アップルワインは太る？他のお酒とのカロリーと糖質比較、賢い飲み方を解説

甘くフルーティーな味わいで、レトロなボトルデザインも魅力的なニッカのアップルワイン。

しかし、その甘さから「アップルワインは太るのではないか？」と気になっている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、アップルワインが太ると言われる太る原因から、気になるカロリー・糖質、そして他のお酒とのカロリー比較まで詳しく解説します。

また、ダイエット中にありなのか、飲み過ぎると体に悪いのかといった疑問にもお答えします。

夜寝る前に飲むと太るのか、具体的な時間や、太る飲み方・太りにくい飲み方の違い、つい止まらなくなる時の対処法についても掘り下げていきます。

さらに、一部で見られる口コミのまずいという評価の真相にも触れながら、アップルワインと上手に付き合うための知識を網羅的にご紹介します。

アップルワインは太る？気になる原因とカロリー

アップルワインの太る原因は甘さと度数

アップルワインが太りやすいと言われる主な原因は、その「甘さ」と「アルコール度数の高さ」にあります。これを理解するためには、まずアップルワインがどのようなお酒なのかを知ることが大切です。

ニッカのアップルワインは、りんご果汁を発酵させて造るりんごワインに、りんごブランデーを加えて熟成させた「甘味果実酒」という種類に分類されます。一般的なワインとは異なり、製造過程でブランデーを加えることでアルコール度数を高め、独特の深いコクと甘みを生み出しています。

このため、口当たりが良く飲みやすい一方で、甘みが食欲を刺激してしまったり、アルコール度数が22％と高めであることから、結果的にカロリーの摂取量が増えやすくなります。甘くて飲みやすいために、ついペースが速くなり、気づかぬうちに飲み過ぎてしまうことが、太る大きな原因と考えられるのです。

アップルワインのカロリー・糖質を詳しく解説

では、具体的にアップルワインにはどれくらいのカロリーと糖質が含まれているのでしょうか。

公式サイトなどの情報によると、ニッカ アップルワインの栄養成分は以下のようになっています。これは、あくまで目安の数値です。

ニッカ アップルワインの栄養成分（100mlあたり）

この数値を見てわかる通り、アップルワインは他のお酒と比較してもカロリー、糖質ともに高めの部類に入ります。糖質は体内でエネルギーとして使われますが、消費しきれなかった分は脂肪として蓄積されやすい性質があります。特に、アップルワインのような甘いお酒に含まれる糖質は吸収が速いため、血糖値が急上昇しやすく、インスリンの分泌を促して脂肪の蓄積を助けてしまう可能性があります。

これらのことから、アップルワインを飲む際には、カロリーと糖質の両方を意識することが、体重管理の鍵となると言えるでしょう。

他のお酒とのカロリー比較でわかること

アップルワインのカロリーや糖質が高いことは分かりましたが、他のお酒と比べるとどの程度の違いがあるのでしょうか。一般的なお酒100mlあたりの目安となる数値で比較してみましょう。

酒類	カロリー（100mlあたり）	糖質（100mlあたり）
ニッカ アップルワイン	約196 kcal	約18.6 g
ビール（淡色）	約40 kcal	約3.1 g
赤ワイン	約73 kcal	約1.5 g
日本酒（純米酒）	約103 kcal	約3.6 g
ウイスキー（ストレート）	約237 kcal	0 g
梅酒（一般的な製品）	約156 kcal	約20.7 g

※上記は一般的な目安の数値であり、製品によって異なります。

この表を見ると、アップルワインのカロリーはウイスキーのような蒸留酒に次いで高く、糖質量は梅酒と同等かそれ以上に多いことがわかります。ビールやワインと比較すると、カロリーも糖質も数倍高い数値です。

一方で、ウイスキーは高カロリーですが糖質は含まれていません。この違いが、太りやすさにどう影響するかを考える上で重要なポイントとなります。アップルワインは「高カロリーかつ高糖質」であるため、お酒の中でも特に体重増加に繋がりやすい種類であると認識しておく必要があります。

カロリーを消費するための運動量の目安

もしアップルワインを1杯（100ml）飲んだ場合、そのカロリー（約196kcal）を消費するには、どのくらいの運動が必要になるのでしょうか。

体重60kgの人が運動した場合の消費カロリーの目安は以下の通りです。

もちろん、これらの数値は個人の体重や代謝能力によって変動しますが、1杯飲むだけでも、かなりの運動量が必要になることがイメージできるかと思います。

アップルワインを楽しむ際には、その後の活動量や、他の食事とのバランスを考えることが大切です。ただ飲むだけでなく、消費カロリーという視点を持つことで、より健康的なお酒との付き合い方ができるでしょう。

口コミにあるまずいという評価の真相は？

アップルワインについて調べると、「美味しい」という好意的な評価が多い一方で、一部に「まずい」という口コミが見られるのも事実です。なぜ、このように評価が分かれるのでしょうか。

まずいと感じる人の意見を分析すると、主に3つの理由が考えられます。

一方で、「甘くて美味しい」「ロックや炭酸割りで飲むと最高」といった肯定的な口コミも多数存在します。特に、甘口のお酒が好きな方や、飲み方を工夫している方からは高く評価されています。つまり、「まずい」という評価は、個人の好みや、アップルワインというお酒の特性に対する事前の理解度によって大きく左右されると言えそうです。

