イングリッシュマフィンは、ヘルシーなイメージを持たれやすいパンですが、「イングリッシュマフィン 太る」と検索されているように、実際には太る原因となる要素がいくつもあります。
カロリー・糖質の量や、他のパンとのカロリー比較を見ても、決して安心して食べられるとは言い切れません。
特に、夜寝る前に食べると太る?何時までならOKか、といった時間帯の問題や、食べ過ぎると体に悪い?といった健康面への影響も見逃せません。
イングリッシュマフィンのカロリーを消費するための運動量も意外と多く、摂取量や食べ方に注意しなければ体重増加につながるリスクがあります。
しかし、全てを否定する必要はありません。
適切に選び、食べ方を工夫すれば、ダイエット向き?と感じるような活用法も可能です。
この記事では、太る食べ方・太りにくい食べ方の違いをはじめ、朝食のカロリー比較や、ダイエット中のおすすめパン3選なども交えて、イングリッシュマフィンとの上手な付き合い方をわかりやすく解説していきます。
- イングリッシュマフィンで太る原因と対策
- 他のパンとのカロリーや糖質の違い
- 太りにくい食べ方と適切な食べる時間
- ダイエット中に選ぶべきパンの種類
イングリッシュマフィンは太るのか?

- 太る原因は食べ方と量にあり
- イングリッシュマフィンのカロリー・糖質
- 他のパンとのカロリー比較
- イングリッシュマフィンのカロリーを消費するための運動量
- 朝食のカロリー比較で見る太りやすさ
- 食べ過ぎると体に悪い?
太る原因は食べ方と量にあり
イングリッシュマフィンは、パンの中でも比較的ヘルシーとされることがありますが、それでも食べ方や量を誤れば太る原因となってしまいます。実際、イングリッシュマフィンを「ダイエット向き」として紹介している情報もありますが、注意点を理解しないまま食べ続けてしまうと逆効果になることもあるのです。
まず、量の問題です。イングリッシュマフィン1個あたりのカロリーは約150〜180kcalとされており、これは食パン6枚切り1枚(約156kcal)と大差ありません。一つ一つのカロリーは控えめに見えても、例えば朝食として2個食べたり、間食として追加で1個食べたりすれば、あっという間に300kcal以上になってしまいます。加えて、ジャムやバター、チーズなど高脂質な食材をトッピングすれば、摂取カロリーはさらに跳ね上がります。
そして、食べ方にも落とし穴があります。例えば「朝食代わりに」として食べる場合、本来であれば主菜や副菜など他の栄養素とのバランスを意識する必要があります。しかし、イングリッシュマフィンだけを単体で食べてしまうと、主に炭水化物ばかりを摂取する形になり、血糖値が急上昇しやすくなります。これが脂肪を溜め込みやすい状態をつくってしまうのです。
さらに、夜遅い時間に食べるのも問題です。活動量が少ない時間帯に炭水化物を摂取すると、エネルギーとして使い切れなかった分が脂肪として蓄積されやすくなります。「夜中にお腹が空いてついマフィンを1個だけ…」という行動が、実は脂肪増加に繋がってしまうというわけです。
このように、イングリッシュマフィン自体が太るというよりも、食べる時間帯、量、トッピング、栄養バランスの欠如が原因となって体重増加を招いてしまうのです。したがって、イングリッシュマフィンを食べる際には、1食につき1個を目安とし、野菜やたんぱく質を一緒に摂ること、そして夜遅くには避けることが大切になります。
イングリッシュマフィンのカロリー・糖質
イングリッシュマフィンは「パンの中ではヘルシー」と語られることが多いですが、具体的な数値を知ることで本当にそうなのかを判断することができます。まず、一般的なイングリッシュマフィン(プレーンタイプ)のカロリーは、1個あたりおよそ150〜180kcal、糖質は約30g前後とされています。
このカロリーと糖質量は、決して極端に低いわけではありません。例えば、白米1膳(約252kcal、糖質約55g)と比較すると、たしかにイングリッシュマフィンのほうがやや低カロリー・低糖質ではあります。しかし、パン類には米には含まれないマーガリンやショートニングなどの油脂が使われていることもあり、脂質が少し高めになる傾向にある点は見落とせません。
また、市販されているイングリッシュマフィンには「全粒粉入り」や「ライ麦入り」などの種類もあり、これらは通常タイプよりも糖質がやや抑えられ、食物繊維が多く含まれているのが特徴です。例えば、全粒粉タイプであれば糖質が30.5g、食物繊維が2.3gとややバランスが改善されます。この点はダイエット中の人にとっては有利に働きます。
