パルムは太る？種類別カロリーとダイエット中の太らない食べ方を徹底解説！

なめらかな口どけと濃厚な味わいが魅力のアイス、パルム。

そのおいしさについ手が伸びてしまいますが、同時に「パルムを食べたら太るのではないか？」という不安を感じる方も多いのではないでしょうか。

この記事では、多くの方が抱くその疑問に真正面からお答えします。

パルムが太る原因とされる要素から、気になる種類別カロリー・糖質、そして他のアイスとのカロリー比較まで、具体的な数値を交えて詳しく解説します。

さらに、パルムはダイエット向きなのか、食べ過ぎると体に悪いのかといった健康面での気になる点にも触れていきます。

夜寝る前に食べると太るのか、食べるなら何時までが適切か、そして知っておきたい太る食べ方・太りにくい食べ方の具体的な違いや、どうしても食欲が止まらなくなる時のための対処法まで、あなたの知りたい情報を網羅しました。

記事の最後では、ダイエット中のおすすめアイス3選もご紹介します。

この記事を読めば、パルムと上手に付き合いながら、罪悪感なく楽しむための知識が身につくはずです。

パルムは太る？カロリーと原因を解説

パルムの主な太る原因とは？

パルムを食べると太るかもしれない、と考えられる主な原因は、その成分構成にあります。具体的には「脂質」と「糖質」の量が関係しており、これらが組み合わさることで、カロリーが高くなる傾向にあるのです。

アイスクリーム規格の高い乳脂肪分

まず、パルムは法律で定められたアイスの分類において「アイスクリーム」に該当します。これは、乳固形分が15.0%以上、そのうち乳脂肪分が8.0%以上含まれていることを意味します。乳脂肪分は、アイスのなめらかでコクのある味わいを生み出す重要な要素ですが、同時にカロリーを高める主な要因でもあります。

他の分類である「アイスミルク」や「ラクトアイス」、「氷菓」と比較して、アイスクリームは最も乳脂肪分の規定値が高いため、必然的にカロリーも高くなる傾向が見られます。このリッチな味わいの源が、カロリーの高さにも繋がっているのです。

チョコレートコーティングによる脂質と糖質の増加

パルムのもう一つの特徴は、なめらかなチョコレートコーティングです。このチョコレート部分にも、脂質や砂糖（糖質）が多く含まれています。中のアイスクリームの脂質と糖質に、外側のチョコレートの脂質と糖質が加わることで、全体のカロリーがさらに押し上げられます。

糖質を摂取すると血糖値が上昇し、それを下げるためにインスリンというホルモンが分泌されます。インスリンには、エネルギーとして使われなかった糖を脂肪として体内に蓄える働きがあります。そのため、脂質と糖質を同時に多く摂取することは、脂肪を蓄積しやすくなる、と言えるでしょう。

以上のことから、パルムが太りやすいとされるのは、アイスクリーム規格の高い乳脂肪分と、チョコレートコーティングによる脂質・糖質の追加が主な原因と考えられます。

種類別カロリー・糖質量の一覧

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パルムには定番のチョコレート味以外にも様々な種類があり、それぞれカロリーや糖質量が異なります。ダイエット中に選ぶなら、少しでもカロリーの低いものを選びたいと考えるのは自然なことです。

ここでは、森永乳業の公式サイトに掲載されている情報（2024年時点）を基に、代表的なパルムの栄養成分を表にまとめました。お店で見かけた際に、どのパルムを選ぶかの参考にしてください。

※炭水化物は糖質と食物繊維を合わせた数値です。

※上記は代表的な商品であり、期間限定品などによって数値は変動します。正確な情報は必ず商品のパッケージでご確認ください。

表を見ると、1本入りの90mlサイズはやはりカロリーが高く、230kcalあります。一方で、6本入りのマルチパックは1本あたりのサイズが55mlと小さいため、カロリーも120kcal～170kcal程度に抑えられています。

もしダイエット中にどうしてもパルムが食べたくなった場合は、カロリーコントロールがしやすいマルチパックの製品を選ぶのが賢明な選択と言えるでしょう。特に「カフェラテ」は他の種類に比べてカロリーが低めになっています。

