マッコリは太る？体に悪い？カロリーと糖質、ダイエット中の飲み方を解説！

韓国のお酒として人気のマッコリ。

その甘く優しい口当たりから、女性を中心に多くのファンがいますが、「マッコリは甘いから太るのでは？」と心配する声も少なくありません。

美味しいけれど、飲むたびに罪悪感を抱いてしまうのは避けたいものです。

この記事では、マッコリが太るとされる太る原因から、具体的なカロリー・糖質、そして他のお酒とのカロリー比較まで詳しく解説します。

マッコリとビールはどっちが太るのか、マッコリのカロリーを消費するための運動量はどのくらい必要なのか、といった素朴な疑問にもお答えします。

また、ダイエット中にありなのか、飲み過ぎると体に悪いのか、夜寝る前に飲むと太るのか、そして何時までに飲むのが良いのかといった、健康に関する心配事にも丁寧に対応します。

さらに、知らずにやってしまっているかもしれない太る飲み方・太りにくい飲み方や、つい美味しさのあまり止まらなくなる場合の具体的な対処法まで、マッコリが太るという悩みを根本から解消するための情報を網羅しました。

この記事を最後まで読めば、マッコリと上手に付き合う方法がわかり、もう太ることを気にせずに、その美味しさを心から楽しめるようになるはずです。

マッコリは太る？カロリーや糖質を徹底解説

マッコリが本当に太りやすいお酒なのかを判断するためには、まずその基本的な数値であるカロリーと糖質を正しく理解することが不可欠です。ここでは、マッコリの具体的な数値や他のお酒との比較、そして太るとされる本当の原因について掘り下げていきます。

マッコリのカロリー・糖質はどのくらい？

マッコリは、お酒の中では比較的カロリーや糖質が低い部類に入ると考えられます。ただし、これは製品によって数値が異なるため、一概には言えない点に注意が必要です。

例えば、広く流通している「JINROマッコリ」の公式サイトによると、100mlあたりの栄養成分はカロリーが46kcal、糖質が0.9gとされています。また、別の情報源である日本食品標準成分表を参考にすると、100mlあたり46kcal、糖質は1.2gというデータもあります。

これらの数値から、マッコリ1杯を200ml（コップ1杯程度）と仮定すると、カロリーは約92kcal、糖質は約1.8g～2.4gとなります。

お米を原料としているため、糖質が高いイメージを持たれがちですが、発酵の過程で糖分がアルコールに変わるため、実際の糖質量はそれほど多くはありません。むしろ、糖質だけを見れば、他のお酒よりも低い水準にあることが分かります。

もちろん、これはプレーンタイプのマッコリの話です。フルーツ果汁などが加えられたフレーバーマッコリの場合、甘味料や果糖によってカロリーや糖質が高くなる傾向があるため、ダイエット中の方は成分表示を確認することが大切です。

他のお酒とのカロリー比較でわかること

マッコリが他のお酒と比べて太りやすいのかどうかを判断するために、具体的な数値を比較してみましょう。以下は、一般的なお酒100mlあたりのカロリーと糖質の目安をまとめた表です。

お酒の種類	カロリー（100mlあたり）	糖質（100mlあたり）
マッコリ	約46kcal	約1.2g
ビール（淡色）	約39kcal	約3.1g
ワイン（赤）	約68kcal	約1.5g
日本酒（純米酒）	約102kcal	約3.6g
梅酒	約156kcal	約20.7g
焼酎（甲類）	約203kcal	0g
ウイスキー	約234kcal	0g

※数値は製品や日本食品標準成分表などを参考にした一般的な目安です。

この表から、マッコリはビールよりもカロリーが少し高い一方で、糖質は半分以下であることが明確にわかります。また、ワインと比較してもカロリー・糖質ともに低めです。日本酒や梅酒と比べると、その差はさらに大きくなります。