ただし、注意したいのはトッピングや合わせる具材です。ジャムやバターを塗ると、そこに含まれる砂糖や脂質が加わり、実質的なカロリー・糖質量は簡単に倍増します。さらに、卵やチーズ、ベーコンなどを挟んで食べると、軽食どころか1食分を軽く超えるボリュームとエネルギーを摂取してしまうことも少なくありません。
このように、イングリッシュマフィンのカロリーや糖質は、パンの中では比較的控えめな部類に入るものの、食べ方次第では高カロリー食になりかねない点を理解しておく必要があります。選ぶ種類や食べる量、合わせる食材によって、ダイエットの味方にも敵にもなる存在だと言えるでしょう。
項目 | カロリー(kcal) | 糖質(g) |
---|---|---|
イングリッシュマフィン(プレーン) | 150〜180 | 約30 |
白米1膳 | 約252 | 約55 |
イングリッシュマフィン(全粒粉タイプ) | 150〜180(同程度) | 約30.5(+食物繊維2.3g) |
トッピング追加時(例:バター・ジャム) | +100〜150(目安) | +10〜20(目安) |
具材追加時(例:卵・チーズ・ベーコン) | +200〜300(目安) | +10〜25(目安) |
他のパンとのカロリー比較

イングリッシュマフィンは、パンの中でも「カロリー控えめ」と言われることがありますが、それは他のパンと比べた場合にどうなのでしょうか。ここでは、一般的なパンの種類とイングリッシュマフィンのカロリーを比較してみましょう。
まず、イングリッシュマフィンのプレーンタイプは1個あたり約150〜180kcalです。一方で、同じように朝食でよく食べられる食パン(6枚切り1枚)は約149〜156kcalと、非常に近い数値です。ロールパンは1個でおよそ126kcalとやや低めですが、小ぶりで満足感が少ないため2個食べてしまうとカロリーが倍になります。
次に、少しリッチなパンと比較してみます。クロワッサンは100gあたり406kcal、メロンパンは約349kcal、デニッシュパンは約382kcalと、いずれも高カロリーです。これらのパンはバターや砂糖、油脂を多く使用しているため、見た目以上にカロリーが高くなりやすいのが特徴です。
また、惣菜パンも油断できません。例えば、カレーパンは302kcal、たまごサンドは290kcalと、イングリッシュマフィンよりもはるかにカロリーが高いものも多くあります。特に、揚げているタイプのパンや、具材にマヨネーズや油を使っているパンは脂質が高く、結果として総カロリーも跳ね上がります。
こうして比較してみると、イングリッシュマフィンは他の多くのパンと比べて、カロリーはやや控えめな部類に入ります。しかし、食べ合わせやトッピングによっては、クロワッサンやメロンパン並みのカロリーになる可能性もあるため、決して「低カロリーだから安心」とは言い切れません。
つまり、他のパンと比較するとイングリッシュマフィンは比較的選びやすいものの、「食べ方」によっては高カロリーな食事になってしまう可能性があるという点を忘れてはいけません。
パンの種類 | カロリー(kcal) |
---|---|
イングリッシュマフィン(1個) | 150〜180 |
食パン(6枚切り1枚) | 149〜156 |
ロールパン(1個) | 約126 |
クロワッサン(100g) | 約406 |
メロンパン(1個) | 約349 |
デニッシュパン(1個) | 約382 |
カレーパン(1個) | 約302 |
たまごサンド(1個) | 約290 |
イングリッシュマフィンのカロリーを消費するための運動量

イングリッシュマフィン1個のカロリーはおおよそ150〜180kcalですが、これを消費するにはどの程度の運動が必要になるのでしょうか。ここでは、日常的な運動や活動と照らし合わせながら、わかりやすく紹介します。
まず、ウォーキングで消費しようとする場合、一般的な速さ(時速4〜5km)では1時間に約200〜250kcalを消費するとされています。つまり、イングリッシュマフィン1個分を帳消しにするには、およそ40〜50分間のウォーキングが必要です。これは、通勤や買い物の移動だけでは足りない可能性が高く、意識的に歩く時間を確保しなければなりません。
