もち麦おにぎり | 1個(100g):約160kcal、糖質35g | 水溶性食物繊維が豊富で血糖値の上昇が緩やか。糖質は高めなので量に注意。 |
チーズ(プロセス) | 1切れ(約18g):約60kcal、糖質0.2g | たんぱく質とカルシウムが豊富。手軽に栄養補給できる。 |
おしゃぶり昆布 | 1袋(10g):約25kcal、糖質0.5g | 低カロリーで食物繊維やミネラルが豊富。口寂しい時に最適。 |
冷凍フルーツ | ブルーベリー80g:約40kcal、糖質8g | 自然な甘みで満足感。ビタミンや抗酸化物質も摂れる。 |
オートミール | 30g(乾燥):約105kcal、糖質18g | 食物繊維が非常に豊富。牛乳やヨーグルトと合わせて。糖質は高めなので量に注意。 |
これらの食品を上手に組み合わせることで、飽きることなく栄養バランスを考えた間食を続けることができます。例えば、ギリシャヨーグルトに冷凍ブルーベリーをトッピングしたり、ナッツと高カカオチョコレートを少しずつつまんだりするのも良いでしょう。
ただし、いずれの食品も「適量」を守ることが大前提です。特にナッツやチョコレート、もち麦、オートミールなどは、ヘルシーなイメージがありますがカロリーや糖質が低くはないため、食べ過ぎには十分注意してください。

こんだけ選択肢があったら飽きひんな!毎日どれにしよか考えるんも楽しそうやんか。最高やで!
コンビニで買える優秀な間食

忙しい現代人にとって、手軽に利用できるコンビニはダイエット中の間食選びにおいても非常に頼りになる存在です。最近のコンビニでは、健康志向の高まりを受け、低カロリー、低糖質、高たんぱくな商品が数多く並んでいます。ここでは、コンビニで手軽に購入できる優秀な間食の例をご紹介します。
サラダチキン・ささみスモーク
高たんぱく・低脂質の代表格です。プレーンタイプはもちろん、ハーブやスモークなど味のバリエーションも豊富で飽きさせません。1つで満足感があり、たんぱく質をしっかり補給できます。
ゆで卵・味付け卵
手軽にたんぱく質を摂取できる定番商品です。1個あたりのカロリーや糖質が計算しやすく、腹持ちも非常に良いのが特徴です。塩味がついているものも多く、手軽においしく食べられます。
ギリシャヨーグルト・プロテインヨーグルト
「OIKOS(オイコス)」などに代表されるギリシャヨーグルトは、濃厚な食感で満足感が高く、たんぱく質も豊富です。脂肪ゼロや低糖質のタイプを選べば、さらにヘルシーに間食を楽しめます。
ナッツ類・ドライフルーツ
小袋に入ったナッツ類は、量のコントロールがしやすく持ち運びにも便利です。食物繊維や良質な脂質を手軽に補給できます。ただし、カロリーは高めなので、1袋を一度に食べきらず、数回に分けるなどの工夫が必要です。
こんにゃくゼリー・寒天ゼリー
カロリーゼロや低カロリーの商品が多く、甘いものが欲しくなった時の強い味方です。食物繊維が含まれているものもあり、満足感を得やすいのが魅力です。
のり・おしゃぶり昆布
低カロリーでミネラルや食物繊維が豊富な海藻類は、口寂しい時に最適です。特に噛み応えのあるおしゃぶり昆布は、少量で満足感を得やすく、食べ過ぎを防ぎます。
コンビニを利用する際は、必ず商品の裏面にある栄養成分表示を確認する習慣をつけましょう。「糖質〇g」「たんぱく質〇g」といった表示をチェックすることで、より計画的な間食選びが可能になります。