一方で、焼酎やウイスキーのような蒸留酒は、製造過程で糖質が取り除かれるため糖質は0gですが、アルコール度数が高い分、カロリーはマッコリの4倍以上にもなります。

このように他のお酒と比較すると、マッコリは糖質を抑えたい場合には非常に優れた選択肢であり、カロリー面でも極端に高いわけではない、バランスの取れたお酒であると位置づけられます。

マッコリとビールはどっちが太るの？

お酒の席で定番のビールとマッコリ、どちらが太りやすいのかは多くの方が気になるところです。結論から言うと、どちらが太るかは飲む量や何を重視するかによって変わりますが、糖質の観点からはマッコリの方が太りにくいと考えられます。

前述の比較表の通り、100mlあたりの数値で比べると以下のようになります。

カロリーだけで見れば、ビールの方がやや低い数値です。しかし、その差はわずかであり、ジョッキ1杯（350ml）で比較しても25kcal程度の違いに過ぎません。これは、ご飯でいえばほんの一口程度の差です。

一方で、糖質に注目すると、マッコリはビールの半分以下です。糖質は血糖値を上昇させ、インスリンの分泌を促します。インスリンは血中の糖分を脂肪として蓄える働きがあるため、糖質の摂取量が多いほど太りやすくなる傾向があります。そのため、糖質制限を意識している方や、血糖値の急上昇を避けたい方にとっては、ビールよりもマッコリの方が適していると言えるでしょう。

もちろん、これは適量を守った場合の話です。マッコリは甘くて飲みやすいため、ビールよりもペースが速くなりがちです。結果的にビールよりも多くの量を飲んでしまえば、総摂取カロリーは当然マッコリの方が高くなります。

したがって、「マッコリとビール、どっちが太るか」という問いへの答えは、「一杯あたりの糖質量はマッコリの方が少ないが、最終的には飲む量で決まる」となります。

マッコリで太る原因は飲みすぎにあった

マッコリは比較的低カロリー・低糖質であるにもかかわらず、「太る」というイメージが定着しているのはなぜでしょうか。その最大の原因は、やはり「飲み過ぎ」にあります。

マッコリの持つ特有の甘みとヨーグルトのようなまろやかな口当たりは、アルコールの刺激が苦手な人でも飲みやすく感じさせます。この「飲みやすさ」が、かえって自分の適量を超えて飲んでしまう引き金になるのです。

いくら一杯あたりのカロリーや糖質が低くても、飲む量が2倍、3倍になれば、総摂取カロリーはあっという間に増大します。例えば、マッコリをボトル1本（750ml）飲むと、カロリーは約345kcalとなり、これはご飯大盛り1杯分に相当します。これにおつまみのカロリーが加われば、簡単にカロリーオーバーしてしまいます。

また、アルコールには食欲を増進させる作用があることが知られています。お酒を飲むと、つい味の濃いものや脂っこいものが食べたくなるのはこのためです。マッコリを飲みながら、チヂミやフライドチキンのような高カロリーな韓国料理を食べていれば、太るのは当然の結果と言えます。

つまり、マッコリそのものが太る直接的な原因なのではなく、マッコリの「飲みやすさ」ゆえに引き起こされる「量の過剰摂取」と「食欲の増進」こそが、体重増加につながる本当の理由なのです。

マッコリのカロリーを消費するための運動量

「マッコリを1杯飲んだら、どれくらい運動すればチャラにできるの？」と気になる方もいるかもしれません。具体的な運動量を知ることで、カロリー摂取への意識も変わってきます。

ここでは、マッコリのコップ1杯（180ml～200ml）あたりのカロリーを約84kcal～92kcalと仮定して、これを消費するために必要なおおよその運動時間を見てみましょう。運動時間は体重約60kgの人が行う場合を想定した目安です。

運動の種類	消費カロリー（約90kcal）に必要な時間
ウォーキング（普通の速さ）	約30～35分
ジョギング	約15～20分
自転車	約12～15分
階段の上り下り	約10～12分
ストレッチ	約40～45分
掃除機かけ	約30分