一方、ジョギングであれば消費カロリーはもう少し高く、30分でおよそ200〜250kcalを消費できます。この場合、イングリッシュマフィン1個分のカロリーを約20〜25分のジョギングで消費できる計算になります。ただし、運動に慣れていない方にとっては、いきなりジョギングを取り入れるのはハードルが高いかもしれません。
他にも、なわとびや水泳などの全身運動は消費カロリーが高く、短時間でエネルギーを消費することが可能です。なわとびを10〜15分、水泳を20分ほど行えば、イングリッシュマフィンのカロリーに相当するカロリーを消費できます。
日常的な軽作業、例えば掃除機をかける、お風呂掃除をするなどの動きでも多少のカロリーは消費されますが、それでも30分程度で消費されるのはおよそ80〜100kcal程度。つまり、イングリッシュマフィン1個分を完全に消費するには不十分です。
このように考えると、「マフィン1個ぐらい大丈夫」と思っていても、それを消費するためには意外とまとまった運動量が必要だということがわかります。特に、間食として何気なく食べたものや、ジャム・バターなどを加えた場合の追加カロリーまで考えると、運動での調整はさらに大変になります。
したがって、イングリッシュマフィンを取り入れる際には、「どの程度の運動が必要になるか」という視点も持つことが、体重管理やダイエットの成功につながるポイントと言えるでしょう。
運動・活動内容 | 消費時間の目安 | 消費カロリー(目安) |
---|---|---|
ウォーキング(時速4〜5km) | 約40〜50分 | 150〜180kcal |
ジョギング(中強度) | 約20〜25分 | 150〜180kcal |
なわとび | 約10〜15分 | 150〜180kcal |
水泳(中強度) | 約20分 | 150〜180kcal |
掃除機がけ・お風呂掃除 | 約30分 | 80〜100kcal |
朝食のカロリー比較で見る太りやすさ

朝食のメニューを選ぶ際、カロリーだけを見て「低ければ安心」と思っていませんか?実は、朝食に摂る食材の「種類」や「栄養バランス」によって、その後の太りやすさは大きく変わってきます。ここでは、いくつかの代表的な朝食メニューとイングリッシュマフィンを比較し、太りやすさの視点から見ていきます。
まず、イングリッシュマフィン単体のカロリーは1個あたり約150~180kcalです。これにチーズや卵を加えると、1食あたりの総カロリーは300〜400kcalに達することもあります。一見、朝食としては適量に見えますが、パン類は血糖値を急激に上げやすく、単品で摂ると満腹感が長続きしないのが難点です。そのため、結果的に間食をしてしまうことが多くなり、総摂取カロリーが増える傾向にあります。
一方、ご飯と味噌汁、焼き魚、卵といった和食の朝食では、カロリーはおよそ400~500kcalになります。カロリーだけを見れば高いように感じますが、たんぱく質・脂質・炭水化物がバランスよく含まれているため、腹持ちがよく、間食を防ぎやすくなります。結果的に1日を通しての総摂取カロリーを抑えることに繋がるのです。
さらに、フレンチトーストやホットドッグ、ピザトーストのような洋風の朝食は、1品で400〜500kcalを超えることも多く、加えて脂質や糖分が多くなりがちです。このようなメニューは、特にダイエット中には控えたい選択肢です。
こうして見ると、朝食での太りやすさは単なるカロリーの多少だけでなく、「満腹感の持続性」や「血糖値の安定性」といった要素が深く関わっていることがわかります。パンを朝食に選ぶ場合は、イングリッシュマフィンのように比較的ヘルシーなものを選び、ゆで卵や野菜などを加えて栄養バランスを整えることが、太りにくい朝食にするコツです。
朝食メニュー | カロリー(kcal) | 満腹感の持続性 | 血糖値の安定性 | 太りやすさの傾向 |
---|---|---|---|---|
イングリッシュマフィン(単体) | 150 | 低い | 低い | やや高い |
イングリッシュマフィン+卵+チーズ | 300 | 中程度 | 中程度 | 中程度 |
和食(ご飯+味噌汁+焼き魚+卵) | 450 | 高い | 高い | 低い |
フレンチトースト | 480 | 中程度 | 低い | 高い |
ホットドッグ | 420 | 中程度 | 低い | 高い |
ピザトースト | 500 | 中程度 | 低い | 高い |
食べ過ぎると体に悪い?