ダイエット中にアップルワインはあり？

高カロリー・高糖質という特性を踏まえると、ダイエット中にアップルワインを飲むことは、基本的にはあまりおすすめできません。体重を減らすためには「摂取カロリー＜消費カロリー」の状態を維持する必要があり、1杯で約200kcal近くあるアップルワインは、カロリー管理を難しくする要因になり得ます。

ただ、ダイエットは長期的に継続することが最も大切であり、厳しい制限ばかりではストレスが溜まり、かえって長続きしない可能性もあります。どうしても飲みたい場合には、「絶対に飲んではいけない」と考えるのではなく、いくつかのルールを設けて上手に付き合うという選択肢もあります。

例えば、「週に1回、グラス1杯だけ」と量を厳密に決める、飲む際には後述する「太りにくい飲み方」を徹底する、といった工夫です。また、アップルワインを飲む日は、食事全体のカロリーや糖質を調整するなどの配慮も必要になります。

言ってしまえば、ダイエット中にアップルワインが「あり」か「なし」かは、個人の目標設定と自己管理能力次第です。もし飲むのであれば、それがダイエットの妨げにならないよう、細心の注意を払うことが求められます。

アップルワインで太るのを防ぐ飲み方と注意点

太る飲み方・太りにくい飲み方の違い

アップルワインで太るのを防ぐためには、飲み方を工夫することが非常に効果的です。同じアップルワインでも、何で割るか、どのように飲むかでカロリーや糖質の摂取量は大きく変わります。

太りやすい飲み方

太りやすい飲み方の代表例は、アップルワインの甘さをさらに増幅させる割り方です。

太りにくい飲み方

一方、太りにくい飲み方のポイントは、カロリーや糖質のないもので割ることです。

このように、割り材を工夫するだけで、太りにくさは大きく変わります。ダイエット中やカロリーが気になる場合は、無糖の炭酸水や紅茶、お湯で割ることを基本と考えるのが賢明です。

夜寝る前に飲むと太る？何時までが目安？

「夜寝る前にお酒を飲むと太りやすい」とよく言われますが、これには科学的な根拠があります。アップルワインも例外ではありません。

私たちの体には「BMAL1（ビーマルワン）」という、脂肪の蓄積を促進するたんぱく質が存在します。このBMAL1は、時間帯によって体内で作られる量が変動し、一般的に夜22時から深夜2時にかけて最も多くなります。この時間帯にカロリーや糖質を摂取すると、脂肪として蓄積されやすくなるため、夜遅くにアップルワインを飲むのは避けるべきです。

また、アルコールには睡眠の質を低下させる作用があります。寝る前に飲むと寝つきが良くなるように感じることがありますが、実際には深い眠りを妨げ、途中で目が覚めやすくなります。睡眠の質が低下すると、食欲を増進させるホルモンが増え、食欲を抑制するホルモンが減ることがわかっており、これも太りやすくなる一因です。

では、何時までに飲み終えるのが良いのでしょうか。明確な基準はありませんが、アルコールが体内で分解される時間や睡眠への影響を考慮すると、一般的に就寝の3〜4時間前には飲み終えるのが理想的とされています。例えば、24時に寝るのであれば、20時から21時頃までには飲み終えるように心がけると良いでしょう。

飲み過ぎると体に悪い？適量を知ろう

どのようなお酒であっても、飲み過ぎが体に良くないことは言うまでもありません。アップルワインも同様で、適量を超えて飲み続けると、様々な健康リスクを高める可能性があります。

アルコールの過剰摂取は、肝臓に大きな負担をかけ、脂肪肝や肝硬変、アルコール性肝炎などのリスクを高めます。また、高血圧や脂質異常症、糖尿病といった生活習慣病の原因にもなり得ます。アップルワインは糖質も多いため、特に血糖値が気になる方は注意が必要です。

厚生労働省が推進する「健康日本21」では、「節度ある適度な飲酒」として、1日あたりの純アルコール摂取量を約20g程度と推奨しています。これをアップルワイン（アルコール度数22%）に換算すると、およそ115mlとなります。これは、ワイングラスに軽く1杯程度の量です。

もちろん、アルコールの分解能力には個人差があるため、これはあくまで一つの目安です。お酒に弱い方や女性、高齢者は、これよりも少ない量が適量となります。自分の体質を理解し、決して無理をせず、「美味しい」と感じられる範囲で楽しむことが、健康的に長くお酒と付き合うための最も大切な心構えです。

つい飲み過ぎて止まらなくなる対処法

アップルワインは甘くて飲みやすいため、「もう1杯だけ」と、つい飲み過ぎてしまうことがあるかもしれません。飲み過ぎを防ぐためには、意識的に対策を講じることが効果的です。

ここでは、今日から実践できる具体的な対処法をいくつかご紹介します。

これらの方法を組み合わせることで、飲み過ぎのリスクを減らし、より健康的にアップルワインを楽しむことが可能になります。

【総まとめ】アップルワインで太るかは飲み方次第

ここまで、アップルワインが太るとされる原因から、具体的なカロリー、そして太りにくい飲み方や注意点について詳しく見てきました。

この記事で解説した重要なポイントを以下にまとめます。

これらの情報を踏まえると、アップルワインは確かにお酒の中でも太りやすい部類に入りますが、「飲むと必ず太る」というわけではありません。飲む量や割り方、時間帯などを意識的にコントロールすることで、そのリスクを大幅に減らすことができます。

自分のライフスタイルや健康状態に合わせて、賢く、そして適度に楽しむこと。それが、アップルワインの魅力を最大限に味わいながら、健康的な体を維持するための答えと言えるでしょう。