このように見ると、コップ1杯分のカロリーであっても、消費するにはそれなりの運動が必要になることがわかります。例えば、通勤時に一駅手前で降りて歩く、エレベーターではなく階段を使うといった日常の小さな工夫で消費できる範囲ではありますが、2杯、3杯と飲んでしまえば、その分の運動量を確保するのは簡単ではありません。

特に夜遅くに飲んだ場合、これらのカロリーは消費されることなく、そのまま体脂肪として蓄積されやすくなります。

この運動量を知ることは、飲み過ぎを防ぐための良い指標になります。「もう1杯飲んだら、さらに30分歩かないといけない」と考えることで、自分を律するきっかけになるかもしれません。

マッコリで太るのを防ぐ飲み方と注意点

マッコリは飲み方次第で、ダイエット中でも楽しむことが可能です。太るリスクを最小限に抑え、マッコリの持つ健康や美容へのメリットを享受するためには、いくつかのポイントを押さえる必要があります。ここでは、具体的な飲み方のコツから注意点までを詳しく解説します。

マッコリはダイエット中にあり？なし？

結論から言うと、マッコリは「飲み方を工夫すればダイエット中にあり」と言えます。お酒を完全に断つことがストレスになり、ダイエットの挫折につながるくらいであれば、上手にマッコリを取り入れる方が賢明です。

マッコリをダイエット中におすすめできる理由の一つに、含まれている栄養成分が挙げられます。

乳酸菌による腸内環境の改善

マッコリ、特に加熱処理されていない「生マッコリ」には、植物性乳酸菌が豊富に含まれているとされています。乳酸菌は腸内の善玉菌を増やし、腸内環境を整える働きが期待できます。腸内環境が整うと、便通が改善され、代謝が上がりやすくなるため、痩せやすい体作りのサポートにつながります。

ビタミンB群による美肌と代謝促進

マッコリには、ビタミンB2やB6といったビタミンB群が含まれています。ビタミンB群は、糖質や脂質の代謝を助ける働きがある重要な栄養素です。また、肌のターンオーバーを促す効果も期待できるため、ダイエット中に起こりがちな肌荒れの予防にも役立ちます。

たんぱく質による基礎代謝の維持

マッコリの原料はお米であるため、少量ながらたんぱく質も含まれています。たんぱく質は筋肉の材料となるため、摂取することで基礎代謝の維持に貢献します。

もちろん、これらのメリットがあるからといって、無制限に飲んで良いわけではありません。前述の通り、飲み過ぎればカロリーオーバーとなり、太る原因になります。ダイエット中にマッコリを飲むのであれば、1日の摂取量をコップ1～2杯（200ml～400ml）程度に留めておくのが賢明です。

知っておきたい太る飲み方・太りにくい飲み方

同じマッコリを飲むのでも、少しの工夫で太りやすさは大きく変わります。無意識に太る飲み方をしていないかチェックし、太りにくい飲み方を習慣にしましょう。

注意したい「太る飲み方」

おすすめの「太りにくい飲み方」

夜寝る前に飲むと太る？何時までならOK？

夜寝る前にお酒を飲む「寝酒」を習慣にしている方もいますが、ダイエットの観点からは、寝る直前にマッコリを飲むのは避けるべきです。寝る前に飲むと太りやすい理由は、主に2つあります。

一つ目は、エネルギー消費の低下です。睡眠中は、日中の活動時に比べてエネルギー消費量、つまり基礎代謝が低下します。このタイミングでカロリーを摂取すると、エネルギーとして消費されずに余ってしまい、その多くが体脂肪として体に蓄積されやすくなります。これはマッコリに限らず、全ての飲食物に言えることです。

二つ目は、睡眠の質の低下です。アルコールを摂取すると一時的に眠気が誘われますが、実際には眠りが浅くなり、夜中に目が覚めやすくなるなど、睡眠の質を大きく低下させます。質の悪い睡眠は、食欲を増進させるホルモン「グレリン」の分泌を増やし、食欲を抑制するホルモン「レプチン」の分泌を減らすことがわかっています。これにより、翌日の過食につながりやすくなるのです。