他のアイスとのカロリー比較結果

パルムのカロリーがどの程度の位置にあるのかを客観的に把握するため、他の人気アイスクリームや氷菓と比較してみましょう。アイスは乳成分の量によって「アイスクリーム」「アイスミルク」「ラクトアイス」「氷菓」の4つに分類され、一般的にこの順でカロリーが高い傾向にあります。

以下に、各社の公式サイトの情報（2024年時点）を基に、代表的なアイスのカロリーと糖質（炭水化物）をまとめました。

商品名	内容量	エネルギー (kcal)	炭水化物 (g)
PARM(パルム) チョコレート	90ml	230	20.6
ハーゲンダッツ バニラ	110ml	244	19.9
MOW (モウ) バニラ	140ml	225	22.8
雪見だいふく	47ml×2個	166	27.6
pino (ピノ)	10ml×6粒	186	17.4
ガリガリ君ソーダ	105ml	66	16.8
SUNAO バニラ	120ml	80	10.8 (糖質5.8)

※炭水化物の記載がない商品は糖質量を記載しています。

この比較から分かる通り、同じ「アイスクリーム」に分類されるハーゲンダッツやMOWと比較すると、パルム（90ml）のカロリーは標準的な範囲にあると言えます。内容量が異なるため単純比較は難しいものの、極端に高いわけでも低いわけでもありません。

一方で、「アイスミルク」の雪見だいふくやピノ、「氷菓」のガリガリ君と比較すると、パルムのカロリーは明らかに高くなります。特にガリガリ君のような氷菓は、乳脂肪分をほとんど含まないため、カロリーが大幅に低くなっています。

これらのことから、パルムは「ご褒美として楽しむ濃厚なアイス」という位置づけであり、日常的に気軽に食べる低カロリーアイスとは性質が異なることが理解できます。

パルムのカロリーを消費するための運動量

「パルムを1本食べたら、どれくらい運動すればカロリーを消費できるの？」と気になる方もいるでしょう。ここでは、比較的カロリーの低いマルチパックの「パルム チョコレート」（1本55mlあたり142kcal）を食べた場合を想定し、消費に必要な運動時間の目安を計算してみます。

運動による消費カロリーは、体重や運動強度によって変動しますが、ここでは体重60kgの人をモデルケースとして算出します。

ウォーキングの場合

ごく一般的な「普通歩行」（分速約70m、3.0メッツ）で計算すると、142kcalを消費するためには約68分、つまり1時間強のウォーキングが必要になります。少し早歩きの「速歩」（分速約93m、4.0メッツ）であっても、約51分の運動が求められます。

ジョギングの場合

比較的ゆっくりなジョギング（6.0メッツ）で計算すると、約23分で142kcalを消費できます。軽いランニング程度の強度であれば、20分前後でパルム1本分のカロリーを消費できる計算です。

その他の活動

日常生活の中での活動ではどうでしょうか。

このように見ると、たとえ小さなパルム1本であっても、そのカロリーを運動だけで消費するのは意外と大変であることが分かります。もちろん、人間は基礎代謝によって常にエネルギーを消費しているため、食べたカロリーの全てを運動で消費する必要はありません。

しかし、これらの数値は「食べたら動けば良い」と安易に考えるのではなく、摂取カロリーを意識することの大切さを示唆しています。

パルムはダイエット向きか徹底解説

「結局のところ、パルムはダイエットに向いているのか、いないのか」という問いに対しては、一概に「はい」か「いいえ」で答えることはできません。メリットとデメリットを理解した上で、自分のダイエットスタイルに合わせて判断することが大切です。

パルムをダイエットに取り入れるメリット

パルムのメリットは、何と言ってもその満足感の高さにあります。

脂質と乳成分が豊富な「アイスクリーム」であるため、少量でも濃厚な味わいが楽しめ、食べた後の満足感が持続しやすいです。無理な食事制限でストレスを溜めてしまうよりも、計画的にパルムのような満足度の高い間食を取り入れることで、ダイエットが長続きする可能性があります。

また、脂質を多く含む食品は、糖質だけの食品に比べて食後の血糖値の上昇が緩やかになる傾向があります。血糖値の急激な変動は、空腹感を強くしたり、脂肪を溜め込みやすくしたりする原因になるため、その点ではメリットと考えられるかもしれません。