コンビニが味方って、めっちゃ心強いわぁ。忙しい日でもこれなら続けられるで、ほんま!
満足度が高い最強の高タンパク食品

ダイエット中の間食において、満足感を大きく左右するのが「たんぱく質」です。高たんぱくな食品は、消化に時間がかかるため腹持ちが良く、空腹感を長時間抑えてくれます。ここでは、間食として取り入れやすく、満足度の高い「最強」とも言える高たんぱく食品を紹介します。
チーズ
チーズは、たんぱく質と脂質が主成分で、糖質が非常に少ない食品です。特に、個包装になっているプロセスチーズや6Pチーズは、量の管理がしやすく手軽に食べられるため間食に最適です。カルシウムも豊富で、骨の健康維持にも役立ちます。ただし、脂質も含まれるため、食べ過ぎには注意しましょう。カッテージチーズやモッツァレラチーズは比較的脂質が少なめでおすすめです。
ゆで卵
「完全栄養食」とも呼ばれる卵は、良質なたんぱく質をはじめ、ビタミンやミネラルをバランス良く含んでいます。1個でしっかりとした満足感が得られ、腹持ちも抜群です。コンビニでも手軽に購入でき、自宅で作り置きしておくのも便利です。
ギリシャヨーグルト
通常のヨーグルトから水分(ホエー)を取り除いて作られるギリシャヨーグルトは、その分たんぱく質が凝縮されています。一般的なヨーグルトの約2倍のたんぱく質を含む商品もあり、クリーミーで濃厚な食感はデザートのような満足感を与えてくれます。無糖タイプを選び、物足りなければ少量のフルーツやナッツを加えるのがおすすめです。
スモークささみ・ビーフジャーキー
鶏ささみは、高たんぱく・低脂質の代表的な食材です。コンビニなどで手に入るスモークされたささみは、調理不要で手軽に食べられ、腹持ちも良いです。同様にビーフジャーキーも高たんぱくですが、こちらは塩分や脂質が多めの製品もあるため、成分表示をよく確認して選ぶことが大切です。どちらも噛み応えがあるため、少量でも満足しやすいというメリットがあります。
これらの高たんぱく食品を間食に取り入れることで、空腹を賢くコントロールし、ダイエット中のつらい「お腹がすいた」という感覚を和らげることができます。

お腹すいてると力も出ぇへんもんな。しっかり食べて満足できるんやったら、それが一番やで!
腹持ちを良くする食物繊維の活用

たんぱく質と並んで、間食の満足感を高めてくれる栄養素が「食物繊維」です。食物繊維を上手に活用することで、腹持ちを良くし、ダイエットを効果的にサポートできます。
食物繊維が腹持ちを良くする理由は、その性質にあります。特に、水溶性食物繊維は、胃腸内で水分を吸収して膨らみ、体積が増します。これにより、胃の中に留まる時間が長くなり、満腹感が持続しやすくなるのです。さらに、糖質の吸収を穏やかにする働きもあるため、食後の血糖値の急激な上昇を防ぎ、インスリンの分泌を抑える効果も期待できます。
間食で食物繊維を効果的に摂るためには、以下のような食品がおすすめです。
ナッツ類
アーモンドやくるみなどのナッツ類は、食物繊維が豊富です。よく噛んで食べることで、満腹中枢が刺激され、より満足感を得やすくなります。無塩・素焼きのタイプを選び、一日の摂取量は一握り程度にしましょう。

オートミールやもち麦
水溶性食物繊維の一種であるβ-グルカンを豊富に含んでいます。少量のオートミールを牛乳や豆乳で煮てポリッジにしたり、もち麦で作ったおにぎりを間食にしたりするのも良い方法です。ただし、これらは糖質も多いため、量には注意が必要です。

高カカオチョコレート
カカオ分70%以上の高カカオチョコレートには、カカオ由来の食物繊維(リグニン)が含まれています。少量でも濃厚な味わいで満足感があり、ポリフェノールも摂取できるため、甘いものが欲しくなった時におすすめです。
野菜スティックやきのこ類
きゅうりやセロリ、パプリカなどの野菜スティックは、低カロリーで食物繊維を手軽に摂ることができます。また、きのこ類をマリネやスープにして常備しておくのも良いでしょう。
これらの食品を間食に取り入れることで、単にカロリーを摂取するだけでなく、満腹感を持続させ、次の食事までの空腹感を賢くコントロールすることが可能になります。