では、「何時までなら飲んでも良いのか」という点ですが、医学的に明確な基準があるわけではありません。しかし、一般的には、就寝する3～4時間前には飲酒を終えるのが望ましいとされています。摂取したアルコールやカロリーが、寝るまでにある程度分解・消費される時間を確保するためです。

リラックスのためどうしても寝る前に一口飲みたいという場合でも、おちょこ1杯程度に留め、習慣化しないように注意することが大切です。

飲み過ぎると体に悪いって本当？

マッコリが「体に良い」側面を持つ一方で、それはあくまで「適量を守った場合」に限られます。当然ながら、どんなお酒でも飲み過ぎれば体に悪影響を及ぼし、マッコリも例外ではありません。

まず、アルコールの過剰摂取は肝臓に大きな負担をかけます。肝臓はアルコールを分解する主要な臓器ですが、その処理能力には限界があります。日常的に大量のアルコールを摂取し続けると、脂肪肝やアルコール性肝炎、さらには肝硬変といった深刻な肝臓疾患を引き起こすリスクが高まります。

次に、二日酔いの問題です。マッコリは甘くて飲みやすいため、自分の限界を超えて飲んでしまいがちで、結果として頭痛や吐き気といったつらい二日酔いに見舞われることがあります。二日酔いで食欲がないからと翌日の食事を抜いてしまうと、体は飢餓状態と認識し、次に入ってきた食事の栄養を脂肪として溜め込もうとするため、かえって太りやすい体質を招く可能性があります。

さらに、精神的な健康を脅かすアルコール依存症のリスクも無視できません。毎日マッコリを飲むことが習慣化し、「マッコリがないと落ち着かない」という状態になれば、それは危険なサインです。

マッコリの健康効果を期待するのであれば、1日の摂取量を守り、週に2日程度は肝臓を休ませる「休肝日」を設けるなど、節度ある飲み方を心がけることが何よりも重要です。

甘くて止まらなくなる時の対処法

マッコリの魅力は、その優しい甘さと飲みやすさにありますが、これが時として「つい飲み過ぎてしまう」「一度飲み始めると止まらない」という状況を生み出します。このような事態を避けるための具体的な対処法を知っておくことは、健康的にマッコリを楽しむ上で非常に有効です。

まず最も効果的なのは、飲む前に1日の摂取量を決めてしまうことです。例えば、「今日はコップ2杯まで」と心に決め、その分だけを冷蔵庫から出す、あるいは徳利などの別の容器に移し替えるといった物理的な工夫が役立ちます。大きなボトルをテーブルに置いたまま飲むのは、無意識のうちに飲み過ぎてしまう最大の原因となるため避けましょう。

次に、チェイサーを用意することです。マッコリを飲む合間に、水やお茶を挟むことで、血中アルコール濃度の上昇を緩やかにし、口の中をリフレッシュさせることができます。これにより、飲むペースが自然と落ち、満腹感も得やすくなるため、結果的に飲み過ぎを防ぐことにつながります。

また、おつまみの選び方も重要です。味の濃いスナック菓子や脂っこい料理は、さらにお酒を進ませてしまいます。そうではなく、きゅうりや大根の野菜スティック、あたりめ、ナッツ類など、よく噛む必要のあるものを選ぶのがおすすめです。噛むという行為は満腹中枢を刺激するため、少量でも満足感を得やすく、食べ過ぎや飲み過ぎの抑制に貢献します。

これらの対処法は、強い意志に頼るのではなく、飲む環境を整えることで自然と飲み過ぎを防ぐための工夫です。マッコリを飲む際には、ぜひ試してみてください。

【総まとめ】結局マッコリは太る？飲み方が重要

これまで解説してきた情報を総合的に判断すると、「マッコリが太るかどうかは、その飲み方次第である」ということが明確になります。この記事の重要なポイントを以下にまとめました。