パルムのダイエットにおけるデメリット

前述の通り、最大のデメリットはカロリーと脂質の高さです。

1日の摂取カロリーを厳密に管理している場合、パルム1本で間食のカロリー枠を大幅に消費してしまう可能性があります。特に、摂取カロリーを抑え、脂質を制限するタイプのダイエットを行っている方にとっては、パルムは不向きな食品と言わざるを得ません。

ダイエットの基本は「摂取カロリー＜消費カロリー」です。パルムをおいしいからと頻繁に食べていては、カロリーオーバーになりやすく、ダイエットの妨げになる可能性が高いでしょう。

要するに、パルムは「ダイエットをサポートする食品」ではなく、「ダイエット中のストレスを軽減するための、計画的なご褒美」と位置づけるのが最も適切です。その特性を理解した上で、上手に取り入れることができれば、ダイエットの強い味方にもなり得るのです。

パルムで太るのを防ぐ賢い食べ方と対策

太る食べ方・太りにくい食べ方の違い

同じパルムを食べるのでも、食べ方一つで太りやすさは大きく変わります。パルムをおいしく楽しみながらも、できるだけ太りにくいようにするためのポイントと、避けるべき食べ方を具体的に解説します。

避けるべき「太る食べ方」

実践したい「太りにくい食べ方」

これらの点を意識するだけで、パルムが体に与える影響は大きく変わります。ダイエット中でもパルムを楽しみたいなら、太りにくい食べ方をぜひ実践してみてください。

夜寝る前に食べると太る？何時までOK？

「夜にアイスを食べると太る」とよく言われますが、これには科学的な根拠があります。パルムのような高カロリーなアイスを夜、特に寝る直前に食べるのは、ダイエットの観点からは最も避けるべき行動の一つです。

その理由は、私たちの体内で働く「BMAL1（ビーマルワン）」というタンパク質にあります。BMAL1は、体内時計を調整する役割を持つと同時に、脂肪の合成を促進し、体内に脂肪を蓄積させる働きを持っています。このBMAL1の量は一日の中で変動し、日中は少なく、夜22時から深夜2時にかけて急激に増加することが分かっています。

つまり、同じパルムを食べるのでも、BMAL1の分泌が少ない時間帯に食べれば脂肪になりにくく、多い時間帯に食べれば脂肪になりやすいのです。

食べるなら何時までが理想か？

BMAL1の分泌が最も少なくなるのは、午後2時～3時頃とされています。このため、間食をするのに最も太りにくい「ゴールデンタイム」は、15時のおやつの時間と言えるでしょう。

しかし、仕事や生活のリズムで、どうしても夜に食べたくなってしまうこともあるかもしれません。その場合でも、就寝の3時間前までには食べ終えるのが一つの目安です。食べたものが胃で消化され、エネルギーとしてある程度使われる時間を確保することで、脂肪として蓄積されるリスクを少しでも減らすことができます。

夜22時以降は、BMAL1の働きが活発になる「魔の時間帯」に突入します。ダイエットを成功させたいのであれば、この時間帯にパルムを食べるのは極力避けるべきです。もし夜に小腹が空いたら、パルムではなく、温かいハーブティーや低カロリーのスープなどで空腹感を紛らわす工夫が大切になります。

食べ過ぎると体に悪い？リスクを解説

パルムは適量を楽しむ分には心を満たしてくれる素晴らしいスイーツですが、日常的に食べ過ぎてしまうと、体重増加だけでなく、健康面での様々なリスクを高める可能性があります。

カロリー・脂質の過剰摂取によるリスク

パルムは脂質が多く含まれています。脂質の過剰な摂取は、肥満の直接的な原因になるだけでなく、血液中の中性脂肪や悪玉コレステロールを増加させることにつながります。これが続くと、動脈硬化を進行させ、将来的には心筋梗塞や脳梗塞といった深刻な生活習慣病のリスクを高めることが懸念されます。