食物繊維ってほんまにすごいやん!お腹の中で頑張ってくれとるんやな。いつもおおきに!
小分けで食べ過ぎを防ぐ工夫
ダイエット中の間食で最も陥りやすい失敗が「食べ過ぎ」です。「ヘルシーなものだから大丈夫」と油断していると、無意識のうちにカロリーオーバーになってしまうことは珍しくありません。この食べ過ぎを防ぐために、量をコントロールする「小分け」の工夫が非常に効果的です。
個包装の商品を選ぶ
ナッツやチーズ、高カカオチョコレート、プロテインバーなど、最近では多くの商品が1食分ずつ個包装で販売されています。これらを活用する最大のメリットは、1回に食べる量が明確であることです。パッケージに記載されたカロリーや糖質量を確認できるため、摂取量を簡単に管理できます。また、持ち運びにも便利で、外出先での間食にもぴったりです。
大袋のものは事前に取り分ける
ポテトチップスやクッキーなどの大袋のお菓子を、袋から直接つまんで食べるのは最も危険な習慣です。食べ始めたら止まらなくなり、気づいた時にはほとんど食べてしまっていた、という経験がある方も多いのではないでしょうか。
大袋のものを食べる際は、必ず事前に「今日食べる分」だけを小皿や小さなボウルに取り分けるようにしましょう。物理的に食べる量を制限することで、「これでおしまい」という区切りをつけやすくなります。一度取り分けた分を食べ終えたら、残りはすぐに片付けて目に入らない場所にしまうことが大切です。
自家製小分けパックを作る
節約や好みに合わせて、自分で小分けパックを作るのもおすすめです。例えば、大袋のミックスナッツやドライフルーツを、小さなジップ付きの袋に1食分(約25g程度)ずつ分けて入れておきます。こうすることで、手軽に持ち運べる自分だけのヘルシースナックが完成します。
このように、ほんの少しの手間をかけるだけで、無意識の食べ過ぎを効果的に防ぐことができます。ダイエットの成功は、こうした日々の小さな工夫の積み重ねによって支えられているのです。

ついつい食べ過ぎてまうもんなぁ。こういうちょっとした工夫で防げるんやったら、やらな損やで!
【総まとめ】賢いダイエットの間食で理想の体へ
この記事では、ダイエット中の間食との上手な付き合い方について解説してきました。最後に、重要なポイントをまとめておさらいします。
- ダイエット中の間食は適量を守ればOK
- 無理に間食を我慢するとストレスやドカ食いの原因になる
- 間食は不足しがちな栄養素を補う機会にもなる
- 間食のカロリーは1日200kcal以内が目安
- 間食の糖質量は1日10g以下を心がける
- 間食を食べるベストな時間帯は脂肪がつきにくい午後3時頃
- 夜10時以降の間食は脂肪として蓄積されやすいため避ける
- 間食選びでは高たんぱくな食品を意識する
- たんぱく質は腹持ちが良く筋肉量の維持に役立つ
- 食物繊維が豊富な食品も積極的に取り入れる
- 食物繊維は血糖値の上昇を緩やかにし便秘改善にも効果的
- コンビニにはダイエット向きの優秀な間食が豊富にある
- ナッツ、ヨーグルト、ゆで卵、チーズなどがおすすめ
- 食べ過ぎを防ぐために個包装の商品や小皿への取り分けを活用する
- 間食は我慢するものではなく賢くコントロールするものと考える
ダイエットは、ストイックな我慢の連続である必要はありません。体のメカニズムを理解し、栄養バランスを考え、計画的に間食を取り入れることで、心身ともに健康的な方法で理想の体を目指すことができます。ぜひ、今日から賢い間食を実践してみてください。

ここまでよう頑張ったな!もう大丈夫やで。賢く間食して、無理せんと理想の自分になっていこや!