イングリッシュマフィンは、適量であればダイエット中にも活用しやすい食品ですが、食べ過ぎれば当然、体に悪影響を及ぼす可能性があります。「パンは軽くて食べやすい」と感じる方も多いですが、それがかえって過剰摂取を招きやすいという点に注意が必要です。
まず、イングリッシュマフィン1個であれば150〜180kcalほどですが、2個、3個と続けて食べてしまうと、軽く500kcalを超える場合もあります。しかも、バターやジャムをたっぷり塗ったり、ソーセージやチーズを挟んだりすると、さらに脂質と塩分が上乗せされます。このような食べ方を続けていると、知らず知らずのうちに高カロリー・高脂質の食生活になってしまうのです。
また、炭水化物の摂り過ぎによって血糖値が急上昇し、その後の急降下によって強い空腹感が生じやすくなります。その結果、「また何か食べたい」と感じて間食が増えるという悪循環に陥ることもあります。これを繰り返していくと、体脂肪が増えやすくなり、内臓脂肪の蓄積や生活習慣病のリスクも高まります。
さらに、パンに含まれる添加物や精製された小麦粉も、過剰摂取すると腸内環境の悪化や血糖コントロールの乱れに繋がることがあります。特に市販のイングリッシュマフィンには、保存性を高めるための食品添加物が使用されている場合があり、これらを日常的に大量に摂取することは望ましくありません。
このように、イングリッシュマフィンは単体では比較的ヘルシーな食品ですが、過剰に食べれば健康へのリスクが増すという点を理解しておくことが大切です。目安としては1食1個までに留め、たんぱく質や野菜を組み合わせてバランス良く食べることを意識しましょう。適量を守ることで、美味しく健康的に取り入れることができます。
イングリッシュマフィンで太るを防ぐには?ダイエット中の対策

- ダイエット向き?適切な選び方
- 夜寝る前に食べると太る?何時まで?
- 太る食べ方・太りにくい食べ方
- ダイエット中のおすすめパン3選
ダイエット向き?適切な選び方
イングリッシュマフィンは、一見シンプルで素朴なパンですが、工夫次第ではダイエット中でも無理なく取り入れることができます。ただし、どんな食品でも「選び方」と「食べ方」によって、効果が大きく変わってしまうことを忘れてはいけません。
まず注目したいのは、イングリッシュマフィンの種類です。スーパーなどで見かけるプレーンタイプのマフィンは、1個あたり約150〜180kcalと比較的低カロリーです。さらに、「全粒粉入り」や「ライ麦入り」など、食物繊維が多く含まれるタイプを選ぶと、血糖値の上昇が緩やかになり、満腹感も得やすくなります。これは、ダイエット中にありがちな「すぐお腹が空く」といった悩みの予防に役立ちます。
一方で、注意したいのが「中に具材が入っているマフィン」や「フルーツ・グラノーラ入り」の商品です。これらは糖質や脂質が多く、1個あたりのカロリーが200kcalを超えることもあります。ダイエット中にこうしたタイプを選ぶ場合は、1個で満足できるような具材の工夫が必要です。
次に、何と一緒に食べるかも大切なポイントです。イングリッシュマフィン単体では、主に炭水化物の栄養素しか摂れません。そこで、低脂質かつ高たんぱくな食材を組み合わせましょう。具体的には、サラダチキン、ゆで卵、カッテージチーズ、ノンオイルツナなどが相性抜群です。こういった具材を挟むことで、食事としての栄養バランスが整い、脂肪が付きにくい食べ方になります。
また、食べ方の工夫として「焼く」という調理法もおすすめです。トースターやフライパンで表面をカリッと焼くことで、香ばしさと満足感がアップし、余計なソースをかけずに済むケースが増えます。ここにマヨネーズやバターを多用してしまうと一気に高カロリーになってしまうため、できる限り控えるよう意識しましょう。
ダイエット中でもパンが食べたいという人にとって、イングリッシュマフィンは選び方と食べ方を誤らなければ、優秀な選択肢です。重要なのは、加工度の低いシンプルなタイプを選び、栄養価の高い具材と合わせて1個で満足できる食事に仕上げることです。これができれば、我慢せずにパンを楽しみながら健康的に体を引き締めていけるでしょう。
夜寝る前に食べると太る?何時まで?