糖質の過剰摂取によるリスク

チョコレートや砂糖由来の糖質も多く含まれています。糖質を一度に大量に摂取すると血糖値が急上昇し、それを下げるために膵臓からインスリンが大量に分泌されます。このような血糖値の乱高下（血糖値スパイク）が頻繁に起こると、膵臓に負担がかかり、将来的には糖尿病の発症リスクを高める可能性があります。また、肌の老化を促進する「糖化」の原因にもなると言われています。

栄養バランスの偏り

パルムに限らず、嗜好品ばかりを食べていると、体に必要なビタミンやミネラル、食物繊維といった栄養素が不足しがちになります。栄養バランスが偏ると、体の調子が悪くなったり、疲れやすくなったり、便秘になったりと、様々な不調を引き起こす原因となります。

もちろん、たまに1本食べる程度でこれらのリスクがすぐに現実になるわけではありません。しかし、「おいしいから」「ストレスが溜まっているから」といって、常習的に食べ過ぎてしまうのは危険です。パルムはあくまで「特別なご褒美」と位置づけ、バランスの取れた食生活を基本とすることが、健康を維持する上で何よりも大切です。

つい食べ過ぎて止まらなくなる対処法

「1本だけのつもりが、気づいたら2本、3本と食べてしまった…」という経験はありませんか？パルムのおいしさは、時に意志の力だけではコントロールが難しいものです。ここでは、つい食べ過ぎてしまうのを防ぐための具体的な対処法をいくつかご紹介します。

買い方を工夫する

まず、食べ過ぎを防ぐ最も効果的な方法は、物理的に手元に置かないことです。

食べ方を工夫する

食べる際の少しの工夫も、食べ過ぎ防止に役立ちます。

これらの対処法は、パルもに限らず、他のお菓子やスイーツの食べ過ぎを防ぐ上でも有効です。自分に合った方法を見つけて、上手に食欲をコントロールしていきましょう。

ダイエット中のおすすめアイス3選

ダイエット中でも、どうしても冷たくて甘いものが食べたい時はあります。パルムはご褒美としつつ、普段の間食としては、よりカロリーや糖質が低いアイスを選ぶのが賢明です。ここでは、スーパーやコンビニで手軽に購入できる、ダイエット向きのおすすめアイスを3つご紹介します。

1. グリコ「SUNAO」シリーズ

ダイエット中のアイスとして、まず名前が挙がるのがこのシリーズです。糖質を抑え、食物繊維を豊富に使うことで、しっかりとした甘さやコクがありながら、驚くほどの低カロリー・低糖質を実現しています。

公式サイトによると、例えば「SUNAO バニラ」（120ml）は1個あたり80kcal、糖質は5.8g。パルム（90ml、230kcal）と比較するとその差は歴然です。カップタイプだけでなく、モナカやソフトクリームタイプもあり、選択肢が豊富なのも魅力です。

2. 赤城乳業「ガリガリ君」

氷菓の代表格であるガリガリ君は、そのさっぱりとした味わいと圧倒的な低カロリーが特徴です。

公式サイトによると、定番の「ソーダ味」は1本あたり66kcal。脂質はゼロなので、脂質制限中のダイエットには特に適しています。シャリシャリとした食感で満足感もあり、体をクールダウンさせたい夏場などには最適な選択肢と言えるでしょう。

3. 井村屋「あずきバー」

和風のアイスが好きな方には、あずきバーもおすすめです。原材料が砂糖、あずき、水あめ、食塩と非常にシンプルで、余計な乳脂肪分が含まれていないのが特徴です。

公式サイトの情報では、1本（80ml）あたり147kcalと、パルム（マルチパック）と同程度のカロリーですが、脂質が0.3gと極端に低いのがポイントです。しっかりとした甘さと食べ応えがありながら、脂質をほとんど摂取せずに済みます。

これら以外にも、最近では糖質ゼロや低カロリーを謳った商品が多く販売されています。商品の裏面にある栄養成分表示をチェックする習慣をつけ、自分のダイエットスタイルに合ったアイスを見つけるのも一つの楽しみ方です。

結論：パルムが太るのは食べ方が原因

これまで見てきたように、「パルムを食べると必ず太る」わけではありません。パルム自体に罪はなく、太るかどうかの鍵を握っているのは、あなたの「食べ方」です。この記事で解説した重要なポイントを、最後に箇条書きでまとめます。