イングリッシュマフィンに限らず、夜遅い時間の食事は「太りやすい」と言われることが多くあります。その理由は、体の代謝機能やホルモンの働きが関係しています。では、実際に寝る前にイングリッシュマフィンを食べるとどうなるのでしょうか。
人間の体は、日中に比べて夜間は活動量が減るため、摂取したエネルギーが消費されにくくなります。特に、就寝前2時間以内の食事は、脂肪として蓄積されやすい時間帯だとされています。つまり、夜22時や23時を過ぎてから何かを食べるのは、体重管理の観点からあまり好ましくありません。
このとき、イングリッシュマフィンのような炭水化物主体の食品を選ぶと、血糖値が一気に上昇します。そして、それを下げるために分泌されるインスリンが、余った糖を脂肪として体に蓄える働きを強めてしまいます。そのため、夜遅くのマフィンは「太るリスクが高い」と考えられます。
では、何時までに食べ終われば太りにくいのかというと、目安は「就寝の3時間前まで」です。例えば、23時に寝る人であれば、20時以降はなるべく何も食べないのが理想です。どうしてもお腹が空く場合には、消化の良いスープや野菜中心の軽いメニューに切り替えるのが良いでしょう。
また、空腹を感じる原因が「単なる習慣」や「水分不足」であることもあります。このような場合は、無理に何かを食べる前に、温かいお茶を飲んだり軽いストレッチをすることで、空腹感をごまかせることもあります。
夜のイングリッシュマフィンが特別悪いわけではありませんが、食べるタイミングと内容に注意しなければ、太る原因になるのは確かです。特に、バター・チーズ・ジャムなどの高脂質トッピングを一緒に摂取すると、寝ている間の消化に負担がかかり、睡眠の質を下げる恐れもあります。
このように、イングリッシュマフィンを夜に食べることは、避けた方が無難です。どうしてもという場合は、小さめサイズで、具材は控えめに、そしてなるべく20時までに食べ終えるという意識を持つことが、体重増加を防ぐポイントとなります。
太る食べ方・太りにくい食べ方
同じイングリッシュマフィンを食べていても、「太る人」と「太りにくい人」がいるのはなぜでしょうか。その違いは、実は食べ方に大きく関係しています。ここでは、太りやすくなる食べ方と、ダイエット中でも安心して楽しめる食べ方をそれぞれ解説します。
まず、太りやすい食べ方の代表例として「トッピングの選び方」があります。イングリッシュマフィンにたっぷりのバター、ジャム、チーズ、ベーコンを乗せると、1個のカロリーが300〜400kcalを超えることも珍しくありません。さらに、これを2個、3個と食べてしまうと、それだけで軽く700〜800kcalに達してしまい、朝食や軽食の範囲を大きく超えてしまいます。
加えて、咀嚼回数が少なく早食いになりやすいのも、パン食の特徴です。食べ物をしっかり噛まずに食べると、満腹中枢が働く前に食べ終えてしまい、結果として食べ過ぎにつながることがよくあります。また、食物繊維が少ないメニューで構成されると、血糖値が急激に上がりやすく、インスリンの分泌が活発になって脂肪が蓄積しやすい状態になります。
一方、太りにくい食べ方にはいくつかのコツがあります。第一に、イングリッシュマフィン1個までにとどめることが基本です。これに加えて、たんぱく質や野菜など、栄養バランスの取れた食材を一緒に摂ることで、腹持ちを良くしつつ血糖値の上昇を抑えることができます。
例えば、ゆで卵やサラダチキン、ノンオイルのツナなどをトッピングに使えば、満足感を得られつつも脂質を抑えることができます。また、レタスやトマトなどの野菜を加えることで食物繊維も補え、腸内環境の改善にもつながります。トーストしたマフィンにサーモンとカッテージチーズをのせるなどのアレンジも、味を楽しみながらダイエットに役立つ方法です。
さらに、食べるタイミングも大切です。朝や昼など、活動量の多い時間帯に摂取すればエネルギーとして使われやすく、脂肪になりにくい傾向があります。反対に、夜遅くの摂取は脂肪蓄積のリスクが高まるため避けるのが無難です。
こうして見ていくと、イングリッシュマフィンをダイエットに活かすかどうかは、量・内容・タイミングの3点に集約されます。意識的に選択し、工夫を重ねれば、太りにくい食べ方が実現できます。
ダイエット中のおすすめパン3選

「パンはダイエット中に避けるべき」と思われがちですが、実際は種類と食べ方を工夫すれば、取り入れることも可能です。特に食物繊維やたんぱく質を意識して選ぶことで、血糖値の急上昇を防ぎ、満足感を得やすいパンを選ぶことができます。ここでは、ダイエット中でも安心して食べられるおすすめのパンを3つ紹介します。
全粒粉パン
1つ目は「全粒粉パン」です。全粒粉とは、小麦の表皮や胚芽までまるごと粉にしたもので、白い小麦粉に比べて食物繊維・ビタミン・ミネラルが豊富です。このため、血糖値の上昇をゆるやかにし、腹持ちをよくしてくれます。1枚あたりのカロリーは白い食パンとほぼ同じですが、GI値(グリセミック指数)が低いため、脂肪になりにくい食品として評価されています。
ライ麦パン
2つ目は「ライ麦パン」です。ライ麦には食物繊維が多く含まれており、整腸作用やコレステロールの排出促進といった効果が期待できます。また、しっかりした噛みごたえがあるため、咀嚼回数が増え、自然と食べ過ぎを防げます。クセのある風味が特徴ですが、野菜やチキンとの相性も良く、サンドイッチにすれば満足度の高いダイエット食になります。
イングリッシュマフィン(全粒粉タイプ)
3つ目は「イングリッシュマフィン(全粒粉タイプ)」です。一般的なイングリッシュマフィンと比較して、全粒粉入りのものは食物繊維が多く含まれており、より低GI・低糖質になります。トッピングの自由度が高く、カロリーを調整しやすいのも魅力です。サラダチキンやレタスをはさんだ「マフィンサンド」は、朝食や昼食におすすめのメニューです。
いずれのパンも、「控えめな量」と「高たんぱく・低脂質な具材との組み合わせ」を意識することで、ダイエット中でも安心して取り入れることができます。大切なのは、パンそのものを悪者にするのではなく、どう選び、どう食べるかという視点を持つことです。上手に選べば、パンも立派なダイエットメニューの一部になります。
イングリッシュマフィンは太る?ダイエット中の対策【総括】
- 食べ過ぎが最大の太る原因となる
- トッピングによってカロリーが大きく変わる
- 1個あたりのカロリーは150〜180kcal程度
- 糖質は約30g前後で血糖値を上げやすい
- 食パンやロールパンとカロリーは大差ない
- クロワッサンやデニッシュよりは低カロリー
- 間食での摂取は1日トータルのカロリー超過につながる
- 朝食として摂る場合は野菜やたんぱく質を組み合わせる
- 夜遅くの摂取は脂肪として蓄積されやすい
- 1個食べると消費に約40〜50分のウォーキングが必要
- ジョギングなら20〜25分でカロリー消費が可能
- 太る食べ方は高脂質・高糖質な具材を多く使うこと
- 太りにくい食べ方はたんぱく質や野菜との組み合わせ
- 全粒粉入りタイプは血糖値の上昇が緩やかでダイエット向き
- パンの中でも工夫次第でダイエットに活用できる